オーマン人部族（勢力陣営） - D&D

オーマン人部族（勢力陣営）Olman Tribes

紋章：

血の跳ね散った大きな恐竜の鉤爪。

背景、目標、理想：

オーマン人部族は深刻な危険によって内側からも外側からも攻撃を受けている。彼らは長い年月“恐怖の島”に生息する脅威と争って来ているが、今や外国人による安全面と文化的純潔性への攻撃にも直面している。外部からの侵略、異常に頻発している島の火山活動、そして島の最も危険な住人たちの復活に直面した場合、オーマン人は彼らの民と文化の生存を最優先事項と位置付ける。生存以上に、オーマン人は訪問者たちによる堕落に対して独自文化の保存を求める。それは不安定な均衡の上に存在しており、外国人が関与する程度は、注意深く決めねばならない。多くのオーマン人は孤立主義を好み、外国人の多くを無視するが、来るべき闘争を切り抜ける唯一の方法は注意深く彼らと提携を結ぶことしかないと信じる者もいる。オーマン人の中には心底からその文明をかつての栄光の頃にまで復活させようという信念を抱いている者もいる。

敵と味方：

部族がすべての外国人と敵対している訳ではなく、彼らの歓待を悪用しようとしたり、彼らの生活様式を破壊しようとする者にだけ抵抗する。「巨壁」の向こうや、地下深くで力を伸ばしている暗黒の勢力を倒そうとしている者たちに対しては、彼らは進んで味方する。部族の中にはすぐに緋色団を受け入れたり、入植者たちや他の訪問者たちと交易をする者もいる。ほとんどのオーマン人は探求者団の紋章を知っており、その組織が過去に行なった、彼らの財宝や文化的秘密に対する略奪や横暴はとてもの事に楽しい思い出ではないため、それを持つ者すべてを警戒している。

メンバー：

オーマン人だけがこの部族に参加できる。長老たちに感銘を与えた非オーマン人はついには《部族の友人》特技とこの勢力陣営の前提条件を満たすことができるかも知れない。

種別：

部族（種族的）。

規模：

7（半島）。

陣営値に関する条件：

原住オーマン人は自動的に陣営値を得る。非オーマン人は長老会議の前で部族の一員と認められなければならず、部族のトーテムの幻影を見るために、断食とドラムカラと呼ばれる酩酊作用のある薬草の混合物を飲む1週間の儀式に参加しなければならない。この1週間の試練の後、非オーマン人は、他の部族のメンバーたちから、あらゆる面においてオーマン人と見なされるようになる。

上層部の権力：

戦、製作、災い。

条件	陣営値修正
キャラクター・レベル	＋PCのレベルの1/2
〈知識：自然〉5ランク以上	＋1
〈生存〉5ランク以上	＋1
得意な敵（異形、動物、あるいは魔獣）	＋1
ディノサウルスの動物の相棒か乗騎	＋1
《夢占い》特技	＋1
《カヒコ》特技	＋1
《カヒコの達人》特技	＋2
自らカウアコイを彫った	＋1
顕著なオーマン人の敵を殺した	＋クリーチャーの脅威度の1/8
脅威を撃退したり倒したりする際にオーマン人を手助けした	＋2
ゾンビの随行団の破壊の原因となった	－2
オーマン戦闘集団の死の原因となった	－4
オーマン人の脅威を無視した	－4
部族の長老の命令を拒否した	－4
中装鎧や重装鎧を着用した	－1
金属製の武器を使用した	－1

陣営値	称号：利益と義務
3以下	何の利益も得られない部族の若いメンバーである。
4～10	部族戦士：〈隠れ身〉と〈忍び足〉判定に＋2の種族ボーナスを得、1つのオーマン人特殊武器に習熟する。
11～19	狩猟隊の長：君は1週間に1回まで、最大2レベルまでのクレリックかドルイド呪文を請うことができる。1ヶ月に1回、君は部族の敵に対する戦闘集団を率いなければならず、さもなければ君は陣営値に－2ペナルティを受ける。戦闘集団は10人の人間（オーマン人）の3レベル･ファイターで構成される。
20～25	戦士長：。オーマン人の村で行なう〈交渉〉、〈情報収集〉、〈威圧〉判定に対して＋4ボーナスを得る。加えて、その合計ヒット･ダイスが君のキャラクター･レベルに等しいゾンビの随行団の奉仕を求めることができる。
26～29	長老：あらゆるオーマン人は、君の命令で喜んでその生命を差し出す（ただし、通常通りに君の勢力陣営値に対してペナルティが課される）。1ヶ月に1回、君よりも陣営値が低く、部族への奉仕に敬意を評している自らの部族の他のメンバーを選択することができる。その部族の人物は彼の陣営値に＋2ボーナスを得る。その部族の人物はこのボーナスを1回だけ得ることができる。加えて、君は1週間に1回、恩恵を得るために君の部族のトーテムに祈ることができる。これには6時間かかる儀式を必要とし、その際、君は100gp×君のキャラクター･レベルの奉納物を焼くか、最低でも君のヒット･ダイスの半分に等しいヒット･ダイスを持つ生きたクリーチャーの血の生贄を捧げる必要がある。この儀式が完了すると、君は自分のキャラクター･レベルより2レベル低いクレリックかドルイドであるかのように、クレリックかドルイドの呪文リストにあるどんな呪文でも発動できる擬似呪文能力を得る。君はこの擬似呪文能力を1回だけ使用できる。一度にこの方法で使用できる呪文は1つの呪文だけしか持てない。
30以上	選ばれし者：部族は君が栄光の新時代を布告し、滅びて久しいオーマン帝国を復活させる運命にあると信じている。以後君は、戦闘集団の死、ゾンビの随行団の破壊、そして部族の長老の命令を無視したことによる陣営値へのペナルティを受けない。君のゾンビの随行団の合計ヒット･ダイスはキャラクター･レベルの2倍分まで許されるようになる。また君は、回数無制限の擬似呪文能力としてドミネイト･アニマルを発動できるようになる（術者レベル＝キャラクター･レベル）。

出典：

『Dragon #352』p.73「Braving the Isle of Dread」