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ウィツィロポチトリ(神格)

ウィツィロポチトリ HUITZILOPOCHTLI

下級神(秩序にして悪)
ウィツィロポチトリ(“南のハチドリ”)は若い神であり、アステカの人々の主神である。戦闘と征服の神である彼は、彼が選んだ民を戦争へと駆り立てる。アステカ人は彼らのライバルを壊滅させるために戦うのではなく、彼らを制圧するために戦う:集団としても(打ち破った都市に貢納させる)、個人としても(生け贄のために捕虜を集める)である。
アステカ人の守護神格であるが、ウィツィロポチトリの影響力は、ほとんどテノチティトラン周辺の地域に限定されている。征服された都市国家は、口先ではアステカの神に敬意を払うが、ほとんどの者は彼を崇拝はしていない。すべての者たちはウィツィロポチトリがアステカ人の主戦論的な気質の背後にある原動力であり、間違いなく彼を恐れていることを知っているということである。
ウィツィロポチトリの寺院の主要な教義は「力こそ正義」である。彼はその信者たちに、戦いにおける力が現世での力に繋がると教えている。また彼は、自らが選んだ民であるアステカ人に対し、彼らこそが軍事力によって世界を征服する運命にあるのだと言う。

権能:

戦、制服、アステカ。

領域:

悪、秩序、力、戦。

好む武器:

マクアフィトル(石の刃を持ったロングソード)。

クレリックの訓練:

すべてのウィツィロポチトリのクレリックは戦う訓練を受けており、多くは軍隊と同道し、戦士たちの傍で共に戦いながら信仰上の手助けを提供するのである。また、ウィツィロポチトリや他の神々への心臓の生け贄を捧げる儀式を司ったりする者もいる。

探索行:

ウィツィロポチトリのための探索行には戦争と征服が含まれる。典型的な探索行には、2つの国家間に戦争を誘発する、他の神々の軍隊を打ち破る、そして征服軍を率いるといったことが含まれる。

祈り:

ウィツィロポチトリ崇拝の中心的な要素は血液である。この戦争の神は、血の生け贄を伴わない祈りは無視する。生け贄の血は自発的な希望者のものでも、生け贄としての人身御供であってもどちらでも構わない。

寺院:

ウィツィロポチトリの寺院は非常に急斜面を持ったジグラトの頂上に(そして雨の神トラロックの寺院の隣に)建設される。神官たちは戦争の捕虜たちをこの石の段の上の祭壇へと登らせる。その祭壇は多くの生け贄の血で汚れた円形の石である。こうした寺院の中で最大のものはテノチティトランに建てられており、ウィツィロポチトリの最初の木製偶像がその神官たちに話しかけ、彼の民にその地に住まうように導いたとの風説が残されている。
ほとんどのアステカの要塞にはこの戦の神に捧げられた小さな社が設けられている。

儀式:

ウィツィロポチトリは、アステカの霊的な敵と戦うのに必要とする力を与えて欲しいと願う者に対して、戦士の心臓を生け贄に捧げることを求める。彼の忠実な崇拝者たちは、このように生け贄に捧げるために敵の多くを捕虜にする。戦うべき本物の戦いがないときですら、彼らは“花の戦争”と呼ばれる模擬戦闘を行ない、ライバル・チームによって捕まえられた方はこの戦の神への生け贄として捧げられるのである。

御使いと眷属:

ウィツィロポチトリの御使いは18レベルのフィーンディッシュ種の人間のファイターである。眷属にはビアーディッド・デヴィル、バーブド・デヴィル、そしてピット・フィーンドが含まれる。

出典:

『Dragon #356』p.90

関連項目

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最終更新:2013年11月15日 23:31