D&D

ホーレス(痕跡霊)

ホーレス、夢見る大公 HAURES, THE DREAMING DUKE

痕跡霊レベル6
呪縛難易度25
ホーレスはその召喚者に対し、幻術を作り出し、彼らの思考を守護し、ゴーストのように物質を通過する能力を付与してくれる。
#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ホーレス.PNG)

伝説:

人間の歴史は、その民を恐怖させた強大な君主、ホーレスの名と共にある。彼が玉座に登ってから彼が死ぬまで、彼は自らの臣民を城の建造のために働かせ続け、絶えずその威厳と力を増大させようとした。城で働く者たちは、ある部屋を建築しても翌日には前日の仕事の成果が何一つ残されていないため、また同じ部屋を建築することになったという、奇妙な話を持ちかえってきた。その後、こうした話を語った者は城の中で行方をくらますようになり、二度とその消息を聞くことはなかった。最初の数年間は附属建築によって城は大きくなっていったものの、その後は恒常的に建造が続いたにも関わらず、城の大きさはいつまで経っても変化しないように見えた。
ホーレスが死んだとき、彼の臣民たちは歓喜して城を攻撃し、その壮大な建造物を略奪して焼き打ちにしようとした。群衆は城が空っぽであることを発見し、何の装具もないことに気付いた。混乱し脅えた群衆はその場を立ち去り、すぐにその城と周辺の土地には幽霊が出没するという噂が立ち始めた。
バインダーの学者たちは、彼らがホーレスの失踪とその城の建造の奇妙な様子の謎の答えを知っていると信じている。彼らの伝説によれば、ホーレスは全く人間ではなく、強力なラークシャサのソーサラーが変装したものだったという。彼が建造させた建物の大部分はエーテル界に建てさせたものであり、ホーレスはその地でゴーストとして存在し続けるつもりであったのだ。彼は死後の生活もできうる限り生前と全く同じものにしたいと望んでいたため、臣下たちを使ってエーテル界に彼の城の精密なレプリカを建造させ、真実を覆い隠すために作業現場を幻術を用いて覆っていたのであった。彼の人生の最後の月に、ホーレスはその霧深い領域にたくさんの生きている家来とアンデッドの家来を招き寄せ、生前同様の快適な暮らしができるようにした。
彼の死後しばらく、ホーレスは物質界とエーテル界の両方で過ごした。ゴーストである彼は、物質界にある腐食した城を眩い幻術で覆い隠し、暖かい光で旅人を惹きつける贅沢なパーティの様子の幻を投げかけていた。その後、突如としてパーティを終了させ、ゲストを寒々しい廃城の中に取り残し、彼らが恐怖に震える様を見て楽しんだ。何年も過ぎ去ると、敢えて彼の住居に入ろうという勇気のある者はほとんどいなくなり、ホーレスは自らの退屈を紛らわすためにその幻術のパーティを開くようになった。彼の正気は怪しくなっていき、物質界とエーテル界の境界や、幻術なのか彼自身の想像による経験なのかといったことの区別がつけられなくなっていった。あるとき、ホーレスは夢と現実、幻術と想像、そして生と不死の境を区別する感覚の全てを失った。こうした認識の壁の完全な崩壊によって、彼は速やかに痕跡霊と化したのだった。

霊の発現:

初め、ホーレスは何もないところを闊歩する幽霊のような虎の姿で発現するが、速やかにその姿はハンサムで着飾った精力的で健康的に見える中年の男の姿に変わる。そしてたちまち、彼の姿は召喚者の目の前で腐敗し始めゾンビのような姿へと腐り果て、その後幽霊のような非実体状になり、さらに輝く冠と紫のローブを着た骸骨の虎へと変化する。この虎の姿はすぐに冠とローブを失うが、代わりに幽霊のような肉体を獲得し、再びこの幽霊の虎から一連の変化のサイクルが繰り返される。ホーレスは、彼が生きている人間の姿をとっている間のみ召喚者を認識しているように見え、その短い間のみ話をする。

徴候:

君がホーレスを呪縛している間、ラークシャサと同じように本来手の甲であるべき場所が掌になる。手の甲を上になるように手を返すと、君の親指は普通と反対側に突き出る事になる。この配列の違いによって【敏捷力】、呪文発動、物品を扱う能力、技能の使用に何らかの影響が出ることはない。

影響:

ホーレスの影響下にある時、君はエキセントリック(常軌を逸した人物)になり、しばしば自分自身や空想の友人と話をする事になる。さらに、君が自分で作り出したのではない幻術と遭遇しそれを看破したのなら、ホーレスは君に対してその範囲に自発的には入らないように要求する。

付与能力:

ホーレスは君の精神を狂気から守護し、ゴーストのように移動することができるようにしてくれると共に、感覚を騙すパワーを与え、とてつもない恐怖で他者を殺害する能力を付与してくれる。

排斥する精神:

マインド・ブランク呪文による守護を受けているかのように、君の感情や思考を感知したり、影響を与えたり、読んだりするあらゆる効果から守護され、あらゆる[精神作用]呪文と効果への完全耐性を得る。君はこの能力を標準アクションで停止したり起動したりすることができる。

非実体移動:

移動する時、君は非実体に近い状態になり、移動困難な地形の効果を無視して移動する事ができる。君は敵の占有しているマス目を通り抜けることもできるが、壁や他の固い障壁を通り抜ける事はできない。さらに、君が移動している間に君に対して行われるあらゆる機会攻撃には、50%の失敗確率が適用される。君はこの能力を標準アクションで停止したり起動したりすることができる。

上級幻像:

君は、あたかもメジャー・イメージ呪文(有効バインダー・レベルに等しい術者レベル)を発動したかのように、回数無制限で幻術を作り出すことができる。クリーチャーはこの幻術が偽物であることに気付くための意志セーヴを試みる事ができる。一度に2つ以上の上級幻像を作り出すことはできず、標準アクションでこの効果を消したり再度作り出したりできる。一度この能力を使用したなら、君は5ラウンド間は再びこの能力を使用することができない。

幻の殺し屋:

この能力は、その距離と抵抗するためのセーヴ難易度(この能力もやはり意志セーヴを要求され、そしてその後頑健セーヴを必要とする)を除き、ファンタズマル・キラー呪文と同様に機能する。君は有効バインダー・レベルあたり10フィート以内の任意の1体のクリーチャーを目標にできる。一度この能力を使用したなら、君は5ラウンド間は再びこの能力を使用することができない。

出典:

『Tome of Magic』p.35

関連項目

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2013年11月16日 20:10
添付ファイル