D&D

テネブロウス(痕跡霊)

テネブロウス、そこにあった影 TENEBROUS, THE SHADOW THAT WAS

痕跡霊レベル4
呪縛難易度21
かつては強力なデーモン・プリンスであったテネブロウスは、暗黒と死の支配権を与えてくれる。
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伝説:

偉大なデーモン・ロードであるオルクスは長年神性を得ようとしている。数年前、ほんの短い期間であったが、彼はそれを実際に手に入れた。死と負のエネルギーの奔流による蘇りで、この肥満したデーモンは、痩せ細った暗黒と不死の神であるテネブロウスと昇格したのである。この姿で次元界間を旅している間、より強力なパワーを獲得することを求め、他の神々を殺して回っていた。彼の究極の目的は再び彼自身に転生することであった。なぜなら、彼はオルクスとして神位に昇りたかったのであり、テネブロウスとしてではなかったのである。常命の者の一団によって彼の目的が妨げられたのだと言う者もいるが、とにかく何かが起こり、彼の大計画は失敗に終わった。確かにオルクスは再び蘇ったが、かつてと同じくデーモン・プリンスとしてであり、神としてではなかったのである。
真の神性は完全に消してしまうことは決してできない。オルクスが脱ぎ捨てた神格パワーの抜け殻はそのまま完全な形で残されている。神ほどの力は持たないが、それでも神聖さを保っており、その精髄の欠片は、もう一度憎しみに満ちた感覚と合一を果たすまで、次元界の狭間を漂流しているのである。つまり、テネブロウスは、彼がかつてそうであった存在の残像、影の影として、いまだに存在しているのである。

特殊条件:

君はテネブロウスの秘紋を夜間か、太陽光がほとんど射さないか全く射さない深い影の場所で描かなければならない。

霊の発現:

テネブロウスを召喚する儀式を完成すると、召喚者の影が秘紋を横切るように移動する。たとえ完全な暗闇の中であっても、その影は暗闇の中で尚暗くはっきりと目に見える。影が秘紋と重なると、著しく痩せこけて、四肢を脱臼したかのような角度に垂れた、墨汁のように黒い人型生物の姿が立ち上がる。テネブロウスの声は風が囁くようでほとんど聞き取れないにも関わらず、そこに含まれた意味は余りに明確に判別できる。

徴候:

日中の日差しの中にいたとしても、君は日陰に立っているように見える。さらに、君自身の影は、周囲の光が本来ならもっと長い影を作り出すはずの位置にあっても、君の体から2~3フィートよりも長くは伸びない。この効果によって君に視認困難が与えられることはない。

影響:

テネブロウスの影響を受けている間、君は孤立と、喪失と放浪への憧れにいっぱいになる。テネブロウスは戦闘において君が最初に行動しないように要求する。君のイニシアチブ判定の結果が最も高かったなら、君は他の誰かのターンが過ぎるまで行動を待機させなければならない。

付与能力:

テネブロウスはアンデッドと影に関連するパワーを付与してくれる。彼は敵を冷気で震えあがらせる能力を与えてくれる。

深闇:

君は次の点を除き、あたかもディーパー・ダークネス呪文(有効バインダー・レベルに等しい術者レベル)を使用したかのように効果範囲を影で覆う事ができる。この効果は常に君を中心とし、持続時間が無期限であり、そして君は移動アクションでその拡散の距離を(通常の距離までの範囲で)10フィートずつ増減させることができる。君はこの能力の起動と停止をそれぞれ標準アクションで行う事ができる。

暗闇を見通す:

たとえディーパー・ダークネス呪文(あるいは君の深闇の能力)によって作り出されたものであっても、あらゆる種類の暗闇を完璧に見通す事ができる。

虚無の接触:

即行アクションとして、君は1回の近接攻撃か近接接触攻撃に[冷気]エネルギーをチャージすることができる。君の次の近接攻撃には、1d8ポイント+有効バインダー・レベルが7レベルを超える4レベル毎に1d8ポイントの追加[冷気]ダメージを与える。有効バインダー・レベル11に達した時には、君は1ラウンドの間ずっと武器へのチャージを保持する事ができる。一度この能力を使用したなら、君は5ラウンド間は再びこの能力を使用することができない。

アンデッド退散/威伏:

君は有効バインダー・レベルに等しいレベルのクレリックのようにアンデッドを退散/威伏できる。クレリックと同様、君が善であれば退散、悪であれば威伏する。もし君が中立であるなら、テネブロウスを呪縛した時に退散か威伏かどちらかを選択しなければならず、後でその選択を変更することはできない。もし他のクラスによってすでにアンデッド退散/威伏を有しているなら、退散能力を決定する際に、そのクラスのレベルは有効バインダー・レベルに累積する。一度この能力を使用したなら、君は5ラウンド間は再びこの能力を使用することができない。

空虚なる器:

1日1回、君は超常能力としてフリッカーの影魔法の秘儀を使用できる(p.164参照)。13レベルになると、君はこの能力を1日2回使用できるようになり、19レベルになると、1日3回使用できるようになる。

出典:

『Tome of Magic』p.48

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最終更新:2013年11月16日 20:04
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