1次試験のうち択一式は
- 教科及び教職に関する科目(1)
- 教科及び教職に関する科目(2)
です。
1次試験のうち論述式の部分は択一式の部分が不合格だと採点すらされません。
1.教科及び教職に関する科目(1)について
教育原理、教育心理学、特別活動、生徒指導などが範囲で、いわゆる「教職教養」といわれるものです。
4択、20問、70分で、合格基準は6割の12問。
教育原理、教育心理、教育史、教育法規、生徒指導、道徳、総合的な学習の時間、特別活動、教育時事など幅広く出題され、各都道府県の教員採用試験よりやや難しいのではと言われており、1次試験の択一式の関門となります。
対策は、教員採用試験の「教職教養」用のテキストと小学校学習指導要領解説が基本となります。
「教職教養」用のテキストとしては、大きめの書店で、ご自身にあうものを選ぶのがよいと思われますが、例示としては、
大学で教育学とは縁がなく、0からでしっかりとやる方には、
オープンセサミの参考書、セサミノート、問題集
時間もなく効率的にという方には、
LECのこれだけ覚える教員採用試験教職教養
などでしょうか。
学校学習指導要領解説 総則編は
文部科学省のページに掲載されていますが、採用後も手元にあって困る者ではないので、大型の書店等で購入してはいかがでしょうか。
2.教科及び教職に関する科目(2)
小学校の各教科の指導法及びこれに付随する基礎的な教科内容が範囲とされ、いわゆる「小学校全科」といわれるものです。
国語、社会、算数、理科、生活、音楽、図画工作、家庭、体育、外国語(英語)の10教科から、音楽、図画工作、体育の2教科以上を含んで計6教科を選択します。
R1までは、1教科はそれぞれ4択、20問、50分で、合格基準は6教科合計120問の6割の72問。
R2からは、各10問×6教科、あわせて180分となりました。合格基準は6教科合計60問の6割36問ですが、各教科の最低基準4割が設定されました。
2-1.教科の選択
各教科の学習指導要領から半数以上出題され、残りが高校の学習内容レベルであるため、学習指導要領部分でいかに点をとるかが鍵になります。
小学校は6年間ですが、学習指導要領は、教科ごとに以下のように区分されています。
教科 |
区分数 |
区分 |
備考 |
国語 |
3 |
1&2年、3&4年、5&6年 |
|
社会 |
3 |
3&4年、5年、6年 |
|
算数 |
6 |
1年、2年、3年、4年、5年、6年 |
|
理科 |
4 |
3年、4年、5年、6年 |
|
生活 |
1 |
1&2年 |
|
音楽 |
3 |
1&2年、3&4年、5&6年 |
共通教材のみ1年、2年、3年、4年、5年、6年 |
図工 |
3 |
1&2年、3&4年、5&6年 |
|
家庭 |
1 |
5&6年 |
|
体育 |
3 |
1&2年、3&4年、5&6年 |
保健分野のみ3年、4年、5年、6年 |
外国語 |
2 |
3&4年、5&6年 |
外国語活動も範囲 |
何学年の指導内容かといった問題も出題されるため、区分数の少ない教科の方が比較的暗記しやすいです。
そのため、過去問の教科の内容の難易度も踏まえ、
生音図家体の5教科を基本に、国社算理英から得意な1教科を選択してはいかがでしょうか。
2-2.対策
対策は、教員採用試験の「小学校全科」用のテキストと小学校学習指導要領解説が基本となります。
「小学校全科」用のテキストとしては、大きめの書店で、ご自身にあうものを選ぶのがよいと思われますが、例示としては、
オープンセサミや
LECなどでしょうか。
学校学習指導要領解説は
文部科学省のページに掲載されていますが、採用後も手元にあって困る者ではないので、大型の書店等で購入してはいかがでしょうか。
各教科それぞれの傾向をまとめると以下のようになっています。
なお、R1時点であり、突然傾向が変わることもありますので、自己責任で活用ください。
教科 |
指導 |
専門 |
備考 |
国語 |
10問(解説からも出題) |
10問(現代文、古文、漢文) |
|
社会 |
10問(解説からも出題) |
10問(地理歴史、公民) |
|
算数 |
10問(解説からも出題) |
10問 |
|
理科 |
10問(解説からも出題) |
10問(物理、化学、生物、地学) |
|
生活 |
20問(解説からも出題) |
0問 |
|
音楽 |
10問(解説は出題なし) |
10問 |
|
図工 |
9問(解説からも出題) |
11問 |
|
家庭 |
10問(解説からも出題) |
10問 |
|
体育 |
20問(解説からも出題) |
0問 |
|
外国語 |
10問(解説からも出題) |
10問 |
R1より |
最終更新:2021年02月21日 22:56