D&D

ダールヴァーナール(痕跡霊)

ダールヴァーナール、拷問を受けし者 DAHLVER-NAR, THE TORTURED ONE

痕跡霊レベル2
呪縛難易度17
かつては人間のバインダーであったダールヴァーナールは、今では他の痕跡霊がするのと同じようにパワーを与えてくれる。彼はその召喚者に強靭な皮膚、恐怖を引き起こす呻き声、狂気に対する守護、そして味方と負傷を共有する能力を与えてくれる。
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伝説:

バードたちはダールヴァーナールに関する2つの物語を伝えており、そのどちらもが、彼の名前を冠する魔法のアイテム―ティース・オヴ・ダールヴァーナール―に関わる話である。ある話では、ダールヴァーナールは古代の最も強力なクレリックであったため、彼の死後、従者たちはその歯を聖遺物として扱い、どういうものか、その尊崇の念によって魔法のパワーが付与されたという。別の話では、ダールヴァーナールはレッド・ドラゴンの巣の廃墟で魔法のドラゴンの歯を見つけただけのクレリックであり、あまり重要な人物ではないという。この説を採る物語の場合、彼がそれらを手に入れた場所において恐ろしい存在に変化してしまったために、それ以後、この歯にダールヴァーナールの名前が付けられたとされている。
バインダーの学者たちはまた別の物語を知っている―ダールヴァーナールは、契約魔法のパワーを求める余り、その神格への信仰を捨ててしまった強力なクレリックであったというものだ。あらゆる伝説において驚異的なパワーを持つとされている、名高いティース・オヴ・ダールヴァーナールは、彼自身のものでもなければ、彼が戦ったドラゴンのものでもない。これらは、死後、痕跡霊となった存在の歯であり、その痕跡霊自体が付与してくれるものに似た能力を付与してくれるものである。契約魔法の専門書によれば、ダールヴァーナールは彼自身の歯を引っこ抜き、抜いた後に痕跡霊のものを装着したが、そうした使用方法によって彼は狂気に陥ったという。その後どうなったかは議論のあるところではあるが、その書物によれば、ダールヴァーナールは結局は死に、これらの歯は失われ、くだらない口論に明け暮れる従者たちの間で分割相続され、その後世界中に散逸してしまった。今日では、ダールヴァーナールは彼自身が痕跡霊として存在している―おそらく、他の多くの痕跡霊との関係が深すぎたことがその原因となっているのであろう。

霊の発現:

彼の秘紋上の空中に、腕と足をぐにゃりと垂らして、ダールヴァーナールの恐るべき姿が出現する。彼の全身にはあらゆる種類の歯や牙がびっしりと埋め込まれており、彼の両目さえもそれらで置き換えられている。それらの歯の隙間から見える皮膚は、湿っぽいピンク色のゴム質の肉である。ダールヴァーナールの口からは綺麗に歯がなくなって血にまみれており、彼が言葉を発するために口を開く時には呻き声が出てくるだけである。あるバインダーたちは、彼の痕跡霊の姿は他の痕跡霊によって加えられた拷問によるものだと信じているが、また別の者たちは、彼の名前に冠されている、歯についての未来永劫続く強迫観念を表すものとしての姿だと主張している。
徴候:君の頭皮からいくつかの歯が生えてくる。これらは大量の髪の毛や帽子によって隠せる程度の大きさであるが、触られると即座にばれてしまう。
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影響:

君は注意散漫になったり極端に集中力を発揮したりをころころと切り替えるようになる。時に君はぼんやりと宙を眺めていたりするが、また別の時には人々や目下の作業を熱心に凝視したりする。ダールヴァーナールは精神集中を1ラウンドより長く必要とするあらゆる作業(いくつかの呪文発動、1つの効果に対する精神集中、そして〈精神集中〉判定を必要とするあらゆるアクションなど)を嫌っているため、彼の影響下にある間、彼は君にそういった作業を引き受けないように要求する。

付与能力:

ダールヴァーナールは君に装甲を付与し、君の正気に狂気を混ぜ込み、いくつかの利己的なパワーを貸し出してくれる。

狂った魂:

ダールヴァーナールを呪縛することによって、君は【判断力】ダメージ、【判断力】吸収、狂気、インサニティ、そして混乱の効果への完全耐性を得る。

狂気を誘う呻き:

君は標準アクションで恐ろしい呻き声を発する事ができる。30フィートの拡散の中にいるあらゆるクリーチャーは意志セーヴに成功しなければ1ラウンド間幻惑状態に陥る。一度この能力を使用したなら、君は5ラウンド間は再びこの能力を使用することができない。狂気を誘う呻きは[精神作用][音波]能力である。

外皮:

君は外皮に【耐久力】ボーナス(もしあれば)の半分に等しい強化ボーナスを得る。

自分の守護:

標準アクションとして回数無制限で、有効バインダー・レベルあたり10フィート以内にいる1体のクリーチャーを、君が被ったダメージを共有する相手として指定することができる。対象のクリーチャーが効果範囲内にいる限り、ヒット・ポイント・ダメージを与えるあらゆる効果によるダメージについて、君はその半分を被るだけで済み、その目標は残りの半分を被る。もし別のクリーチャーを目標に選択するか、君か対象が死亡したなら、この効果は即座に終了する。効果が終了した後に被ったダメージは、それ以上君と対象とで分割されることはないが、すでに分割したダメージを改めて君に戻されることはない。この能力の目標となることを望まない者は、効果を無効化するために意志セーヴを行うことができる。

出典:

『Tome of Magic』p.27

関連項目

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最終更新:2013年12月07日 20:18