腕に刻まれる死

  • KP/陸亜
  • PC1/有栖川 つぐみ(にゃご)
  • PC2/小松倖菜(まだナイ)
  • PC3/太刀川 くるり(ユツキ)
  • PC4/兎山 昭吾(朱理)

▼導入1

株式会社SERaグループの系列にある、SERa医科学研究所。
その日その時その場所に、集ったのは四人の若い男女でした。
四人はそれぞれの目的を胸に、研究所の扉を潜っていくことでしょう。
自分たちが間もなく、とある事件に巻き込まれるだろうことには、これっぽっちも気づかぬままに。

KP(陸亜):それでは、その四人の足取りについて、少し時間を巻き戻しながら追ってみましょう。

◆導入1.兎山昭吾の場合

KP(陸亜):数日前のことです。阿久津探偵事務所の所員である兎山君もといウサギさんは、社長の阿久津理一からとある仕事を言い渡されました。それは複合企業SERaグループに所属する施設の一つである、SERa医科学研究所への調査です。
兎山 昭吾(朱理):あ、はい!えーっと・・・まず仕事の依頼メールってどんなんかとかわかりますか
KP(陸亜):そうですね、ではウサギさんが社長に詳細を聞いたということにして、以下の情報を得たということにしてあげてください。

阿久津探偵事務所に仕事の依頼として、SERaグループからメールが届いたのはその日から更に数日前のことでした。
送り主はSERa医科学研究所副所長の金久保琢郎(かなくぼたくろう)という人物です。
一通目は「ある所員の動向について調査して欲しい」というちょっとぼやかした内容でしたが、
いかにもダーディな、もとい金の匂いを嗅ぎ付けた社長は依頼を受理することにしました。

兎山 昭吾(朱理):そうだね・・・金の匂いだね・・・
KP(陸亜):すると二通目のメールには、「研究所所長の不正による使途不明金の調査」であると述べられていました。
というわけで、コンピューターの技術や経理の知識を持つウサギさんが抜擢されたということだったようです。
まあ拒否権とか無いでしょうね、たぶん。
兎山 昭吾(朱理):よし、じゃあ
阿久津「まぁ、こういう依頼が来たわけだ。おもしろそうだろう?」
ウサギ「え・・・あ、はぁ・・・まぁ」
阿久津「私は他に仕事があるからな。まぁ、最初は依頼人の話を聞いて来るだけなんで簡単でしょう。
ついでに証拠の一つも持ち帰れば上出来。」
兎「俺、デスク希望って言ったはずなんですけどー・・・」
阿久津「そうかそうかウサギ、お前は、仕事がしたくないと?減給されても文句はないな?給料泥棒め、草でも食べてなさい」
兎「謹んでお受けいたします社長。」
阿久津「よろしい、あぁそれと、依頼人の素性も一応調べておきなさい」
兎「はぁ・・・」
阿久津「万が一、依頼人が支払いを渋るような輩だったら困るからな。
所員の一人と不倫してるとか、そんな現場があれば是非掴んでおきなさい」
兎「はぁい、わかりましたよぉー」(めんどくせ)
阿久津「以上だ、行きなさい」
…とま、こんなかんじですかね!!
KP(陸亜):なるほど。安定の強制労働ですね。社長素敵。
では、ウサギさんは草以外も食べるためにお仕事を受けることになりました。
メールで指定されたのはその日から数日後、何の変哲も無い平日の午後2時。
場所は当然ながらSERa医科学研究所です。
兎山 昭吾(朱理):じゃあ、それまでにある程度調べモノは出来る感じですかね!
KP(陸亜):イエス。というわけでウサギさんは当然調べ物をしていく感じですね?
兎山 昭吾(朱理):もちろん!!!研究所の最近の事情、メールの差出人のこととか調べたい!
KP(陸亜):はい。では自宅ないし事務所での<コンピューター>ロールを認めます。
どちらでも成功率・結果には変化ありませんので、お好きな方でどうぞ。
兎山 昭吾(朱理):あ、コンピューターなのか。図書館では無いです?
KP(陸亜):あ、<図書館>でも構いませんよ。若干情報の質は変わりますが。
分かり易く言えばコンピューター=情報社会故の最先端の情報入手ですね。
兎山 昭吾(朱理):うーん、そっかぁーあ、じゃあ、図書館で調べた後、コンピューターロール出来る?
KP(陸亜):ふむ…まあ数日後なので、それぞれに一日かけたということにしましょうか。
兎山 昭吾(朱理):じゃあ、まぁ、先にコンピューター振っちゃったほうがいいかな?コンピューターやってみます!
KP(陸亜):どうぞ。これが今回のシナリオ初ロールということになりますね(プレッシャー)
† 兎山 昭吾(朱理):
 コンピューター(41) (コロコロ…) 1D100 : 13 [ 計:13 ]
KP(陸亜):幸先いいですね。では情報を提示します。

【SERaグループ】
鉄鋼業を中心に、造船、重機、医療機器、薬品などの製造を手がけている複合企業。
グループ会社のトップは創業者の瀬良一族が占めており、保守的で閉鎖的ながら堅実な経営方針の企業として知られている。
もっとも、業種の性質上、その規模に比べてあまり一般の人に名は知られていない。

【SERa医科学研究所】
周りは畑ばかりの郊外に、ぽつりとある建物。それがSERaグループの医療部門傘下にあるSERa医科学研究所である。
研究施設としては中規模で、SERaグループ全体ではやや小規模な組織だが、歴史は古く、前身の瀬良研究所は戦前に設立された。
この研究所では人間用の新薬の開発などを行っていることになっているが、設立以来、目立った成果は上げていない。

【備考】
所長である瀬良正馬の隠居所と揶揄する人間もいるくらいで、
SERaグループはなぜこんな研究所を存続させているのかと、何度か株主総会でも問題になったことがあるという。
一か月前、内部告発により所長の不正が明らかになり、本社が所長に追求を行っている。
所長の対応は依然明らかにされておらず、所内では研究所の存続が危ぶまれていると噂されているようだ。

KP(陸亜):というわけで、最新の情報を含めるとこんなところですね。
兎山 昭吾(朱理):ふむふむ。真っ黒だね!!
KP(陸亜):否定はしないよ!!笑
では、事前情報も得られたところで、早速ウサギさんはSERa医科学研究所に向かうことにしましょう。
後は自分の目と耳で確かめてください。
兎山 昭吾(朱理):はぁい!じゃあ、同僚に「仕事言ってくるわー」っと気だるげに言って向かいましょうかね!

KP(陸亜):というわけで、当日午後2時、研究所を訪れたウサギさんです。
今回はメールの差出人である金久保からの依頼であるため、彼にアポイントを取った形になっています。受付にてその旨をお伝えください。
兎山 昭吾(朱理):お客様ってことでいいんだっけ?できれば素性は隠したいんですが!
KP(陸亜):お客様ってことになりますね。素性を隠すのであれば、
社長がメールを返信した際に誰を向かわせるか伝えているはずなので、そこで偽名を使っていただく必要があります。
KP(陸亜):ただし、向こうも依頼内容が内容なので、おそらく誰を向かわせるか聞いた時点である程度の調査はしていると思ってください。偽名を使っている事がばれた場合、ウサギさん本人はもとより事務所の信用に関わってくることにもなりますのでご注意を。
兎山 昭吾(朱理):ふんふん、じゃあ、別に偽名じゃなくていいけど、取引先の人間ってことには出来ないかな~副所長さんも探偵雇ったって思われたくないんじゃないかなぁーとか。
KP(陸亜):ああ、その点については伏せてるはずですのでご安心を。
兎山 昭吾(朱理):そっかーwじゃあ、まぁなんでもいいやww
KP(陸亜):副所長も内々に依頼しているので、ウサギさんの名前だけで伝わるようになっているかと思います。
兎山 昭吾(朱理):「どうも、こんにちは、兎山です、金久保さんにお会いできますか?今日の2時、約束をしているんですが。」
KP(陸亜):受付に居るのは20代後半くらいのそれなりに可愛い受付嬢です(どうでもいい)
KP(陸亜):「こんにちは、兎山様ですね。お待ちしておりました」とにっこり笑顔で言ってくれます。
兎山 昭吾(朱理):じゃあ、にっこり笑顔にキュンってしつつ、しかし表情には出さずに通されます。
KP(陸亜):実は直ぐには通されないんですね。
KP(陸亜):「申し訳ありませんが、当研究所では所内機密保持のため、携帯電話、ノートパソコン、デジタルカメラ等を含めた電子機器は受付でお預かりさせていただいております」と言いつつ書類を出します。荷物お預かり申込書みたいなもんですね。
兎山 昭吾(朱理):「へぇ~・・・やっぱでかい研究所なだけあってしっかりしてんすね~」といいつつ、まずったなぁーってかんじかな
兎山 昭吾(朱理):携帯電話、レコーダー、USBめもりを素直に出しましょう・・・
ペンライトと懐中時計はいいんだよね!!
KP(陸亜):「お手数おかけします。お帰りの際にお返しいたします」と袋に一纏めにして預かってくれます。
ペンライトと懐中時計は大丈夫だよ。聞けばにっこりしてOKの旨を伝えてくれます。
兎山 昭吾(朱理):あ、インスタントカメラもだめなんだっけ・・・
KP(陸亜):まあ電子機器…?と思う所あるかもしれませんが駄目ですね。
兎山 昭吾(朱理):そっかぁ
「懐中時計はいい?よかった、俺これじゃないと落ち着かなくってさぁ、ありがとう」と笑顔で返しとこう
KP(陸亜):なんか可愛いなって受付嬢はくすくすしてますよ。
「代わりに、ではありませんが、研究所内にいらっしゃる間はこちらを着けてください」
と今度はプラスチック製の腕輪のようなものを差し出します。
兎山 昭吾(朱理):「んー、はいはい・・・なぁにこれ?」素直につけつつ、これなんですか?
KP(陸亜):「これは通称【タグ】と呼んでいる腕輪です。中にはICチップが内蔵されており、扉の鍵となっています」と説明してくれますよ。
兎山 昭吾(朱理):「あーそうなの?鍵の代わり?へぇー最先端」
KP(陸亜):表示はこんな具合ですね。探索者四人とも共通なのでそのまま貰っちゃってください。
KP(陸亜):「はい。それと、所内の自販機等での買い物にも使えますよ。Sui○aみたいな感じですね、お帰りの際に精算していただく形になります」
兎山 昭吾(朱理):「ふぅん、便利なもんつかってんねー」
「このさぁ、1ってなぁに?」
KP(陸亜):「これはクラスといって、役職の高さを示しています。それに応じて、開けられる扉の鍵が変わるんです。来客の皆様はクラス1ですので、最低限の扉のみ開けられるということになりますね」
兎山 昭吾(朱理):「ふぅん、じゃあ、ここのえらいさんはもっとレベル上なんだ。じゃあこの横のメモリは?」
KP(陸亜):「こちらは所内を普通に歩いている分には使用しない機能ですので、気にする必要はありませんよ」
兎山 昭吾(朱理):「あーそう、ありがと」(おしえてくんねーのね)
まぁ、付けたら入らしてくれんのかな?
KP(陸亜):そうこうしているうちに、案内役らしい所員がやってきます。受付嬢と同じく若い男性ですね。
「お待たせしました、兎山様。会議室にご案内します」と話しかけてくれますよ。
兎山 昭吾(朱理):「はぁい、お願いします。」
あ、KP!!名札とか付いてなかった!!?受け付け嬢!!!!!
KP(陸亜):www
えーと、名札はついてましたけどその際何も言われてないので…
そうだね、どうしても知りたければ案内役の男性に聞いてください笑
兎山 昭吾(朱理):ちぇ・・・目星・・・
KP(陸亜):そうだねやるなら目星でしたね笑 まぁでも、ぎりぎり受付離れる前ということで<目星>許可しましょう。
去り際なので-20補正で頑張ってください笑
† 兎山 昭吾(朱理):
 目星(70-20) (コロコロ…) 1D100 : 32 [ 計:32 ]
兎山 昭吾(朱理):逃さない。このチャンス
KP(陸亜):余裕w
では、ウサギさんは去り際に受付嬢の胸元にある名札を見て、『事務 笠井はる江』と書かれているのを確認しました。
兎山 昭吾(朱理):ありがとうKP。もう満足ですwwww
(笠井はるえさんか・・・かわいかったな・・・)
KP(陸亜):ウサギさんは男性に案内されて、受付から廊下に出ます。そう距離は無いので、ほどなくして会議室に辿り着くでしょう。
兎山 昭吾(朱理):ここまでの道のりで変わったとこは特になさそうかな?
KP(陸亜):そうですね。廊下に出た際と会議室に入る際、扉の傍にあるモニターのようなものに男性が腕を掲げてタグを当てているのが分かるくらいです。
KP(陸亜):まあはる江さんのことを考えていたウサギさんにはそのままぼんやり会議室の中に入ってもらいましょう←
兎山 昭吾(朱理):wwwwwwwまぁいいさwww
んじゃ、「おじゃまします」っと
KP(陸亜):ということで、中にいたのはこんな(アイコンの)男性です。
兎山 昭吾(朱理):お、渋メンだ!!!
KP(陸亜):渋メンです。案内してくれた男性はこの人に一礼すると、そそくさ会議室を後にしていきました。扉は自動で閉まる使用になっています。
兎山 昭吾(朱理):おっと、閉じ込められたwwwまァ挨拶は大事だからしよう
あ、名札はもちろん金久保さんだよね?
KP(陸亜):はい。というわけでこちらから挨拶をしましょう。椅子に座っていたその男性は、立ち上がって一礼します。
KP(陸亜):「ああ、良くいらして下さいました。私は貴所に依頼させていただきました、SERa研究所の副所長を務めております、金久保琢郎と申します」と言いつつウサギさんに椅子を勧めます。
兎山 昭吾(朱理):「はじめまして、阿久津探偵事務所より参りました、兎山と申します。ご依頼ありがとうございました」せっかく勧められたので素直に従おう
KP(陸亜):座ってもらったところで、先程の男性がお茶でも持ってやってきてくれると思いますよ。案の定お茶を置いたらそそくさ退室していきますが。
兎山 昭吾(朱理):ふぅんそうか。「早速ですが、仕事の内容を詳しくお聞きしたいですね」
KP(陸亜):ちなみに会議室というよりは応接室に近い感じの、4~5人くらいで話をするような割と小さい部屋ですね。
兎山 昭吾(朱理):話を聞きながら、金久保さんにも例のタグはついているのかな?
KP(陸亜):ウサギさんの言葉に頷いて、「はい。…ところで、当研究所についてはどれほどご存知でしょうか」と聞いてきますね。今ある情報で十分そうなら用件に入るかと思います。タグはついていますよ。
兎山 昭吾(朱理):「そうですねぇ、まァある程度は調べてきました、なんとなく依頼内容のほうも・・・いや、まぁ、金久保さんからお聞きした方がいいですね、はい」まぁ、今あるの以外にとくになさそうよね、情報・・・
KP(陸亜):ですね。ロールに成功しているので現状十分だと思います。
兎山 昭吾(朱理):ついでに、タグのレベル、見えないですか?
KP(陸亜):<目星>どうぞ。失敗した場合不信感を生じる可能性がある点だけお気をつけください。
† 兎山 昭吾(朱理):
 目星(70) (コロコロ…) 1D100 : 50 [ 計:50 ]
KP(陸亜):では、副所長のタグは『クラス4』であり、進度の目盛りは同様にゼロの状態だということが分かります。
ウサギさんの流し目には気づかず、副所長は沈痛な面持ちで話します。
KP(陸亜):「ここ最近で表に出るようになった使途不明金ですが、こちらでも調べを進めた結果、多少の違いはあれど前々より不正が行われていることが分かりました。…そしてそれは、現在の所長が就任してからのことなのです」
兎山 昭吾(朱理):流し目www
「へぇ・・・まぁー・・・真っ黒って感じっすね・・・」
KP(陸亜):「ただ、それは娯楽等に用いられているわけではないようです。独自に何らかの研究を行っているようですが、そこまでは私たちにも突き止められず、また不正の確固たる証拠も見付かってはいないのです。それで、貴所に依頼させていただいた次第です」
兎山 昭吾(朱理):「ふぅん・・・あ、その所長さん、交友関係教えていただけたり出来ます?意外なとこで女に貢いでるとかw」
兎山 昭吾(朱理):「まぁ、冗談はともかく、その独自でなんかやってるって言うの、誰か知ってたりするかもしれませんしね?」
KP(陸亜):「所長ですが…」とますます重くなった溜息を吐きますね。
兎山 昭吾(朱理):出来ればにこやかに話し続けたいけど、あんまり冗談は好きじゃないタイプねww
KP(陸亜):お察しの通りです笑
「所長は…瀬良は変わってしまいました。あれほど優秀な企業家を、私は知りません。ですが、それも数年前までの話です」
兎山 昭吾(朱理):「ほぉ、急に態度が変わったのですか?」
KP(陸亜):「態度が…そうですね、そうとしか言い様が無いでしょう。あの事件は痛ましいことだと分かっておりますが、それでも瀬良があのようになってしまったことについては、残念であると言わずにいられません」
兎山 昭吾(朱理):「うん?事件、なにか所長さんのまわりでご不幸が?・・・あ、いや、あんまり軽く話すような内容じゃないかな・・・」
KP(陸亜):まあ、渋ってはいますね。とはいえ話さないわけにはいかないでしょうし、むしろ遠慮してくれたウサギさんの態度を見て話す気になってくれたみたいです。
KP(陸亜):「…瀬良は5年前、奥様を失っているのです。失踪したという話で、まだ見付かってはいませんが…警察も、私たちも、そしておそらくは瀬良自身も、亡くなられたものだと思っているでしょう…」
兎山 昭吾(朱理):「はぁ・・・それから態度がおかしくなったと・・・もしかしたら、そのご不幸が原因で、ノイローゼになったとか、そういうのもあるかもしれませんね。それで、間がさして、金を使い込んだりとか・・・まァ推測の域ですが・・・」
KP(陸亜):「瀬良がこの研究所に就任したのは、それから1年ほど経った後の話です。…確かに、今回の不正は奥様を失ったショックが引き起こしてしまったのかもしれません。しかしながら、不正は不正。この事態を黙って見過ごすわけにはいかないのです」とキリッとする副所長です。眼鏡もキラッとします。
兎山 昭吾(朱理):(おっと、副所長さんは正義感強い感じだねー)
「任せてください、どんな理由があろうと他人の金を使い込むような輩は、ウチの社長も黙ってませんからね!」にこっと営業スマイルかしら。
KP(陸亜):おお、営業スマイルは効きそうだ。副所長はぐっと堪えたような顔になります。
「…この研究所で研究している所員たちに罪はありません。にも関わらず、所長の不正により研究が滞ってしまうことはあってはなりません。どうかお力を貸していただきたい。宜しくお願いします!」と立ち上がって真っ直ぐに頭を垂れます。
兎山 昭吾(朱理):「あぁいや、そこまでしなくても!俺も仕事なんで、精一杯やらせていただきます!」ペコっと。
KP(陸亜):ちょっとほっとしたような顔になりますね。立ち上がってしまったことに気づいて慌てて座り直そうとします。
兎山 昭吾(朱理):「で、所長と仲のイイ同僚とか部下とかいたら、教えといてくれます?いちおう・・・その、証拠集めって言うんですか?・・・まぁ、あんまり大声で言えない事もするかもしれませんし・・・」ごにょごにょ
KP(陸亜):「あ、はい。そうですね…」と話そうとした金久保ですが、不意に生じた電子音に言葉を止めます。
兎山 昭吾(朱理):ありゃ!?
KP(陸亜):「ああ、失礼」と断って、金久保は懐からPHSを取り出します。所内用のようですね。
兎山 昭吾(朱理):まぁ、聞き耳させてもらえるのかしら!
KP(陸亜):必要無い距離ですね。
KP(陸亜):「私だ。今は大事なお客様が…、……何だと?」とさっと顔色を変えます。青を通り越して土気色ですね。
「落ち着け。…直ちに放送を流して所員を集め、各チームリーダーとの連絡を確保しろ。不用意に近付かず、冷静に状況を判断するように」と言いますが、当の金久保も結構に混乱している様子です。
兎山 昭吾(朱理):これは大変なことが起きたのかな!っとこっちもびくついとこうか。
KP(陸亜):すると、そんなウサギさんに気付いたらしく、「…それと、部外者がいるなら会議室に誘導するようにも伝えろ。私は……」と最後は小さめの声で話して通話を切ります。
KP(陸亜):最後の言葉を聞きたい場合<聞き耳>どうぞ。
† 兎山 昭吾(朱理):
 聞き耳(40) (コロコロ…) 1D100 : 68 [ 計:68 ]
KP(陸亜):というわけで最後の言葉は聞こえませんでしたが、通話を切った金久保はなるべく冷静さを装うようにウサギさんに話しかけます。
兎山 昭吾(朱理):「どうかしたんですか、金久保さん」
KP(陸亜):「申し訳ありません、所内でトラブルが発生したようです。兎山様は別室の、大きな会議室にて待機していただきたい」
兎山 昭吾(朱理):「え、え、え!し、仕事は!」
KP(陸亜):「現状がはっきりしていないため、所員や皆様の安全が確保できるまでは、お待ちいただくしか…ご迷惑をおかけします」と割と本気で申し訳なさそうです。
兎山 昭吾(朱理):「あ、はい、わかりました。ふぅ・・・あとで、もっと詳しくお話させてください・・・」申し訳なさそうなら仕方ないな。
KP(陸亜):副所長は尚も謝った後、直ちにウサギさんを別の会議室に案内します。ほとんど隣接しているようなものなので、間もなく辿り着きますね。
兎山 昭吾(朱理):このあいだ、所員さんたちはドタバタしてるんです?
KP(陸亜):いえ、まだそんなにドタバタしている様子はありません。
兎山 昭吾(朱理):上層部だけとりあえず知ってるってかんじだな。
KP(陸亜):ですが、二人が大きな会議室に辿り着いた頃、所内に放送が入ります。よくあるぴんぽんぱんぽーん、的なものの後にですね。
KP(陸亜):『コードE、コードE。全ての所員は各チームリーダーに連絡を取ってください。ゲストを会議室に誘導してください。繰り返します…』という感じです。
兎山 昭吾(朱理):「コードE・・・?なぁんかやばい感じかねぇ・・・これ」と思うかな。
KP(陸亜):とりあえず二人は会議室に入ります。そこは先の部屋よりも大きく、10人くらいは楽に入って話し合えそうな広さですね。
兎山 昭吾(朱理):お、はなせる?のかい?
KP(陸亜):今のところ、会議室にいるのは一人だけですね。
KP(陸亜):彼女(アイコンの子)です。
KP(陸亜):彼女は会議室の奥でノートパソコンをいじっていますね。二人に気付いてこちらをちらりと見ます。
KP(陸亜):副所長が彼女に歩み寄って、何やら二三言交わしていますね。
兎山 昭吾(朱理):さすがに聞こえないか?
KP(陸亜):<聞き耳>で断片的にではありますが聞こえますよ。
† 兎山 昭吾(朱理):
 聞き耳(40) (コロコロ…) 1D100 : 43 [ 計:43 ]
KP(陸亜):惜しい。では話し終えた副所長は戻ってきて、「それではこのままお待ち下さい」と一言告げると足早に会議室を後にします。
兎山 昭吾(朱理):「あ、あのぉー・・・金久保サーン・・・俺、しばらくここにいないといけない感じですかねー・・・ってあぁ・・・いっちゃった」
「どうも、はじめましてー・・・」チラッと女のこのほう見るか
KP(陸亜):その声かけだとおそらく気付けなかったでしょうね(苦笑)会議室の扉は閉まり、辺りはしんと静かになります。
KP(陸亜):彼女もまた気付かなかったのか、気付くつもりがないのか、声かけには特に応じず作業を続けていますね。
兎山 昭吾(朱理):んー!えー!・・・くそー!がんばれー!
「あ、あの!・・・君、ここの社員さん?」目星とかで様子見れる?
KP(陸亜):その声なら一応振り向いてくれそうですね。といっても視線だけで見るような感じです。見た後、ちょっと沈黙して、それから再びパソコンに視線を戻した後、「違うわ」とだけ言ってくれそうです。<目星>いいですよ。
† 兎山 昭吾(朱理):
 目星(70) (コロコロ…) 1D100 : 35 [ 計:35 ]
KP(陸亜):おお。では、彼女は大きな動揺を受けている様子はありません。また、ウサギさんと同じくクラスは1、進度は同様にゼロのタグを着けていることが分かります。
KP(陸亜):という辺りでウサギさんの導入は一旦終了としようかな。
兎山 昭吾(朱理):おk!ながながすみません!!
KP(陸亜):本当はもっと話しかけたいかもしれないのですが、まァ目星成功したところでいいかなと笑
兎山 昭吾(朱理):うん、またあとで、話しかけとくよ!
KP(陸亜):そうしてください。というわけで、ウサギさんお疲れ様ですー。
兎山 昭吾(朱理):ありがとうございました!

最終更新:2013年12月14日 14:20