D&D

アハズゥ(痕跡霊)

アハズゥ、掴み手 AHAZU, THE SEIZER

痕跡霊レベル3
呪縛難易度20
『Tome of Magic』ではバインダーというクラスが紹介されており、それは強力な力の痕跡を残しているが、すでに死んでしまった霊的存在から力を引き出す契約魔法を使用するキャラクター・クラスである。“掴み手”アハズゥは、厳密な意味では死んでいないが、また厳密な意味では生きてもおらず、“砕けた夜”に幽閉されたままの状態となっている。そのため、バインダーは彼の痕跡霊から力を引き出すために契約魔法を使用することができる。

特殊条件:

君はアハズゥの秘紋を、アビスの第73階層にある“暗黒の井戸”の底で見つけられる“暗黒の池”の1つの水面に描かなければならない。

霊の発現:

アハズゥの霊の発現は、ゆっくりとその半径を拡張する暗黒の球体として始まる。その球体の奥深くに、アハズゥの形態が徐々に形を取っていき、黒い肌をした、コウモリのような羽を持ち、細長い頭部で、ボダックのものに類似した腕を持った裸の人型の姿が出現する。彼の足は何もない宙に消えており、その皮膚は滑らかで目立った特徴が見当たらない。何百もの針のように鋭い牙でいっぱいの“掴み手”の口は、部分的にその頭蓋骨にまで落ち窪んだ一組の目の下で大きく開いている。

徴候:

君の皮膚は触れるとひんやりと冷たく、口の内側は完全なる暗闇に覆われ、周期的に黒い煙を排出するようになる。

影響:

アハズゥの貪欲さが君に影響を与え、機会さえあればいつでも、もしそうしても捕まらなさそうだと感じるなら、小さな貴重品を盗み出さずにはいられなくなる。この貪欲さは、君の敵の命に対しても同様に及ぶ。もし可能なら、君は敵を殺したり、彼らを逃がしてやったりすることなく、生きたまま捕らえて暗く汚らわしい場所に幽閉しようとしなければならない。もし君が敵に逃げることを許したなら、怒りに駆られ、アハズゥの影響下にある間ずっと、あらゆる【魅力】を基準とする判定に-4ペナルティを被る。

付与能力:

アハズゥは、元々のデーモンとしての起源、すなわち虚空に流刑にあっている事と、他者を拉致するという強迫観念に由来する能力を付与する。

アハズゥの拉致(Ahazu's Abduction):

君はアハズゥの名前を口にすることで、君の30フィート以内にいる1体のクリーチャーを次元界の狭間にある虚空へと追いやることができる。目標のクリーチャーは意志セーヴ(難易度10+有効バインダー・レベルの1/2+君の【魅力】修正値)によって、この拉致に抵抗することができる。もしそのクリーチャーがこの拉致に抵抗したなら、君は24時間の間はこの力によって再び彼を目標とすることはできない。クリーチャーが拉致されたなら、1ラウンド間虚空に捕らわれ、事実上その戦闘のラウンドのアクションを失う。君はこの能力を回数無制限で使用できる。

アハズゥの接触(Ahazu's Touch):

君は接触したクリーチャー1体に対してアンホーリィ・ブライト(術者レベルは君の有効バインダー・レベルに等しい)と同様の効果を発生させることができる。その目標は冷たく、うんざりするような脂ぎった暗闇の瘴気に包まれ、彼の属性に応じたダメージを被る。一度この能力を使用したなら、君は5ラウンド間は再びこの能力を使用することができない。

擬似視覚(Blindsight):

君は有効バインダー・レベルあたり5フィート(最大で100フィート)の距離を持つ擬似視覚の変則能力を得る。

精神虚無化(Void Mind):

1標準アクションとして、君は自らの精神と魂を次元界の境界の彼方へと脱出させることができ、それによってこの痕跡霊を呪縛している限りずっと、君は[精神作用]の補足説明を持つか、魂に影響を与える呪文(たとえばマジック・ジャー、ソウル・バインド、そしてトラップ・ザ・ソウルなど)、擬似呪文効果、超常効果に完全耐性を得る。もし君がこの付与能力を使用している最中に死んだなら、君はレイズ・デッドやリザレクション呪文で生命を取り戻すことはできない。

出典:

『Dungeon #148』p.82

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最終更新:2013年11月16日 23:07
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