DynamicImageのキー(2)
Category = DynamicImageで、
Typeがスライダアイテム(VolumeBar・PanControl・SeekBar・EqualizerSlider)の
フィールドのキー一覧です。
- キー名が赤字と青字のキーは必須のキーです。
(青字のキーは他のキーの設定状況などによっては省略することも可能です)
- キー名が緑字のキーは、作成するアイテムの種類によっては必須になるキーです。
(該当するアイテム以外を作成する場合は省略してもかまいません)
- キー名の左の欄に*があるキーは、
ModifyItemコマンドで後から設定を変更することができます。
カテゴリの設定
|
キー名 |
値 |
内容 |
|
Category |
DynamicImage |
カテゴリをDynamicImageに指定 |
スライダの種類の設定
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キー名 |
値 |
内容 |
|
Type |
【※】 |
スライダの種類 |
※
VolumeBar・
PanControl・
SeekBar・
EqualizerSliderのうちどれか1つ。
Type一覧表(2)を参照。
イコライザバンドの指定
☆このキーは、Type = EqualizerSliderの場合のみ必須です。
他のTypeの場合は設定する必要はありません。
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キー名 |
値 |
内容 |
初期値 |
|
EQBand |
数値(整数) (0~17、-1) |
表示するイコライザバンド、プリアンプ(Level)を指定【※】 |
|
※数値と対応するバンドの関係は以下の表のとおり。
EQBand = 0 |
0Hz |
|
EQBand = 9 |
1kHz |
EQBand = 1 |
25Hz |
|
EQBand = 10 |
1.6kHz |
EQBand = 2 |
40Hz |
|
EQBand = 11 |
2.5kHz |
EQBand = 3 |
63Hz |
|
EQBand = 12 |
4kHz |
EQBand = 4 |
100Hz |
|
EQBand = 13 |
6.3kHz |
EQBand = 5 |
160Hz |
|
EQBand = 14 |
10kHz |
EQBand = 6 |
250Hz |
|
EQBand = 15 |
16kHz |
EQBand = 7 |
400Hz |
|
EQBand = 16 |
22kHz |
EQBand = 8 |
630Hz |
|
EQBand = 17 |
24kHz |
EQBand = -1 |
プリアンプ(Level) |
アイテムを表示するタイミングの設定
|
キー名 |
値 |
内容 |
初期値 |
|
ViewType |
【※】 |
ファイルの再生状態に応じた アイテムを表示するタイミング |
AlwaysVisible |
* |
ActiveType |
【※】 |
uLilithのアクティブ状態に応じた アイテムを表示するタイミング |
ActiveAndInactive |
つまみ画像に使用する画像ファイルの設定
|
キー名 |
値 |
内容 |
初期値 |
* |
ImageFile |
画像ファイル名 |
つまみ部分に使用する画像のファイル名【※】 |
|
* |
PushedImageFile |
画像ファイル名 |
クリック時に表示する つまみ部分の画像のファイル名【※】 |
|
* |
MouseOverImageFile |
画像ファイル名 |
マウスオーバー時に表示する つまみ部分の画像のファイル名【※】 |
|
※ImageFileに設定した画像ファイルのサイズ(幅・高さ)が
つまみ部分のサイズ(幅・高さ)になります。
PushedImageFile・MouseOverImageFileは
それぞれクリック時・マウスオーバー時に表示する画像を変えたいときだけ設定してください。
キーを省略すると、クリック(マウスオーバー)時もImageFileの画像のままになります。
なお、『通常時のみ非表示・マウスオーバー/クリック時のみ画像を表示させる』という場合でも
ImageFileは省略できないので、そのような表示にしたい場合には
必ずDisableRegionキーをTrueで設定した上で
MouseOverImageFile・PushedImageFileと画像サイズを同じにした
透明の画像ファイルをImageFileに指定してください。
スライダがゲージ式(IsProgressBar = True)のときはつまみ部分ではなく
ImageFileに設定した画像ファイルがスライダの領域全体に配置され
スライダの現在位置に応じて端から表示(0%で非表示~50%で半分~100%で全部表示)されます。
☆横方向動作のスライダなら『ImageFileの画像の高さとHeight』を
縦方向動作なら『ImageFileの画像の幅とWidth』を
ゲージ式なら『ImageFileの画像の幅・高さとWidth・Height』を
それぞれ同じサイズに合わせてください。
なお、ゲージ式かつ「サイズ変更可能なスライダ」にする場合
(サイズ変更可能なフェイスで、スライダのほうも
TopLeftAnchor/BottomRightAnchorキーで配置していて
ウィンドウサイズに応じて幅(あるいは高さ)が拡大縮小するゲージ式のスライダにする場合)は
ImageFileの画像がサイズ変更に応じて自動的に拡大縮小されるので、
滑らかに画像を表示したいときはWidth・Heightの初期サイズよりも
大きめの幅・高さの画像の指定をおすすめします。
(元画像が小さいと、うねったり多少表示の乱れが生じることがあります。)
背景色の設定
|
キー名 |
値 |
内容 |
初期値 |
* |
BackgroundColor |
色指定 |
アイテムの背景色(・透明度)の設定【※】 |
0x00000000 |
* |
PushedBackgroundColor |
色指定 |
クリック時の アイテムの背景色(・透明度)の設定【※】 |
|
* |
MouseOverBackgroundColor |
色指定 |
マウスオーバー時の アイテムの背景色(・透明度)の設定【※】 |
|
※スライダの現在位置に関係なく、
スライダの表示領域の矩形(長方形)部分全体に設定した色・透明度で塗りつぶされます。
ImageFileキーで設定されているつまみ画像部分のすぐ下に(奥に)背景色が表示されます。
スライダの現在位置にあわせて色をつけたい場合はこれらのキーを使用せず
IsProgressBarキーをTrueに指定した上で
ImageFileキーに全体を1色で塗りつぶした画像を指定してください。
PushedBackgroundColor・MouseOverBackgroundColorは
それぞれクリック時・マウスオーバー時に背景色を変えたいときだけ設定してください。
キーを省略すると、クリック(マウスオーバー)時もBackgroundColorの色指定のままになります。
アイテムの表示サイズ(スライダの幅・高さ)の指定
☆Width・Heightキーを省略してしまうと
ImageFileの画像サイズ=つまみ画像と同じサイズに設定され、
スライダが操作不能になってしまうのでWidth・Heightキーは必ず設定してください。
|
キー名 |
値 |
内容 |
初期値 |
* |
Width |
数値 |
スライダの幅 |
|
* |
Height |
数値 |
スライダの高さ |
|
アイテムの表示位置指定
☆通常は『PosX・PosYキー両方とも』
ウィンドウの特定位置(四隅・四辺の中央など)からの相対位置にする場合は
『TopLeftAnchorキー』が、それぞれ必須キーになります。
(PosX・PosYは省略してもエラーにはなりませんが
TopLeftAnchorキーが未設定のときにPosX・PosYも省略すると
PosX・PosYがどちらも0扱いとなり、アイテムがフェイス左上端に配置されてしまうので
基本的にはPosX・PosYを省略せずに記述するようにしてください。
なお、OriginItemキー設定時で
基準アイテムと同じ位置に配置する場合は省略してもかまいません。)
|
キー名 |
値 |
内容 |
初期値 |
* |
PosX |
数値 |
アイテムの左上端位置のX座標 |
0 |
* |
PosY |
数値 |
アイテムの左上端位置のY座標 |
0 |
|
OriginItem |
基準になるアイテムの フィールド名【※1】 |
アイテムの表示位置が キーの値に指定した フィールド名のアイテムの表示位置からの 相対位置になる【※2】 |
|
* |
TopLeftAnchor |
【※3】 |
アイテムの表示領域の左上座標を 指定した原点からの相対座標に固定する 【※4】 |
None |
* |
BottomRightAnchor |
【※3】 |
アイテムの表示領域の右下座標を 指定した原点からの相対座標に固定し、 ウィンドウサイズの大きさに応じて 表示サイズを自動調整する【※5】 |
None |
|
Priority |
数値 |
アイテムの表示の優先度 |
0 |
※1 iniファイル(定義ファイル)内で、
このキーを記述するフィールドの前に記述されているフィールド名のみが対象。
(このキーを記述するフィールドの後にあるフィールド名や
iniファイル内に存在しないフィールド名はエラーになります。)
※2 OriginItemキーを記述した場合、
アイテムの左上端位置のX座標は、
「OriginItemで指定したアイテムのPosX+このアイテムのPosX」に、
Y座標は「OriginItemで指定したアイテムのPosY+このアイテムのPosY」になります。
PosX・PosYキーの数値にマイナスの数値を指定することで、
OriginItemで指定したアイテムよりも上や左に配置することもできます。
PosX・PosYキーの数値がどちらも0の場合(または、キーを省略した場合)は
OriginItemで指定したアイテムと同じ位置に配置されます。
※3 〔原点〕, 〔相対X座標〕, 〔相対Y座標〕の3つを半角スペースとカンマで区切って指定します。
原点はTopLeft(左上端)・TopCenter(上端中央)・TopRight(右上端)・
CenterLeft(左端中央)・Center(中央)・CenterRight(右端中央)・
BottomLeft(左下端)・BottomCenter(下端中央)・BottomRight(右下端)・
None(自動補正を行わない)のうちどれか1つ。
相対X座標と相対Y座標はピクセル単位だけでなく、
ウィンドウの幅や高さに対する割合でも設定が可能です。
割合で指定する場合は数値の後に半角で%を記述してください。
(%表記の場合、10.0%というふうに小数表記も可能です)
※4 このキーはPosX・PosYキーの代わりに設定します。
また、OriginItemキーの設定は無視されます。
※5 このキーはTopLeftAnchorキーとともに設定します。
スライダの表示サイズはウィンドウサイズに応じて自動的に調整されますが、
初期サイズとしてのWidth・Heightキーは設定しておいてください。
なお、シークバー(Type = SeekBar)のみ
変更されたサイズにあわせてつまみの位置が自動調整されますが、
その他のスライダはサイズ変更後に一度クリックしないとつまみの位置が変更されません。
スライダの方向の設定
|
キー名 |
値 |
内容 |
初期値 |
|
IsVertical |
TrueかFalse |
True:スライダを縦方向動作にする |
False |
|
IsReversedSlider |
TrueかFalse |
True:スライダ動作方向を入れ替える 横方向動作なら「右が小さい値・左が大きい値」、 縦方向動作なら「下が小さい値・上が大きい値」 |
False |
スライダの動作の設定
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キー名 |
値 |
内容 |
初期値 |
|
DisableDirectTrack |
TrueかFalse |
True:スライダの表示領域内をクリックで ダイレクトに移動する機能を無効にする |
False |
|
SliderAlwaysDrag |
TrueかFalse |
True:スライダの表示領域内のどこをクリックしても、 ドラッグしか出来ないようにする |
False |
|
IsProgressBar |
TrueかFalse |
True:スライダをゲージ式に変更する【※】 |
False |
※このキーをTrueに設定する場合、ImageFileに設定する画像ファイルは
Width・Heightキーで設定したスライダ全体の幅・高さと
同じサイズ(幅・高さ)の画像ファイルに差し替えてください。
ただし、ウィンドウサイズの拡大縮小に応じてスライダの幅(あるいは高さ)も拡大縮小するスライダ
(TopLeftAnchor/BottomRightAnchorキーで配置したスライダ)にした場合は
幅・高さを揃えなくても自動的に画像のサイズがスライダのサイズに合わせて拡大縮小されるので
サイズを揃える必要はありませんが、
元画像が小さいと拡大表示時にうねったり多少表示の乱れが生じることがあるので
大きめのサイズの画像の指定をおすすめします。
マウスオーバー/クリックへの反応の設定
|
キー名 |
値 |
内容 |
初期値 |
* |
TipHint |
文字列 |
マウスカーソルがアイテムの表示位置に 一定時間置かれたときに表示されるチップヒントの内容 |
|
* |
Enable |
TrueかFalse |
True:クリックに反応するようになる【※1】 |
False |
|
LinkedItem |
他のアイテムの フィールド名【※2】 |
アイテムをクリック/マウスオーバーすると 値に指定したフィールド名のアイテムも 同時にクリック/マウスオーバーする |
|
|
AlphaThreshold |
数値(整数) (0~255) |
つまみ部分の画像の中で 〔指定した数値〕より大きいα値を持つピクセルに つまみ部分としての当たり判定を持たせる【※3】 |
0 |
|
DisableRegion |
TrueかFalse |
True:つまみ画像の中で 完全に透けている部分のある画像でも 画像の表示サイズの範囲全体に つまみ部分としての当たり判定を持たせる False:つまみ画像の中で完全に透けている部分には つまみ部分としての 当たり判定を持たせない【※3】 |
False |
|
MouseCursor |
【※4】 |
マウスオーバー/クリック時の マウスカーソルの指定 |
Auto |
※1
Falseに設定するとスライダが操作不能になるので
基本的には
Trueに設定してください。
ただし、同じ機能のスライダを複数配置する場合は
複数あるうち1つを
Trueにしてあれば操作は可能なので
残り全てのスライダを
Falseにしてもかまいません。
※2 複数のアイテムを同時に連動させることも可能。(半角スペース・カンマで区切って指定する)
※3 通常の
DynamicImageアイテムと異なり、
つまみ部分の当たり判定についての設定になります。
なお、
AlphaThresholdキーで当たり判定を制御する場合は
DisableRegionキーは省略するか
Falseを指定してください。
※4 マウスカーソルに使用する
*.curのカーソルファイル名か、
以下の値のうちどれか1つ
Auto・
Normal・
Finger・
TopLeftResizer・
TopRightResizer・
BottomLeftResizer・
BottomRightResizer・
Arrow・
IBeam・
Wait・
Cross・
UpArrow・
Size・
SizeNWSE・
SizeNESW・
SizeWE・
SizeNS・
No・
Hand・
AppStarting・
Help
設定可能なマウスカーソルの一覧はこちら。
アイテムの初期表示状態の設定
|
キー名 |
値 |
内容 |
初期値 |
* |
IsHided |
TrueかFalse |
True:初期状態でアイテムを非表示にする【※】 |
False |
※HideItemコマンドで非表示にしたのと同じ状態です。
後からShowItem・SwitchShowItemコマンドで表示させることはできます。
アイテムの透明度・表示範囲の設定
☆背景色指定の透明度や画像ファイル自体の透明情報を編集すれば
ConstAlphaキーを使用しなくても
アイテムの表示透明度を制御することは可能です。
|
キー名 |
値 |
内容 |
初期値 |
* |
ConstAlpha |
数値(整数) (0~255か-1) |
アイテムの定数α(不透明度)を指定 【※1】【※2】 |
-1 |
|
AlphaChannelFile |
画像ファイル名 |
つまみ画像が表示される部分の αチャネル生成元として使用する 画像ファイル【※3】 |
|
※1 「0」で完全透明、
「255」で不透明(背景色や画像ファイル自体が半透明なら、その透明度のまま)になります。
ただし、不透明扱いにするのならキーを省略(-1に設定)するほうが高速に描画されるので
このキーで透明度を調整する必要が無い場合は、キーを省略してください。
なお、背景色指定の透明度や画像ファイル自体の透明情報が設定されている場合
ConstAlphaキーの設定が乗算されます。
※2 ゲージ式のスライダ(IsProgressBar = True設定)で、
TopLeftAnchor/BottomRightAnchorキーを設定していて
ウィンドウサイズに応じて長さが拡大縮小するスライダにしている場合は、
画像の拡大縮小とConstAlphaの設定が両立できないので
ConstAlphaキーは使用しないでください。
※3 このキーで指定された画像ファイルをグレイスケール化した後、
画像の「白い部分は不透明」・「黒い部分は透明」としてみなされ
スライダ全体の中でその透明・不透明の部分にあわせた形/範囲で
つまみ画像部分の表示が制御されます。
(灰色部分は半透明、白っぽい灰色は不透明に近くなる・黒っぽい灰色は透明に近くなる)
左右の端でフェードアウトするような表示にするときなどに設定してください。
例えば、両端が黒く、それ以外が白い画像をAlphaChannelFileに指定すると
AlphaChannelFileの黒色部分にあたる領域(両端)につまみがあるときはつまみ画像が透明になり、
白色部分にあたる領域にあるときはつまみ画像が表示されます。
アイテムの表示エリアの差分描画の設定
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キー名 |
値 |
内容 |
初期値 |
|
DisablePartialUpdate |
TrueかFalse |
True:差分描画が行われなくなる |
False |
つまみ画像の配置設定(キー省略を推奨)
☆他のDynamicImageアイテムと同じくキーの設定をすること自体は可能ですが、
スライダアイテムの場合はAlignキーを設定すると
つまみ画像の位置や表示がおかしくなることがあります。
また、TilingMethodキーはスライダアイテムでは使用できません。
このため、基本的にはこれらのキーは省略してください。
ゲージ式のスライダ(IsProgressBar = True設定)で、
TopLeftAnchor/BottomRightAnchorキーを設定していて
ウィンドウサイズに応じて長さが拡大縮小するスライダにしている場合は、
TilingMethod = Scalingと設定していなくても
スライダのサイズの変更に応じて自動的に画像が拡大縮小するので
TilingMethodキーの設定は必要ありません。
|
キー名 |
値 |
内容 |
初期値 |
|
Align |
【※1】 |
アイテムの表示領域内での画像ファイルの表示位置 |
TopLeft |
|
TilingMethod |
【※2】 |
画像ファイルの表示方法(繰り返し・拡大縮小) |
None |
※1 TopLeft(左上端)・TopCenter(上端中央)・TopRight(右上端)・
CenterLeft(左端中央)・Center(中央)・CenterRight(右端中央)・
BottomLeft(左下端)・BottomCenter(下端中央)・BottomRight(右下端)のうち
どれか1つ
※2 Both(縦横に繰り返し)・Horizontal(横方向に繰り返し)・Vertical(縦方向に繰り返し)・
Scaling(表示サイズにあわせて拡大縮小表示)・
KeepAspectScaling(縦横比を保ったまま拡大縮小表示)・
None(繰り返しや拡大縮小を行わない)のうちどれか1つ
コマンドの設定(設定不可能)
☆スライダアイテムの場合、コマンドの設定に関するキーを記述しても
コマンドは実行されません。
最終更新:2013年02月18日 23:03