終演より来る者

【プロローグ】

ある日一人の勇者が死んだ。
勇者にとっては『死ぬ』という事象にはそれほど危機的な意味合いはない。彼にとっては『また死んだ』、それだけの事だった。

ある日一人の魔王が襲われた。
魔王にとってはいつものことだった。ただ現れた人間を八つ裂きにする。だがその慢心が、この魔王にひどい深手を負わせた。

二つの話はそれで終わらなかった。

彼等は神から賜った力を大きく失ったのだ。

犯人は『勇者でも魔王でもなかった』と被害にあった者はいう。
ただひとつ、犯人が名乗った言葉だけが、
まるでこれからなにか取り返しのつかないことが起こるような、不安と不吉を物語っていた。


「私は死神の使者。勇者と魔王を殺し、この世界を収束させる者。この物語の終演より来る者なり」

 


【開催期間】

2018/9/15 0:00 〜 2018/10月末


【概要】

『使者』を名乗る謎の勢力との衝突イベントです。
彼等は明確に『勇者と魔王を殺す』という目的を持っています。このイベントの終了条件は以下三点になります。

  • 使者を撃退する
  • 使者を殺す
  • 使者に撃退される

使者とは会話が可能で、会話による興味の消失や撃退は可能ですが、『説得は不可能』です。
いかなる場合でも使者から『勇者と魔王を殺す』という目的を諦めさせることはできないものとします。

登場する使者は3人。
それぞれに特徴こそありますが、使者自体は以下の共通項を持ちます。

 

▼使者の特徴

  • 勇者と魔王を殺すのが目的
  • 魔力は多少異物が混じるものの人間と大差はない
  • 身体能力は通常の人間よりは上だが熟練の勇者にはやや劣る程度
  • 使者の武器には勇者と魔王に宿る『神の力』を奪う能力がある
  • 死んでも4回まで即座に完全に再生することができる
  • 殺しきっても魂は女神のもとに帰らずどこかへ消えてしまう

以上、『殺すことを目的としている』といえど『殺せる性能は高くない』状態です。

『神の力』を奪う能力についてですが、
こちらは奪われたとしても『数日間の療養』により治る程度だと考えてください。

また、『4回まで即座に生き返る』能力については、
それを使いきるまで戦い続けても構いませんし、何回か死んだら撤退、としても構いません。

 

イベントタグ:#終演より来る者

 


【詳細設定】

■使者

『死神の使者』を名乗り、『勇者と魔王を殺す』ことを目的とした何者かです。
彼等はほぼ確実に人間ですが、勇者と渡り合える程度には強い力を持っています。
また、彼等はそれぞれの理由で生き物や世界そのものに恨みを持っています。
死神から命じられた使命は『勇者と魔王を殺す事』ですが、それに他社を巻き込まないなど含まれないため、嬉々として何の罪もない人間や魔族、村や町を巻き込みます。

使者は魂と肉体を死神に強力に縛られており、
使者に対して操る、洗脳する、乗っ取るなどは行えません。

使者はもともとただの人間です。
あるものは裏切られ、あるものは捨てられ、世界を憎み、
世界を殺すことを望んだものを死神を名乗る者に拾われました。
彼らは望んで死神に仕え、望んで世界に害をなします。

 

■死神

使者が崇める謎の存在です。
この世界で『死神』と呼ばれる存在は数あれど、『使者』を遣わしたものは初めてです。
また、女神は今回の死神の存在を『知らない』とし、
魔王議会もまた『心当たりはない』としています。

使者を遣わしている「神を名乗るもの」です。人の魂を捕らえ、それを利用する術を持っています。彼は今はまだ表舞台には出てきません。
彼は女神と邪神を神の座から下ろそうとしており、そのひとつとして、このゲームを双方の敗北として終わらせようとしています

伝令の悪魔曰く、彼の手口や使者から感じる魔力に覚えがあるそうです。
6人の悪魔たちのもうひとりの兄弟、今はもういない『墓守の悪魔』に。
しかし死神自身が表には出てこないため、その真相は明らかになっておりません。

 

■第三の使者

黒くくすんだ銀の長髪の男。瞳の色は金。
武器は黒い刀身の大きな鎌。
首の後ろに「Su-00226」と書かれている
一人称は私。礼儀正しく、誰にたいしても同じように接する。
冷静沈着で、相手が一人の時を確実に狙う。

彼は元死刑囚です。罪状は殺人。とある要人を殺した罪で投獄されておりましたが、冤罪であったという話もあります。
何度も行われた尋問により獄中で死んだとされていますが、死体は残っていません。

 

■第十二の使者

明るい橙色の短髪の女。瞳の色は緑色。
武器は二丁のアサルトライフル。
腹部に「St-00568」と書かれている。
一人称はアタシ。大食で明るく無邪気そうな様子。
より多く、より悲惨にをモットーに踊るように銃弾をばら蒔く。

彼女はスラムの孤児でした。毎日汚れた服を着て草も生えないような極地で暮らしていましたが、ついには食事も満足に得られず、餓死したそうです。
しかし彼女も同様、死体は見つかっておりません。

 

■第十五の使者

目元まで隠す濃い青色の髪の男。瞳の色は紫。
武器は短剣と投げナイフ。
胸に「Bl-00450」と書かれている。
一人称は俺。いつもつまらなそうな顔をしている。
人質や弱味を握って相手の苦悩する様子を眺めるのが楽しみ。

彼はとある学園の生徒でした。成績は良かったですが、人付き合いが苦手だったために妬みの対象とされていました。
彼が作成したレポートは素晴らしいものでしたが、それゆえに彼は彼の同級生にナイフで刺されてしまいます。
死因は出血死ですが、やはり死体は見つかっていません。

 


終幕

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最終更新:2024年01月04日 07:20