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ゲリュオン(痕跡霊)

ゲリュオン、退けられし君主 GERYON, THE DEPOSED LORD

痕跡霊レベル5
呪縛難易度25
かつては大きなパワーを持つデヴィルであったゲリュオンは、現在痕跡霊としてのみ存在している。彼は、バインダーに彼の目に関連するパワーを付与すると共に、必要なときにすぐに空を飛ぶ能力を付与してくれる。
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伝説:

暗黒の技法を学ぶ学者の大部分はゲリュオンを知っている。伝説的な九層地獄の君主の一人であった彼は、凍りついた地獄の第五階層ステュギアを支配していた。“応報の乱”として知られる動乱において、ゲリュオンは最強のアークデヴィル、アスモデウスを密かに支援し、彼のライバルたちと対峙した。誰がアスモデウスの権力を奪い取るか決めるために、敵対する君主たちの軍勢が会合した際、ゲリュオンは彼の角笛を吹き鳴らした。彼の合図と共に、その軍勢は指揮官たちに反旗を翻し、簒奪を企てた者たちは打ち破られ、再びアスモデウスがバートル全土を支配する権力を確立した。簒奪を企てた者たちに、すぐには忘れられないような教訓を与えられたと知るや、アスモデウスは彼らを元の地位に復帰させた。しかしゲリュオンに対しては、報酬を与える代わりに、どういう訳か、彼の孤独な支持者の権力と地位は他の者と入れ替えられてしまった。
その地位を失ってからのゲリュオンの運命は明らかになっていないが、バインダーの学者の中には、アスモデウスがゲリュオンによるさらなる裏切りに備えて行なったのだと主張する者もいる。この物語では、当惑し、茫然としているゲリュオンには未来におけるあらゆる希望が失われたと語られている。彼は自らの行動の目的を疑い始め、一時の迷いのあまり自らの存在そのものすらも疑い始めた。その瞬間、アスモデウスの攻撃を受けた。九層地獄の支配者たちは常に自らの信仰を失った者の魂を喰らうことに飢えており、ゲリュオンの強力な魂は最高の餌食となった。

特殊条件:

ゲリュオンは、魂と次元界との関係について理解していることを示した召喚者の呼びかけにしか応えない。すなわち彼を召喚するには、君は〈知識:宗教〉か〈知識:次元界〉のいずれかを最低でも5ランク以上有していなければならない。

霊の発現:

ゲリュオンは病的な緑色の光の閃きの中に出現する。奇妙な寄せ集めの姿で、彼の肉体は3体のオーガ・メイジが互いに背中合わせに立った姿で溶け合っている。彼は3本の脚を持っておりそれぞれが2つの足首を有し、また3本の腕を持っておりそれぞれが2つの手首を有している。3つの肩から突き出した1本の首の上に1つの頭があり、そこから均等な位置に3つの残忍な顔がついており周囲を睨み付けている。1つの顔は眉間に皺寄せ怒っているように見え、別の顔はやたらと目を回転させて心をかき乱されているように見え、第三の顔はしばしば何か他の事を考えているかのよう遠くをじっと凝視し、思慮深そうに見える。
ゲリュオンは一度には3つの顔の内1つの顔だけで話をし、3つの顔それぞれは異なる人格と異なる声を持っている。怒りの顔は重々しい声、困惑した顔はぺちゃくちゃとヒステリックな声、思慮深い顔は静かな声である。しかし3者ともゲリュオンである。彼の気分が変わるときにはいつも、ゲリュオンはその時点で彼の気持ちに最もふさわしい顔が召喚者の方を向くように体の向きを変える。

徴候:

君の頭に、緑の瞼と黄色い猫のような虹彩を持った悪魔のような追加の目2組が開く。これらは君自身の元の目と同じ高さで、それらが互いに等位置関係になるような場所に開き、これらの血走った目のおかげで君は全周囲を見る能力を得る。君自身の元々の目は、新たな目と同じような外観に変化する。

影響:

ゲリュオンによる影響を受けている間、君は君が味方だと思っている相手に対し、たとえその者が公然と裏切り行為を働いていたとしても、過剰に信用し義理堅くなる。彼は信頼するということに価値を見出しているため、君が〈真意看破〉判定を行ったり、相手の考えを読んだり嘘を感知する能力を使用したりするなら、ゲリュオンの影響に反抗していると見なされ、通常のペナルティを課せられる。

付与能力:

ゲリュオンは彼の目と彼の破滅をもたらす凝視攻撃、そして飛行能力を付与してくれる。

酸の凝視:

君の悪魔のような目の凝視は、敵に酸の発疹を引き起こすことができる。君がこの能力を使用する時、君の30フィート以内にいるそれぞれの敵は意志セーヴに成功しなければ、2d6ポイントの[酸]ダメージを被る。通常の凝視攻撃に対するのと同じように、敵は目を逸らしたり閉じたりして自らを守ろうとすることができる。君もまた通常の凝視攻撃の場合と同じように、標準アクションによって1体のクリーチャーを凝視攻撃の目標として集中することができる。望むのであれば、君は凝視攻撃の範囲内にいる特定のクリーチャーたち、たとえば味方などには効果を与えないことを選択できる。ゲリュオンの徴候を抑制して消しているなら、この能力を使用する事はできない。

全周囲視覚:

新たに得た目によって、君はあらゆる方向を見ることができ、〈視認〉と〈捜索〉判定に+4ボーナスを得る。君を挟撃している敵は、何らボーナスを得る事ができない。しかしながら、凝視攻撃を有するクリーチャーと対峙しているときには、目を閉じることはできるが、目を逸らすことはできない。ゲリュオンの徴候を抑制して消しているなら、この能力を使用する事はできない。

暗闇を見通す:

ディーパー・ダークネス呪文によって作り出されたものを含め、あらゆる種類の暗闇を完璧に見通す事ができる。ゲリュオンの徴候を抑制して消しているなら、この能力を使用する事はできない。

即行飛行:

君は機動性完璧、60フィートの移動速度で1ラウンド間飛行できる。この能力の起動は即行アクションである。一度即行飛行の能力を使用したなら、君は5ラウンド間は再びこの能力を使用することができない。

出典:

『Tome of Magic』p.32

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最終更新:2013年11月16日 19:59
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