フェリシア

フェリシア=アトウッド  フェリ、フィー
女 16歳 156㎝

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わたし
あなた、きみ、あのこ、あの方

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エル
クロム
ヨギリ
クロー
フユ
モノ
トルス
ランディ
リー、リーアン
ローク
ニコ
ニコル

基本呼び捨て 長い名前は勝手に省略

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 森を治める地方領主の娘として生まれた。
その森では信じるものには恵みの雨を、信じぬ敵には嵐の鉄槌をもたらす神様を信仰していた。
あるとき、彼女は自分に僅かながらも雨を操る魔法があることを知る。
それを周囲に伝えた時、彼女は「神様」になった。
ひとりのひとではなく、神様として生きることは苦しかったけれど、それでもまだ彼女は幸せだった。

故郷が国に異教の徒として滅ぼされることになるまでは。

本来勝とうとも思わない戦力差がある国へ、森の人々は闘いを挑んでしまった。
自分たちについた神様が守ってくれると、敵を滅ぼしてくれると信じて。
彼女にそんな力など無いのに。

たいせつなひとたちが、美しかった森が、あかにそまって燃えていく。
転がるたいせつなひとたちだったものはそれを見ているしかできなかった彼女をまるで責め立てているようだった。
なぜ救ってくれなかったのかと。信じていたのにと。
唯一自分をひとだと信じてくれた友達にすら神と呼ばれた無力な子供はひたすらに走り、逃げた。
その中でどうやって笑っていたのか、怒っていたのか、いままでなにをしていたのかもすべて忘れて彼女は走った。
その果てでたどり着いた。

黒い黒い、お城に。

(どうかどうかお願いです、わたしを、信じないで下さい。わたしはただの無力なひとりの子供なのです。)

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最終更新:2013年08月04日 14:35