総統暗殺計画


『デスラー暗殺計画』は『宇宙戦艦ヤマト2199』におけるガミラス帝国の内紛をテーマにした3人用ゲームです。プレイヤーは、体制派(親衛隊)、反体制派、民主派(穏健派)に分かれて主導権争いを行います。ゲームの途中まで、他のプレイヤーがどの派閥に属しているのかはわかりません。

デザイン・ノート1:劇場公開されるたびに『宇宙戦艦ヤマト2199』のゲームをつくり続け、いよいよ第七章に到達しました。当初は艦内の白兵戦を『スナップショット』のノリでつくろうと思っていましたが、ヒルダを抱きかかえるヒスを見て、これはもうガミラスの人々の生きざまを描くゲームにしたいと思い、このような形になった次第です。「惑星メラン」イベントが謎だと思うのですが、これは紅茶の産地でして、栽培者が支配者の搾取に怒って暴動したとか(紅茶を焼き尽くすわけにいかないので軍事力は使用不可)、占領した惑星でメランのような特産品をつくろうという運動があるとか、そんな感じのイベントです。

デザイン・ノート2:第七章ならヤマト艦内の白兵戦をゲームにすべきでしょう、と思ったんですが、私には戦術級ゲームを面白くつくる能力が根本的に欠けているようで何も思いつきません。じゃあ第七章で他に面白エピソードは何かと言えば、ガミラスの内紛ですね。だったら(やったことないけど)『ヒトラー暗殺計画』(SPI/HJ)みたいなのをつくってみたらどうだろう……と思ってデザインしました。締めにふさわしい(?)賑やかなゲームに仕上がったのではないかと思います。いきなり追加ルール:第六章の藪の駒を「ヤーブ」にして追加します。初めて引かれた時は収容所惑星に置きます。フラーケンをフィールドに持つプレイヤーはいつでもザルツ人のヤーブをリクルートできます。以後、ヤーブはフラーケンが戦闘に敗れるまで一緒に用い、その間はフラーケンの軍事力を1増やします。

表紙は、SPI/HJの『ヒトラー暗殺計画』そのまんまです(笑)。導火線の先が炎でなくて〈ヤマト〉になっていますが、本当はスターシアですよね。


マップというかゲーム・ボードでして、各プレイヤー用の管理トラックと〈ヤマト〉の航海トラックが用意されています。〈ヤマト〉がサレザー恒星系に接近するたびガミラスの帝国安定度が揺らいだり、いろんなイベントが発生したりするわけです。


駒の殆どはガミラスの方々。プレイヤーは3派閥の一つを受け持ち、キャラクターをリクルートしながら総統から出される無理難題を克服していきます。しかし、あえて協力を渋って帝国の土台をぐらつかせることも、ヤマトの前進を阻んだり、手助けすることも可能。腹黒い駆け引きを楽しめる(?)ゲームなのです。



『デスラー暗殺計画』
A4判4ページ(フルカラー)
A3判厚紙マップ
ユニット50個(厚紙製、打ち抜き加工済み)
プレイ時間:60分
※イベントまたは通販にて入手可能。



ダウンロード



遊んでくださってありがとうございます!
  ヤマトが太陽系から出られなかった模様。優秀な指揮官が冥王星に赴任していればそんなもの!?



正誤表・Q&A

訂正(チャート)
「第2バレラス建設」「デスラー砲開発」のクリア条件は、「ガデル・タラン」ではなく「ヴェルテ・タラン」のほうです。

Q1. ユリーシャはゲーム開始時にヤマトとスタックして置くが、どのような場合にプレイヤーのフィールドに移るのか?
A1. 軍事イベント#02に成功した時のみです(すみません、説明不足でした)。
原則としてこのイベントを引いたプレイヤーが取得しますが、事前の相談で誰が取得するのか交渉して構いません。
このイベントが発生せず、あるいは失敗してヤマトがサレザー恒星系に達した場合、ユリーシャはイスカンダルへ移動、以後、イベント#02も無効になります(イベントなしでチットを除去します)。

Q2. ユニットの特別行動は、自分のフィールドで表にされていれば毎ターン1度は使えるのか? それとも裏側から表にした時にだけ使えるのか?
A2. 表になった後は、ゲーム中、何回でも使用できます。


最終更新:2013年11月13日 10:36