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アティアクス(痕跡霊)

アティアクス、門への鍵 OTIAX, THE KEY TO THE GATE

痕跡霊レベル5
呪縛難易度25
異質極まりないアティアクスは、その召喚者に何らかの閉まっているものを開き、霧の中を歩き、霧を使ってまるでハンマーのように敵を大地に打ちつけるパワーを付与してくれる。

伝説:

アティアクスは既知の次元界宇宙論の範疇外を起源としているように見え、いくぶん謎めいた存在である。契約魔法のごく少ない情報源によれば、“彼方の領域”として知られるどこかの次元界、あるいは場所に関連していると言うことだが、アティアクスの過去に関する説明はほとんど何もなされていない。ある者は、アティアクスは“彼方の領域”に到達するための何らかの鍵であると推測しているが、そうした仮説は、その性質による何らかの現実的な証拠に基づいたものというよりも、単にアティアクスの外観から類推されたものに過ぎない。アティアクスは決して言葉を発しないため、この問題の解決に糸口は見えていない。それを呪縛することは理性をもたらすというよりも、本能の情動をもたらすものである。

霊の発現:

アティアクスが発現する時、秘紋の中に錠前の掛けられた黄金の門が現れる。閂の間からかぼそい巻き鬚のような青い霧が立ち昇っており、向こう側に横たわるものを覆い隠している。静寂の一瞬の後、目に見えない何かがその障壁に衝突する。そして、あたかも何かのクリーチャーが必死にそれを開けようとしているかのように、門が揺れ、がたがたと騒々しく動き出す。耳障りな息遣いが聞こえてき、霧が渦巻いて何らかのぼんやりとしているが、恐ろしい姿をとっていく。そして最後に、猛烈に打ち付ける音が止み、紺碧の蒸気が門を通って噴き出す。錠前の中の金具が回転する音がはっきりと聞こえ、門が軋みを立てて開く。

徴候:

アティアクスを呪縛している間、たとえ強力な風の吹く中であっても、薄い青い霧で身を包まれる。

影響:

アティアクスの真意は謎に包まれたままであるが、その影響ははっきりとしている。開いていない扉や門に出くわすと、君は心がかき乱され、いらいらするようになる。この感情の状態は、扉や門が開かれるか、あるいはそれを見ることができなくなるまで続く。さらに、アティアクスは錠前が閉ざされたままの状態にしておくことを我慢できない。そのため、君が鍵を見つけた時にはいつも、アティアクスはそれを使ってそれの合う錠前を開けるように要求する。

付与能力:

アティアクスは君のために扉を開き、君は風を使って敵を打ち倒すことができるようになる。また実際に敵を打ちのめすことができる防御の霧で君は包まれる。

空気砲:

君は周囲の空気を集めて爆発を作り出し、敵を打ち倒すことができる。君は空気砲を、隣接するか、(あたかも間合いの長い武器を使っているかのように)10フィートまでの距離にいる1体の敵に対して、近接接触攻撃として使用する事ができる。この攻撃は2d6ポイントの殴打ダメージを与えるが、このダメージ・ロールに君の【筋力】ボーナスを足すことはできない。もし君の基本攻撃ボーナスが十分に高いのであれば、全力攻撃を行う時に毎ラウンド追加の空気砲攻撃を獲得する。君はまた空気砲を使って機会攻撃を行うことができる。アティアクスの徴候を抑制して消しているなら、君はこの能力を使用することはできない。

迎え討ち:

君は《迎え討ち》の特技の利益を得る。アティアクスの徴候を抑制して消しているなら、君はこの能力を使用することはできない。

視認困難な霧:

君は周囲を包んでいる霧をかき乱し、君に視認困難を与える薄膜にすることができる(敵の近接及び遠隔攻撃は20%の失敗確率を被る)。君はこの視認困難を隠れ身を行うために使うことはできない。君はこの能力の起動や停止を全ラウンド・アクションで行う事ができる。強風(自然のものであれ、ガスト・オヴ・ウィンドのような魔法のものであれ)は君の視認困難な霧を抑止する。アティアクスの徴候を抑制して消しているなら、君はこの能力を使用することはできない。

開口部開き:

回数無制限で即行アクションとして、君は扉、櫃、箱、窓、鞄、ポーチ、瓶、樽、その他あらゆる容器を、オープン/クローズ呪文を使用したかのように、開くことができる(が閉める事はできない)。この能力は有効バインダー・レベルあたり10フィートの距離を持つ。

錠前破り:

全ラウンド・アクションとして、〈解錠〉難易度が君の有効バインダー・レベルの2倍以下であるなら、君が接触した1つの錠前を解錠することができる。たとえば、10レベル・バインダーはこの能力によって難易度20以下のあらゆる錠前を解錠することができ、15レベル・バインダーであれば難易度30以下の錠前を解錠できる。この能力は錠前と連動している罠への防御を与えはしない。一度この能力を使用したなら、君は5ラウンド間は再びこの能力を使用することができない。

出典:

『Tome of Magic』p.43

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最終更新:2013年11月16日 18:07
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