DAG Reduction: Fast Answering Reachability Queries
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Junfeng Zhou, Shijie Zhou, Jeffrey Xu Yu, Hao Wei, Ziyang Chen, Xian Tang
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SIGMOD 2017
概要
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到達可能性クエリを高速に応えるためのグラフの前処理を考える.
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◯最も基本的な処理 = SCCを潰しDAGにする
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これだけでは不十分なので,以下の"DAG reduction"を考え,
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到達可能性を失わずにグラフを更に小さく(し,既存の到達可能性クエリ手法を適用)する.
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◯Transitive reduction (TR)
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目標:Transitive closureを保持したまま辺を削除する.
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著者が提案したLPM treeという木を作り,
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「元のグラフの上での子孫」と「木の上での子孫」を
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器用に利用し,冗長な辺((u,w)が冗長…(u,w)を消してもuからwに到達可能)を判定し,削除していく.
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◯Equivalence reduction (ER)
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目標:2頂点u,vについて,
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条件: (uの先祖)=(vの先祖)かつ(uの子孫)=(vの子孫)
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ならば,uとvを同一視する.
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既存のER手法は,ほぼ明示的に先祖・子孫を求めているため,時間・空間共にグラフサイズの二乗であったが,
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TRを適用後のグラフでは,条件の判定が高速に行える(Lemma 4.1)ため,全体でalmost linear-timeにまで速くなった.
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実験
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20グラフデータセット: <25M頂点・<40M辺
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TRでは,提案手法が既存手法よりも速度が優れている
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ERでも,提案手法が既存手法よりも速度が優れている
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到達可能性クエリの索引手法(GRAIL, FELINE, IP+, PLL, TF)がある程度向上
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索引サイズ:減
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索引構築時間:増(提案手法の実行時間も含むため)
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クエリ時間:減
SIGMOD 到達可能性 到達可能性クエリ
2017/05/27
最終更新:2017年05月27日 23:31