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アンシティフ(痕跡霊)

アンシティフ、汚し手 Ansitif, Befouler

痕跡霊レベル7
呪縛難易度30
汚し手アンシティフは、あらゆる宗教的信仰を毛嫌いしており、アビスのデーモン・ロードを呼び出す信仰魔法に抵抗する力を付与し、冒涜をもたらし、火の浄化の力への抵抗を与えてくれる。

伝説:

汚し手アンシティフは、オビリスの没落に引き続いて台頭し、現在では“第六の積み薪”として知られるアビスの第21層の支配権を速やかに奪い取った古代のタナーリ・ロードであった。大部分のデーモン・ロードが真の神の力を渇望したのに対し、アンシティフは真の神性の存在に対して激怒していた。ほとんどの神格に直接対決を行なうことはできない汚し手は、神聖な場所を堕落させたり、真の神格に捧げられたレリック(聖遺物)を汚したりすることを怒りの捌け口としていた。彼の権力の絶頂期には、アンシティフの領土には数多くの宗教のレリックや、アビスに引きずり込まれて堕落した寺院の廃墟が散在していた。
彼が幽閉されるまで、アンシティフはサキュバスの一団の中で享楽に耽っており、また彼はマルカンテトの最初の恋人たちの中の1人でもあった。リリトゥになった最初のサキュバスは彼らの間から生まれたといわれており、新たにその地位に就いたサキュバスの女王が、彼女の召し使いたちを変質させるのに必要な儀式を明らかにするために、汚し手の堕落の性質を密かに引き出したのだと言う。
何世紀も前、アンシティフは、マルゴスと呼ばれていた強力なオビリス・ロードを狩り出し、破滅させるために6人のタナーリ―七つの苦悩シンドシラ、虎の王フェレクスジャ、黒水のロード・イクシニクス、砕かれたクィジナー、黒のプリンス・リンドルズト、そして暴風雨ウェジンダシュタラ―が作った同盟に参加し、彼の精髄をアビスのあちこちに撒き散らした。この同盟の勝利は、栄光よりも大惨事をもたらした。この事件はアンシティフと彼の仲間たちを権力の中心から追い払い、日和見主義のデーモン・ロードたちは、この同盟のメンバーをそれぞれ順番に暗殺したり、追放したりしていった。汚し手の場合、彼の最も強力な将軍であるカルドゥムという名前のバロールがアンシティフを裏切り、彼をアビスの第73層の暗黒の井戸に幽閉したのであった。その後、カルドゥムはバロール・ロードの称号を名乗り、今日もそれを維持している。

特殊条件:

アンシティフは、彼の秘紋を真の神格の壊れた聖印の残骸を使って描くことを要求する。

霊の発現:

君の前にある秘紋が火を噴き、大量の閃光が外側へ放出され、すぐそばにある聖遺物、聖印、あるいは他の信仰の象徴を焼き焦がす。次第に、裁断の周囲で炎が一体と化し、その前面に暗く、鼻につくような煙を吐き出す。煙の中心で、飛び交う閃光が遊離した大口を形成し、言葉を話し始める。

徴候:

君の頭髪と皮膚は、あたかも僅かな時間火に接触したかのように黒ずみ焼け焦げる。

影響:

アンシティフの影響下にあると、君は真の神格に捧げられた聖遺物の存在に対して怒りを感じるようになる。汚し手は、君が発見した真の神に捧げられたあらゆる聖遺物を破壊するか盗むかするように要求する。

付与能力:

アンシティフは君に真の神格と対抗する冒涜のパワー、神格の信心深い奉仕者の呪文に抵抗する力、そして一時的に君の神格をはねつけ、君自身をアビスのデーモン・ロードへの担保とする力を与える。アンシティフが“第六の積み薪”を支配していた時代を思い起こさせるため、“汚し手”は君に[火]に対する完全耐性を与える。

冒涜の声 Blasphemy:

君は1日に3回、ブラスフェミイ呪文と同じ効果を持つ一言を発することができる(術者レベルは君の有効バインダー・レベルに等しい)。

信仰への抵抗 Divine Resistance:

君は信仰呪文と擬似呪文能力に対する12+有効バインダー・レベルに等しい呪文抵抗を得る。

[火]への完全耐性 Fire Immunity:

君は[火]への完全耐性を得る。

デーモンの奴隷 Thrall to Demon:

君は《デーモンの奴隷》特技の利益を得る:1日1回、悪の行いをする際に、一時的にデーモンのパトロンの力を呼び出し、任意の1回のロールに+1の幸運ボーナスを得ることができる。もし君がクレリックであるなら、この契約が有効である間、君の領域を、君が誓約したデーモン・ロードによって与えられる領域と置き換えなければならない(『魔物の書Ⅰ』のp.87参照)。君はこの契約を結ぶときに一時的に誓約を結ぶデーモン・ロードを1柱選ばなければならず、アンシティフと新たな契約を結ぶまでは異なるデーモン・ロードを崇拝することはできない。大部分の善や秩序の属性の神格は、敢えてこの痕跡霊を呪縛したりしたなら、その信者に対して、後でアトーンメントを受けることを要求するだろう。

出典:

『Dragon #357』p.67

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最終更新:2013年11月17日 10:11
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