■長部経典 第15経 「 大因縁経 」


★部分訳

  アーナンダよ、七つの識の住処(七識住)があり、また、二つの領域(二処)がある。

  七つの識の住処とは何か。

  アーナンダよ、さまざまな体を持ち、さまざまな想を持っている生ける者たちがいる。 
  それは人間、一部の天、一部の悪しき境涯の者たちである。
  これが第一の識の住処である。

  アーナンダよ、さまざまな体を持ち、同一の想を持っている生ける者たちがいる。 
  それは、初禅によって生まれた梵身の諸天(大梵天・梵輔天・梵衆天)である。 
  これが第二の識の住処である。

  アーナンダよ、同一の体を持ち、さまざまな想を持っている生ける者たちがいる。 
  それは光音天(アーバッサラの諸天)である。
  これが第三の識の住処である。

  アーナンダよ、同一の体を持ち、同一の想を持っている生ける者たちがいる。 
  それは遍浄天(スバキンハの諸天)である。 
  これが第四の識の住処である。

  アーナンダよ、色の想を完全に超越し、対触の想を消し去り、種々の想を思惟しないことから、
  『空間は無限である』という空無辺処に到達した生ける者たちがいる。
  これが、第五の識の住処である。

  アーナンダよ、空無辺処を完全に超越して、
  『意識は無限である』という識無辺処に到達した生ける者たちがいる。
  これが、第六の識の住処である。

  アーナンダよ、識無辺処を完全に超越して、
  『何ものも存在しない』という、無処有処に到達した生ける者たちがいる。
  これが、第七の識の住処である。

  ( 長部経典 15経 『大因縁経 (生成の由来についての大なる経) 』 )


  二つの領域とは何か。

  想の無い生ける者たちの領域、
  そして第二に、想があるのでもなく無いのでもない生ける者たちの領域である。

  (  同  上  )















































































〈 編集中 〉
最終更新:2013年11月02日 21:58