コマンドの設定方法

Enable = TrueのアイテムにCommandキーを設定すると
クリックしたときに設定したコマンドが実行される操作スイッチを作ることができます。

再生ボタンなど、通常の操作スイッチ類は
画像アイテムにCommandキーを設定し、コマンドを指定することによって作ります。
Enable = Trueのアイテムであれば画像だけでなく文字列アイテムでも
操作スイッチにすることが出来ます。


コマンド設定の基本

コマンドはCommandキー1つを設定するだけで動作するものと、
CommandParamTypeキー・CommandParamキーも合わせて設定し
コマンドのパラメータの指定が必要なものがあります。

再生モードを変更するコマンドや、アイテムの表示位置を移動するコマンドなど、
『コマンドの対象部分』=『パラメータ』の指定が必要なアイテムは
CommandParamTypeキー・CommandParamキーも必要になります。
(※例えば{リピート再生}【再生モードを変更する】なら
  『{リピート再生}』の部分がパラメータにあたります)
CommandParamTypeがパラメータの種類、
CommandParamがパラメータの内容を示します。
パラメータが必要な場合は必ず「種類」と「内容」の両方を指定してください。

パラメータの種類は
  • Int(整数値)
  • String(文字列)
  • Double(小数値)
  • BoolTrue または False
  • RandomInt(ランダムな整数値)
  • RandomString(指定した複数の文字列からランダム)
があります。
なお、RandomIntIntを使用するコマンドでIntの代わりに、
RandomStringStringを使用するコマンドでStringの代わりに
それぞれ指定することができます。

コマンドによって必要なパラメータの種類が異なるので、
仕様書の該当コマンドの項目をよく読んで設定して下さい。

[Button10]
Category = DynamicImage
Type = StaticItem
BackgroundColor = 0xFFFF0000
DisableRegion = True
PosX = 10
PosY = 10
Width = 20
Height = 20
Enable = True
Command = PlayMode
CommandParamType = String
CommandParam = Repeat
例えば、再生モードを「単曲リピート再生」に変えるスイッチの場合は
CommandPlayMode
CommandParamTypeString
CommandParamRepeat
と指定します。


複数のコマンド設定 - CommandCountキー

1つのアイテムにコマンドを複数設定することもできます。

[Button11]
Category = DynamicImage
Type = StaticItem
BackgroundColor = 0xFF00FF00
DisableRegion = True
PosX = 10
PosY = 20
Width = 20
Height = 20
Enable = True
CommandCount = 2
Command1 = PlayMode
CommandParamType1 = String
CommandParam1 = Repeat
Command2 = PlayListLoop
CommandParamType2 = Bool
CommandParam2 = On

この例では、再生モードを「単曲リピート再生」に変えるコマンドと
プレイリストループをONにするコマンドを設定しています。

CommandCountキーは、
アイテムをクリックしたときに実行するコマンド数を指定します。
CommandCountキーを設定する場合、
Commandキー・CommandParamTypeキー・CommandParamキーのキー名それぞれの末尾に
Command1Command2Command3Command4
CommandType1CommandParamType2CommandParamType3CommandParamType4
CommandParam1CommandParam2CommandParam3CommandParam4…という風に
コマンドに関するキー全てに(スペースはつけずに)連番を追加してください。
コマンドはキー名末尾の数字の順で、連続して(順番に)実行されます。

この「複数コマンドが順番に処理されるコマンドのまとまり」をコマンドシーケンスと呼びます。

CommandCountキーを使用する場合は、
Commandキーなどにつける連番とCommandCountキーの数値を間違えないように注意してください。
CommandCountキーの数値が実行したいコマンドの数に足りていなかったり、
Commandキーなどの連番をつけ間違えたりすると正しく実行されません。
CommandCountキーの数値が記述したコマンド数に足りない場合、
  CommandCountキーの数値以上の番号のコマンドは
  Commandキー等の内容が正しく書かれていてもは実行されません)

また、コマンドはフェイスの起動時に自動的に実行させることができます。
[Preference]フィールドに専用のキーを設定したうえで
[Preference]フィールド内にコマンドを直接記入することで
コマンドの自動実行ができます。


コマンドの一覧について

uLilithのフェイスアイテムに設定可能なコマンドを、
再生操作やプレイリストの操作など
基本的な機能を備えたフェイスを作るためのコマンドと、
フェイス全体やフェイスアイテムの設定変更などに関わるコマンドの2つに分け、
それぞれ一覧表にしました。(数が多いのでそれぞれ2~3ページに分けています)

基本的なコマンドに関しては、フェイス作成基礎編で紹介しています。
上記の一覧表のコマンドを利用すれば、基本的な機能のフェイスは作成できると思います。

残りのコマンドはフェイス作成応用編で紹介しています。
フェイスアイテムを表示・非表示にしたり、
サブウィンドウを作成するなど、複雑な機能のフェイスを作成したい場合は
このコマンド一覧表(4・5)のコマンドが必要になります。

なお、パラメータの設定方法や機能の内容が複雑なコマンドもあるので
設定方法など細かい情報に関しては「フェイスコマンド仕様書」を参照してください。


    その他のアイテムなどの作成方法 >>
          ●スライダアイテムの作成方法(1)
          ●スペクトラムアナライザの作成方法
          ●プレイリストの配置方法

    サンプルフェイス >> サンプルフェイス(1)
最終更新:2012年12月24日 17:59