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アシャーダロン(痕跡霊)

アシャーダロン、迷える魂を焼き尽くす者 Ashardalon, Pyre of The Unborn

痕跡霊レベル8
呪縛難易度35
純粋なパワーと富を探求する者、フィーンディッシュ・レッド・ドラゴンのアシャーダロンは彼の生きた時代で最も強靱なクリーチャーであった。一度ならず死から逃れていた彼は、ドラゴンとフィーンドとしての彼のパワーのいくばくかと、彼の強大な抵抗力をバインダーに付与する。

伝説:

アシャーダロンは普通ではないくらいに貪欲で強力なレッド・ドラゴンであった。彼は世界中を支配下におくことを目論み、食べ物、楽しみ、そしてパワーを得るために残忍な狩りに夢中になって略奪を行なっていた。アシャーダロンのパワーは余りに強大であったため、彼を神として崇拝するたくさんのカルトが生まれ、彼らの信じていた大義に従って聖戦を行なった。しかしついには、レンジャーとエルフの同盟軍が、アシャーダロンの軍を打ち破ることに成功した。それから間もなく、このドラゴンはその土地を守るために立ち上がった強大なドルイドと対決することになり、ほとんど死にかけることになった。
しかし、ほとんど神に近い存在となっていたアシャーダロンは、自らの敗北さえも想定済みであった。彼は一千年に及び外方次元界に隠れ潜み、難解な陰謀をめぐらし、自らの心臓をバロールの心臓と置き換えることに成功し、これまで以上に強力な超常的な悪のクリーチャーと化していた。よみがえったこのドラゴンは、全ての生きているクリーチャーを破滅させるために、魂の砦を襲撃した。その地で、アシャーダロンはかつて彼を打ち破ったドルイドの遥かな子孫と出会い、今度こそ本当に殺害されたのであった。
しかし、彼の死が全ての魂の誕生の地においてであった事(そしてそれが彼がほとんど神格に近い状態にあった事)のために、彼は永遠の休息の地に赴くことに抵抗することができた。彼の精髄は真のイモータルと化すにはパワーを欠いていたが、痕跡霊というぼんやりとした存在としてのみ存在することは可能であった。

特殊条件:

なし

霊の発現:

アシャーダロンは長く黒い爪でもって大地を切り開き、火炎地獄からその巨体を引きずり上げる。このレッド・ドラゴンは炎の輪に取り囲まれており、彼の心臓があるべき部分には燃える大穴が口を開けている。彼はバインダーに顔を向ける前に怒りの咆哮をあげ、彼の眠りを妨げた理由を問うてくる。

徴候:

君の心臓の上にあたる皮膚に、とぐろを巻いたレッド・ドラゴンの深紅の印が表れる。

影響:

君を傷つけたり、無視したりする者に対する激しい復讐心に燃えるようになる。アシャーダロンは、君にダメージを与えたり、君に無礼な振る舞いを行なった敵に対し、他の目標に優先して攻撃する機会があればそれを捕らえて攻撃するように要求する。

付与能力:

アシャーダロンは彼がドラゴンにしてフィーンディッシュ・クリーチャーであった生前に集めた多大なパワーのいくばくかを呪縛者に与えてくれる。

アシャーダロンの貪欲 Ashardalon's Greed:

君は〈鑑定〉判定と〈捜索〉判定に対して、君のバインダー・レベルに等しいボーナスを得る。また君はロケート・オブジェクト(『プレイヤーズ・ハンドブック』p.300)と同様に、君の近くにある物品を発見することができる。

アシャーダロンの存在 Ashardalon's Presence:

君は敵の心臓に恐怖を打ち込むことができる。これはフィアー呪文(『プレイヤーズ・ハンドブック』p.270)と同様に働くが、ドラゴンの“畏怖すべき存在”に完全耐性を有するクリーチャーはこの効果に対しても同様に完全耐性を有する点が異なる。一度この能力を使用したなら、君は5ラウンド間は再びこの能力を使用することができない。この能力を使用するとき、このアスペクトの徴候の印が、いかなる鎧や衣類をも通過して、1ラウンド間あたかも焼印であるかのように燃え上がって見えるようになる(この出来事が実際にダメージを与えたり、着火させたりすることはない)。

アシャーダロンの活力 Ashardalon's Vigor:

アシャーダロンは彼が生きていた頃に有していた途轍もない強靭さのいくばくかを付与する。君がこの痕跡霊を呪縛しているとき、君はバインダー・レベルの2倍に等しい一時的ヒット・ポイントを得る。この一時的ヒット・ポイントは最大で24時間まで持続する。

魔族の心臓 Fiend's Heart:

君はかつてアシャーダロンの肉体に憑り付いていたバロールの防御力のいくばくかを共有する。この利益は君に対してダメージ減少10/冷たい鉄と[火]への抵抗30を得る。

出典:

『Dragon Magic』p.85

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最終更新:2013年11月17日 08:38
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