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マルコシアス(痕跡霊)

マルコシアス、殺し屋たちの王 MARCHOSIAS, KING OF KILLERS

痕跡霊レベル7
呪縛難易度30
生きていたときには伝説的なアサシン(暗殺者)であったマルコシアアスは、現在、召喚者に対してその超常的な魅力を付与し、さらに、驚嘆すべき攻撃で敵を殺害したり麻痺させたりし、煙と共にぱっと姿を消す能力を付与してくれる。
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伝説:

マルコシアスはごく最近になって痕跡霊として出現する姿が見られるようになった―はっきりと言えば、ダールヴァーナールがそうなってからいくらもしない内に痕跡霊となったのだ。生きていた頃、マルコシアスは他人に死をもたらす仕事に就いていた人間であった。彼のお気に入りの目標は他のアサシンや殺人者たちであったが、こうした敵の選択は道徳上の問題とは何の関係もなかった。卑劣な悪党であるマルコシアスは、自らの殺し屋としての技能を高めることのみを追い求めており、他のプロの殺し屋の命を奪うことこそ、彼が果たし得る最高の挑戦的事業だと見なしていたのである。
ついにマルコシアス自身が死んだとき、彼の魂は九層地獄へと旅立った。デヴィルたちは上機嫌で彼の強力な霊魂を受け入れたが、彼の到来に気付いたある者たちはそれを喜ばなかった。何百もの残忍な悪漢、殺人鬼、死刑執行人、そしてアサシンたちの霊魂は互いに団結し、デヴィルの霊魂収集人に対して反旗を翻した―逃亡したり支配権を握ったりしようとしたのではなく、ただマルコシアスを攻撃したのである。デヴィルたちはこのような無法行為を許すことを嫌ったが、魂たちにはこの忌々しい争いを好きなだけやらせておき、争いが終わったときに踏み込み、すべての霊魂に罰を与えようと考えた。マルコシアスは良く戦ったが、一度にこれほど多くの敵に打ち勝つことはできず、その猛烈な襲撃の前に屈した。デヴィルたちが攻撃者たちを引きずり退かすと、そこには何も残されていなかった―マルコシアスの魂はばらばらに引き裂かれていたのだ。

特殊条件:

マルコシアスを召喚するには、君は人生のどこかで、謝罪したり、贖罪したり、賠償を行ったりしたことのない悪行を犯したことがなければならない。嘘をついたとか、信頼を裏切ったといったことは勘定にいれないが、他の小さな悪事―たとえば盗み、浮気、暴力行為など―はこの条件を満たすのに充分である。

霊の発現:

マルコシアスは、爆発の炎と黒い煙の中に、血も凍るような金切り声と共に現れる。大量の煙が立ち昇り、そのいくらかはそのままに、それはゆっくりと融合して人の姿を形作る。マルコシアスは、その肉体と衣服が渦巻く煙と消し炭とからできた王のように見える。彼は火の冠を被っており、その下、彼の目があるべき場所には、2つの熱く輝くおき火が光っている。マルコシアスは炎の王笏を手にし、熱い灰の剣を腰に帯びている。しばらくの間、彼はその到着の酷烈さに疲れきっているように見え、肩を落とし頭を垂らして立ちすくんでいる。その後、彼は召喚者の方へ視線を上げて睨みつけ、真っ直ぐ大きく立ち、傲慢な態度を取る。
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徴候:

マルコシアスを呪縛している間、君の目の虹彩は赤橙色の輝きを帯びる。君の顔を見ている者は、この効果に気付くかどうか、毎ラウンド難易度12の〈視認〉判定を行うことができる。この光は周囲を照らし出すほどの光度ではないし、これによって君が暗闇を見通しやすくなるということもないが、見ると人を不安にさせることくらいはできる。

影響:

マルコシアスの影響によって、君は愛想良く狡賢くなる。それはあたかも、何らかの策略を秘めており、その事を知っていることによって自信を持ち、大胆になっているかのようである。さらにマルコシアスは、気付かれないで機会を捉えたあらゆる敵に対して、彼が与えた致死攻撃を使用するように要求する。

付与能力:

マルコシアスはアサシンの殺しの技術を与えてくれ、さらにガス化状態を取る能力と敵を魅了するパワーを与えてくれる。

致死攻撃:

もし3ラウンド間目標を観察し、その後近接武器で急所攻撃を行いダメージを与えることに成功したなら、通常の急所攻撃によるダメージに加えて、その攻撃によって目標を麻痺させるか即死させることができる。君の注意がその目標に向けられており、その目標が君の存在に気付かないか、君を敵だと見なさない限り、犠牲者を観察している間にも君は他のアクションを取る事ができる。
この攻撃の犠牲者が、即死効果に対する頑健セーヴに失敗したなら、彼女は死亡する。もし麻痺効果に対するものに失敗したなら、彼女は無防備状態に陥り、1d6+有効バインダー・レベルあたり1ラウンドの間行動できない。犠牲者のセーヴィング・スローが成功したなら、その攻撃はただ通常の急所攻撃となる。いったん3ラウンドの観察を完了したなら、君はそれからの3ラウンドの内に致死攻撃を行わなければならない。
もし致死攻撃を試みて失敗した(犠牲者がセーヴに成功した)り、観察を完了してから3ラウンド以内に攻撃を行わなかったりしたなら、再度致死攻撃を行う前に新たに3ラウンド間観察することが必要になる。

猛火の応報:

急所攻撃、急襲攻撃、機動戦闘によって追加ダメージを与えることができる敵を君が攻撃する時、3d6ポイントの追加[火]ダメージを与える。この追加ダメージは敵が30フィート以内にいる場合にだけ遠隔攻撃にも適用される。

煙形態:

君は回数無制限で煙の形態を取る事ができる。この能力は、君が望む限りガス状態を取り続けることができる点を除き、ガシアス・フォーム呪文と同様に機能する。ガス状態を取っている間、君は超常能力を失うが、ガス状態を取り続ける能力は維持する。君が呪縛している痕跡霊は通常の持続時間の間そのまま維持される。しかしながら、君は致死攻撃の超常能力を失うので、煙形態を取っている間に、致死攻撃を行うために敵を観察することはできない。この能力の起動と停止は標準アクションで実行できる。いったん煙の形態から君の本来の姿に戻ったなら、君は5ラウンド間は再びこの能力を使用することができない。

確実な隠密性:

君は〈隠れ身〉と〈忍び足〉判定に+16の技量ボーナスを得る。

出典:

『Tome of Magic』p.40

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最終更新:2013年11月16日 20:11