Numero TOKYO lifestyle:news
安藤美姫が語る新しい自分「とにかく悔いの残らないように」
http://numero.jp/news-20131105-mikiando/
扶桑社 (フジサンケイグループ)
今年4月に第一子を出産。産後すぐに氷上トレーニングを再開し、ソチ五輪に向けて新たなるステージへと挑戦する安藤美姫。現在開催中の東日本選手権兼ソチ
五輪第2次選考会ではショートプログラム(SP)を13位とスタートで出遅れたものの、フリーでは3回転ルッツを見事に決めて105.24点という高得点
をたたき出し、11人抜きの2位をマーク。オリンピックに出場する上位5人が決定する最終選考会、全日本選手権への進出を決めた。そんな彼女が、11月6
日に日本上陸を果たすNIKEの新感覚ガジェットイベントに登場。腕にはめておくだけで運動量の測定ができるリストバンド『Nike+ FuelBand SE(ナイキ
フューエルバンド
エスイー)』にトライした感想と、女性としてトレーニングに向き合う姿勢について語ってもらった。自分の運動量をリアルタイムで計れ、無料でダウンロード
できるiPhoneのアプリを使うことで毎日の運動量を記録できる『Nike+ FuelBand SE』。これならNTC (NIKE TRAINING
CLUB)でトレーニングするのも楽しくなる。26歳という若さでありながら、女性として、そしてアスリートとしてのキャリアを人一倍に積む彼女の今の心
境とは?
──すでにトレーニングがスタートしているという安藤さん。産後は今までと違うトレーニングを取り入れているということですが、具体的にどんなことをされているのでしょうか?
「子どもを産む前後の違いで言うと、産後は陸上のトレーニングをはじめました。実はこれまで、氷上の練習以外のトレーニングってしっかりしたことがなかっ
たんです。今回は割と長い期間、氷の上にいなかった分、筋力が落ちてしまったので、それを取り戻すためにスタートしました。自分としても、リンクの上で
滑っているだけでは足りないと思っていましたし、周囲からも氷上以外のトレーニングが必要だとアドバイスされたのもきっかけ。具体的には走ったりする訳で
はなくて、体幹と足の筋力アップのためのメニュー。筋力を取り戻すことと、さらにフィギュアスケートの衣装は体にフィットするので、見た目をきちんとする
というのも意識していますね。いつものトレーニングも『Nike+ FuelBand SE』を取り入れれば、数字で結果が見えるので楽しくできると思います」
──いつ頃からトレーニングを始めたんですか。
「4月に出産して、1カ月後には氷上の練習を開始して、陸上トレーニングは2カ月後にはじめました。出産された女性はお分かりになると思うんですが、産後
に無理をするとその時は良くても後でガタが来るとか、ホルモンバランスが崩れるとか、体に負担がかかるとか…色々と言われていますよね。だから、やりたく
てうずうずしていたとかではなく、練習の再開は無理矢理です(笑)。私の場合は、現役選手として戻ってくると決めていたので、そうするためには時間が少な
すぎて、必死でした」
──現役選手に戻るということは、妊娠中もずっと考えていたのでしょうか?
「そうですね。戻らないという選択肢は考えていませんでした。それは、意識的でもなく、無意識だったかな」
──産後、練習を再開して気づいたこと、ご自身の中で変わったと実感したことは?
「まず、久しぶりに履いたスケート靴がものすごく重く感じたことに驚きました。そんな経験ははじめてで。こんなに重いものを普通に履いていた昔の自分に
も、それを重いと感じるようになった今の自分にもびっくり。内転筋が弱ってしまった証拠なので、ジャンプもとにかくダブルジャンプから。そこからのスター
トだったんです。変わってしまった部分を、少しずつ取り戻しているような状況ですね」
──選手としての期待はもちろん、同性からは「女性としての憧れ」を抱かれることも多いと思います。先ほどフィキュアスケートの衣装を着ると体型が出るという話になりましたが、体型維持で特に意識していることは?
「体型維持というよりは競技に対してのトレーニングなので、体を美しく見せるためにトレーニングをしているわけではないんです。競技者としてきちんと戦え
るように、そして2年前に戻れるように、そのためのトレーニングです。モデルさんや芸能人ではないので、美のためにやっている訳ではないから、体型維持と
いう意識はないですね。確かに、魅せる競技なので結果的に見せられる体に仕上げないといけない訳ですが。ただ、痩せ過ぎても体力がもたなかったり、筋肉が
ないと踏ん張りもつかないので、いわゆるプロポーション作りとは違うかな。フィギュアスケートの選手がファッション雑誌やそういう業界の方に興味を持って
もらえるその理由は、氷上で与えている美しい印象とか、アーティスティックな表現、華やかな衣装とかですよね、きっと。だからスポーツの中では、確かにす
ごく特殊だと思います」
──体型維持という意識がないというのは意外でした。
「競技者としてのトレーニングしかしていないです。今回、NIKE+ FuelBand
SEを着用して、陸上で1曲分の振り付けを踊ってみたんです。普段は陸上で手足の振りだけやってみることはないのですが、挑戦してみたの。そしたら、思っ
ていた以上にNikeFuelの数値が上がりました。軽く踊って1曲で170Fuel弱でした。こうして数字が目に見えるといつものトレーニングも楽しく
できます。こう考えると、もしかして美というジャンルで括るとスケートはダイエットにもいいのかもしれないですね。みなさんも生活にNIKE+ FuelBand
SEを取り入れると、美意識も高まって、普段の生活やちょっとした動きが楽しくなると思いますよ」
──食生活で最近気をつけていることはありますか?
「野菜を積極的に取るようにはしています。妊娠とか出産関係なく、それは何年も前から意識していますね。太らないようにということもありますけど、やっぱり栄養面で。もちろん甘いものも食べますけど(笑)」
──ご自分で料理をされるんですか?
「海外にいた頃は自炊していましたね。今は日本で、そしてトレーニングもはじまったので母に手伝ってもらっています
──体力以外にメンタル的なところで、女性として出産を経験されて変わってきたことは何でしょうか。
「メンタル的な変化はそこまで、ないような気がします。メンタルトレーニングは全くしていないですし、とにかく悔いの残らないようにやるとか、自分の今で
きることをやるしかない。特に変わったことはしないようにしています。試合前だからこうしようということもなく、普段やっていることをするようにしていま す」
──今回のイベントで発表されたNike+ FuelBand
SEは、日常からスポーツシーンまで隔たりなく一環して数値が取れるという新感覚のガジェット。安藤さんは、女性として、母として、そしてアスリートとし
ての顔をお持ちですが、日常とスポーツシーンは切り分けていますか? それとも一貫している?
「自分には2つ人生があると考えています。スケーターとしての人生と、普通の女性としての人生。そういうふうに、完全に頭の中で切り分けています。リンク
にいるときにアスリートとしての意識を高めるというのは当たり前のような話ですが、リンクを一歩出れば普通の女性。家庭の中の自分は、リンクの上の自分と
は全くの別物ですね。今回試させていただいたNike+ FuelBand
SEって、アスリートとかスポーツを普段している人は絶対に手にとると思うんです。アスリートにとって、いつものトレーニングを数字で見ることができるの
でモチベーションアップのツールです。反面、アスリートとかではない一般の普通に生活している方が手にとるにはきっかけが少ないと思うんです。でも、実際
に着けてみて思ったことは、リンクの外にいる“普通の女性”としての私としてもすごく興味がわくものだったから、ぜひみんなにも試してもらいたい。例えば
メイクをしたら片方のアイメイクで2Fuelとか、日常生活の小さい動作でも計れるのが楽しい。一度つけたら手放せなくなると思います。例えばメイクをし
たら片方のアイメイクで2Fuelとか、日常生活の小さい動作でも計れるのが楽しい。ビューティーに興味のある女性にも絶対に必須アイテムになると思う
し、自分をもっとアクティブにしてくれる。NTC(Nike Training
Club)をするときにも数字が見えて、トレーニングが楽しくなるので日々の生活に取り入れやすくなる。万歩計とかだとメイクしても動かないけど、これな
らメイクも、お掃除も、洗濯も…日常の動きもすべて数値にしてくれるから、家事のモチベーションも上がりそう(笑)」
──日々の生活でも達成感が出るというのが新鮮。女性としてこの辺りは共感できる?
「多くの女性に興味を持ってもらえる製品だと思います。つけているだけでもかわいいし、目標の数字をもって一日の運動量を意識することによって、自分の美
意識も高まる。たとえば、運動量が足りないときは、階段を積極的につかったり、一駅前で降りて歩いたり・・・。誰でも簡単に取り入れられることがたくさん
ある。主婦の方も家事をする楽しみが増えるかもしれないですね。一日中お家を守って、家族を守っているじゃないですか。だから何をするにも計ってくれるん
で喜びが増すと思います。あと、カラーバリエーションも豊富でいろいろ選べてファッションとしても取り入れやすいのがいいですよね。私はピンクが好み」
──安藤さんには以前、ヌメロ・トウキョウのビジュアルページにご登場いただきました。2年半近くたつので、この頃とはだいぶ心境も変わ
られていますよね。ファッション撮影には今も興味はありますか?
ヌメロ・トウキョウ編集部としては、こういう女性としての等身大の安藤さんのご活躍も楽しみです。
「機会をいただけるのであれば、ぜひ挑戦したいですね。ファッションへの興味は自分なりにですがありますし、それは妊娠しても出産しても変わらないので。
トレーニングするときも自分が気に入ったアイテムを着てトレーニングすれば、気持ちも断然あがります。NIKE+ FuelBand
SEもカラフルなラインアップで気分にあわせてつかけえたいです。お洋服を買ったり着たりすることは、妊娠中もストレス解消になっていました。男性も
ファッショナブルにできますけど、女性ってもっともっと服やアクセサリー、靴、バッグのバリエーションも多いし、せっかく女性に生まれて来たのだから
ファッションは楽しみたい。スケートは仕事だと思っているのでスケーターとして着飾ることは好きじゃないんです。でも、スケーターとしてだけではない、安
藤美姫の姿も見せて行けたらと思っています」
今後の考察のためのメモ
フリーでは3回転ルッツを見事に決めて105.24点という高得点 をたたき出し
26歳という若さでありながら(なぜ1歳多い年齢が出ることが多いのか?率直に疑問)
4月に出産して、1カ月後には氷上の練習を開始して、陸上トレーニングは2カ月後にはじめました
私の場合は、現役選手として戻ってくると決めていたので、そうするためには時間が少な すぎて、必死でした」
──現役選手に戻るということは、妊娠中もずっと考えていたのでしょうか?
「そうですね。戻らないという選択肢は考えていませんでした。それは、意識的でもなく、無意識だったかな」
フィギュアスケートの選手がファッション雑誌やそういう業界の方に興味を持って もらえるその理由は、氷上で与えている美しい印象とか、アーティスティックな表現、華やかな衣装とかですよね
普段は陸上で手足の振りだけやってみることはないのですが、挑戦してみたの。そしたら、思っ ていた以上にNikeFuelの数値が上がりました。軽く踊って1曲で170Fuel弱でした
例えばメイクをし たら片方のアイメイクで2Fuelとか
──食生活で最近気をつけていることはありますか?
「野菜を積極的に取るようにはしています。妊娠とか出産関係なく、それは何年も前から意識していますね。太らないようにということもありますけど、やっぱり栄養面で。もちろん甘いものも食べますけど(笑)」
自分には2つ人生があると考えています。スケーターとしての人生と、普通の女性としての人生。そういうふうに、完全に頭の中で切り分けています
ファッション撮影には今も興味はありますか?
ヌメロ・トウキョウ編集部としては、こういう女性としての等身大の安藤さんのご活躍も楽しみです。
「機会をいただけるのであれば、ぜひ挑戦したいですね。ファッションへの興味は自分なりにですがありますし、それは妊娠しても出産しても変わらないので。
スケートは仕事だと思っているのでスケーターとして着飾ることは好きじゃないんです