ローク・アソオス

ローク・アソオス
女 約16歳(詳細不明) 147㎝ 誕生日不明

✵一人称✵
 ・僕

✵二人称✵
□名前呼びが基本 他は殆ど使わない
 ・バーク公
 ・ニール
 ・ヨギリ
 ・クロー
 ・ユト
 ・モノラ
 ・トルス
 ・ラン
 ・ニー
 ・ニコル
 ・リーア
 ・リシー

✵その他諸々✵
敬語は使わない

✵✵✵✵✵

・天真爛漫な自由人。良く言えば無邪気、悪く言えば怖いもの知らず。
・神出鬼没、突然現れるため奇襲に注意。昼夜問わずウロウロする。
・魔法を多用して心の「声」を聞くのが得意。心を暴くことには容赦がない。
・見かけによらず歌うのが上手い。楽器は弾けない。
・自身の魔法により無駄に情報通。ついでに聡い。要らない。みんな気を付けてー

✵✵✵✵✵

「あはははっ!なにそれぇ、すっごい面白いねぇー♪」
「筒抜け間抜け!」
「あー、続けて続けてー見てるからぁ♫」
「一緒にあそぼっ!!」

✵✵✵✵✵

ロークの部屋は大体黒白のツートンカラー。ほんの少しだけ植物の緑。
一つだけ小さな鉢植えの白い花が置いてある。机、椅子、少し大きめのベッドなんかの他には蝋燭が沢山。
窓は無い。薄暗いけれど、いろんな色の蝋燭の炎が明かり代わり。いつも召使たちに掃除させてるからとてもきれい。

 

――――今は忘れてしまったけれど、少しだけ「私」が教えてあげる。
         あの日あの時起こったことを。どうして「私」が此処に居るかを。

     少し前、ほんのちょっぴり昔までは
    家族みんなで暮らしていました。 お父さんとお母さん。そして「私」。
    「私」は、魔法のせいで疎まれることもあったけれど。それでも家族が居てくれる今が大好きでした。

     けれどもある日、悪い人間たちがやって来て

    「こいつらの角は高値で売れる」 「皆捕まえろ」 「あいつらを殺せ」

    大好きだった毎日は、幸せだった今は、人間にあっけなく壊されてしまいました。

 

     独り逃げ延びた「私」に、街の人たちは口をそろえてこう言いました。

    「あんな魔法を使う子だから」 「きっと罰でも当たったんだ」 「近寄らないでよ不幸がうつるわ」

     みんな分かってるはずなのに。悪いのは人間なのに。
    全部全部、「私」に押し付け離れていきました。

     「どうして? 私は何もしてないよ?」

 

     声は誰にも届かない。そんな事にも気付けなかったなんて。

     みんな嘘つきなんだ。自分にも、他人にも。

     こんな世界大嫌い。全部全部、壊れてなくなってしまえばいいのに。

 

     壊れてしまった心で、私はみんなを傷つけるようになりました。
    「私」の魔法で。言葉で。そして、みんなを嘲笑ってやりました。

 

     …いつしか、「私」は昔のことなんて忘れていって。
     …「私」ではなくなってしまって。

    「こんな場所はつまらない。もっと面白いところへ行こう」

 

 

    「ここはなぁに?」   『――昔からある古城だよ』

    「へぇ、じゃあ何か楽しい事が起こりそうな場所だね」   『――どうだろう』

    「じゃあ、「僕」は此処に居る。ずっと、今も、これからも」  『――そう』

 

 

                                          そんな、昔を忘れた独りの子供のお話。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2013年07月31日 01:11