オアースの地域特技 Regional Feats of Oerth
キャラクターの出身地は彼のアイデンティティを確立する上で最も重要な要素である。ストーンホールドの不毛の北の地からやって来た厳しい表情のレンジャーは、ハイフォークの浮かれた顔のきこりと同じデータを持つかも知れないが、激しい気性と生活の経験とは、戦闘やロールプレイの遭遇において重大な相違点をもたらすだろう。『フォーゴトン・レルム・ワールドガイド』ではダンジョンズ・アンド・ドラゴンズのプレイヤーたちに特定の地理的な地域や副種族のための“地域特技”という特殊な特技の概念を紹介した。地域特技は異なる地域出身のキャラクター同士に故郷の文化に応じた相違を与え、同じ民族や種族出身のキャラクター同士に文化的な絆を作り出すものである。
『グレイホーク・ワールドガイド』はD&D第三版が完成する前に書かれたものであり(フォーゴトン・レルムの改訂より前であることは言うまでもない)、グレイホークのファンは彼らのお気に入りのキャンペーン世界において同じレベルのサポートを受ける機会を得られなかった。我々は“Living Greyhawk Journal”(現在『Dungeon』誌で掲載されている)によってある程度これを緩和しようとしているが、今までのところ、我々はグレイホーク世界に地域特技を与えるようなものを考案する機会を得ておらず、活字としてそれを提供できずにいた。今こそその待ち焦がれた日である!
地域特技についての説明
地域特技(地理的あるいは種族的な意味で)は『プレイヤーズ・ハンドブック』に掲載されている特技を補うものであり、キャラクターの標準的な特技スロットを埋めるものとして扱われる。1レベル時、キャラクターが生まれ育った地理的な地域に適した地域特技を選択することができる。また、キャラクターはその種族に関連する地域特技を修得することもできるが、キャラクターが修得できる種族特技は1つの種族のものに限定される。スエル人とオーマン人の両方の血を引いている人間はどちらの血統が優勢であるか決定しなければならず、以後劣勢な種族的血統の方の特技を選択することはできない。
君は全く新しい地理的地域から特技を学ぶこともできる。1レベル以降、〈知識:地域〉に2ランクを得るごとに、君は他の地理的地域から1つの地域特技を選択することができる。種族特技をこの方法で修得することはできない。
《実戦経験》と《商家出身》の初出は『フォーゴトン・レルム・ワールドガイド』であり、参照しやすいようにここに再録した。DMは、自身でデザインする文化的な上級クラスの前提条件として、《レン人の伝承》や《ノームの伝承》のような文化的な特技を使用することにしても良いであろう。
関連項目
出典:
『Dragon #315』p.50
最終更新:2013年12月07日 21:39