※これまでの粗筋


 須賀京太郎はどこにでもいる普通の高校生。

 ……と、見るものが感じる風に、他人とは付かず離れずの関係を維持している少年だった。

 ある日、京太郎は――かつて人の手により産み出され、その封印を現代にて解き放たれた無機物の怪人に遭遇する。

 他の怪人全員から嬲られるある怪人を前に、言葉にできない思いを抱いた京太郎は、

 その怪人を助けるべく輪の中に飛び込み、彼への協力と引き換えに戦う力を手に入れた。


 須賀京太郎は、戦闘に身を投じる。


 かつて炎の中に失ってしまった何かを――。

 その身に背負わされた“呪い”を、解くために――。



※この粗筋は番組の内容に一切関わりのないフィクションです



 ぬすまれた過去(酔った記憶)を さがしつづけて

 おれはさまよう 見知らぬ町を(ホテル街的な意味で)

 炎の匂い しみついてむせる(ラーメン屋の換気扇ってなんであんなに臭いんだろうね)

 (酔っての不祥事に)さよならはいったはずだ 別れたはずさ

 地獄を見れば 心がかわく(起き抜けに隣で女が寝てるよ……)

 たたかい(飲み比べ)は あきたのさ

 さだめとあれば 心をきめる(責任とらないと……)

 そっとしておいてくれ

 明日に ああつながる 今日ぐらい(独身生活もこれで最後の一日か……)



引用元:【まーたまた】コード・ジアース 反逆の京太郎【やらせていただきましたァン!】


78 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
粗筋なんぞw

79 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
OPが孤独じゃないグルメじゃねえかwww

80 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
淡のにおい?(難聴)

81 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
孤独じゃない方は、どんな歌詞だっけ?

82 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ちょっと待ってろ。これな

83 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
 ぬすまれた過去(PADじゃないとき)を さがしつづけて
 おれはさまよう 見知らぬ町を
 炎の匂い しみついてむせる(うぉオン、俺はまるで人間火力発電所だ)
 (贅肉に)さよならはいったはずだ 別れたはずさ

 地獄(体重計)を見れば 心がかわく
 たたかい(踏み台乗降)は あきたのさ
 さだめ(コース料理)とあれば 心をきめる
 そっとしておいてくれ
 明日に ああつながる 今日ぐらい(明日からまた仕事だ……)

84 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
相変わらず酷いw

85 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
それ、勝手に歌詞に()つけた方じゃねーか!

86 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
なんでや!弘世プロはPADやないやろ!
巨乳お姉さんやろ!

87 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
でも魔法少女なんだよなぁ……

88 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
PADなんだな、これが

89 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
始まるぞ



京太郎「ふふふ……ははははは……」

ハギヨシ『……京太郎くん?』

京太郎「俺さぁ……俺はさぁ……信じてたんだぜ……」

京太郎「師匠は……俺のことを立ち直らせてくれた恩人で……」

京太郎「大星は……なんだかんだといいライバルで……」

京太郎「辻垣内先輩は……頼りになる楽しい先輩で……」

京太郎「鶴田プロは……なんかあったっけな……?」

京太郎「……ああ、タッグマッチで凌ぎを削ることになって」

京太郎「三尋木プロは……あの火力制圧型の打ち方、打点の乗せ方がスゲーと思ってた」

京太郎「ハギヨシさんは……多分恋人以上に親密な付き合いだった……」

ハギヨシ『はあ……』

京太郎「なのに……」

京太郎「なのに……!」



103 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
誰が対象だっけ、というか仕掛人だっけ?

104 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
レジェンド
あわあわ
ガイト姐さん
舞姫の性的な方
咏ちゃん
電話相手の執事さん

105 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
なんでや!ころたんやろ!

106 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
どう考えても執事さんの方にウェイト置いてますしおすし

105 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
舞姫の性的な方
だからどっちだよ!



京太郎「騙した……騙した……」

京太郎「今まで……俺を……」

京太郎「俺を……よく……も……」

京太郎「よくも……俺を……」

京太郎「よくも俺をォ!! 騙したなァ!!」

京太郎「よくも今まで! ずっと今まで! よくも俺ォ!」

京太郎「なんであんな……あんなに……!」

京太郎「よくも騙したァァアア! 騙してくれたなァァアアアア!」

京太郎「俺を……! ずっと俺を……!」

京太郎「今まで……! 今まで……!! 今まで……!」

京太郎「今まで……」

ハギヨシ『……』



120 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
スッガ……

121 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
スッガが人間不審になっちゃう

122 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
人間不審になった手負いの猟犬スッガをパネキが拾うハートフルヒューマンドラマ下さい

123 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
スッガがヒューマンじゃなくなってるんですけどそれは

124 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
なんでやスッガ人間やろ!

125 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
ちくわ大明神

126 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
誰だ今の



京太郎「……」

ハギヨシ『……京太郎くん』

京太郎「フゥゥゥウ~~~~~~~~、スッキリしたぜ」

ハギヨシ『……。……京太郎くん?』

京太郎「俺は弘世先輩ややえさんに比べて、チと荒っぽい方なんで……こうして叫んで気を落ち着けるんですよ」

ハギヨシ『……は、はあ』

ハギヨシ(初耳ですので……これはやっぱり、相当混乱してますね)


 ・
 ・
 ・


京太郎『とりあえずっすけど……』

京太郎『ハギヨシさんは友人のよしみで……つまりは天江さんは友人の主人というよしみで免除したいと思います』

京太郎『それは、ハギヨシさんにとっても……望ましいですよね?』

京太郎『ね? そうっすよね?』

京太郎『だから、天江さんには手酷いお仕置きはなし……つまり早抜けさせようと思うんですが』

京太郎『どうですか?』

京太郎『大丈夫、ただハギヨシさんに少ーし協力してもらうだけですから』

京太郎『その後の奴らにやることも……ね?』

京太郎『ん、今……「なんでもする」って言いましたよね?』

京太郎『心強いなぁ……ハギヨシさんがなんでもしてくれるなんて……ハハハ』

京太郎『言ったからには……責任、とってもらいますよ? ね?』


ハギヨシ(などと仰られていましたが、一体どういうつもりなのでしょうか)

ハギヨシ(約束の通り、衣様をファミレスにお通ししましたが……)

ハギヨシ(正直不安です。俗に言うヤンデレ的な気配を感じました)

ハギヨシ(私にも彼にも、“そっち”の気は断じてありませんが……それでも)

衣「ねえ、ハギヨシ」

ハギヨシ「なんでしょうか、衣様?」

衣「海老フライを頼んでもいいかな?」

ハギヨシ「ふむ……京太郎くんからは、『時間がかかるかもしれないから好きに注文を』」

衣「やた!」


ハギヨシ「……」

ハギヨシ「……衣様は、どうしてこのような企画に?」

衣「……ん」

衣「トーカが、『目立ってなんぼ』と言っていたし」

ハギヨシ「……」

衣「スガ・キョータローと、久しぶりに遊びたいのがひとつ」

衣「あとは……キョータローに、少しでも力を抜いてほしくてな」

ハギヨシ「……力を?」

衣「キョータローがプロになったその年に、開幕のエキシビションであんなことをした衣では烏滸言かも知れないが……」

衣「キョータローは、些か必死すぎる。無聊を手慰みという話ではなく、常に根を詰めている」

衣「一分一秒を畢生必定と、長期的な目標へと幸福を切り詰めて邁進するのを罷めない」

衣「たまにはこうして、無益な行為で無聊もまた風流ということに思い至って欲しいという、老婆心だ」

ハギヨシ「……衣様」

衣「そんな戯言は置いといて……」

衣「衣もたまには、こうして誰かを驚かせてみたかったというのが本音だ!」

ハギヨシ「……。……ああ、はい」



176 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ころたん可愛い

177 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ころたんクンカクンカ

178 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ころたんペロペロ

179 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ころたんが難しい言葉を言ってるのを見て頭撫でたい

180 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ころたんに海老フライを奢ってあげたい

181 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
全員、ヤサは押さえた



京太郎「……お待たせしました、衣さん」

衣「よく来たな、キョータロー」

衣「昨日のことはまさに……羽化登仙、夢心地だった」

衣「キョータローは覚えているか?」

京太郎「ああ……その、その事なんですけど……その、話があって……」

衣「なんだ、キョータロー?」

京太郎「その……あなたとそういうことになっちゃったのは……実に申し訳ないと思うんですが……」

京太郎「……その、本当に申し訳ないんですが」

衣「……」

衣「諄いぞ、キョータロー」

衣「まさか、乙女の純潔を散華させることよりも……緊要なことがあると?」

京太郎「ええ……というか、本当に申し訳ないとは思うけど……俺には身に覚えがない」

京太郎「むしろ、信じられない。衣さんとそんなことになるなんて、あり得ないと思っています」

衣「……」

衣「……あくまでも知らぬ存ぜぬ、女を棄てるというのか、キョータロー」

衣「それが日常茶飯で、ありふれていると」

京太郎「いや、違いますね」

衣「では――」


京太郎「――俺は同性愛者です。ゲイです。ホモです。バリタチです」


衣「ふぇ……?」

ハギヨシ「……ッ」

京太郎「お、その様子だと同性愛者がなん足るかは知ってるみたいっすね」

衣「ち、知識としては……その……」

京太郎「なら話は早いっす」

京太郎「俺はノンケを喰うことはあっても、ヘテロは無理です。女には興奮しません」

京太郎「も一度、よく思い返して下さい」

京太郎「本当に俺と何かありましたか? 本当に?」

衣「そ、それは……」


京太郎「……ま、あったとしてもそんなのは」

京太郎「他人を、女を、主人を抱いて――」

京太郎「恋人であるハギヨシさんに嫉妬させるためだけですよ。そんだけ」


衣「――」

衣「――」

衣「――」


衣「……。……………………え?」



185 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
お、おま……!? 夜はパスで……

186 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
あんたって人は……

187 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
……お、おい!須賀!?

188 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
京ハギか……おめでとう

189 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HOKU10ki
ハギ京とかいう負け犬www
まあ、なんにしても愛でたいことやな!

190 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
【速報】スッガ同性愛者であることをカムアウト

191 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
なんだろ……なんか、泣けてきた

192 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
やっぱりホモじゃないか(吐血)

193 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MIHspring
やっぱりホモじゃないか(喀血)

194 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:eomotRev
やっぱりホモじゃないか(五体投地)

195 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:shrutupyou
うるさい、ホモ!

196 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
これは今回だけで打線が組める

197 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
別に、相手がどうだって構わないわよ



衣「……そ、そんな」

衣「ハギヨシ……嘘、だよね……?」

衣「ハギ、ヨシ……?」

ハギヨシ「いや……あの、これは……」

京太郎「ハ・ギ・ヨ・シ・さ・ん」

京太郎「“判って”……ますよね……?」

ハギヨシ「~~~~~~~~~~っ」


ハギヨシ(……確かに、正直これは許しがたいというか今すぐ全力で否定したい気持ちでいっぱいというか京太郎くん目が怖いですというか)

ハギヨシ(ですが……衣様がやったことに問題があるのは事実)

ハギヨシ(衣様と関係を持ってしまったと考えたときの京太郎くんの落ち込みようは、今の衣様に勝るとも劣らない)

ハギヨシ(そういう意味では……いい薬でしょうか)

ハギヨシ(……)

ハギヨシ(……それはともかくとして)

ハギヨシ(約一名が確実にコラ用に音声を保存するので、ちょっとやめて欲しかったです)

ハギヨシ(まあ、あとでHDDからデータを消去しますか。HDDごと、物理的に)


ハギヨシ「……申し訳、ありません」

衣「ハギ……ヨシ……?」

ハギヨシ「彼が……京太郎くんが……。いえ、京太郎様が……」

ハギヨシ「――私の夜の御主人様です」

衣「――」

衣「――」

衣「――」


衣「……。………………」

衣「…………。……………………そっか」

ハギヨシ「そうです」

衣「…………そうなのか、ハギヨシ」

ハギヨシ「そうです」

衣「………………そうだったんだな、ハギヨシ」

ハギヨシ「そうです」


京太郎「そういうことっすよ、衣さん」

京太郎「あなたが暢気に海老フライを食べているその間にも――」

京太郎「ハギヨシは、俺の海老フライからタルタルソースを啜ってたんだよぉ!」

京太郎「ふははは――おぐっ!?」

ハギヨシ(流石に衣様の前で、そのような言葉は吐かせませんので……)

京太郎(す、すみません……調子に乗りました)

ハギヨシ(……全くです)


京太郎「さて、ではこれで……」

衣「えっ」

京太郎「言ったでしょう、俺は同性愛者だって」

京太郎「それでもまだ何かありますか?」

京太郎「……ああ。仮面夫婦とか、偽装結婚とかをお望みなら、してもいいですけど」

衣「……。………………いらない」

京太郎「……そう。なら良かったっす」

京太郎「んじゃ、俺はこれで」

衣「…………」

京太郎「ハギヨシさん、送ってあげて下さいね」

ハギヨシ「ええ」

衣「……いらない。衣を、一人にしてくれ」

ハギヨシ「……衣、様」

衣「い、いや……違うんだ、ハギヨシ! これは、その、衣にも用事があってだな!」

衣「そう、比翼恋理のハギヨシたちを付き合わせるのが悪いというだけだ!」

衣「成人した衣おねーさんはヘッチャラだから、二人で気にせず睦事に興じるといい!」

衣「衣は平気だから、その幽山渓谷の道を歩くハギヨシたちを、応援するぞ!」

衣「な!」


京太郎(やっべえ……胸が痛い)

ハギヨシ(恨みますよ、京太郎くん)

京太郎(あー……衣さんには、ネタバラししましょう)

京太郎(っと、その前に……ちょっといいですか?)

ハギヨシ(……なんでしょうか?)

京太郎(ハギヨシさんの知り合いで、“そっち系”に詳しい人とか画像持ってる人とかいますか?)

ハギヨシ(……。…………。………………えっ)

京太郎(ちょ、無言で距離を取らないで下さい! やめて、俺、違うから!)



350 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ネタバラしで泣いちゃった衣おねーさんのキャプ画はよ

351 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
衣おねーさんが海老フライを頬張ってる画像下さい

352 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
啜り泣く衣おねーさんの画像はよ

353 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
衣おねーさんの上目使いはよ

354 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
……ふう。あとはこの『スイッチ』を押すだけ。さようなら

355 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NIKEnazca
ロリコンとか軽蔑するぞ、本当に

356 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
さて、次のターゲットは?

357 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
来たか……!

358 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NIKEnazca
熱いロリ枠二連発



咏「いやー、悪いねぃ。待たせちゃって」

京太郎「いやいや、将来を共にする人のことなら……当然っすよ」

咏「そ、そっすか?」

咏(あれ、てっきりもっと慌てるもんかと思ってたけど……思ったのと違うよーな)

咏(あれ? っていうか、ちょっと乗り気っぽいかね、これ)

咏(おかしーなー、事前情報だけど須賀プロは巨乳好きってことだったんだけどな)

咏(どういうことかね? いや、マジで)


833 名前:1 ◆rVyvhOy5r192[saga] 投稿日:2013/12/01(日) 23:42:00.05 ID:85oPzjeKo

京太郎「正直俺、咏さんとこんな関係になるなんて思ってもいませんでしたよ」

咏「いやー、そりゃそうだね」

咏「先のことなんて、まったく何が何だかわっかんねーからさ」

咏「意外っちゃ、ほんっと意外な感じかなー。いやはや、こーいうのは」

京太郎「ええ……本当に、判らないものっすよ。マジな話」

咏「んー、そうだね。ハハハ」

京太郎「でも俺……こうして、咏さんと一緒にいれて……!」

咏「う、ぇっ!?」

京太郎「あなたの手を取ることができて……本当に、本当に嬉しいです」

咏「ん、ああ……そっか、そっか。そっすか、そっすか」


咏(う……なんか、調子狂うな)

咏(もっと、おもしろおかしなドタバタ反応してくれるかなー……なーんて考えてたのに)

咏(こんな真面目な態度で、手までとってくれちゃったりするとか)

咏(……)

咏(……少なくとも須賀くんの中じゃ、結婚してもいいぐらいには思われてるってことかねぃ?)

咏(知らんけど)

咏(いやー、まだまだ現役ってことかね。小皺がヤバい、牌のおねーさんとかと違って)

咏(いやほんと、昔は全然スタイル変わらないことを恨んだけど……)

咏(お肌の張りもまだまだだし、色艶だって乗りに乗ってるし……却って正解かも知んないかね、こりゃ)

咏(……)

咏(……って)

咏(おいおい、これ、洒落にならないんじゃないの……?)

咏(やっべー、うたたん、マジ迂闊……的な)

咏(いや、あの人の真似しても仕方ないっちゃないけど……どうすっかね)

咏(こんな年下のいい子を騙してるってことに罪悪感っつーか……ま、今更っすけど)

咏(ネタバレしたら、どーなんだろな)

咏(今んとこ、悪くは思われてはないけど……結果次第だと、どーなることやら)

咏(折角悪くねーって思われてんのに、この番組でスカして取り逃がしちゃうことになっちったら……その)

咏(いやー、こりゃ、ほんっとに迂闊したかもねぃ)


京太郎「咏さん、何食べます?」

咏「え、いや、ああ……なんでもいいんじゃないの」

京太郎「俺、これとこれを食べたいなーなんて思ってるんスけど……」

咏「どれどれ……?」

咏「んー、どっちもうまそうだねぃ」

京太郎「そーなんですよねー。いやー、迷うなぁ」

咏「で、どうすんだい?」

京太郎「そうだ!」

京太郎「咏さんと俺で、別々のをとって……食べさせあいっこしませんか?」

咏「た、食べさせあいってのは……ちょっとキツくないかね。いや、知らんけどさ」

京太郎「……あ。食べ比べ、でした」

咏「あはは、やっぱそうなるって」

咏「いやー、流石にちょっと……この歳で食べさせあいとかは絵的に際どいもんじゃないかね。他人の目とかわっかんねーけど」

京太郎「バカップルのまんまとか、アレですよね」

咏「んー、そだねぃ」


咏「いや、そうだとは思ってたけど……須賀くんはどっか抜けてるんじゃないの」

京太郎「そうっすか?」

京太郎「自覚はないんだけど……そこまで……?」

咏「いや、全然別に気にはならんし……気にせんけどさ」

京太郎「なんすか、それ……」

咏「いや、若いっていいねってことじゃね? 知らんけど」

京太郎「もう……咏さんってば、年上の癖に適当過ぎっすよ」

咏「……須賀くん、須賀くん」

京太郎「なんですか、咏さん」

咏「乙女の前で、歳の話は禁句じゃねーのかな。いや、最近どうとか知らないんだけどさ。まったくもって」

京太郎「あー、そうかも知れないっつーか……仰る通りっす」

咏「あはは、だろ? やっぱ、いつの時代も変わらんものがあるんだよ……温故知新、なんつって」


咏(……)

咏(……やっべー)

咏(楽しいってか、可愛いっつーのかな? いや、知らんけどさ)

咏(何が楽しいのかわっかんねーけど、こうも目ェ輝かせちゃって……まるで犬だね、こりゃ)

咏(……)

咏(……やっべー)

咏(なんか、普通に楽しいんだけど。どうしよっか……いやまったく)



386 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ここまで普通にデート

387 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ここからも、普通にデートでいいんじゃないか?もうさ

388 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
いやー、あはは

389 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
ちくわ大虐殺

390 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
この程度で、男女二人で出かけるのをデートって言うならそうなんじゃないの

391 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
別にこんなの、デートに入らないでしょ

392 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:sukoyA50
憎しみで、人を殺せたら

393 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:kituiA50
あーあ、生放送ならよかったのに……命拾いしたね☆



京太郎「……と、ちょっとお手洗いに行ってきますね」

咏「ん、行ってきなー」


咏「……」

咏(携帯置いてくのは、信頼の証とは言うもんだけどさ)

咏(ドッキリとは言え、不用心過ぎないかねぃ? いや、そっちがいいんならいーっすけど)

咏(……)

咏(さっきの、完全にデートの流れって奴だった? ……いや、だからどーだとかいうつもりはないけど)

咏(これ、ドッキリだよな?)

咏(だから、あっちは少なくともガチな反応ってことでさ……いや、多分アレガチだよねぃ)

咏(なんか、すっげー罪悪感的なのが来るんだけど。やばくね?)

咏(……)

咏(他の面子には、どんな反応したんだろーな)

咏(……いや、気にしてるとかそーいうのはなくてだね。こう、なんつーか――)


咏(――“他の女にも同じ対応してるんじゃ”)


咏(的な奴っすかね。実は軽薄、みたいな感じじゃねーかなぁと)

咏(んー)

咏(いや、悪いね。ちょっと携帯見させて貰ったり――)


咏「お、暗証番号かかってない」

咏「いやさ、覗いてるこっちが言うことじゃないけど……不用心じゃね? 知らんけどさ」

咏「わっかんねー」

咏「何をしたらいいのか、さっぱりわっかんねー」


咏(メール……いや、とりあえずこーいうときはタブでも開いてみっかね?)

咏(画ぞ……え゛?)

咏(え、何……えっ……?)

咏(いやマジで、同人誌って奴っすかコレ? なんだろ)

咏(……)

咏(……いやいやいや、ノーウェイノーウェイ)

咏(え? いや、これ……どーなんだろ。いやマジ、なんなんだこりゃ)

咏(……)

咏(ま、まあ……二次元と三次元は別物っつーしな。ハハハ、ハハハ)

咏(……検索フォームは)

咏(『ロリ 腋』、『ロリ ぺろぺろ』、『ロリ 結婚』、『ロリ スパンキング』、『ロリ 調教』……)

咏(『ロリ SM』、『ロリ 無理矢理』、『ロリ 体験談』『ロリ 売春』、『ロリ SM 風俗』、『ロリ 風俗』、『ロリ 犯罪 対策』……)

咏(『ロリ画像 泣き顔』、『ロリ画像 スワッピング』、『ロリ画像 腹パン』……)

咏(『青少年保護条令』、『青少年保護条令 抜け道』、『青少年保護条令 グレーゾーン』……)

咏(――)


咏(……)

咏(……)

咏(……怖っ)


咏(いや、待って。なんすかこれは……)

咏(あ、裏の顔はそうだって? 巨乳好きとか好青年は全部演技、みたいな?)

咏(……逃げよう。こりゃ、ガチだ)

咏(やっべー……いやホント、やっべーよこれ)

咏(わっかんねー。好青年の裏の顔、わっかんねー)


咏(やっべー。やっばくね、これは)

咏(通報した方が世のためなんかな? ……って言っても、まだなんかしてるかわかんねーし)

咏(限りなく黒なんだけど、社会的にそれが表に出てるかって言うと……うーん)

咏(とりあえず、付き合いとか結婚とかは完全NGってのは確かだねぃ。何されるかわっかんねー)

咏(ドッキリって、さっさと伝えたいんだけど……ひょっとしたら、刺されるかも判らんし)

咏(どうしようか……。知らんけどさ)

咏(……あ)

咏(もう一人のこっち枠の天江ちゃんはどーしてっかね? なんかされてたら不味いし、なんか情報聞けるかも)

咏(とりあえず、メール送って……っと)

咏(げ、帰ってきた)


京太郎「いや、お待たせしました」

咏「いやいやいや、気にせんでね? 気にせんでいいんじゃね? 気にせん方向で」

京太郎「そっすか……?」

咏「そうそうそう、いや、気にせんのが一番だって! 知らんけど」

咏「年上の、売れ残り女なんだから……そーいうのなしの方向で」

咏(こーいう風に、年上を強調すれば諦めてくれるかも……)

京太郎「そんなこと、言わないで下さいよ。咏さんは、魅力的っすよ!」

咏「そ、そう……?」

咏「いやー、ハハハ。ありがとうねぃ」


咏(普段なら嬉しいのに、怖さしか感じねー)

咏(怖さってか、物理的に壊されんじゃないかね? いや、マジで)

咏(よく見たら笑顔がぎこちねーし……演技っぽくて、怖いって)

咏(無縁とは思ってたけど……やべ、怖い。初めて男が怖い)

咏(普通より、体格差あるし……これ、マジな話やっばくね?)

咏(う……こ、怖いって。やっべー、なんかわっかんねーけど怖い)

咏(こ、怖い……)


京太郎「ところで咏さん……」

咏「な、何っすかね」

京太郎「手ぇ……ちっちゃくて、可愛いっすね」

咏「そ、そう? あはは、知らんけど……」


咏(もう、何言われてもそっちにしか思えないんだけど……)

咏(というかこれ、放送できんのかね? 須賀プロがガチ鬼畜のロリコンとか放送事故以外の何者でもないんじゃね?)

咏(普通にやっべーって……これマジ)

咏(いや、どーすんだろ。責任の取り方とか知らんし)

咏(というかホント、さっさとドッキリだってバラして逃げたいんだけどさ……)

咏(バラした途端に“殺(バラ)される”んじゃね? この分じゃ、さ)

咏(なんか、もー助けてくれんかね……スタッフ)

咏(帰りたい……)

咏(家に帰して……流石に怖いって)

咏(やめときゃよかった……ドッキリなんて、こんなの)


京太郎「手……」

咏「……っ」

京太郎「手……すべすべで、白くて可愛いなぁ」

咏「ぃい……」

京太郎「頬擦り……」

咏「へっ……?」

京太郎「頬擦り、してもいいですか……? すると落ち着くんですよね……頬擦り」

咏「え、ちょ……」


京太郎「ア、フゥゥウ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ゥゥウ」


咏「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っっっ」

咏(ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい)

咏(ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい)

咏(ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい)

咏(う……や、も、やめ……っ)

咏(わ、悪かったから……謝るから……っ)

咏(も、しないから――誰か、助けて)

咏(誰か……!)

咏(うく、も、勘弁してくれぃ……勘弁してよぉ)

咏(ひぐっ……! ううぇ、ふぐ……っ)



449 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
これはトラウマ確定ですわ

450 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
うたたんは元ネタ知らないのか

451 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
実際リアルでやられたら泣く

452 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
吉良京太郎?

453 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
咲ちゃんの、プロ雀士カードの称号が「Killer Queen」だったな……そう言えば
やっぱり京咲がナンバーワン!

454 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
は?

455 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
怖いよ……

456 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS
女顔という点では、アナスイなんかも須賀プロに似合いそうだけどな

457 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
カップリング相手の露伴はどうしようか。誰がいいかな
承太郎でもいいけど

458 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
ま、ボクはジョセフが好きだけど

459 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ヤバい……須賀プロのファンになった



京太郎「宮永咲って、居ますよね? ま、中学の同級生なんですけど」

京太郎「あいつの、あの……嶺上牌を自摸るときの、あの動きを初めて見たときですね……」

京太郎「フフ……下品なんですが……その」

京太郎「『勃――」

咏「――ッ、放せって!」



460 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
咏ちゃんの熱い張り手

461 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
我々の業界では御褒美です

462 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ああ~^^涙目で蔑んでほしいんじゃ~^^

463 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
お巡りさんこっちです

464 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NIKEnazca
そうですこれが私のおいなりさんです



京太郎「……フフ」

京太郎「ベネ(いい)! ディモールト・ベネ(すごくいい)!」

京太郎「ディモールトッ! ディモールト!」

咏「ひっ」

京太郎「んん~、この角度! 実にスナップが効いてるなぁ……!」

京太郎「やはり、思った通りだ……あなたは、本質には『芯』がある人!」

京太郎「そこがいい! そこをすっごく『気に入った』ッ!」

咏「ぅ……ぁ」

京太郎「念のため、『味』も確かめておこう……ベネッ」

京太郎「この『味』! やっぱり、俺とあなたはすごく『相性がいい』ぞッ」

咏「な、なんなんだよ……」


咏(やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ)

咏(スタッフ、止めてくれよ……誰か警察呼んでって)

咏(助けて、いや、マジ……ホント誰か頼むから)

咏(す、須賀プロがこんな奴だなんて知らなかったんだ……)

咏(これは、バチなのか? 人を騙そうとしたら、こんな目に遭うって『教訓』なのか?)

咏(神様でも誰でもいいから、助けて……!)

咏(なんで遠巻きに見てるだけなんだ? 『痴話喧嘩しやがって』みたいな目を向けてくれちゃって……)

咏(違うって! よく知らねーけど、こいつはガチめにヤバい奴なんだよ……!)


「あのー、お客さま……店内ではもう少しお静かに……」


咏(助かっ――)

京太郎「うるっせえなぁ~~~~~~~~!」

京太郎「話したいなら、このテーブルさんとかフォークさんに話しかけてろよ。地獄の方向でよォ……」

京太郎「ったく、恋人には恋人同士の話があるっつーの」

京太郎「馬に蹴られるよりは、テーブルさんやフォークさんとキスする方が随分慈悲深いよな」

京太郎「ね、咏さん?」

咏(――)

咏(え? 顔面? テーブル? 叩きつけた?)

咏(血? え? 暴力事件? え?)


京太郎「……っと、メールっすか?」

京太郎「いいですよ、出てくれて……俺、恋人の行動は束縛しませんから」

京太郎「ね?」


咏(メール着信、天江衣)

咏(そうだ、もう、こっちにも助け求めるしか――)




 『
  From:天江衣

  件名:

  内容:このメールをみて

      振り向いたとき

      おまえは
                   』




衣「――わっ!」

咏「っ、ひぃぅぅうぅう!?」




513 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
「ひぃぅ」いただきました

514 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
うたたんの涙声いただきました

515 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
うたたんの悲鳴頂きました

516 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NIKEnazca
ありがとう……ありがとう、須賀プロ……本当にありがとう……

517 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:semaitoko
悪趣味ねぇ……このドッキリ

518 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:LoveTrain
まったくもう、お調子者なんだから……

519 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:WOLFanSPC
ちなみに、心的外傷ストレスを与えても傷害罪になりますので

520 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
そーなったら、手錠を選んであげるかな

521 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
須賀京太郎、容赦せん!!



京太郎「いやー、加減したとは言っても大丈夫ですか……ハギヨシさん?」

ハギヨシ「流石に額からテーブルは、堪えますね」

ハギヨシ「フォークの方も、血糊とパッドがあると言っても中々の衝撃でしたし……」

京太郎「すみません……演技ってなると、つい」

ハギヨシ「いや……。まあ、よいのですが」

衣「スガ・キョータロー! 衣はどうだった?」

京太郎「ナイスタイミングっすね! いやー、実に良かったっす!」

京太郎「エキストラ、『劇団』の皆さんもありがとうございましたー!」


咏「……へ?」

京太郎「あ、俺にドッキリ仕掛けてたんですよね……三尋木プロは」

咏「……ん」

京太郎「途中で気付いたんで、逆に利用させていただきましたよ? 人を呪わば穴二つっていいますよね?」

京太郎「つまり、ドッキリ大成功ってことです! お疲れさまでした!」

咏「……そっか」

京太郎「あ、それじゃあバスの方へどうぞー」

咏「……わかった」


京太郎「須賀京太郎相手なら何をしても許されると思った?」

京太郎「ドッキリって言えば笑って終わると思った?」

京太郎「好青年だから、なあなあで終わらせると思った?」

京太郎「――甘ぇよ」

京太郎「甘いな! 甘すぎるぜ!」

衣「呼んだ?」

京太郎「いや、呼んでないっす」

衣「そっか」


京太郎「復讐するは我にあり!」

京太郎「この俺の心を弄んだからには、相応の報復をしてやるぜ!」

衣「抱腹絶倒?」

京太郎「いや、違います」

衣「そっか」


京太郎「ふふふ……フハハハハハハ!」

京太郎「これからお前らを、地獄のドン底に叩き落としてやるからな!」

京太郎「勝ったのは、この俺だ!」

京太郎「もう一度言う……勝ったのは、この俺だ!」

京太郎「フハハハハハハ!」

衣「フハハハハハハ!」

京太郎「フハハハハハハ!」

衣「フハハハハ……ごほっ、ごほっ」

京太郎「大丈夫ですか? ほら、お水を……」

衣「んっ」

ハギヨシ(……駄目だこの二人、早くなんとかしないと)


 ・
 ・
 ・


智葉「話ってのはなんだ、京太郎」

京太郎「はい……」

京太郎「言って、ただ俺が楽になりたいだけじゃないのか……」

京太郎「打ち明けたら智葉さんに嫌われるかもとか、そういうことも考えましたけど……」

智葉「……」

智葉「……言ってみろ」

京太郎「はい、実は――」


智葉(……お前なら、あとあとに禍根を残して取り繕うよりも)

智葉(ちゃんと、こちらに打ち明けてくる――って思っていたが、その通りだったみたいだな)

智葉(正直過ぎると思うけど、問題が問題だから仕方ないか……)

智葉(……)

智葉(安心したぞ、須賀)

智葉(ここで変に取り繕うようなら……ドッキリはいい薬で、『お灸を据えるべきか?』とも思うが)

智葉(この分じゃ、取り越し苦労だったようだ)

智葉(……あまりドッキリには付き合わず、こいつの心労を少しでも減らしてやろう)

智葉(番組として出演してる義理がある以上は……打ち明けられないけどな)

智葉(お前のことは、悪いようにはしない)

智葉(それぐらいしかできないが……すまん、須賀)


京太郎「――って、感じです」

京太郎「……」

京太郎「……すみません。俺、先輩のことを裏切ったり、騙したりするつもりはなかったんです」

智葉「……そうか」

京太郎「今さら、何を言っても言い訳にしか聞こえませんけど……それでも」

智葉「……いや」

智葉「よく、正直に打ち明けてくれたな……複雑な気持ちだけど、隠されるよりはずっといい」

京太郎「先輩……」



560 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
姐さん、事件です

561 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
これは色々な意味で難関

562 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
果たしてスッガは生き残ることができるのか

563 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:DragonEyE
あー、大丈夫なん?この企画、色んな意味で

564 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ultraQhna
さて……場の把握能力に優れた辻垣内プロ相手は……

565 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SAeKOshi
……勇気あるなぁ

566 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:shrutupyou
大丈夫なの?

567 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Daruidaly
ダルいことにならなきゃいいけど……

568 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
いくらなんでも、引き際は判ってるわよね?今でも普通にアウトすれすれなのよ?

569 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:niwakaOOO
いっそ痛い目みろ。ばか

570 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ARKWbjDrK
心停止までならなんとかするよーぅ

571 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SHeepD4C
いやこれ、生やないけん……もう起こっとるから

572 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS
フハハハハハハ、いいぞ!天から与えられた二物を封じ込める輩に天誅を!



智葉「……他の人間はどうか知らないが」

智葉「まあ、きっちりお前が解決できるって言うんなら――私は頬を張るだけで許す」

京太郎「先輩……」

京太郎「でも……智葉さんのお父様は、そうもいかないっすよね?」

智葉「ん、ああ……」

智葉「その話なんだがな――」

京太郎「――そこで! 俺は考えました!」

智葉「……? 何をだ……?」

京太郎「いやー、手土産持ったらどうかなーなんて思って」

智葉「……手土産?」




京太郎「――手近な組潰して、シマぁ巻き上げてきました!」




智葉「――」


智葉「……」

智葉「……」

智葉「……」


智葉「……は?」

京太郎「いや、俺もそっちの業界行くにあたって……何ができるかなと思って」

京太郎「“素手喧嘩(ステゴロ)”ってあるじゃないっすか」

智葉「……あ、ああ」

京太郎「やっぱ、上に立つ以上は……そうやって侠を見せないとならないな、と」

京太郎「ちょっと、これ見て下さいよ」

智葉「……リンゴ?」

京太郎「ええ、これからこいつを――」


京太郎「――ジュースにします」


智葉「は?」

京太郎「大体、握力が60~70あれば……リンゴを砕くことができますが」

京太郎「それを超えていくと……リンゴは『潰れる』んですよ。ミカンかなんかみたいに」

京太郎「90オーバーなら、言わずもがなですよね?」



612 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
チンパンジーと握手しても勝てる男

613 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
この人なんのプロだっけ?(白目)

614 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
流石に、ドッキリだから盛ってるはず。多少は

615 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
まあ、人類最高は100を普通に超えてるから……多少はな?

616 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
素手喧嘩の京……あるな

617 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
って、ねーよ!明らかにおかしいだろ!

618 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
人が壁にめり込むパンチに比べたら……比べたら……?

619 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
あんたって人は、どこまで人間やめるつもりなんだよ!

620 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
須賀プロ「猿は所詮猿だな……握手のマナーもなっちゃいねー」

チンパンジー「……ウキィ」

621 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
須賀プロ「道具も使えねー、握力も弱ぇー……お前の手、なんのためにあるんだ?」

チンパンジー「……ウキィ」



智葉「――」

智葉「――」

智葉「――」


京太郎「握力があると、どこで有利か判りますか?」

京太郎「まず、ゼロレンジっすね。寝技に持ち込まれようがなにしようが……」

京太郎「手近な部分掴んで折ったり千切ったり砕いたり、思いのままっす」

京太郎「あとはボール投げとか投擲なんかにも有利っすね。ホールド可能な分が増えるんで」

京太郎「で、まあ……握力の分、拳も固まるんで――打撃も当然痛いっすよ」


智葉「――」

智葉「――」

智葉「――」


京太郎「で、これ戦利品っす」

智葉「バッチと……名、刺……?」

京太郎「首級を持ってくる訳にはいかなかったんで、残念っすけど」

京太郎「とりあえずは、あるだけ全部ひっぺがしてきました」

京太郎「あ、小指千切ってくりゃ良かったかな? 勿体なかった」

京太郎「あとこれ、写真っす。ちょいグロいかも知れないっすけど……」

京太郎「動画観ます? 証拠いるかなーって、撮りました」

智葉「……いや、いい」

京太郎「なーんか、軍人と間違えられたんすよねー」

京太郎「習志野? だかで空挺によるヤクザ狩りが昔流行ってたみたいっすね、聞いた話によると」

京太郎「そりゃ、俺も似たようなことできます……っつーか、向こうさんから着地とか習いましたけど」

京太郎「こんな髪形で、イケメンの俺が軍人の訳ないでしょ」

京太郎「……って、イケメンと軍人関係ないか。ハハハ」

智葉「……」

京太郎「聞いてます、先輩?」

智葉「あ、ああ……」


京太郎「……で、飛び道具持ってくるわ。長もの持ってくるわ」

京太郎「全く、男なら拳一つで勝負しろっつーんすよね」

京太郎「銃はともかく、室内での跳弾とか考えねーでバカバカ撃ちやがるし……」

京太郎「ま、長ものと合わせて文字通り無用の長物にしてやりましたけど。コナッゴナに、プライドごと」

京太郎「いやー」

京太郎「楽しいっすね、素手喧嘩って……爽やかで!」

京太郎「麻雀捨てなきゃいけないって思ったとき、正直すげー悩みましたけど」

京太郎「こっちも、俺に向いてるかも知れないっすね!」

智葉「……」



642 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
そりゃあんたにはそっちが向いてるよ

643 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
狂ってる団じゃないですかーやだー

644 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
天井や壁を走ってくる、ムエタイの達人にして異常握力の首折り男とかマジにホラーだ

645 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:PeachMMM
  • 反響定位で暗闇無効、不良視界無効
  • 攻撃は全部一撃死
  • 異常な機動力と速度。室内なら全てが足場
  • 読み合いが得意
  • 非常に獰猛

化け物っす。リアルな感じの

646 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NGLwaKiwi
リアルニンジャ!COOL! i wanna be into yur arms X)

647 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
寄生獣の後藤かよ……


58 名前:1 ◆rVyvhOy5r192[saga] 投稿日:2013/12/03(火) 01:03:08.32 ID:8ChaKWOdo

648 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
スッガっていつから化け物になったの……?

649 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
一つ一つは人間にできることなのに、変に混ぜるとこうも化学反応を起こすという事例

650 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
スッガはいつ空挺野郎になったの?

651 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
オカスレの撮影のとき、演技指導で訓練にブッ込まれたらしい。あと海兵隊とかにも

652 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
俺はSASって聞いたぞ

653 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
イスラエルの武装組織って

654 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ロシアで空挺団やってたんじゃないのか?

655 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
アフガンのゲリラだろ?

656 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ショッカーの尖兵になったって……

657 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
え?ゼロゼロナンバーじゃないのか?サイボーグの

658 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
拾参號立会人って聞いたぞ?

659 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
マルドゥック09で蘇生されたんじゃなかったのか?

660 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ガストレアウィルス感染者って言ってなかった?

661 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
俺は、レギウムのジャッカルって部隊にいたって聞いたけど……

662 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ニンジャソウルが憑依したんじゃなかったのか?

663 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:semaitoko
信じて送り出した後輩が、への字口敬礼ビデオレターを寄越すなんて……

664 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
どうしちゃったんだよ……京太郎

665 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
できたらおかしい……とも言いがたいので、辻垣内プロが信じても仕方な……

666 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS
素手喧嘩(ステゴロ)というよりは……狂犬、いや……餓狼か?
餓狼の京とか……うん

667 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:RodRussia
CQBもできそうだよな。頭の回転早いから、ゲリラ戦とか得意そうだし



京太郎「これだけやれば、認めて貰えますよね?」

智葉「……」

京太郎「あ、足りないって言うならもっともっと潰しちまいますよ!」

京太郎「こっからは、ステゴロ京の独壇場っすよ――」


智葉「――京太郎」


京太郎「……へっ!?」

京太郎「ちょ、智葉さん! 先輩! 当たってる! 当たってる!」

智葉「……お前の覚悟は、よーく判った。お前の思いも、しっかりと判った」

智葉「悪いな。そうとしか、言いようがない」

智葉(お前に真実を伝えたら……きっと、堪えようがない苦痛に襲われる)

智葉(だからこれは――打ち明けない。打ち明けられない。打ち明けてはない)

智葉(弁解をするつもりもなければ、悪びれるつもりもない)

智葉(自分勝手な理屈で、私たちは……私は、お前から未来を奪った。それは事実だ)

智葉(だから、この話は墓場まで持っていく……そうしよう)

智葉(残りの奴らは……口を封じておいたほうがいいか?)


智葉「京太郎……」

智葉「私が、誰にも文句をいわせない」

智葉「お前を――絶対に、うちの一員にしてやるからな」




京太郎(あわわわわわわわわわわわわわわわわわわわ)




京太郎(やっべえ……)

京太郎(先輩、侠気溢れる人だったから……こうなるよな。うん)

京太郎(普通にドン引きされてもおかしくないっつーか……こんな厄ネタ、切り捨てられてもおかしくねーのに)

京太郎(本当、惚れそう……マジに姐さんって呼んでもいいかも……)

京太郎(つーか、本当に辻垣内組の婿養子になりたくなってきた……結婚してくれないかな、智葉さん)


智葉「ちょっと待ってろ、京太郎」

京太郎「へ?」

智葉「家に電話してくるからな……安心しろ」

京太郎「え?」

智葉「お前の身代わり、探さないとな……ああ」

京太郎(アイエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!?)

智葉「代わりに入りたい奴なんて、いくらでも見付かるよ」

智葉「これほどの大事……大手柄だったら、相応の箔がつくってもんだ」

智葉「……殺しはやったか?」

京太郎「い、いいえ……」

智葉「ならいい。懲役で済みそうだな……それならいい」

智葉「何年になるかは判らないけど、帰ってきたら幹部待遇で迎えてやる」

京太郎(ナンデ!? ヤクザナンデ!?)

京太郎(アイエエエ……)


智葉「あとは……誰だ? えーっと……」

京太郎「お、大星とか……衣さんとか……」

智葉「ああ、ちょうどいいから少し“お話”して……お前のアリバイ作りに協力して貰うか」

智葉「何、手荒なことはしない。ちょっと仲良くなるだけだ」

京太郎「あの……」

智葉「どうした、京太郎?」

京太郎「もし仮に、『嫌だ』って断られたら……?」

智葉「“言わない”」

京太郎「へっ……?」

智葉「あいつらは、そんなことを、“言わない”」

智葉「だから、安心していいぞ? な?」

京太郎「……」

京太郎(ファー)

京太郎(ブルスコファー)

京太郎(モルスァ)



685 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
泡姫(ボソッ

686 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
残りはレジェンドとあわあわと姫子さんやっけ

687 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
淡と姫子で泡姫か……なるほど

688 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
アイエエエ……

689 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
あわあわ、泡姫になってまうん?

690 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
レジェンドどうすんだよ

691 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
熟女系に入れとけ

692 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
なんでや!うたたんほどやないけど、レジェンドまだ行けるやろ!

693 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
はやりんやすこやんに比べたら……まあ……

694 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:sukoyA50
あー、なんか打ちたくなってきた

695 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:kituiA50
いいね☆ 卓立てる?



智葉「じゃあ、丁度いいからこれから二人に会え。それで、デートにでも誘え」

智葉「勿論、同じ場所がいいだろうな。一手間で済むから」

京太郎「その……あの……」

京太郎「知らない顔じゃないですし、あいつらにまで迷惑かけるのは……」

智葉「京太郎」

京太郎「はい?」

智葉「こんなことになっても、他人を気遣えるのはお前の美徳だ。私は、お前のそういうところを気に入ってる」

智葉「でもな、考えろ……これから、お前は私の家族になるんだ」

智葉「物事の優先順位と、自分を大事にする――」

智葉「お前が無茶をすると……お前の無事を願ってる者の気持ちを踏みにじることになるんだって、そういうことに」

京太郎(ひぎぃ)


京太郎(い、今なら――俺の小指と薬指くらいで……!)

京太郎「あの、せ、先ぱ――」

智葉「――いい。何も、言うな。判ってる」

京太郎(判ってない! 判ってないから! 判ってないですから!)

京太郎(指退けて! 頭捻っても追尾してくるのやめて!)

京太郎(違うんです、これ、ドッキリなんです!)

智葉「……大丈夫だ」

智葉「私に任せておけば、悪いようにはならな……しないから」

京太郎(悪いようにしかならねーって! むしろ悪いことしかないから! アウトっすよ! アウトレイジっすよ!)

京太郎(アウトレイジ・ビヨンドっつーか、アウトレイジ・ビヨンド・ザ・グレイヴだから!)

京太郎(リアルのハジキでガングレイヴですから! 蜂の巣になるというか、既に蜂の巣つついた以上に状況がヤバいっすよ!)

京太郎(アイエエエ……)


智葉「じゃあ、私は行くが……」

智葉「ちゃんと、二人に約束を取り付けておけよ? いいな?」

京太郎「ちょ……」

京太郎「は、早い……速いよあの人」

京太郎「そうだ! 携帯! 携帯は――!」

京太郎「……通話中だよ、これ」

京太郎「……」

京太郎「……どうしよ」


 ・
 ・
 ・


姫子「おはよ、きょーたろ君」

京太郎「……あの、どうも」

姫子「どげんしたと? なんか、元気なかかよ?」

京太郎「いや、ちょっと心労が……。はい……」

姫子「新郎? もー、きょーたろ君は気が早かねー」

姫子「うちと子作り早よしたかって……すけべっちゃけんね、きょーたろ君は。えっちなんとー」

京太郎「心労であって新郎じゃねーよ! この脳内ドピンクが!」

姫子「……酷かよ、きょーたろ君」

「いくら私でん、昨日の今日で本気でそげなことは言えなかよ? そいなんに、脳内ピンクって……」

京太郎「あ、その……す、すみませ――」

姫子「せめて、ショッキングピンクって言って欲しかよ!」

京太郎「悪化してるじゃねーか!」


姫子「んー」

京太郎「……なんすか?」

姫子「いや、こいできょーたろ君はちっと元気になっとるかなーち」

京太郎「……は?」

姫子「元気がでんときは、声ば出すのが一番っちゃけんね。ほら、ちぃとは気持ちが晴れたんじゃなかと?」

京太郎「……」

姫子「うちはこげな性格やけん、きょーたろ君が信用ばしたかなかかるんは判っとるけん」

姫子「そいでん、きょーたろ君よかおねーさんやけん……気ば遣うのはうちでんできよるよ?」

京太郎「――」

姫子「いひひ、きょーたろ君? 一本取られたんじゃなかと?」

京太郎「……鶴田さん」

京太郎「いや、姫子さん!」

姫子「いぃ゛!?」

京太郎「守ります! 俺があなたを、守りますから!」

姫子「ぁ……や、ぁ……」

姫子「そ、そげに見られたら……恥ずかしかよぉ……きょーたろ君」

姫子「手、ちぃと痛かて気持ちよかと……」


京太郎(やっぱり、何としても止めなきゃならねー!)

京太郎(この人を……こんな人を……!)

京太郎(一見どうしようもなくてその実頭の中身もどうしようもなくて性癖とか言動とか正にどうしようもない人だけど……!)

京太郎(……どうしようもない部分しかねーな、おい)

京太郎(でもまあ、いい人なんだ! この人も女性なんだ!)

京太郎(電話に反応もない……スタッフやハギヨシさんにも追えない辻垣内先輩……)

京太郎(何としても、打ち明けてとめねーと! この俺が!)


京太郎(下手にバラけてたら、守れない……)

京太郎(だからここは、デートしかない! 護る! 護るんだよ!)

京太郎(デートをして姫子さんを護り、追っ手を蹴散らし、ドッキリを終わらせ――日常へ……日常へ!)

京太郎(日常へ……還る!)

京太郎(そうしたらもう、嘘を吐かないで生きよう――――)


京太郎「姫子さん」

姫子「あ、手……」

京太郎「俺と……」

姫子「お、俺と……?」


京太郎(デート中に、刺客を叩き潰して通信機を奪う……もしくは、辻垣内先輩もその場に“お話”にくるだろう)

京太郎(そこで……俺は、本当のことを言うしかない)

京太郎(まさか、本当にヤクザと闘ることになるとは思わなかったけど……)

京太郎(刃物を持ってようが、カタギじゃなかろうが……こちとら殺人術を研いた格闘家だ……!)

京太郎(毎日毎日、律儀に鍛えてるから……)

京太郎(スタミナで負ける気なんざねえし……殺意で負けても、戦闘不能にするのにそんなものは必要ねえ!)

京太郎(いくら束になられようが、素人相手に負ける気なんてしねー! 例え、何人来ようとな!)



京太郎「俺と――デートしましょう! 今日!」

姫子「――」



718 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
エンダァァァァァァアアアアアア

719 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
イヤァァァァァアァアアアアァアアアア

720 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
アラフィフ「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁあ」

721 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:sukoyA50
なんでそういうこと言うの?やめてよ……

722 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:kituiA50
オイコラ、殺すぞジャリが

723 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
いや、相手はヤーさんだぞ……?

724 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
だってスッガだし

725 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:RodRussia
もとは不良が効果的な暴力の使い方を覚えたのがヤクザで、
元は一般人が二十四時間三百六十五日、戦いに備えて殺人術を鍛えてるのが軍隊で
元々素質ある人間が二十四時間三百六十五日、身体を進化させてるのがトップアスリートだからな

全員がヤる気でスタートしたら、ヤクザは話にならないよ
そこらへんを上手く見極めて使えるのが長所なのに、長所を潰されるからな

726 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:PeachMMM
須賀プロには、やると言ったらやる『スゴ味』があるっすからね

727 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
いや、この人麻雀プロ

728 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
どうしてこんなことになったんだよぉ……

729 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
ちくわ大丈夫

730 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ARKWbjDrK
一流の格闘家なら、背後からナイフで刺されても背筋で止まって大事には至らんからなぁ~
実際にあることやから、調べてみたらええよーぅ

731 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
えっ

732 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
なにそれは(驚愕)

733 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
凄いね、人体(白目)

734 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
いや、麻雀プロ……



姫子「あ、あの、あのね……」

姫子「えと、あの、う、うちね……」

姫子「その、えとあの、こーいうストレートなん、あの……」

姫子「ぅぅ……」

京太郎「……駄目ですか?」

姫子「は、早すぎるけん……いくらなんでも恥ずかしかよ」

姫子「ばってん……行く! 行きたかよ!」

京太郎「ありがとうございます! それじゃあ、行きましょう!」

姫子「う、うん……」

姫子(か、顔熱かぁ……)

姫子(きょーたろ君、整っとる顔やし……油断ばしとったよ)


京太郎「……ところで、その荷物はなんですか? さっき、やけに重そうだったっすけど」

姫子「こい? こいが気になっとーと?」

姫子「こいは……きょーたろ君に、喜んで欲しかと、持ってきとったんよ」

姫子「気に入っとくれるち、よかか……ばってん、趣味ば聞いとらんっちゃけん」

京太郎(あれ……この人なんか可愛いな)

京太郎(方言女子、アリだな。……いや、そんなこと言ってる場合じゃないけど……)

京太郎(……やっべ。なんかしらんけど、やばい)


京太郎「見せて貰ってもいいですか?」

姫子「……ん、よかよ」

姫子「そいぎ――」


京太郎「――」

京太郎「――」

京太郎「――」


京太郎「……」

京太郎「……」

京太郎「……」


京太郎(手錠アイマスク縄ナイロンロープ鎖ストッキング鞭張り型双頭張り型電動按摩機ビニールヒモ釣糸使い捨てゴム手袋ローション)

京太郎(ロータービーズ電動張り型ヘッドホン棒ガムテープ竹刀手袋足枷重り蝋燭ビデオカメラ手鏡安心家族計画)

京太郎(制汗剤スプレー制汗シート耳栓アルコール石鹸除菌ペーパータバスコ練り辛子山葵割り箸)

京太郎(エトセトラエトセトラ……)

京太郎(……)

京太郎(……護るのやめよっかな、やっぱ)

京太郎(……)

京太郎(……まあいいや。トラップの材料にしよう)



750 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
鞄の中身なんぞw

751 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
凄まじいモザイクと、スッガの顔www

752 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
流石性的な方wwwwwwwwww

753 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ドッキリが本来から一周回って結局ドッキリになってるw



姫子「一生懸命、え、選んだんやけど……」

姫子「ど、どう? 気に入るん、あった?」

京太郎「……ば」

姫子「え? “ば”? なんと?」

京太郎「ばぁ~~~~~~っかじゃねぇの!?」

姫子「……」

姫子「……ぅ」

姫子「ぐすっ、ひぐっ……うぇ、ひぐっ」

京太郎「えっ」

姫子「……酷か。酷かよ、きょーたろ君」

姫子「一生懸命選んだんに……そげん酷かこと言わんでもよかばい!」

姫子「きょーたろ君の阿呆! うちはもう知らんけん!」

京太郎「ちょ、姫子さん!?」


 ・
 ・
 ・


淡「おはよ、きょーたろー」

京太郎「……ああ。お早う、大星」

淡「むっ」

淡「ちゃんと私には大星淡って名前があるんだから、淡って呼んでよ!」

京太郎「……そだな」

淡「むー、ばか。ばかきょーたろー」

京太郎「……ああ、俺ってホントバカ」


京太郎(……結局あの後、ひたすら謝り倒した)

京太郎(『もう知らん』、『酷か』、『鬼畜』と叱られ続けて……なんとかデートの約束を漕ぎ着けた)

京太郎(我ながら頑張ったと思う。本当の本当に頑張ったと思う)

京太郎(ハーゲンダッツ奢らされた。どんだけダッツ好きなんだよ)

京太郎(……)

京太郎(……疲れた。なんか、とにかく疲れた)

京太郎(……なんで俺、こんなことやってんだろ。あの人、護る価値あるのか?)

京太郎(殺しても死ななそうだし……なんなんだよ)


京太郎「――うぉっ!?」

京太郎「ちょ、な、なんだよ……いきなり」

淡「……別におでこに触るくらいいーでしょ?」

京太郎「いきなりやられると心臓に悪いから、なんか言ってからにしてくれよ……」

淡「言ったんだよね、これが」

京太郎「マジ?」

淡「返事しないから、ちょーし悪いのかなって思ってさー」

淡「こっちは心配したのに、失礼しちゃうよね」

京太郎「わ、悪い……」

淡「んー、どうしよっかなー?」

淡「!」

淡「きょーたろーが、ちゅーしてくれたら許す! ……なーんて」

京太郎「……判った」

淡「……!?」


京太郎「隣にこいよ、ほら」

淡「う、うん……」

京太郎「もっと詰めた方がいいか?」

淡「べ、別にいいよ?」

京太郎「そーか」

淡「ん」

京太郎「……」

淡「……」

京太郎「……」

淡「……」


京太郎(……さて、どうしたもんか。ドッキリを企画している以上、こいつも誘えばデートには来る)

京太郎(が、大星淡はバカだ。類い稀なる大バカだ。大馬鹿淡に名前を変えた方がいいんじゃねーかって馬鹿だ)

淡「……」 チラッ

京太郎(そんな大馬鹿淡のことだからもしかしたら、デートに誘ったら素を出すかもしれない)

京太郎(そうしたら――まあ、いつものように腹を立てて帰るだろう)

淡「……」 ジー

京太郎(ってなるとまあ、十中八九こいつは帰り道でバンか何かに拐われるだろうなぁ)

京太郎(一番恐ろしいのは、そこだよ)

淡「……」 スンスン

京太郎(連れていくまでは……多分乗ってくるとしても、デートの途中で帰るかも知れない)

京太郎(いかにこいつに帰らせないかが問題だけど……)

京太郎(実にハードな問題だよなぁ……)

淡「……んにゅ!?」

京太郎「なんだ? どうした?」

淡「にゃ、なんでもないよっ!」

京太郎「……。そうか」

淡(考え事してると思ったらいきなりこっち向くんだもん。びっくりした!)

淡(ばか須賀! ばーか!)


京太郎「……ふう」

淡「何? きんちょーしてんの?」

京太郎「緊張? 俺が? 何に?」

淡「……ス」

京太郎「は?」

淡「キス! 私との!」

京太郎「……ああ」

京太郎(冗談じゃなかったのかよ……いくらドッキリとは言え、身体張るなぁ)

京太郎(それとも、キスくらいは日常茶飯事でノーカンなのかもしんねーな。なんか、手慣れてそうだし)

京太郎(酔ったときの憧みてーだな)

淡「なに?」

京太郎「……いや、人目があるから気にしてた。大ほ……淡は可愛いしな」

淡「……」

淡「そんなん言われても騙されないから! ナンパ男!」

京太郎「……何がだよ。つーか、何にだよ。なんでだよ」

淡「うっさい」

京太郎「……。……お前、朝と態度違い過ぎないか?」

淡「え、その……ぁぅ」

京太郎(ドッキリなんだから気を使って演技続けろよ。こっちも対応しづらいだろ)

京太郎(やっぱ、こいつをデートに誘うのは不安しかない。絶対演技を忘れて、帰りそうだ)

京太郎(……困ったな)


淡「……そーゆーとこ」

京太郎「あ?」

淡「そーゆーとこ。なんか、こっちに興味ないって態度がヤなんだ」

京太郎「……ああ」

淡「そこらへん直してくれないと、口利いてやらないから。いーっ、っだ!」

京太郎「……」

京太郎(なるほど、我が儘で拗ねるタイプで行くのか……だからそんな態度か)

京太郎(なるほどな……実にグレートな作戦だぜ、こいつぁ)

京太郎(どっかで素が出たとしても、そーいうキャラって言えるもんな)

京太郎(考えたじゃねーか……大星にしては、よく)

京太郎(なら、そんなタイプが相手なら――)



京太郎「――淡、俺とデートに行かないか?」

淡「!?」



淡「へ? え? え?」

京太郎「いやな、お前と遊びに行きたいなって思ってたんだけど……お前はどういうところが好きなのか――って」

京太郎「どこに連れてったら喜んでくれるか、気に入ってくれるかって考えてたんだ」

京太郎「それで……悪かったな。淡を前にして、考え込んじまってさ」

淡「……」

淡「……なーんだ、そんなことだったのか。そうって言えばいいのに」

京太郎「……悪いな」

淡「じゃ、きょーたろーに教えたげる!」

京太郎「おう」

淡「こーゆーのはね、ひとりで悩んで決めてくれるのもいいけど……一緒に考えるのも楽しいんだって!」

京太郎「へー、勉強になるなぁ」

淡「へへーん!」

                                 続く

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最終更新:2013年12月31日 13:20