邪神に選ばれた"魔界を統治するもの"
生まれる前の魔族の魂から邪神が魔王になるべきものを選び、生まれた瞬間からそのものは魔王になる宿命を負うことになる。
魔王に選ばれたものは通常の魔族よりはるかに強い力を持ち、その世界に住まうすべての魔族を支配する権利を得る。
もっともそれは魔王の言い分であり、それに従わない者も稀にいるのが魔界の魔族たちである。
人型であったり獣型であったりそもそも生物ではなかったり様々だが、主に魔界で生まれた知力をもつ生物を魔族と呼び、知力を持たない生物を魔物と呼ぶ。大まかに分類すると
本来の姿が人間とあまり差がないものを悪魔型
本来の姿が植物や氷や炎など動物的な要素で構成されていないものを魔人型
本来の姿が獣や魚など動物のような姿であるものを獣人型
本来の姿がドラゴンと呼ばれる魔物の姿であるものを竜人型
上記のどれでもないものを不定形
の5種類で分類され、それぞれ魔力の量、魔力の扱い、身体能力など種族で違いがでる。
邪神に干渉されるのが生まれる前だけであるため、邪神の存在そのものを知らない、あるいは否定する魔王も少なくはない。
普通の魔族より力が強く寿命も長いが、常に命を狙われる身であり、なおかつ邪神の加護を受けているのは能力のみであるため命には限りがある。
ゲームの内容については知っていたり知らなかったりとまちまち。知っているものはゲームを終わらせるため勇者を説得したり、ゲームそのものを楽しんだり、そもそも興味がなかったりとこれまたまちまち。
現状勇者より数が少ないといわれている。
ほとんどの場合魔王は人間に近い姿をしている。力の強い魔族もその傾向にあるが、それは己の魔力の高さを誇示するためであったり、敵を油断させるためであったり、人と対等に話そうとするためであったりする。
脆弱な人間の姿でいることは魔力を余分に使い、非常に面倒なことであるため、より人間に近い姿を長い間保てる魔族は魔力が高く、また扱いが上手い。 と、いう理屈らしい。
もちろんそれは人型を維持する魔族の主張であり、一概にそうとは言えない。
また、魔王はほとんどの場合真の姿を現すまでの変身を3回ぐらい残している。もちろんすべての魔王がそうとは言えないが、ほぼすべての魔王が本来の力を抑え込み、真の姿を隠しており、真の姿を現すということはよほどのことであることには変わりない。