この世界には女神と邪神、二人の神がいた
女神は水と緑にあふれた美しい一つの大きな世界を作った
そこに自分と同じ形の人間という生き物を住まわせ、その世界を人間の世界とした
邪神は様々な特性を持ったたくさんの小さな世界を作った
それぞれにそれぞれの特性にあった魔族という生き物を住まわせ、その世界を魔族の世界とした
神々の仕事はそれで終わってしまった
世界はそれぞれが住まわせた生き物が管理し発展させてしまったからだ
暇を持て余した神々はあるゲームをはじめる
自分たちの世界から代表を作って争わせて負けたほうの世界から力を奪い合うという陣取りゲームを。
人間たちの住む世界、聖界を創造した神。
人間に積極的に関わり、特定の人間の夢のなかに神々しく優しげな女性の姿で現れ助言や神託を告げる。
魔族ほど特殊な力や強靭な肉体をもたない人間を勇者として仕立てるため不死の肉体を与え特殊な力を授けることができる。
人間たちにも神として認識されており、女神教の信者は世界人口の訳3分の1を占めるほど。
しかしその分その神の所業に疑問をもち反発する人間も少なくはない。
魔族たちの住む世界、魔界を創造した神。
基本的に魔族たちには干渉せず、関わるときは魔王を選定するときのみである。
故に魔界ですらどんな姿をしているかはおろか邪神の存在を信じないものもおり、邪神を崇拝するのはごく一部の魔族だけである。