イコライザウィンドウの作成方法

イコライザウィンドウを作成する場合、
イコライザ操作に関する機能を備えたアイテムをフェイス内に配置することで作成できます。

イコライザ操作用のアイテムはメインウィンドウ内に配置しても問題ありませんが、
基本的にはイコライザ用のフェイスを作成し、そのサブフェイス内にアイテムを全て配置し
サブウィンドウとして作成するといいでしょう。

なお、現在のuLilithフェイスの仕様では、
フェイスアイテムでイコライザに関する機能はほとんど作成可能ですが、
『現在のイコライザバンドの状態を新たなプリセットとして保存する』機能だけは作成できません。
新規のプリセットを保存する場合は、
右クリックメニューやShowEqualizerコマンドで開く
uLilithデフォルトのイコライザウィンドウを使用する必要があります。


イコライザ操作に関係するアイテム

以下の5種のアイテムをフェイス内に配置することでイコライザ用のフェイスが作成できます。

  • イコライザバンドを操作するスライダ(全19個)
  • イコライザバンドをリセットするスイッチ
  • イコライザの各バンドの数値表示(全19個)
  • 使用中のイコライザプリセット名
  • イコライザのON/OFFを設定するスイッチ

この中で、イコライザバンドを操作するスライダは必ず配置することになります。
またuLilithのスライダアイテムは、スライダの中央付近につまみを移動させても
自動的につまみ位置が中央に吸着する機能はないので、
各スライダを個別か一括でリセットする手段を別に用意する必要があります。
このため、イコライザバンドをリセットするスイッチはほぼ必須となります。

その他のアイテムはウィンドウのデザイン・アイテム配置によっては省略してもかまいませんが
省略してしまうと操作しづらくなるのでなるべく配置したほうがいいでしょう。

各アイテムの詳細は以下のとおりです。


イコライザバンドを操作するスライダ

  • Type = EqualizerSliderに設定したDynamicImageアイテム(スライダアイテム)19個
それぞれ、EQBandキーを017-1に設定することで操作するバンド・プリアンプを選びます。
  『EQBand = 0EQBand = 1EQBand = 2 …(中略)… EQBand = 17のスライダ
    (0~17の各イコライザバンドのスライダ18個分)』と
  『EQBand = -1のスライダ(プリアンプのスライダ1個分)』、合計19個のアイテムが必要になります。
EQBandの数値とバンドの関係は以下のとおりです。
EQBand = 0 0Hz    EQBand = 9 1kHz
EQBand = 1 25Hz    EQBand = 10 1.6kHz
EQBand = 2 40Hz    EQBand = 11 2.5kHz
EQBand = 3 63Hz    EQBand = 12 4kHz
EQBand = 4 100Hz    EQBand = 13 6.3kHz
EQBand = 5 160Hz    EQBand = 14 10kHz
EQBand = 6 250Hz    EQBand = 15 16kHz
EQBand = 7 400Hz    EQBand = 16 22kHz
EQBand = 8 630Hz    EQBand = 17 24kHz
EQBand = -1 プリアンプ(Level)


イコライザバンドをリセットするスイッチ

  • ResetEQBandコマンドを利用し個別、あるいは全バンド一括でリセットするスイッチ
か、
  • ShowEqualizerPresetコマンドを設定した「イコライザプリセットの一覧を開く」アイテム
    (プリセット一覧から「FLAT」を選ぶことによりリセットできるようにする)
を作成してください。

ResetEQBandコマンドを利用したスイッチ
1本ごとにリセットする場合はパラメータの種類を「Int」、
内容は「リセットしたいイコライザバンドの番号」を指定します。
イコライザバンドの番号は上のイコライザバンドを操作するスライダで指定する
EQBandキーの数値と同じです。
ただし、プリアンプ(Level)をリセットする場合のみ
パラメータの種類を「String」・内容を「Preamp」としてください。

0Hzをリセットする場合
Command = ResetEQBand
CommandParamType = Int
CommandParam = 0
プリアンプ(Level)をリセットする場合
Command = ResetEQBand
CommandParamType = String
CommandParam = Preamp

全バンド一括でリセットする場合は、
パラメータの種類を「String」・内容「AllBand」としたコマンドと
プリアンプをリセットするコマンド(上の1本ごとにリセットする場合と同様)を組み合わせてください。
CommandCount = 2
Command1 = ResetEQBand
CommandParamType1 = String
CommandParam1 = AllBand
Command2 = ResetEQBand
CommandParamType2 = String
CommandParam2 = Preamp

ShowEqualizerPresetコマンドを利用したスイッチ
ShowEqualizerPresetコマンドを実行すると、イコライザのプリセット選択メニューが開きます。
このコマンドは特にパラメータは必要ありません。
Command = ShowEqualizerPreset


イコライザの各バンドの数値表示

  • Type = EqualizerValueに設定したDynamicStringアイテム
イコライザバンドのスライダアイテムと同じく、EQBandキーで表示するバンドを指定します。
EQBandの数値はEqualizerSliderアイテムと同じように設定します。
なお、このアイテムで表示される文字列は単位を除いた数値部分だけ(-20.0+20.0)なので
単位(dB)を表示したい場合は、別の文字列アイテムを作成・配置してください。
(通常はCaption = "dB"と設定した文字列アイテムを使用することになります。
 数値表示部分をStringByImage = True設定で画像による文字表示にしている場合は
 「dB」と描いた画像ファイルを設定した画像アイテムを使用してください。)


使用中のイコライザプリセット名

  • Type = EqualizerCurrentPresetに設定したDynamicStringアイテム
使用中のイコライザプリセット名を表示する文字列アイテムです。


イコライザのON/OFFを設定するスイッチ

  • Equalizerコマンドを設定したアイテム
イコライザのON/OFF(イコライザによる効果の有効・無効)を設定するスイッチになります。
コマンドに設定するパラメータによって動作を変更できます。
パラメータの種類がStringで、内容がToggleなら
「クリックするたびにON/OFFが切り替わるスイッチ」になります。
Command = Equalizer
CommandParamType = String
CommandParam = Toggle
パラメータの種類がBoolで、内容がOnならイコライザを有効(ON)に、
内容がOffならイコライザを無効(OFF)にそれぞれ直接切り替えるスイッチになります。
Command = Equalizer
CommandParamType = Bool
CommandParam = On

Command = Equalizer
CommandParamType = Bool
CommandParam = Off

なお、イコライザが有効のときにOnのスイッチ押したり、
逆に無効のときにOffのスイッチを押しても状態は変わらないので押す意味はありません。
イコライザ有効/無効でスイッチの表示画像を自動で切り替えるために
OnOffのスイッチ2つに分ける場合は、
OnのスイッチはType = EqualizerOffを指定し「イコライザが無効のときのみ」表示に、
OffのスイッチはType = EqualizerOnを指定し「イコライザが有効のときのみ」表示と
それぞれTypeキーで表示タイミングを指定し、同位置に配置してください。

また、Toggleの(クリックするたびにON/OFFが切り替わる)スイッチを1つ作って、
それとは別に、Type = EqualizerOffType = EqualizerOnを設定したアイテムを1つずつ、
同位置に配置して
現在の「イコライザの有効/無効」状態を画像や文字で表示するという作り方もあります。


その他のアイテム

イコライザの機能とは直接関係ありませんが、
uLilithデフォルトのイコライザウィンドウと同様に、
イコライザウィンドウ内にボリュームバーを配置したり
メインウィンドウ内にパン(左右の音量バランス)コントロールバーが無い場合に
『パンコントロールバー(Type = PanControlに設定したスライダアイテム)』、
『パン数値(Type = PanValueに設定したDynamicStringアイテム)』、
『左右バランスリセット用のスイッチ
PanControlAbsoluteコマンドを使い、パラメータの種類を「Int」・内容を「0」に設定したアイテム)』の
パンコントロールに関するアイテムを配置してもかまいません。


補足

イコライザウィンドウとして作ったフェイスは
Category = PlayListのアイテム(ドッキングプレイリスト部分)を配置した
プレイリストウィンドウとして作ったフェイスと違い、
uLilithデフォルトのイコライザウィンドウと同時表示できます。
これは、この(イコライザ用に作った)フェイスが特殊なフェイスではなく
「イコライザバンドが操作できるスライダ類やスイッチ類を配置しているだけ」の
普通のフェイスウィンドウとして認識されるためです。

なお、イコライザに関するアイテムは必ずしも1つのウィンドウにまとめる必要はなく、
2つのフェイスにアイテムを分配して配置することでウィンドウを2つに分離したり、
メインウィンドウ内にイコライザのON/OFFスイッチや
使用中のイコライザプリセット名などを配置するなどといった方法もあります。
最終更新:2013年02月07日 06:29