ツェリル（痕跡霊） - D&D

ツェリル　星の落とし子　Zceryll, The Star Spawn

痕跡霊レベル6
呪縛難易度25
ツェリルは彼方の領域からやって来た異世界のパワーと意思疎通していた定命の魔女であった。彼女はイモータリティ（不死性）の妄想に取り憑かれ、異世界の住民を捜し出して永遠性の秘密を学ばせてもらう事を期待していた。死んだとき、彼女はひどくおぞましく歪んだ痕跡霊と化し、彼女が世界のあちこちに四散させた数多くのアーティファクトを通じて再びレルムに入り込む方法を永遠に探し求めることになった。ツェリルは肉体と精神を異世界のものに形質変化させる能力、テレパシー、狂気に関連する効果への抵抗力、スードゥナチュラル・クリーチャーを招来する能力、そして純粋な狂気の矢を放つパワーを与える。

伝説：

何千年もの昔、ツェリルという名のエイリアニストの魔女が、抑圧から自分自身を守るための戦いの中で奇怪なパワーを学んだ。彼女は、世界を超えた彼方からやって来た星の落とし子として知られる奇妙な異世界住民によって莫大なパワーを約束された。彼女はただそれらを招来するための転移門を作るだけで良かった。
ツェリルはその転移門を作り、彼女を助けてくれるよう星の落とし子を招来した。彼女は抑圧者たちを退け、自らの人生における新たな目標を見出した。彼女は世界を旅し、マスターたちのために数多くの転移門を作成し、彼女自身が発明したアイテムを作成した。
ツェリルは彼女に取りついた星の落とし子によってゆっくりと堕落した影響を受けていたことに気付いていなかった。何かおかしいと彼女が気付いたときには、もはや変化を起こすには遅すぎた。結局、彼女の肉体は異世界のパワーに喰らい尽くされ、彼女自身がそれらのひとつと化した。彼女の人生が終焉を迎えんとしたとき、彼女は歪んで憎しみに満ちた老婆となっていた。彼女は自らは何も成し遂げなかったと感じ、若さを追い求めるようになった。寿命が尽きると、彼女の魂は彼方の領域へと追放され、彼女は痕跡霊と化した。
痕跡霊としてのツェリルは、今や幽霊のような歪んだ異世界の存在であり、可能な限りレルムに大きな支配力を及ぼす方法を探している。彼女は自らを呪縛する者に対して、彼女が作り出したアーティファクトやアイテムの場所へと彼らを導くために手がかりを囁きかける。そうした品としては、ボーン・セプター・オヴ・ツェリル（“竜の井戸”の中）、スター・スポーン・セプター、アベラント・スフィアー、ブラック・ブラッド・カレイドスコープ、そしてロッド・オヴ・タウパンガなどがある。

特殊条件：

なし

霊の発現：

秘文のある場所とその周囲が何千もの非常に小さな円形の鏡で埋め尽くされる。それらの鏡の全てに美しい人間の女性の姿が映っているが、彼女の姿には何かが足りない感じがする。それから数秒後、その空間に絶叫が起こり、女性の映像がおぞましく身悶えする触手の塊に変化する。次いで鏡が砕け散り、そのガラスで床を美しいが異世界的な模様で覆い尽くし、それは精神を傷つけ、鼻、クリーチャー、目、その他の開口部から黒い血の流血を引き起こす。

徴候：

君の目は円形の鏡のような外観になる。君の目から見ると、他のあらゆる生きているクリーチャーが、歪んでおり、触手、余分な目、そして痕跡の臓器器官に覆われているように見える。

影響：

君は決して助けが必要とは認めず、他のどんな者と比べても劣っているという事は決して認めない。君よりも弱い相手、特に若い女性と任意発動する呪文の使い手については軽侮と軽蔑の対象として扱う。

付与能力：

異世界形態　Alien form：

ツェリルを呪縛している間、君はスードゥナチュラル・テンプレートを得る（『秘術大全』p.160参照）。

異世界精神　Alien Mind：

君の精神は異世界のものとなり、通常の定命の者のようには機能しない。君はコンフュージョン、インサニティ、そしてウィアード呪文に対して完全耐性を得る。加えて、［精神作用］効果に対するセーヴィング・スローに4バインダー・レベルあたり＋1のボーナスを得る。

狂気の矢　Bolts of Madness：

1d3ラウンドの間1体の敵を幻惑状態にさせる光線を発射できる。遠隔接触攻撃に成功しなければならず、距離は100フィート＋10フィート／バインダー・レベルである。意志セーヴに成功すればこの効果は無効になる。一度この能力を使用したなら、君は5ラウンド間は再びこの能力を使用することができない。

エイリアン招来　Summon Alien：

君は同じレベルのソーサラーが招来できるサモン・モンスター・リストからどんなクリーチャーでも招来できる。君がこの能力で招来するあらゆるクリーチャーは、スードゥナチュラル・テンプレートを得る。したがって、10レベル時には、サモン・モンスターⅠ～Ⅴのリストから任意のクリーチャーを招来できる。14レベルに到達すれば、サモン・モンスターⅠ～Ⅶのリストから任意のクリーチャーを招来できる。スードゥナチュラル・テンプレートを適用できるクリーチャーしか招来できない。一度この能力を使用したなら、君は5ラウンド間は再びこの能力を使用することができない。

テレパシー　Telepathy：

100フィートの距離のテレパシー能力（『モンスター・マニュアル』p.312に詳細説明されている）を獲得し、さらに《心の目》（Mindsight）特技（『Lords of Madness』p.126に詳細説明されている）をも得る。

出典：

『Class Chronicles: Binders』

関連項目

バインダー（キャラクター・クラス）