D&D

トライアド(痕跡霊)

トライアド 三位一体 The Triad

痕跡霊レベル6
呪縛難易度26
トライアド(三位一体)は失われた神秘の文明の、3柱の忘れられた神格の合一体である。彼らは戦闘能力と伝承捜索の才能の両方をバインダーに与えてくれる。これは『Dungeon #31』掲載のSteven Kurtzin著「Beyond the Glittering Veil」にヒントを得たものである。

伝説:

遥かな昔、あるサイオニック神秘主義者たちの文明がサイオニック知識として知られる数多くの物事の起源となったのかも知れない。彼らの遺産は複数の世界や次元界にまたがって存在しており、それはひとえに、都市から都市、次元界から次元界を一瞬で旅することができた、彼らの持つ「きらめく転移門」のおかげであった。不幸なことに、彼らが偉業を成し遂げる事を可能にさせたまさにこのゲートこそが、彼らを暗黒の悲劇へと叩きこむ原因ともなった。このゲートは影界を通過することで機能していたのだが、時が経過するとともに、ゲートから影が漏れ出して来てついには旅人たちにまで漏れこんだのだった。最終的に、闇がこの神秘主義者たちの都市をひとつまたひとつと飲み込み、神秘主義者たち自身の多くがシェイドと化した。この神秘主義者たちの神々すらも影によって飲み込まれ始めた。
知識の神ゴーン、正義の女神ルジャ、そして戦いの神ミンターは、この神秘主義者たちの神々の中の最後の3柱であり、彼らは自分達の信者全てが影と化して失われたことに気付いた。影たちが彼らを引きずり降ろしたとき、彼らは自分たち自身を救う唯一の方法を実行した。彼らは自分たちの精髄を1つの存在に結合したのだった。影たちから彼らは救われた一方、彼らは痕跡霊として存在するしかないという境遇に陥った。

特殊条件:

トライアドは、特技、クラス能力、あるいはそれ以外の何らかの関係によって影界と繋がりのある者には呪縛されようとしない。

霊の発現:

秘文から輝く紫色の翡翠が出現する。回転しつつ、それは眼鏡をかけて本を読む若い男性といった姿(ゴーン)から、包帯で両目を覆っている母性的な女性の姿(ルジャ)へ、それから剣を掲げて敬礼をする鎧に身を包んだ男性の姿(ミンター)へと変化する。
彼らの言葉は互いに連続しているが、その喋り方は話し手によって変わる(影響の項目参照)。

徴候:

トライアドを呪縛している間、君の容貌は1時間毎に僅かながら変化する。若い詮索好きそうな男性の顔から、心配そうな表情の女性、そして髭面の男性的な顔になり、再び最初の顔に戻る。

影響:

君の精神はその時点で顔に現れている徴候に合致するものに変移する。ゴーンであるとき、君は詮索好きで多くの言葉を使って話す―人によってはお喋りに思うほどに。ルジャであるとき、君は親切で母性的になり、まるで自らの子供を相手にしているかのように他者と話をする。ミンターであるとき、君は名誉を重んじ、少々戦闘的になる。君の進む道がシャドウの影響を受けているときには、この合一体は君に戦闘で最初にその相手と対決するか、戦闘外ではそれを(そしてその存在が提供してくれるかも知れないあらゆる効果や援助をも)回避するよう強く要請する。

付与能力:

トライアドを呪縛している間、呪縛者はこの痕跡霊のかつての個別の存在を象徴する幅広い能力を手に入れる。

サイオニックの恩恵 Psionic Boon:

君はトライアドを呪縛しているとき、15パワー・ポイントを獲得する。もし君が元々サイオニック・パワーを有しているなら、これは君のパワー・ポイント・プールに加算されるものであり、そうでなければ、新たにプールを作り出し、君は呪縛している間サイオニック・クリーチャーと化す。

記憶の喚起(ゴーン) Call to Mind:

呪縛している間、君はサイオニック・パワーのコール・トゥ・マインドを利用できるようになる。君はそれを修得パワーとしているサイオンであるかのように、各パワーを発現できる。君はサイオンが通常行なうのと同じように、それぞれのパワーを増幅することができ、発現者レベルとしては有効バインダー・レベルを用いる。

サイオニック学ボーナス(ゴーン) Psicraft Bonus:

君は〈サイオニック学〉判定に+5のボーナスを獲得し、たとえこの技能にランクを有していないとしても、あたかも訓練してあるかのように〈サイオニック学〉判定を行なうことができる。

バードの知識(ゴーン) Bardic Knowledge:

あたかもバードであるかのようにバードの知識を使うことができるが、ボーナスを決定する際にはバード・レベルの代わりに有効バインダー・レベルを使用する。他の要因から得ているバードの知識に与えられるレベルに応じたボーナスは、有効バインダー・レベルによって得たボーナスと累積する。

敵意の感知(ルジャ) Detect Hostile Intent:

呪縛している間、君はサイオニック・パワーのディテクト・ホスタイル・インテントを利用できるようになる。君はそれを修得パワーとしているサイオンであるかのように、各パワーを発現できる。君はサイオンが通常行なうのと同じように、それぞれのパワーを増幅することができ、発現者レベルとしては有効バインダー・レベルを用いる。

真意看破ボーナス(ルジャ) Sense Motive Bonus:

〈真意看破〉判定に+5のボーナスを得る。

武器習熟(ルジャ) Weapon Proficiency:

君は全ての単純武器、軍用武器、そして特殊武器に習熟する。

共感(ミンター) Empathy:

呪縛している間、君はサイオニック・パワーのエンパシーを利用できるようになる。君はそれを修得パワーとしているサイオンであるかのように、各パワーを発現できる。君はサイオンが通常行なうのと同じように、それぞれのパワーを増幅することができ、発現者レベルとしては有効バインダー・レベルを用いる。

交渉ボーナス(ミンター) Diplomacy Bonus:

〈交渉〉判定に+5のボーナスを得る。

悪を討つ一撃(ミンター) Smite Evil:

1日3回、君は1回の近接攻撃を悪のクリーチャーを討つ一撃にすることができる。攻撃ロールに君の【魅力】ボーナス(もしあれば)を加算し、有効バインダー・レベルに等しい追加ダメージを与える。もし間違って悪ではないクリーチャーを討ってしまったなら、その試みは何の効果も発しない。一度この能力を使用すると、5ラウンド間は再び使用することができない。

出典:

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最終更新:2013年11月17日 10:06
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