アスタロト、ディアボルス Astaroth, Diabolus
痕跡霊レベル4
呪縛難易度20
ディアボルスとしても知られるアスタロトはデヴィルに対する深く不変の憎悪を持っており、フィーンドの間を通過する能力、彼らの悪魔的な防御を無効にする能力、そしてアビス版の地獄の業火で焼き尽くす能力を与えてくれる。
伝説:
このかつては予言の能力を持った強力なデーモン・ロードであった存在は、アーカのウィンド・デュークとの戦いにおいて混沌の女王の側に立って戦っていたが、追放されてしまった。流血戦争の初期において、アスタロトはバートルの軍勢に潜入し、階級を上げて地獄の会計係にまで上ったことで、ディアボルスという二つ名を獲得した。結局、彼の正体はアークデヴィルのガルゴウトによって見破られ、アスタロトはアスモデウスの怒りから逃亡せざるを得なくなったが、彼のスパイ行為によってデヴィルの戦争の業績は計り知れない損害を受け、地獄の軍隊がアビスの軍勢に対して明白かつ決定的な勝利を収めることも妨害されたのである。
アビスに帰還する際、アスタロトは空中浮遊する燃える石でいっぱいの蒸気に包まれた階層へと逃げ延びた。九層地獄の主による避けられない復讐に備えて、アスタロトは彼自身を神へと変質させることを望んで、その予言の力を使い、数え切れない世界において定命者のカルトを養成し始めた。いくつかのケースでは成功したに違いないが、彼の悲劇を妨げるには不十分であった。結局アスタロトは、アスモデウスの命令を受けたガルゴウトによって殺害されてしまったのである。彼の前任者から引き継いでいる名前を奪い取った上に、地獄の第10の君主はアスタロトの神性をも奪い取ったのである。
特殊条件:
アスタロトは、最近火で焼け焦がし、その後冷たい水を掛けた石がちな場所に彼の秘紋を描くことを要求する。
霊の発現:
アスタロトのぼやけた姿が、蒸気の雲のようにその秘紋から立ち上り、ゆっくりと竜のようで羽根のある翼を持ったハンサムな人間の姿へと凝り固まっていく。彼の肉体がゆっくりと地獄の業火で燃やし尽くされると共に、彼の蛇のような舌がぱちんと神経質に音を鳴らす。
徴候:
君は硫黄の悪臭を放ち、君の目は曇った薄膜で覆われる。
影響:
アスタロトの影響によって、君は理由ははっきりしないが破滅が差し迫っているかのように感じ続けるようになり、いつもむっつりとした宿命論者のようになる。アスタロトは彼に破滅をもたらしたデヴィルたちに対する復讐を望んでいるため、彼は君が戦闘に参加するときにはいつでも、他のあらゆる者に優先してデヴィルを攻撃するように要求し、君がであったあらゆるデヴィルと戦いを開始することを要求する。
付与能力:
アスタロトは未来を見通す能力、アビスの炎で燃やし尽くす能力、フィーンドの間でうまくやり抜く能力、そして銀製でない武器に対する防御を持つクリーチャー(多くのデヴィルが含まれる)に対して攻撃する能力を与える。
黒の炎 Blackflame:
[火]の補足説明を有する君の呪文、擬似呪文能力、そして魔法のアイテムの能力は、半分は[火]ダメージを、残る半分は猛悪ダメージを与える。君は1日3回、呪文と同様にファイアーボールを発動することができる(術者レベルは君の有効バインダー・レベルに等しい)。
占術 Divination:
君は呪文と同様にディヴィネーションを使用することができる(術者レベルは君の有効バインダー・レベルに等しい)。
蛇の舌 Serpentine Tongue:
君は〈はったり〉と〈変装〉判定に対して君のバインダー・レベルに等しいボーナスを得る。また、悪の来訪者と関わる際には〈はったり〉と〈変装〉判定に追加の+4ボーナスを得る。
銀の接触 Silvered Touch:
君が行なうあらゆる肉体攻撃と金属製の武器を使った攻撃は、あたかも錬金術銀製の武器であるかのように扱われる。これらの攻撃には、ダメージ・ロールに-1のペナルティは課されない。
出典:
『Dragon #357』p.68
関連項目
最終更新:2013年11月17日 10:16