《痕跡霊呪縛》[一般]Bind Vestige
君は痕跡霊と呼ばれる別世界の精霊と契約を結ぶ術を知っている。
利益:
短い儀式を行うことによって、君は痕跡霊と接触し、それと契約を結ぶ事ができる。この事に関して、キャラクター・レベルに関わりなく、君は1レベル・バインダーと見なされる。したがって、君は1レベルの痕跡霊しか利用できず、一度に1つの痕跡霊しか呪縛できない。さらに、“魂への呪縛”のクラスの特徴を有するキャラクターと異なり、君は「表:《痕跡霊呪縛》特技の能力」に示されているように、呪縛している痕跡霊の持つパワーから1つのパワーだけしか得られない。
痕跡霊と接触するには、君は何らかの表面(通常は地面)に、少なくとも差し渡し5フィート以上の大きさの、その痕跡に特異な秘紋を描かなければならない。秘紋を描くにはその表面に描くための能力と連続する10ラウンド間の精神集中を必要とし、その行為は機会攻撃を誘発する。描かれてから1分以内に使用されなかった秘紋はそのすべての活性を失い、君は痕跡霊と接触するためには再度描き直さなければならない。痕跡霊と接触するには、それぞれの説明文に記載されているように、接触するためにその他の必要条件があるかもしれない(『Tome of Magic』p.19参照)。
秘紋が描かれたなら、君は対応した痕跡霊を招来するために1全ラウンド・アクションを必要とする儀式を行わなければならない。この間、君は秘紋に触れなければならず、その痕跡霊の名前と称号の両方を使って呼び出さなければならない。もし君が聞くことができないなら、この儀式は失敗する(たとえば君がサイレンス呪文の効果範囲内にいる場合など)。そうでなければ、君が儀式を終えるや否や、秘紋のある場所に痕跡霊の顕現が出現する。このイメージは痕跡霊そのものではない。それは単なる(虚像)である。この幻術は何らかのクリーチャーを傷つけることはできないし、何らかのクリーチャーによって傷つけられることもない。このイメージと相互作用したクリーチャーや、注意深く観察したクリーチャーは、それが幻にすぎないことに自動的に気付く。将来されたイメージは君以外の全ての者を無視し、さらに君が1ラウンド以内に話しかけることができなかったなら、それは元来た場所へと消え去る。痕跡霊は君が呼び出すのに使った言語で話す。
招来した痕跡霊と契約を交わすには、君は呪縛判定(1d20+君の有効呪縛者レベル+【魅力】修正値)を行わなければならない。この工程には1分間を要するが、君は-10ペナルティを課して、1回の全ラウンド・アクションとして大急ぎでの呪縛判定を行うことを選択することもできる。この判定の難易度については、それぞれの痕跡霊の説明文において述べられている。君はこの危険な契約を自分ひとりで実行しなければならない。いかなる方法をもってしても、他者がこれを援護することはできない。
呪縛判定に成功しようが失敗しようが、24時間、その痕跡霊からパワーを与えられる。その間、君が《痕跡霊排斥》特技を持っていなければ、痕跡霊を君から取り除くことはできない。しかしながら、もし君が呪縛判定に失敗したなら、痕跡霊は君の人格と行動に影響を与えることになり、君は“下手な”契約を結んだことになる。(具体的には、痕跡霊の存在が君の一般的な態度を変化させ、特定の行動を無理やりに行ったり、我慢したりするようになる。それぞれの痕跡霊の影響については、個別の説明文で説明されている。)もし呪縛判定に成功したなら、痕跡霊は君の行動への支配権を持たず、君の人格へ影響を与えることもない。この場合、君は“上手な”契約を結んだことになる。
痕跡霊の影響下にある間、それが要求する事柄を君は全精力を注いで堅く守らなければならない。もし君の意識があって自由意志を持っており、なおかつ禁止されている行動や、そうするように要求されている行動をできなかったり、我慢することができないような状況に遭遇したなら、痕跡霊が君から去るまで、攻撃ロール、セーヴィング・スロー、判定に対して-1ペナルティを被る。
痕跡霊を呪縛している限り、君はその説明文にある通り、その存在を示す得意な肉体的徴候を発現する。この徴候は現実のものであり、幻や変身効果によるものではなく、そのため誰かがトゥルー・シーイングを使って見ても、そのままの姿が見えることになる。ペナルティを受けることなく、非魔法的な方法もしくは魔法的な方法でこの徴候を隠すことができる。
痕跡霊によって与えられる超常能力パワーに対するセーヴィング・スローの難易度は、10+君の有効呪縛者レベルの半分+君の【魅力】修正値に等しい。
表:《痕跡霊呪縛》特技の能力
特殊:
他の手段(“魂への呪縛”のクラスの特徴など)によって痕跡霊を呪縛する能力を有しているキャラクターはこの特技を修得することができない。もしこの特技を修得した後でバインダーになったなら、君はこの特技の利益を失う。
出典:
『Tome of Magic』p.74
関連項目
最終更新:2013年11月22日 23:30