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アメンヘルケプシェフ(エピック痕跡霊)

アメンヘルケプシェフ、頭足類の惨劇 Amun-her Khepeshef “Desecrated Scion” [Epic Vestige]

痕跡霊レベル:エピック
必要条件:《“冒涜されし子弟”アメンヘルケプシェフ呪縛》エピック痕跡霊特技
彼の民の王国にとっての第一相続人であったアメンヘルケプシェフは、悲劇的にも奴隷の神によって生命を奪われた、かの帝国の長子たちの魂の代表である。霊魂たちの集合意識は死の神に恩赦を乞い願い、アメンヘルケプシェフとして知られる痕跡霊と化した。アメンヘルケプシェフは死んでいる間も活動し続ける能力、死の効果とアンデッドの攻撃に対する守護、先頭における戦術的な判定へのボーナス、そして強力な正のエネルギーの爆発を解放する能力を与えてくれる。

前提条件:

8レベル痕跡霊を呪縛する能力;〈知識:歴史〉あるいは〈知識:貴族および王族〉29ランク。

利益:

君は“冒涜されし子弟”アメンヘルケプシェフを呪縛できる。

伝説:

アメンヘルケプシェフは玉座の相続人にして、当時の国王の息子、そして軍隊の指揮官であった。帝国は数千人の奴隷たちを抱え、奴隷たちは数多くのピラミッド、墳墓、そして宮殿を建築するために使役されていた。奴隷たちが反抗的であると、帝国は残忍な圧政を布き、彼らの信仰の自由を制限した。最終的に人々は反乱に立ちあがり、捕縛者たちを打ち倒すために、長らく抑圧されてきた彼らの神に呼びかけた。怒り狂った神は、数多くの災厄をもって帝国を討ちすえた―火、害虫、病、旱魃、その他もろもろの災厄をもって。最後の災厄は帝国の歴史においてもかつてなかった最も恐るべきものであった―異国の神は、帝国のすべての家族の長子を討ち殺したのであり、アメンヘルケプシェフもその中に入っていた。
長子を失った悲劇は、すべての世代の者をがっくりとうなだれさせ、絶望をもたらした。さらに悪いことに、墓泥棒や敵対する侵略者たちが新しい墓を冒涜し、死んだ息子たちの死後の安楽をも破壊した。これらの霊魂は怒り狂った。異国の神とその民に対する怒り、自己満足のために彼らを裏切った者たちへの激怒、死後の安楽を妨害した墓泥棒への憤怒。霊魂たちは死の神に、彼らを時空の彼方へと追放してくれるよう願い、その願いは叶えられた。こうして彼らはそれ以上傷つけられることはなくなったのである。これらの霊魂は、現在アメンヘルケプシェフとして知られる単一の結合された存在として実在世界から追放されている。

特殊条件:

もし君が現時点で、アンデッドか、死霊術系統の呪文や擬似呪文能力によって、何らかのレベル吸収、負のレベル、能力値吸収、あるいは能力値ダメージを受けているなら、アメンヘルケプシェフを呪縛することはできない。生きているクリーチャーだけがアメンヘルケプシェフを呪縛できる。

霊の発現:

アメンヘルケプシェフが発現するとき、胴体が金と宝石で置き換わっており、儀式用の装身具で囲まれたハンサムで日焼けした男性の戦士が棺の中に入った姿で出現する。石の棺の蓋は数フィート下の床の上で壊れて転がっている。突然、この戦士が棺の中でぱっと起き上がる。彼はまるで複数の男性と少年たちの声を集合させたかのような声で苦痛の叫びをもらす。彼の肉体は爆発して、何千ものさまざまな年齢層の男性や少年たちの顔が重なり合った姿になる。それらの顔はいずれも黄疸にかかり、頬は陥没し、皮膚は腐肉の悪臭を漂わせている。彼らはほんの僅かの間唱和して泣き叫ぶと、すぐに融合して再び戦士の姿を取る。その戦士は自らの棺にもたれかかり、死んだようにじっとなる。

徴候:

君は死者のような外見になる。黄疸にかかったような皮膚、陥没した頬、眼の下のたるみ、そして硬直した動きになる。君はかすかに腐敗と防腐剤の臭いを漂わせるようになる。

影響:

君はアンデッド、死霊術士、そして[即死]呪文と効果を見過ごすことができない。君はあらゆる機会を捕らえて、アンデッドを殺害しようとし、死霊術と[即死]効果を使用していると感じるあらゆる人物と協力することを拒否する。君は間違いなく、そうした人物に苛々し、多くの過ちを見つけて彼らと戦う理由を探そうとする。

付与能力:

アメンヘルケプシェフを呪縛している間、生きている者を治癒し死者を傷つける強力な正のエネルギーの爆発を解放することができ、死亡あるいは瀕死状態ですら活動でき、さまざまな[即死]効果とアンデッドの攻撃に対する完全耐性を得るとともにこの完全耐性を味方に付与し、そして君や君の味方の戦闘能力が著しく強化されるオーラを生み出すことができる。

生命の爆発 Burst of Life:

1回の標準アクションとして、君は自分自身を中心とする半径30フィートの正のエネルギーの爆発を発することができる。この効果範囲内にいるすべての味方(君自身を含む)は、ヒールの効果(250ポイントのダメージを治癒すると共に、この呪文の他の利益をも得る)とグレーター・レストレーションの効果(XPコストなし)を受ける。アンデッド(および正のエネルギーから害を受ける他のクリーチャー)はこのヒール効果からダメージを受ける。一度この能力を使用したなら、君は5ラウンド間は再びこの能力を使用することができない。

死の遅延 Delay Death:

1日の合計時間として、君が有する有効バインダー・レベルあたり1ラウンドまでは、あたかもディレイ・デス(『呪文大辞典』p.144)効果を受けているかのように、-9ヒット・ポイントよりも低い状態になるだけのダメージを受けても死なない。この効果はそれが適用されるようになるや自動的に発生し、持続時間がなくなるか、効果を持続させる必要がなくなるまで継続し、1日に何度でも機能する(1日の合計時間の上限がくるまで)。加えて、このパワーの影響を受けている間、君は通常通りに行動し続けることができ、通常であれば-1ヒット・ポイント以下のキャラクターが被るいかなる制限も被らない。もしこのパワーの持続時間が終了したときに-1~-9ヒット・ポイントであったなら、君はその時点でのヒット・ポイントの値で安定化する。もし効果終了時に-9より低い状態であったなら、即座に死亡する。

長子の守護者 Firstborn Guardian:

君は疲労、過労、能力値ダメージ、能力値吸収、[即死]呪文、魔法の[即死]効果、そして負のエネルギー効果(インフリクト呪文やチル・タッチ)に対して完全耐性を得る。また君は、[恐怖]、病気、麻痺そして毒を与えるアンデッドの特殊攻撃や能力に対しても完全耐性を得る。君が使用する全ての武器は(肉体武器も)ゴースト・タッチの特殊能力を持つものと見なされる。君はアンデッドの攻撃に対するACに+4の清浄ボーナスを得る。これは常に継続している効果であり、起動は必要としない。即行アクションとして、君が有する5有効バインダー・レベルあたり1体までの味方に同様の防御を拡張することができる。この守護は1ラウンド/レベル持続する。一度この能力の持続時間が終了したなら、君は5ラウンド間は再びこの能力を使用することができない。

戦の子弟 Scion of War:

君は味方(君自身も含む)の戦闘技量を強化する60フィートのオーラを放射する。60フィート以内にいる全ての味方は、突き飛ばし、武器落とし、組みつき、蹂躙、武器破壊、そして足払い判定に対して、君の【魅力】修正値の2倍に等しいボーナスを得る。

出典:

『Dragon #363』

関連項目

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最終更新:2013年11月17日 11:34