帝国について

階級を上げていくと嫌でも目にする『帝国』の存在
しかし、ミッションや遺跡だけでは帝国の背景や真実を知ることはできない
本項ではそれを考察する

第一に帝国とは何なのかから知る必要があり、まずは頭に入れてもらうため考察を交えずに説明する
帝国とは一言で言うならば、天使軍・悪魔軍に続く一大勢力のことだ
元は天使軍であったが、記録の残っていないほど昔に別の道を進んだため知る者はいない
だが、痕跡は残っているようで、ポイーンのダークサバスの情報がそれに当たる

次に帝国の過去についてだ
1000年前の帝国は兵士の他にモンスターロボも多く使役しており、今存在するモンスターは全て末裔と言える
帝国は全ての技術を集結させてインドラタワーを建造し、皇帝フェアライトは成層圏まで届く最上階で天使軍と悪魔軍を監視していた

それから1000年の時を経て、別宙域に追放されていた悪魔軍が再び襲来してくる
平和なガスターで眠っていた帝国は、応戦するために長い眠りから目を覚ました

皇帝は新生・天使軍、悪魔軍の双方と渡り合うために『皇帝の希望』などの新兵器の開発し続け、配下であるダークサバスには天使軍のデータを集めさせていた
データのためならいかなる犠牲も厭わないほど皇帝は執着しており、インドラタワーの情報を両軍にリークすることにより、更なるデータ取得を試みた
そうして先に皇帝の下に辿り着いたのは天使軍だった
無限に再生するコアに苦戦しつつも、ダークサバスの命を賭けた行動により、なんとか皇帝フェアライトの破壊に成功する

皇帝を倒してもまだ危機は去っておらず、この時のためにダークサバスは生前に記憶装置へメッセージを遺していた
インドラタワー内にある研究施設へプレイヤーを導き、『皇帝の希望』であるツァールコピーの破壊を託した

無事にツァールコピーの破壊に成功した天使軍は、今度こそ帝国を討ち滅ぼしたのだった


……ざっくり説明するとこうである
鋭い人は気がついたと思うが、この帝国の歴史には矛盾や曖昧な点がいくつか存在する
断定できる証拠はNPCの会話からいくつもあるのだが、共存できない情報が多々混じっている
今からはその不明確な点について考察を行う

整理するために考察点を上げると以下の通りである
  • 帝国参戦説と帝国傍観説
  • 1000年前の帝国軍の情勢
  • インドラタワーの建造
  • ツァールコピーの開発
  • 1000年前の戦い終了後~現在までの帝国
  • 皇帝の目的

<帝国参戦説と帝国傍観説>
1000年前の帝国についてはフェアライト本人の「1000年前の地獄のような戦場を思い出す~」や「1000年前の戦いを経験した~」というセリフから、帝国軍が旧天使軍と悪魔軍の戦いに参戦していたことがわかる
……が、フェアライトがタワー最上階で天使軍・悪魔軍を監視していたということは、戦いに介入せず傍観していただけとも取れる
そうならば、悪魔軍の侵略を受けていないガスターでインドラタワーを建造できたことに説明がつく
他にも帝国傍観説の方がいろいろと説明がつくのだが、参戦していた可能性もあるため双方の場合の考察を行う

<1000年前の帝国軍の情勢>
~帝国参戦説を前提とした場合~
当時の帝国の立ち位置を証明するには「ダークサバスの挑戦状」の説明文と、「アドヴェント・エンパイア」の会話文を使う
前者は「かつて古代の魔物を操りポイーンを震撼させた~」という文で、後者は「悪魔軍に属したようじゃな。嘆かわしい」という文で、当時の帝国が両軍と対立関係にあったことを証明できる

立ち位置がわかったのなら、最大の謎は帝国軍の強さである
悪魔軍をヘブンズゲートで追放するしかできなかったことから「悪魔軍≧天使軍」ということはわかるが、帝国軍については謎に包まれている
(フェアライトの「1000年前の地獄のような戦場~」という発言から圧倒的に差があったわけでないのは確定している)
ここで着眼点は、アープルシティNPCの「帝国は歴史に名前を残すこともなく滅んだ」という言葉だ
帝国軍が天使軍・悪魔軍と渡り合うほどの戦力があったなら歴史に名前が残らないはずがない
つまり、「悪魔軍≧天使軍>帝国軍」である

~帝国傍観説を前提とした場合~
皇帝フェアライトが「1000年前と同じ、ワシが宇宙最強!」と言っていることから、ハッタリでなければかなりの戦力を誇っていたことがわかる


<インドラタワーの建造>
~帝国参戦説を前提とした場合~
帝国参戦説を唱える際に最大の矛盾点となるのがこれである
1000年前の戦いの中、しかも劣勢な帝国軍にインドラタワーを作る余裕があったのだろうか
仮にあったとしても、わざわざ自軍を劣勢にしてまで建造する理由はない
しかも、建造した理由は「最上階で天使軍・悪魔軍を監視する為」であるから、当時の皇帝が何故そこまで余裕でいられたのが謎である

~帝国傍観説~
考察する必要がないくらい理由は明確だ
「帝国傍観説」その名の通り傍観状態にあった帝国は、天使軍・悪魔軍を監視するために侵略を受けていない母星ガスターで建造したのである
これならばインドラタワーの建造に矛盾は生まれない
この説を唱える最大の理由の一つと言える


<ツァールコピーの開発>
~帝国参戦説を前提をした場合~
かつてガスターを壊滅状態に陥れたという破壊の化身ツァール
皇帝フェアライトでも封印が精一杯だったと言われている
そのツァールを複製したものが『皇帝の希望』ツァールコピーである

記憶装置では「皇帝は皇帝の庭で途方もない時間をかけて作った」と書かれているが、その時間がどこにあったのか不明だ
1000年前の戦い以前にはインドラタワーは存在しないため作ることは不可能で、仮に別の場所で作ったとしても何故実戦に投入しなかったのかが矛盾している
戦いの後は帝国はスリープ状態にあった(後述)とされ、目覚めた後は現在に至るまで数年しか経っていないため当てはまらない
無理やりに整合性をとるならば、「戦いの後帝国は眠っていたが皇帝は起きていた」しかない
それならば1000年は十分に「途方もない時間」と言えるが、皇帝本人が「眠っていた」と言っているため可能性は限りなく低い
もっとも、皇帝登場時のセリフ全てが天使軍・悪魔軍のデータを取るためのデマだとも考えられるが

また、ツァールコピーが「封印されていたインドラタワーを復元させている」という意味のこと言っていることから、新生・天使軍時代には完成していたことは確定している

~帝国傍観説を前提とした場合~
1000年前の戦いの期間が不明なため断定はできないが、インドラタワーで監視を続けながら開発した、
あるいは、帝国参戦説と同じく、皇帝は眠っていなかったかである


<1000年前の戦い終了後~現在までの帝国>
これについては帝国参戦説も帝国傍観説も影響しないため一つとして考察する

ミッション「黄昏の前哨戦」でガスウェルコマンドの「ガスターの平和は悪魔軍によって破られた。対抗するために皇帝と共に眠りから覚めた」という発言や、スーラオシティNPCの「皇帝は護衛と共にスリープ状態になっている」という発言から、長期間眠っていたことが証明できる
その眠っていた期間であるが、ポイーンでダークサバスが出現したことから目覚めたのは最近であるとわかる
しかし、いつ眠りはじめたかは1000年前の戦いの後ということしかわからない
なお、ツァールコピーについては開発が終わってから眠りについたという強引な解釈もできる

記憶装置は「フェアライトはいつか復活するであろう悪魔軍と、場合によっては天使軍と渡り合う為に新兵器の開発・増産を続け、それにつられる形で帝国も発展していった」と言っている
このことから、皇帝が悪魔軍追放後に兵器開発に着手したと断定できる
そうならば帝国、少なくとも皇帝は眠っていないということになる
しかし、「アドヴェント・エンパイア」の大佐が目覚めた皇帝に対し本気で驚いているため、眠っていたことは間違いない

このように矛盾があるが、強引に整合性を取るならば、
「帝国は悪魔軍が追放された後、復活した時に備えて新兵器を開発し、開発が終わると眠りについた」
ということになる


<皇帝の目的>
皇帝の目的を証明するには、ダークサバスの「コズミック・ルネッサンスの未来、託したぞ!」と皇帝の「う、宇宙は永遠に我のものじゃぁ……!」というセリフを使用する
つまり、皇帝は宇宙を支配しようとしていたわけだ

また、スーラオシティNPCが
「皇帝は~♪
 古代の英知で世界を守る~♪
 アダ…? アデ……?
 ア…なんとかの力、っていう歌の歌詞さ」
と言っており、このことで皇帝について更に考察する点が浮上してくる

C21で「ア」から始まる重要なワードは「アダフー」か「アーク」しかない
しかしNPCは「ア」の次の言葉も言っているためアークは違うと言える
よってアダフーの可能性が非常に高い

アダフーとするならば、この歌の曲名は「アダフーの力」ということになる
(アダフーについては『C21の正体』を参照)

アダフーの英知(=遺産、知識)を持っている皇帝は何者なのだろうか
現在は一切不明だが、宇宙最強を名乗るだけのことはあったと言える
最終更新:2013年07月18日 23:00