編集の勇者


二つ名:編集の勇者


名前:????/シルベ(シルスベ)


詳細:

古代魔法ウィキを操り、過去から未来すべての勇者、魔王のデータを収集し、情報領域「MUGEN-WARS」に記載する役割を持った男。勇者の証と思わしきものを所持しているが、本当に勇者であるか定かではない。だが仕事は早い。


基本設定

一人称:俺
本名を聞いても教えてくれないが、必要とされれば「シルベ」と名乗る。
そのほか「シルスベ」や「シュウ」と呼んでも反応はするのだが、それが名前なわけではないらしい。
本人曰く「そう呼ばれるとなんか思わず反応しちゃうんだよね」。
シルベの発音は「シルベ→」ではなく「シ↑ルベ↓」。
一番怖いものは編集ミス。
どこに住んでいるのかは謎であり、彼のことを知る者は放浪者だとかどこかの国の書記官だとか適当に言っている。
仕事をしていないときは情報収集か昼寝をしているほか、ゲーマーであるためひたすらゲームをしていることがある。

 

古代魔法『ウィキ』を操ることのできる力を持つ一族の男性。
昔からこの力を持つ一族の生い立ちは特殊であり、誰もが皆他の時空との関わりをもつという。
しかしその他時空について詳しく知る者はこれまでにおらず、記録も残されていない。
彼自身の知識量としては、通常通り経験してきた事柄や、情報領域「MUGEN-WARS」内の情報程度で、
勇者魔王には詳しいのだが地理など他の事柄にはあまり詳しくない。

このような生い立ちなどから、一部には盤中の存在、あるいは天使や悪魔であると噂されている。
本人は自分のことを「人間」だと言うが。
ちなみに、これまでリスポーンも覚醒も確認されておらず、目撃情報等だけで言えば年齢も29歳程度であるらしい。
彼自身は「清潔」と「人外」を好んでいるそうだ。恋愛に性別は関係無い派。

戦闘は護身程度にできるが、勇者らしく本気でぶつかって戦闘における強さを発揮しているところは誰も見た事がない。
というのも彼の役割は他の勇者がもつ「魔王と戦う」ことではないからという理由があるようだ。
そのような理由からか、どちらかといえば魔力型の勇者であるものの、攻撃魔法は誰でも扱えるような簡単なものしか扱えない。
ただし、巻物や魔道書等があれば、上級の魔法を扱うだけの魔力自体はもっている。
それらも彼の持つ特殊な魔力のせいで、どこか普通とは違っているようだが。

 

基本的に敬語で話し、戦闘は好まないため平和的解決を求める。
身だしなみや態度には特に気をつけており、例えるのであれば執事のような態度で相手に接することが多い。
しかし、素の状態はあまり誰かの下につきそうな性格と態度には見えず、演技と変装を得意としている様子。
簡単に言えば結構性格は悪い。雑魚などに対しては、一歩間違えばクソ野郎である。(一歩間違ってない)
情報量の多い国や魔界によく出向いているが、身分を明かさないうえに変装しているため、
一般人に混じっていることに気付かずスルーしていることも。
自らの足で情報収集に行くことは多いが、直接的に勇者魔王に接することはほとんどなく、接してもモブとしての接し方をする。

きちんと「相手が編集の勇者である」と理解できることはあまりないだろう。
他の勇者魔王には存在自体知られていないことが多い。
しかし、潜在魔力や波長が扱う魔法の関係から普通とは違っており、そういうものがわかる者ならばすぐに見分けることができる。
そのために魔法を使用する道具等が上手く動作しないことがあり、それが少々悩み。お使いのバージョンには対応していません。
古代魔法の波長はとても珍しいために、そういった関係の者から狙われることもしばしば。
また、本質を見抜くことができる者が編集の勇者を見た場合、あまり勇者のようには見えないが、しっかりと勇者特有の“力”を感じられることがあるようだ。

基本的に勇者魔王とその他キーパーソン以外には興味を示さず、そこらの雑魚などは「木っ端」としてまとめて認識する。
戦闘に関して特にこれといった能力をもたないとはいえ、一応は勇者基準であるのだ。
仕事の報酬が現物支給であるにも関わらず金持ちであることと並んで永遠の謎。
ふと思い立っては経験値とレアドロと金目当てで延々と該当モンスターの討伐を回っていることもあるらしい。

 

情報領域に記載するのは必ず「正しい情報」のみ。
一体何が正しい情報とされるのか、彼の中に独自の判断基準があるようだ。
もし何らかの手段で彼のこと、行動、役割などを知り、情報を渡せと迫ってきても、
情報領域へのアクセス権限を持たない者には死んでも口を割ることはない。
何をされても、何があっても、魂を情報領域へ捧げているように見えるだろう。

一体何のためにこの仕事を行うのか、この役割をもっているのか?
それは彼にしかわからないことだが、一説には「件の他時空と関わりがある」のではないかと言われている。
仕事の依頼主は女神か邪神かそれ以外か、それともいないのかなどは判明していない。

 

魔王議界の資料室へのアクセスを許可されており、必要に応じて出入りする。
基本的には資料整理と閲覧目的のはずなのだが、そこにいる議長目当てで出向くことが多いとか。
それ以外は普段どこにいるのか、どこかに所属しているのか等は謎。

彼の存在を知ったうえで、渡したい情報を明確にして念じれば、いつの間にか背後にいることも。
大した移動手段等は持っておらず、殆どがアイテム頼りであるために謎の多い移動である。

 


能力

編集の勇者が持つ殆どの能力は指に依存している。
指先が触れている相手ならば、情報を伝えたり、自分が伝えた情報に限って完全に消すこともできる。

 

  • 超記憶

何かに書かれていること、誰かから聞いたこと、脳内でまとめたことを一字一句間違わずに記憶する。
記憶量はかなりのものであるほか、たいした労力をかけずにそれを書物などに書き記す形で出力できる。
しかし能力の使用中は意識的な干渉がほとんどないため、機械的な処理となる。

 

  • 領域接続

「情報領域」と呼ばれる、世界間で一般に知られていない領域へのアクセス権限。
古代魔法の一部を技術として必要とし、一定のMPを捧げることでより深部へのアクセスが可能となる。
本来は脳内にそのデータを映し出すことができるのだが、疲れるという理由から魔法のウインドウで可視化している。

 

  • 編集

古代魔法のうち『ウィキ』を操ること、そして領域接続を行うことを条件として発動する能力。
本来は変更不可能な「データ」である情報領域の記載文を変更・追加・削除することができる。
しかし、ここを変更しても世界そのものに影響が出るわけではない。
あくまで「可視化されたデータ」である。
能力の使用は、魔法のウインドウに触れることで行う。

 

  • マジックウインドウ

魔法のウインドウ。見たまんまだしそのまんま。大きさの調整も可能。
少しの魔力を消費することで何かの情報、脳内の文章などを可視化するための魔法。
世界や国によっては一般的に使用されているところも。
彼の扱うこの魔法は、一度出したウインドウは力の使用量を表し、消えずに周囲を回る。
多すぎて離れていっても、必要なウインドウは使用者の前に飛んできて、すぐに扱うことができる。
ちなみに当たり判定があり、物理攻撃を行うことができる。

 


武器

  • 護身用短剣

常時身につけている護身用の短剣。ツールとしても使用する。
シャープネスのエンチャントが施されている以外は通常の短剣で、あらゆる国で買えるものと同じ。

 

  • シルバイトソード

銀によく似た物質でできた剣。大きさや長さ、見た目は汎用ソードと大差ない。
シルバーシリーズと同程度の浄化能力、鋭く研いだアイアンソードと同程度の威力・耐久性を併せ持つ。
少し物騒な場所や穢れた場所に向かう際に携帯している。

 

  • 鎖鎌

ほぼ常に携帯している、編集の勇者の物理メインウエポン。
特に凝ったところはないがかなりの長さであり、扱いとしては近・中距離武器。
時折先端を外して鎖鞭としたり、カスタマイズして更に凶悪な状態にしたりと汎用性が高い。

 


古代魔法ウィキと情報領域「MUGEN-WARS」

英表記は「wiki」、正式名称「world in kind indeed」。

詳しいところはよくわかっていないのだが、古代魔法を扱える者はごく少数に限られている。
力を持たない者が似たような魔法魔術を真似することはできても、そのものを扱うことはできない。
一体何の目的があるものなのか、誰のためのものなのか、この世界にそれを知る者はほとんどいないだろう。

古代魔法と情報領域の存在については、聖界や魔界の一部で何らかの書物にて語られているかもしれない。
それが実際に力を持つ者が関わってできた書物であるか、誰かが適当に噂した伝承からなるものかは不明。

 

古代魔法というからにはかなり古くから存在する魔法の一種であり、その歴史は
実はこの世界ができる前から存在していたと言われるほど。
ウィキ以外にも幾つかの古代魔法が確認されているが、やはりその歴史や術者など関連のものは特殊。

 

情報領域とは、古代魔法ウィキの一部であるという考え方と、
ウィキの計り知れない力を一部に取り込んで成り立つ領域であるという二通りの考え方がある。
こちらは古代魔法ほど世界に記録が残っていないが、やはり「MUGEN-WARS」以外にも数種の情報領域が存在するようだ。

そもそも「情報領域」という概念自体が揺らぎやすいもので、この言葉が指すものも一定ではない。
そのうちには、盤中のあらゆる真実をひたすらに記録し続ける、世界概念の一部という意味も含まれている。
イメージとしては、常に広がり、変形を繰り返す巨大な図書館のようなものに近いかもしれない。
どうやらここにアクセスする手段があるようだが…?

 


-


 

 

……

SYSTEM : Access blocked.

SYSTEM : Enter Passcode :●●●

 

SYSTEM : Connecting……


編集の者となる一族にのみ伝わる知識
情報領域「MUGEN-WARS」

情報領域とは、決まった形などを持たない「あらゆる知識の海」と表される一種の『概念』。
太古の昔には、これを一種の神として奉ることがあった。
実在する女神・邪神のほかにも、八百万の神々のように「なんにでも神は宿る」という考え方をする者達がいたからだ。
今ではその頃の歴史や文献は殆ど失われており、目にすることはまずない。
神とされた情報領域は「女神・邪神と並ぶ第三の神」「すべての神を同一視した存在」「女神・邪神よりも強大でより位の高い神」などあらゆる解釈がなされていたようだ。
古代魔法ウィキは、この“神”に関わる神事などの際に用いられる、特殊な魔術であったといわれている。

概念を神として考えるなら「MUGEN-WARS」は「情報領域」の子神のようなものとされる。
ありとあらゆる世界を構築・管理・観測、あらゆる神通力を操る“全知全能の神”情報領域、そのうち一つの世界に関する事柄を任される子神たち。
実際に『概念』達に意思はないが、あえて神とたとえるならそのような表現になる。
編集の勇者は「MUGEN-WARS」の中に落とされたひとつの魂から、子神に仕える奉仕種族として生を受ける。
『原初の海』に生まれ落ちるのだ。
「MUGEN-WARS」が自らねじ曲がろうとする力があれば世界の理は書き換えられるが、編集の勇者が情報を書き換えたところで主人であるところの「MUGEN-WARS」に戻されてしまう。
情報領域に新たな情報を提供する「編集の勇者」(あるいは「盤中の演者」)は、どの世界に落ちるかも定まっていない魂から選ばれ、「MUGEN-WARS」より干渉を受けて分離、二つの世界に落とされる。
なぜ呼ぶのか、なぜふたつの世界に分離するのかは「編集の勇者」自身に知られることはない。
異なる世界の自分と同調することで「外側の世界」が存在することを漠然と知ることはできるが、そこに何かしらの意味があるのか、それとも本来の狙いは“向こう側”に落とした編集の勇者に存在するのか。
概念が行うことは謎ばかりである。

このことから情報領域「MUGEN-WARS」に変化を加えることができるのは、編集の勇者だけでなく「情報領域」「MUGEN-WARS」の三名(?)であることが明かとなる。

 

編集の勇者は通常の勇者と同様、死亡してもリスポーンすることができる。
その際、編集の勇者を構成していた力や情報は全てその世界の領域内に還り、情報領域内で新たな編集の勇者が誕生する。
死体は残らない。
新たな編集の勇者は前回の記憶を引き継いでいるが、近寄らない場所(≒情報の入手量が少ない場所)ができないよう、死亡時の痛みや恐怖などは全て忘れている。

正確には勇者ではないので覚醒にあたる力は無いが、後述の人格になり奉仕種族として持ちうる全ての権限を解放している状態なら実質神の力を扱うにほぼ等しいので、これを覚醒と呼べるかもしれない。
この状態であればリスポーン時の場所も自由に指定でき、死んでも完全に死亡するわけではないので勇者の覚醒とはまた意味合いが違ってくるが。

 

編集の勇者が力を使うとき、機械的に感じられるのは“情報領域の奉仕種族”と化しているからである。
普段はなんでもなく、世界に生きる一個体として活動しているが、“奉仕種族”になってしまった場合はほとんど情報領域と精神がシンクロしている(=生物的に何も思考しない)状態であると言い切ってしまえる。

 

編集の勇者には盤上に顕現するとき、情報領域に潜り込むときで二種類の姿がある。
通常の勇者が勇者の証を使用して女神の間に行くように、編集の勇者にも情報領域に潜るとき専用の手段があるのだ。
潜る際は情報思念体のように形をもたない姿となり、基本的に概念と同一化する。
この姿のときは盤上の姿のときの記憶を有しているが、この姿から盤上の姿に戻った際の記憶は残っていない。
盤上に生きるときは、盤上での記憶と本質のもつ役目しか憶えていないのである。

潜り込んでいるときは情報領域のほかに、ゲーム内部も潜行することができる。
この能力によってゲートとゲートを繋ぐ空間を、ゲートを開いたと他者に認識させずに通ることができ、それにより世界の好きな場所に瞬時に移動、顕現できる。
しかし、盤上の姿のときは潜行能力のことなど憶えていない、知らないため、自分が本当に好きなタイミングでのテレポート等は不可能なのである。

 

また、情報領域はゲームの基盤とほぼ同軸上に存在しており、頻繁に基礎構成の部分と接触する。
その際にゲートとの干渉がよく確認されるため、ゲート間移動中に不安定な要素が加わると、その空間軸に悪影響を及ぼし、中に居る者などが取り残されてしまう現象も確認されている。
そこから被害者が基礎構成や情報領域に干渉、迷い込むことのないよう、編集の勇者と似たような“奉仕種族”的立ち位置として「はざまの番犬」が存在する。
これは番犬と言われるが、見る者によって見え方が変わり、観測者にとって馴染み深く、思わずついていってしまうような姿として映る。
番犬に明確な意思があるかどうかの確認はされていない。

 

編集の勇者は、盤上でただ一人の人間、勇者を模倣して生活・調査を続けているが、有事の際や何かしらのトリガーによってもう一つの人格を顕わにする。
この人格はより情報領域に近く、メタ的な意志や思考を強く持ち、より効率的で性能のいい奉仕種族と化している。
呼び分けとして盤上の通常人格をシルベ、この人格をEditと呼ぶほか、Edit時の詳細な記憶をシルベは持たない。
普段はあくまで世界に溶け込みながらも調査をする状態であり、あまりにイレギュラー的となり何かから目を付けられてしまわないためにも極端に内側と外側の情報は遮断している。

Editの人格は編集の勇者の覚醒とも言え、自分の情報、世界に大した影響を及ぼさない程度の情報に関する能力ならノータイムで幾らでも使用出来る(姿を変える、座標を指定して飛ぶなど)。
ただ人格が変わっただけなら基礎構成に関わるほどの情報の改ざんはできないが、ここに基礎構成、情報領域、女神、邪神など世界において強大な権力を持つ存在から概念的な許可を得るごとに能力は強化され、特に世界の基礎構成から許可や指示を送られると、指先で触れた相手を細かな情報の断片にまで分解して世界から完全に消し去ることすら可能になる。
ただしそれは基礎構成に属する抑止力としての行為であり、本来編集の勇者の体で行う仕事ではないため、負担も大きく基礎構成もまずその許可を出すことは無い。
また、基礎構成と同調し協力関係にある間は、基礎構成側の奉仕種族とも言えるはざまの番犬などの存在と共闘することが確認されている。
女神や邪神から許可され一時同調状態にあれば創造すら司ることができるかもしれないが、編集の勇者の能力は全て元となる情報ありきのものであり、新たに何かを生み出すことに不向きなため、本質のこともあり全く新しい物を創造することはできないだろう。そのときは必ず既にあるものか、既にある情報の断片を合わせたものを生み出すことになる。
創造もやはり本来の役目ではない為、一度少しでも行うと大幅に疲弊する。

 


 

何らかの要因で編集者が機能しなくなった場合、編集者から連絡がなくとも全ての判断は企画主最優先となります。
編集の勇者シルベ(Edit)は姿を眩ましますが、編集の一族は彼一人のみではありませんので設定をどうするも自由です。

最終更新:2018年08月19日 14:36