D&D

ダンタリオン(痕跡霊)

ダンタリオン、星の皇帝 DANTALION, THE STAR EMPEROR

痕跡霊レベル5
呪縛難易度25
その伝説と外見から星の皇帝と呼ばれるダンタリオンは、複数の魂の集合体である。彼はバインダーに対して、短距離のテレポート能力、思考を読む能力、そして敵を止める能力を与える。
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伝説:

バインダーたちは、ダンタリオンがどのように形成されたかについて僅かな事しか知らない。彼の起源についての最も一般的な伝説では、彼は単一の魂ではなく、死後の世界に受けいれられることがなかった呪われた王族の魂の集合体であるとされている。この古代帝国の王族の血筋は、現在生きているいかなる統治者にも受け継がれていない。しかし一般に信じられているところでは、この家族の子孫は今も生き続けており、その血筋と呪いの両方に気づいていないだけだとされている。バインダーの中のある者たちは、自らをダンタリオンの子弟―すなわちその高貴なる血筋の正当な後継者―であると確信しているが、そうした主張はただのロマンチックな空想に過ぎない。

霊の発現:

ダンタリオンは、赤い光の閃光と共に、真紅と黄金色のローブの中に輝く、身の丈10フィートほどの人型生物として現れる。彼の頭部は、何ダースもの老若男女様々な人間の顔の巨大な集積物として成り立っている。彼の非常に大きな頭蓋骨の額の部分には、大きな金の冠がひっかかるように付いている。ダンタリオンは片方の手で非常に大きな書物を抱えており、いつもその本から読み上げる謎めいた一節を引用しつつ、その複数の顔から発する複合声で喋る。時々、1つの顔だけが本を読み上げるが、10もの顔が文章の途中で次々と喋り手を変えていく事もある。本のページをちらっと見た者は、その本の中に、ぱらぱらとめくるページ毎に変化する、星の散りばめられた暗い空を見る事になる。
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徴候:

あたかも多重体奇形双生児の痕跡であるかのように、ダンタリオンの顔の1つが君の胴体に出現する。それはほとんどの場合は生命がないように見えるが、ダンタリオンによって与えられる能力を起動する時には、その目と口を開き、空虚な星空のような虚空を顕わにする。

影響:

ダンタリオンの影響は君をよそよそしくさせ、威厳のあるジェスチャーを使用するようにさせる。ダンタリオンは昼間の指導者たちについて詮索せずにはいられず、それゆえに、明らかに(あるいはそうであると公言している)指導者の100フィート以内にいる時にはいつでも、ダンタリオンはその人物の思考を読み取るように要求する。一度でもその試みを行ったなら、成否に関わらず、その人物の思考を再度読み取ろうとする必要はない。

付与能力:

契約魔法の魔道書には、ダンタリオンの深遠な叡智と、あらゆる事物に対する彼の広範な知識のことが記載されている。彼はあらゆる考えを知っており、そのパワーの一部を君に付与し、さらに単に思考するだけで旅する能力を付与することができる。また君は、多くのバインダーが彼の王家の血筋を証し立てるものだと信じている、その堂々たる存在感の一部をも獲得する。

ダンタリオンの畏怖:

君がこの能力を呼び出す時(移動アクション)、君を見ている任意の1体のクリーチャーは、1ラウンド間君を攻撃したり君を敵対的な呪文の目標としたりすることができない。もし君が、効果を受けているクリーチャーやその仲間に対して攻撃ロールを行ったり敵対的な呪文の目標としたりするなど、何らかの敵対的なアクションをとったなら、この効果は終了する。一度この能力を使用したなら、君は5ラウンド間は再びこの能力を使用することができない。

ダンタリオンは知っている:

ダンタリオンを呪縛している間、君は〈知識〉判定に+8ボーナスを得る。この能力によって、君が未訓練の〈知識〉判定を行うことができるようになる訳ではない。

思考読解:

全ラウンド・アクションとして回数無制限で、君が有する有効バインダー・レベルあたり5フィート以内にいる、君が見ることができるあらゆるクリーチャーの思考の表層を読もうと試みる事ができる。もし目標が意志セーヴに成功したなら、1分間はその者の思考を読むことができない。動物並の知性(【知力】が1か2)しか持たないクリーチャーから拾うことができるのは、単純で本能的な思考しかない。もし君よりも10ポイント以上高い【知力】を有するクリーチャーの思考を読み取ろうと試みたなら、自動的に失敗し君は1ラウンド間朦朧状態に陥る。君は精神集中を続けている限り、そのクリーチャーの思考を読む事ができる。
【コラム】
クリーチャーの表層の思考を読み取る場合、その精神のその時点の考えだけが明らかになるのではなく、その相手が知っているであろういくつかの一般的な情報のいくつかも明らかになる。もし対象がセーヴィング・スローに失敗したなら、精神を読んでいる者は、「退屈して飢えている」、「神経質になって警戒している」、「腹を立てて何か企んでいる」、「懐疑的で用心深い」などといったように、大雑把な感情の状態の概要を知ることができる。また精神を読んでいる者は、対象が周辺にいる他の味方や敵の存在に気付いているかどうかも知ることができる。

思考の旅:

標準アクションとして、目に見ることができ、有効バインダー・レベルあたり5フィート以内のあらゆる場所へ、君自身と君が持ち運んでいるあらゆる物品(最大でも重荷重分まで)を瞬間移動させることができる。何らかの理由で移動しようとしている場所の正確な場所を見ることができない限り、物体の内側や、障壁の向こう側などの場所を到達地点に選ぶ事はできない。もし君が存在することができない固い物質で占められているという理由で(たとえば不可視状態のクリーチャーがそのマスにいるとか、何らかの魔法によってその場所への次元移動が禁じられているなど)、望んだ場所を占めることができないなら、この移動の試みは失敗し君は1ラウンド間朦朧状態に陥る。そうでなければ、君は常に望んだ場所に正確に到達する。盲目状態の時にはこの能力は使用できない。思考の旅は(瞬間移動)効果であり、1日に有効バインダー・レベルに等しい回数だけ使用できる。一度この能力を使用したなら、君は5ラウンド間は再びこの能力を使用することができない。

出典:

『Tome of Magic』p.28

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最終更新:2013年12月06日 23:55