D&D

アンドロマリウス(痕跡霊)

アンドロマリウス、悔い改めた詐欺師 ANDROMALIUS, THE REPENTANT ROUGUE

痕跡霊レベル3
呪縛難易度20
かつてオリダマラ神のお気に入りであったアンドロマリウスは、現在は痕跡霊として存在している。彼によって付与される能力は、召喚者がローグややくざ者たちを、そいつらのお株を奪う方法でやっつける手助けをしてくれる。

伝説:

かつてはオリダマラの使者であったアンドロマリウスは死の床において盗みといたずらをやめることを誓い、その人生において彼の神に代わって行なったあらゆる行動を後悔した。こうして、彼は神から自らの魂を盗み出すことを望み、それによって、史上最も偉大な盗みと悪ふざけを成し遂げ、彼こそがその神の寵愛に最も値する存在であることを証明しようとしたのである。
最初、アンドロマリウスの裏切りに怒りを覚えたオリダマラは、すぐにそこに秘められた皮肉に気付き、大爆笑した。それでも、アンドロマリウスの魂を受け入れることこそが、その盗みを防ぎ、冗談を台無しにするものであることに気付いたため、この神の上機嫌もすぐに終わってしまった。オリダマラは、そのような賢い従者を他の神の領域へ行かせることを嫌ったため、彼はその従者の名誉を100倍にしてやることした―彼はアンドロマリウスの魂を宇宙から盗み出し、それを痕跡霊に変えてしまった。アンドロマリウスがこの結果を名誉と考えたかどうかは不明なままである。

特殊条件:

アンドロマリウスが発現した時にその手に持っている物に似た2つの異なる非魔法のアイテムを持っていなければならず、彼を召喚する時にその秘紋の境界線の内側にそれらを置かなければならない。これらのアイテムはアンドロマリウスが姿を現すと同時に消滅する。

霊の発現:

アンドロマリウスは、道化師の衣装を着た、中年だが、しなやかな動きの人間の男性のような姿をしている。彼の両腕は肘の部分から先が1ダースもの前腕に分かれており、その24本の手のそれぞれに小さな物品を1つずつ持っている。彼の衣装と全体的な外見は発現のたびに変化するが、その特定の物品群は変化しない。この事実は、呪縛者の学者たちの間で長期に渡って喧々諤々の議論が戦わされている事柄である。そのアイテムは次のようなものである:ベルト財布、銀の鍵、金の指輪、一組のサイコロ、銅貨、ダガー、りんご、腕の骨、巻物、櫛、警笛、釣り針、手鏡、卵、ポーション、死んだ蜘蛛、オーク樹の葉、人間の頭蓋骨、錠前、閉じられた黒い本、鈴、鳩、一組の錠前破り道具、そして鼠。彼がやってきた所で戻る時、彼はこれらの幻術のアイテムでジャグリングを行い、その後、召喚者に1つを放り投げる。学者の中には、こうして投げられたアイテムが未来を暗示していると主張している者もいるが、その特別の意味は、同じ腕の手に握っている他の物品によって決定付けられる。

徴候:

君は両手両足それぞれに余分な指1本を得る。この余分の付属物のために、君は通常のグラヴやゴーントレットを着用することができなくなるが、魔法のグラヴやガントレットは君に合うように形を変える。

影響:

アンドロマリウスの影響を受けている時、君は小さな不幸を引き起こすことに喜びを見出す狡猾ないたずら者となる。特に友人との仲違いや、人違いによるトラブルを好む。しかしながら、アンドロマリウスは今では盗みを見過ごすことができず、それゆえに彼は君がクリーチャーから盗んだり、死体からアイテムを取ったり、他の誰かの持ち物を許可なく他の場所に移動させたりすることについて、君がそれらの行為を明白に禁じる法を布いている権威の管轄区域にいる限り、禁じる。同じ論理により、君は盗まれた物と知っている物品を所持することができない。

付与能力:

アンドロマリウスが付与してくれる能力は、君に盗賊を捕まえたり、盗まれた品物を取り戻したり、悪さや秘密の取引を発見したり、犯罪者に罰を与えたりする際に役立つ。

道化師の笑い:

標準アクションとして、1体の敵を制御不能の笑いに陥れることができる。この能力はターシャズ・ヒディアス・ラーフターの呪文(術者レベルは有効バインダー・レベルに等しい)と同様だが、効果を受けたクリーチャーは、その者のターンの終了時に毎回、その効果を終了させるための追加のセーヴィング・スローを行うことができる。一度この能力を使用したなら、君は5ラウンド間は再びこの能力を使用することができない。

アイテム位置把握:

回数無制限で、有効バインダー・レベルあたり100フィート以内にある、よく知っているか、はっきりと思い描くことができるアイテムのある方向を感知することができる。もし特定のアイテムを探したいのであれば、君がその物品を直接に見たことがあり、その特質を正確に思い描くことができる場合にだけ、この能力は機能する。そうでなければ、最も近くにあるその物品と同じ種類の物のある方向が分かる。君は各ラウンドに1つのアイテムの位置だけ感知できる。この能力では、偽装された物品、たとえば隠し扉などの方向については、君がその偽装された形状をはっきりと思い描くことができる場合にしか感知できないし、その物品までの距離は分からない。

見えざる物を見る:

回数無制限で、君はシー・インヴィジビリティの呪文と同様の効果を使用することができる(術者レベルは有効バインダー・レベルに等しい)。

ごまかし感知:

〈真意看破〉判定、〈鑑定〉判定、そして〈変装〉判定への対抗判定としての〈視認〉判定に+4ボーナスを得る。さらに、クリーチャーが君から何か盗むために〈手先の早業〉を使用する時には、君はそのことに自動的に気付くことができる。この能力は君がアンドロマリウスを呪縛している限り常に機能している。

急所攻撃:

敵を挟撃している時や、目標がACへの【敏捷力】ボーナスを失っている時には、2d6ポイントの追加ダメージを与えることができる。この追加ダメージは、遠隔攻撃においては、目標が30フィート以内にいる時にのみ適用される。5レベルを超える5有効バインダー・レベル毎に、この追加ダメージは1d6ポイント上昇する。たとえば、15レベルのバインダーは、急所攻撃で4d6ポイントの追加ダメージを与える。『プレイヤーズ・ハンドブック』のp.56、ローグのクラスの特徴を参照のこと。もし他の要因によって急所攻撃の追加ダメージを得ているなら、これらのボーナスは累積する。

出典:

『Tome of Magic』p.23

関連項目

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最終更新:2013年11月16日 18:13