ばらの騎士

  • KP/陸亜
  • PC1/薄 幸誠(ましゅ)
  • PC2/相川 凛斗(るい)
  • PC3/小鳥遊 悠(あめこ)
  • PC4/東 雛子(朱理)
<<導入>>・本編本編-2本編-3結末

◆導入――薄 幸誠


今から一カ月ほど前のことです。
日々楽器店でお仕事に励むモブ、じゃなかった幸誠君は、とある人物からメールを受け取ります。
差出人は「麗羅 マドカ」。中学生の頃からの友人で、久しく連絡が途絶えていた女性です。
今は同じく25歳のはずで、ちょっとおっちょこちょいなところが玉にキズですが、好きな演劇に励む一生懸命な女の子でした。

薄 幸誠(ましゅ): 「お、マドカからメール?…久しぶりだなー!えぇっと…?」
スマホぽちぽち
KP(陸亜): メールは 『私、とうとう「ばらの騎士」に選ばれたの!』 という、文面からでも彼女の興奮が分かる内容で始まります。

現在彼女は、歌劇団「MAGIKA」と呼ばれる劇団に所属しています。
一カ月後に控える「ばらの騎士」というオペラの上演に際し、ヒロインを演じることとなったと報告してくれます。
『「マーメノイド・ティアーズ」っていうオペラハウスで上演するの。
チケットを用意したから、よかったら幸誠君も観に来てほしいな!』 と、マドカの笑顔が目に浮かぶようなお誘い文句です。

薄 幸誠(ましゅ): 「ばらの騎士に選ばれた?…って、オペラのあれかな? へぇ…歌劇団MAGIKA……ヒロイン!すごいじゃないか!」
貰うはずのチケット想像してニコニコ
「予定も丁度空いてたし、凛でも誘って見に行くかなー」
KP(陸亜): 続けてマドカからメールが来ます。
『再来週の日曜日とか、時間あるかな? チケット渡せたらって思うんだけど…その…2枚手に入ったからね、あのね…』 といかにもまごまごしてる様子の文を経て、
『凛斗君も誘ってくれたら嬉しいな』 と続けられます。
薄 幸誠(ましゅ): 『ばらの騎士のヒロインなんてすごいな! 再来週の日曜なら空いてるよ。
マドカの晴れ舞台だ、絶対見に行く。凛の件も了解!』
「凛、凛ね…」ははは、とちょっと笑います。マドカが凛を気にしてるの、俺知ってる。
KP(陸亜): 『本当?! ありがとう幸誠君! それじゃあ日曜日にね!』 という感じですっかり嬉しそうなメールが帰ってきます。幸誠君そう気を落とすなよ。
というわけで、幸誠君は凛斗君も誘って翌週の日曜、つまり現在から半月前ほどにマドカと逢う手筈になります。このシーンは凛斗君の導入として扱いますね。
薄 幸誠(ましゅ): マドカから嬉しそうなメールが届くので、まぁ良しとする。幸誠、割合単純な奴である。
「ま、凛とマドカならお似合いだよなー。うんうん」
そうしてまた仕事に戻るのでした



◆導入――東 雛子


今日も今日とて阿久津探偵事務所でお仕事に励む雛ちゃん。
お茶の濃さや温度、コーヒーの濃さやお砂糖ミルクの具合など、社長の趣味は知りつくしているスーパー秘書です。
飲み物を冷まさず飲んでもらえる絶妙なタイミングで、今日もお茶を差し出します。
社長も雛ちゃんのことをよくよく分かっているので、そこが休憩に丁度良いタイミングだと分かるのでしょう。
お茶をのみのみする阿久津社長は、ふと思い出したように机から一枚の封筒を差し出します。
封筒にはそこそこ丁寧な文字で 「阿久津 理一様」 と記されていました。封は開けられています。

東雛子(朱理): 「社長、これは?」と、手には取るけどまだ中身は見ませんぞ
KP(陸亜): 社長いわく、貰いものだが自分は仕事の都合で観に行けない。お前は好きそうだから良ければ観に行くといい、という話です。
社長が行くところには必ず雛ちゃんもいそうなものですが、つまるところ社長の「お前頑張ってるんだからちょっと休め」的気遣いでもいいと思ってるKP。
東雛子(朱理): 雛「え・・・社長、あのよろしいんですか?」
社長「最近働き詰めだろう、私が動けない分までよくやってくれているしな。たまには羽を伸ばしてきなさい」
雛「ありがとうございます」と丁寧に受け取りますが、内心小躍りしそうなほどうれしがっています。
社長室出たらガッツポーズします。
KP(陸亜): 中を見ると、 「歌劇団MAGIKA オペラ『ばらの騎士』」 と書かれたチケットが入っています。
どうでもいいですが封筒の裏には 「二宮 湊」 とやっぱりそこそこ丁寧な字で書かれてます。
東雛子(朱理): 「あら、この名前たしか…」雛は湊くんたぶん知ってると思うのですが。
KP(陸亜): 知ってるでしょうね、良くちょっかい出し…こほん 遊びに行ってますし。
湊が回したという感じです。社長に聞けば分かりますが(中に同封されていた手紙は抜いているため) 「俺の友達が主演を務めるオペラのチケットがあるから良かったらどうぞ、レベルの高いオペラで内容はちょっと大人な雰囲気だから理一さんにぴったりじゃないかなー」 とかずけずけ言われたみたいです。
KP(陸亜): 『ちょっと大人な雰囲気』 なので、そうじゃなかったら演技の勉強も兼ねて親戚のスーパー幼兵・那由多ちゃんに渡したのでしょうけれどね。
東雛子(朱理): 那由多には大人向けでしたね!では、社長が雛子めにチケットを譲ってくださった!と喜びながら、開演日時とか、簡単なストーリーとか調べてみたいですが!
KP(陸亜): そうだね、そこは後で皆でまとめてやりましょう。



◆導入――小鳥遊 悠


今日も今日とてお仕事に励んでたんでしょうか先生はね。
日頃の疲れが溜まって、つい外来患者さんを診ていた合間にうたたねしてしまったかもしれません。
看護師さんに連れられて入ってきた次の患者さんが、苦笑しながら 「先生こんにちは」 と声をかけてくれますよ。

小鳥遊 悠(あめこ): 「ん、んー…? あ、あぁ、ごめんなぁ、こんにちはぁ」ってな感じで患者さんに挨拶しよう。(なんか診察してる感ゼロだけど(笑))
KP(陸亜): 「先生も疲れてるんですね」 と苦笑していた患者さんは、もうだいぶに良くなってきて経過観察的に通っている人なのでしょう。穏やかに、そしてちょっと心配そうに笑いつつ、日頃の報告をしてくれます。
小鳥遊 悠(あめこ): にこにこしつつその報告を聞くよ。
KP(陸亜): そしてふと思い出したように、 「そうだ先生、今度近くのオペラハウスでオペラの上演があるそうですよ」 と教えてくれますよ。チケットはありませんが、チラシを持っていたようで差し出してくれます。
小鳥遊 悠(あめこ): 「オペラ?」と手渡されたチラシをよく見てみよう。
KP(陸亜): チラシはA5くらいの小さいもので、最低限の内容しか書かれていないようです。
演目が「オペラ『ばらの騎士』」であること、開催は「歌劇団『MAGIKA』」であること、そして会場が「オペラハウス『マーメノイド・ティアーズ』」であることが分かります。
KP(陸亜): 更に、主演人物の名前の欄に、先生は見覚えのある名前を見つけるでしょう。
「ゾフィー:舞前果マミ」 位置的に彼女が主役、もとい女性なのでヒロインの役柄であると推測できます。
小鳥遊 悠(あめこ): ほうほう。マミさんか。
なら(あの子、出演してるんや…)と内心思いつつ、目の前のチラシ持ってきてくれた患者さんには「へぇ、面白そうやねぇ。オペラって見に行ったことあらへんけど、ちょっと行ってみたくなったわ」とにこにこ言おう。
KP(陸亜): 「じゃあ、観たら感想教えてくださいね」 と先生がにこにこするので患者さんも安心してそうです。きっとその日は予定があるんだね。
そんな世間話をしつつ、やがて患者さんは帰っていくのでしょう。
先生は初めて観るオペラに想いを馳せつつお仕事頑張ってくださいまし。
小鳥遊 悠(あめこ): はい(笑)



◆導入――相川 凛斗


塾講師としてお仕事に励みつつ、オフはラブライバーとして人生を謳歌している凛斗君。
今から半月ほど前の日曜日、凛斗君は友人の幸誠君に誘われて、とある喫茶店にいます。
なんでも、高校時代の旧友であるマドカがオペラの主演をするということで、チケットを貰うから一緒に行こうという話です。
三次元も悪くないかもしれないと思って誘いに乗ってあげてくださいね。

KP(陸亜): 二人が喫茶店でとりあえずコーヒーか紅茶かオレンジジュースを頼んだあたりで、喫茶店に一人の女性が入ってきます。きょろきょろと視線を巡らせていた彼女は、やがて二人を見つけるとぱっと顔を明るくして近寄ってきます。
薄 幸誠(ましゅ): 「お、マドカ!久しぶりー!」
此方も笑顔で手を振るよ!

+ 【麗羅マドカ】

麗羅 マドカ(NPC): 「幸誠君ー! 凛斗君もっ! お待たせー!」 と凛斗君の名前呼ぶ時はちょっと声上ずってますがマドカが嬉しそうに駆けよってきます。
相川 凛斗(るい): 「やぁ、マドカちゃん。いつぶりだろうね」
薄 幸誠(ましゅ): 「凛はもう、随分会ってないんだっけ?」
メニューを手渡しつつ、様子見
麗羅 マドカ(NPC): 「い、いつぶりだろう?! でも来てくれて嬉しい、ありがとう!」 と顔をやや赤らめつつも二人の向かいの席に座ります。
相川 凛斗(るい): 「忙しくてリアルの友人とはコウ以外と連絡とれてなくてね。」
薄 幸誠(ましゅ): (り、リア…www)と内心苦笑してる
麗羅 マドカ(NPC): 「そ、そうだったんだ…忙しいのに、ありがとう。幸誠君もありがとうね」
薄 幸誠(ましゅ): 「いえいえ、どうしたしまして」お礼言われてニコニコ
麗羅 マドカ(NPC): 「あ、…そ、それでね…」 と、本題を思い出したらしい彼女ですが、何故かその表情はどんどん暗くなってしまいます。
薄 幸誠(ましゅ): 「うん、それで… ……?」様子がおかしいことに首を傾げて
「どうしかした?マドカ」
相川 凛斗(るい): コーヒーを飲んで二人を様子見
麗羅 マドカ(NPC): 「えっと…その…」 まごまごした末、彼女は
「ご、ごめんなさい!」 と盛大に頭を下げます。サイドポニーがぴょんこと跳ねますね。
薄 幸誠(ましゅ): 「お、おぉ?!どうしたのさ急に!」
謝ることないだろー、と笑いながら頭ぽんぽん
相川 凛斗(るい): 「どうかしたのかい?」
麗羅 マドカ(NPC): 「う、うー…あのね…」 と言い辛そうにしつつも、幸誠君にぽんぽんされたらちょっと落ち着いたようです。 「その…わ、私…ヒロインじゃなかったの…」 とぽつんと続けます。
薄 幸誠(ましゅ): 「……? あー…なるほど、メールで言ってたたもんな、ヒロインだって」
(隣の凛斗に目配せ!おまえも何か励まして!w)
麗羅 マドカ(NPC): 「ごめんなさい、嘘吐いて…私、てっきりそうなんだって思ってたら…ヒロインのゾフィーは先輩が演じて、私はそのカバーだったの」
相川 凛斗(るい): 「えっ、あぁ。それでも役に選ばれるってすごいことだと思うよ」
薄 幸誠(ましゅ): 「うんうん。」聞く姿勢。凛斗ナイスカバー!
麗羅 マドカ(NPC): 凛斗君の励ましに、目をぱたぱたしてからちょっと顔を赤くしますね。現金です。
「私…今回はカバーだけど、いつかゾフィーの役をやってみたくて…「ばらの騎士」は、お父さんとお母さんが出逢ったきっかけのオペラだから…」
薄 幸誠(ましゅ): 「おぉ、そうだったんだ?思い入れって、そういうことか!ヒロインのゾフィー役か…」
相川 凛斗(るい): 「頑張っている子にはいつかチャンスがめぐってきますよ、って生徒たちによく言うんだ」
薄 幸誠(ましゅ): (ラブライブの登場人物達が何故か脳裏を過る俺)
麗羅 マドカ(NPC): 「…ありがとう。カバーでも、ゾフィーの役が練習できるのはすごく嬉しいの。だから、この後も練習に頑張ってくるね! …あ、そうそう!」
「私は出ないけど、オペラはすごくいいものだから…チケットもあるし、二人が良ければ観に行ってくれないかな? 先輩のマミさんは、歌も演技もすごく上手なんだよ」
と言って、チケットを二枚差し出します。
相川 凛斗(るい): 「マドカちゃんはまったくでないの?」チケットを受け取りつつ
薄 幸誠(ましゅ): 「うん、そうだね…マドカの晴れ舞台と思って楽しみにしてたけど、せっかくの機会だし。」と言ってチケットは受け取るよ!
「それにオペラは何度見ても良いものだし。…今回は予習、かな?マドカがヒロイン取った時のために」凛斗との会話を見守るよ
麗羅 マドカ(NPC): 「う、うん…カバーだから、その役の人に万が一のことがあって、出られなくなった場合は出るけど…ごめんね」 しょんもり
相川 凛斗(るい): 「あぁ、そんな顔しないで。そうだね、マドカちゃんのときのための予習だ」
麗羅 マドカ(NPC): 「…うんっ、私がヒロインをやることになったら、また招待するからね!」 二人に励まされて、マドカも次第に笑顔になるでしょう。
薄 幸誠(ましゅ): 「うんうん」無駄に笑顔
相川 凛斗(るい): 「楽しみにしてるよ」コウが嬉しそうなのをみて笑顔
麗羅 マドカ(NPC): 「ありがとう! …あ、もうこんな時間! 私、そろそろ行かなくちゃ。練習、頑張ってくるね!」 と言って席を立とうとします。きっと紅茶くらいは飲んだのでしょう。
薄 幸誠(ましゅ): 「もう行くの?慌ただしいな!久々だからもう少し話していたかったけど…」
席を立つマドカをお見送りの姿勢だしつつ
「練習、大事だもんな。この役の練習は次にきっと繋がるから、頑張れよ!」
相川 凛斗(るい): 「チケットありがとう。がんばってきてね。」
麗羅 マドカ(NPC): 「二人とも、ありがとう! 当日、楽しんでくれると嬉しいな。それじゃ、またね!」 と笑顔で手をふりふりお店を出て行きました。



◆1週間前――調査


KP(陸亜): では、それぞれオペラを観に行くことになった皆さんですが、事前に多少の予習をするかもしれないし、しないかもしれません。
というわけで、任意の項目一つについて、技能ロールで調査をしてみましょう。
KP(陸亜): 「オペラ『ばらの騎士』」「歌劇団『MAGIKA』」「オペラハウス『マーメノイド・ティアーズ』」が調査対象です。
方法は《図書館》《コンピュータ》、オペラのみ《音楽(芸術)》も含まれます。
誰からでも構わないので、対象と技能を宣言した上でロールどうぞ。
薄 幸誠(ましゅ): はーい!それでは、オペラの演目に対して、幸誠の音楽(60)でお願いしますー
† 薄 幸誠(ましゅ)
 オペラについて:音楽 1D100 : 79 [ 計:79 ]
 60
薄 幸誠(ましゅ): (目逸らし
KP(陸亜): 失敗か、残念。では、《芸術(音楽)》での失敗のため、最低限の情報だけ呈示します。

オペラ『ばらの騎士』
・19世紀のウィーンが舞台、ドイツ語のオペラ。原題は「Der Rosenkavalier」。
・主な登場人物:元帥夫人・オクタヴィアン・ゾフィー・オックス男爵・フォン=ファニナル(ゾフィーの父親)
・元帥夫人とオクタヴィアンとゾフィーの三重奏の歌はこのオペラの見所である。

薄 幸誠(ましゅ): 「ふむふむ…『ばらの騎士』聞いたことあったけど、こういう内容なんだなー」
KP(陸亜): こういう内容でした。では、次の方どうぞどうぞ。
東雛子(朱理): コンピューターで劇団について調べてみたいです
† 東雛子(朱理)
 コンピューター(60) : 1D100 : 82 [ 計:82 ]
KP(陸亜): うん…(目そらし)
東雛子(朱理): う、うん・・・
KP(陸亜): コンピュータでの失敗だから、そうだな…きっと仕事のことを思い出しちゃって、そっちに専念してしまったんだろう。自分がお休みもらう日、社長のお仕事は大丈夫かしらとついついね。
東雛子(朱理): 社長、今大変な時期だしね…
KP(陸亜): うん。まあ仕方ない。では次どうぞー。
小鳥遊 悠(あめこ): うーん、オペラハウスについて図書館で調べます。
ばらの騎士の内容も気になるけど…。
† 小鳥遊 悠(あめこ)
 図書館 1D100 : 17 [ 計:17 ]
 50
KP(陸亜): 成功ですね。では情報を開示します。

オペラハウス『マーメノイド・ティアーズ』
・日本有数のオペラ及びバレエの上演を目的とする歴史ある劇場。多くの音楽家や芸術者たちに愛顧されている。
・去年に改装工事を終えたばかりで、楽器の演奏や歌唱の演出に適合するように音響特性の面をさらに改良した。
・音楽監督ないし常任の指揮者、専属のオーケストラや合唱団が設置されている。
・支配人の名前は願井久太郎。歌劇団MAGIKAの創立メンバーの1人。

小鳥遊 悠(あめこ): 「随分力入れてんねんなぁ…」と感心しとこう。
KP(陸亜): 感心しておきましょう。ついでにチケットも手に入ったんだろうね。
では最後、凛斗君どうぞ。
相川 凛斗(るい): オペラで図書館やります
KP(陸亜): はい。1d100どうぞ。
† 相川 凛斗(るい)
 1D100 : 86 [ 計:86 ]
KP(陸亜): 出目は大きくても成功は成功ですね。では、先程開示したものに付随して情報を出します。

『ばらの騎士』 物語
・元帥夫人が愛人であるオクタヴィアンと愛を語らうシーンの後、オクタヴィアンは「ばらの騎士」としてゾフィーの元を訪れ、銀の薔薇を捧げて主の求婚を伝える。
・この時二人は恋に落ち、様々な困難を乗り越えた末、元帥夫人にも祝福されて二人は結ばれることとなる。
・夫人の召使がゾフィーの落としたハンカチを拾うことで、幕が下りる。

KP(陸亜): 調査項目は以上です。PLとしては共有していて構いませんが、PCとして共有する際は「かくかくしかじか」でもいいので共有を挟んでください。
薄 幸誠(ましゅ): 了解です!

※オペラグラスを入手した場合:遠くの物を見るときに目星に+10%の補正がつきます。
 ただし近くの物をみるときは-10%の補正がつくことになります。
 これはオペラグラスを持っている幸誠君、凛斗君が適応されます。基本は使っていないものとみなしますので、使う際は一言教えてください。



◆当日――オペラハウス『マーメノイド・ティアーズ』にて


KP(陸亜): さて、いよいよ上演当日。四人はチケットを手に、それぞれオペラハウスを訪れます。
四人の席は奇しくも近く、ホール中央付近の見晴らしの良い席です。マドカは頑張って二人のためにチケットを確保したのでしょう。
湊はたまたま手に入ったっていうから相手が頑張ったんだな…先生はラッキーだったんだと思う。図書館あの数字だし。
KP(陸亜): 周囲はドレスコードに則り、スーツやきれいめワンピースなどを着た人たちで賑わっています。
期待されていた上演のようで、席は余すことなく埋まってしまっていますね。
東雛子(朱理): 慣れてないので内心そわそわしつつ、周りには悟られない程度で凛としておきます。周り人多そうですね
薄 幸誠(ましゅ): たぶん、どこかで凛と待ち合わせしてホールに来てる
ホワイエ辺りで、オペラの公演パンフを購入するよ!
KP(陸亜): なるほど。パンフを見れば、出演者の写真なんかもありそうですね。
薄 幸誠(ましゅ): 「凛、今日の演目について調べてきた?(カクカクシカジカ」でも凛の方が詳しかった件
パンフめくりながら色々見てます。マミさんとかw
相川 凛斗(るい): 「あぁ、ばらの騎士についてなら(カクカクシカシカ」
コウの隣でパンフを覗き見
小鳥遊 悠(あめこ): (めっちゃ人気やん…、いい席とれてぼくついてるな…)と思いつつ買ったパンフでも席につきつつ見てよう(笑)
東雛子(朱理): パンフみようみようー。
KP(陸亜): マミさんとかな。スタッフ欄にマドカの写真もありますよ、カバーとはいえ大切な役者の一人です。

+ 【舞前果マミ】

KP(陸亜): 暫くすると、周囲が少しずつ暗くなってきます。同時に帳が下りている舞台の方に、スポットライトが当たります。自然、周囲は静かになっていくでしょう。
薄 幸誠(ましゅ): 「お、マドカもちゃんと載ってるね!」なんて言いつつ、配役やオケの確認。
良いホールだなーって思ってる ワクワク
KP(陸亜): 現れたのは、高級そうなスーツをしっかり着こんだ、一人の壮年男性です。
小鳥遊先生はオペラハウスについて調べているので、彼が支配人である「願井久太郎」だと分かるでしょう。
小鳥遊 悠(あめこ): (あの人が支配人さんか…)と出てきた支配人に注目しとこう。
KP(陸亜): 「今日は、皆さま。この度はご来場いただき、誠にありがとうございます」 と彼は丁寧に一礼します。
「上演に先立ち、皆さまに大変残念なお知らせを伝えさせていただきます」
「というのは…主演としてゾフィーを演じる予定だった舞前果マミが、不慮の事故により怪我をしてしまい、今回の出演を急遽辞退することとなりました」
突然の知らせに、周囲はざわざわとどよめきます。
薄 幸誠(ましゅ): (思わず隣の席の凛斗と顔を見合わせるよ!)
相川 凛斗(るい): ざわざわ(コウをチラ見
KP(陸亜): 「今回はゾフィー役を、カバーの麗羅マドカが演じさせていただきます。公演初日にも関わらず、皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、どうぞお楽しみいただけましたらと思います」 と支配人は深々と頭を下げるでしょう。
東雛子(朱理): この子が出るのね、とパンフで顔確認しておこう
小鳥遊 悠(あめこ): (マミちゃん大丈夫やろか…)とそわそわしとこう。
KP(陸亜): マミはこの界隈ではスターとも呼ばれるほど、良く知られた人物です。そんなマミの突然の怪我や、名も知られていないカバーが初日公演に出演するという事態に、周囲はすっかりどよめいているようです。
「なお、マミの怪我はそう重いものではありません。ですが、大事を取って今回は辞退という形をとらせていただきました。再び皆さまの前に出る時は、万全の姿であると約束します」
薄 幸誠(ましゅ): (まぁ不本意な形だろうけど、舞台に上がれるのはたしかだ!頑張れマドカ!と内心応援)
KP(陸亜): そしてその頃、幸誠君は携帯にメールが来ていることに気付きます。
薄 幸誠(ましゅ): 電源を落とそうとして、メールに気付きます

『どうしようマミさんのかわりにわたしがでることになった』

KP(陸亜): と動揺丸出しの件名すら無いメールです。
勿論差出人はマドカですね。
薄 幸誠(ましゅ): 『大丈夫だよ、マドカ! だって今まで、たくさん練習してきたんだろう?
いきなりのことで驚いてるとは思うけどさ、めいいっぱい舞台楽しみなよ!
俺も凛斗も、ちゃんと見てるから。』
これがきっかけで、マドカがみんなの目にとまるといいなーって思いつつ、素早く返信
KP(陸亜): マドカはそのメールを見てきっと元気付けられたに違いありません、が返された返事は一層動揺しているものでした。

『ママから貰ったハンカチをなくした。どうしよう大事なものなのに』

KP(陸亜): と件名が「Re:」とかになってるやっぱり簡素なメールです。
薄 幸誠(ましゅ): 『どんなハンカチ?場所に心当たりはある? 俺でも行けそうな場所なら、探しておくよ』
心配事があると、舞台に集中できないよなぁと
KP(陸亜): しかし、幸誠君がメールを送ってから間もなく、いよいよ周囲の照明が下りていきます。舞台が始まるのでしょう。
薄 幸誠(ましゅ): やっべ、2ベル…(携帯をしまう…
KP(陸亜): そうですね、開始前のベルが鳴り響きます。
その頃には周囲の混乱も少し収まってきたのか、帳が上がり始める頃には静かになっています。

帳の先、淡い照明に照らされているのはオーケストラの一団です。
皆さんに背中を向けた指揮者が腕を振り上げ、一瞬の沈黙の後に曲が始まります。
フルートの高い音が鳴り響いた、その瞬間――ホールの明かりという明かりが、すべて消え失せてしまいます。
突然のこともあり、周囲は完全な暗闇に包まれるでしょう。

相川 凛斗(るい): (すごい演出だな・・・)
薄 幸誠(ましゅ): 「(???あ、あれ…?)」
「い、いやこういう演出はオペラではあまり…(凛にひそひそ」

そして、暗くなったことに周囲がざわめき始めるよりも早く、
幸誠君、凛斗君、小鳥遊先生、雛ちゃんの四人は
突然の 「浮遊感」 を覚えます。

薄 幸誠(ましゅ): (………!?浮いてる?!)
東雛子(朱理): 「え・・・」と、びっくりしよう
小鳥遊 悠(あめこ): 「?!」てびっくりするよね、そりゃね。
KP(陸亜): そう。浮いています。四人が座っていた椅子は跡形もなく、大小様々なお尻は何にも支えられることなく、当然のように重力に従って、まっさかさま。
薄 幸誠(ましゅ): 隣の凛斗を掴もうとして――掴めるのかな?
KP(陸亜): 掴めますよ。
薄 幸誠(ましゅ): では、凛斗の腕を咄嗟に掴む!

暗闇の中へと、無造作に放り出される感覚。
周囲の闇は更に深まり、墨を塗り潰したような底の知れない空間へと、ただただ落ちていくばかり。
もがけば、誰かの腕を掴んだかもしれません。
けれど他に触れるものはなく、椅子も、ホールも、周囲にいた沢山の観客たちも、きれいさっぱり消えてしまっています。
否、皆さんがあのホールから消えてしまったのでしょう。

東雛子(朱理): カバンとか持ってたら、それ握りしめるかな・・・びっくりするし
KP(陸亜): 突然の事態に恐怖した皆さんは、<1/1d2のSANチェック>です。初チェックGO!
† 東雛子(朱理)
 SAN(59) : 1D100 : 61 [ 計:61 ]
† 東雛子(朱理)
 減少 : 1D2 : 2 [ 計:2 ]
† 相川 相川 凛斗(るい))
 1D100 : 89 [ 計:89 ]
† 相川 相川 凛斗(るい))
 1D2 : 2 [ 計:2 ]
† 小鳥遊 悠(あめこ)
 SAN 1D100 : 36 [ 計:36 ]
 70
† 薄 幸誠(ましゅ)
 SAN 1D100 : 75 [ 計:75 ]
 60
† 薄 幸誠(ましゅ)
 1D2 : 1 [ 計:1 ]
KP(陸亜): では、幸誠君と小鳥遊先生がSAN-1、凛斗君と雛ちゃんがSAN-2です。
東雛子(朱理): SAN2も減ったので「きゃあっ!」と叫んで怖がったのかな!
薄 幸誠(ましゅ): 突然のことにすごく驚いてるけど、隣の凛斗の腕を掴めたので仄かな安心感!
相川 相川 凛斗(るい)): 暗闇で何者かに腕を捕まれてビビる!
小鳥遊 悠(あめこ): 浮遊感の不安定さから軽く声はあげそうだけど、(…最近、ぼく不思議体験しすぎちゃうかな…)と思ってるかな。
KP(陸亜): では、続いて《聞き耳》をしてみましょう。ただし、SANチェックに失敗した人は成功値が1/2の数字となります。
† 東雛子(朱理)
 聞き耳(35) : 1D100 : 98 [ 計:98 ]
† 小鳥遊 悠(あめこ)
 聞き耳 1D100 : 26 [ 計:26 ]
 25
† 薄 幸誠(ましゅ)
 聞き耳 1D100 : 67 [ 計:67 ]
 37
† 相川 相川 凛斗(るい))
 1D100 : 82 [ 計:82 ]
KP(陸亜): 全員失敗か。でも、小鳥遊先生は惜しかったからね。ちょっとだけ出してあげよう。ちょっとだけよ。
耳鳴りがするほど深い暗闇の中で、小鳥遊先生は僅かに人の声を聞きます。
それは男性のものと思われ、更には悲痛ながらも歌のようにすら聞こえるでしょう。

《彼女は……私の…を……》
《……は絶望の……にいる》
《どうすれば……》

小鳥遊 悠(あめこ): 聞き取れたワードから(絶望…?!)とびっくしりとこう。
KP(陸亜): 雛子ちゃんは以前にも暗闇の狭い空間に閉じ込められたことがありましたね。
そこで、一つの小さな生命が無残にも殺される声を聞いてしまったことを思い出してしまいます。<SAN-1>で。
東雛子(朱理): 了解しました!「・・・また、暗闇ね」しょぼぼん
KP(陸亜): 凛斗君は何者かに腕を掴まれてビビってるのでそれどころではなく、幸誠君は腕を掴んでいる凛斗君から反応が無いのであれ? 大丈夫??とか思ってたのかもしれません。
ともあれ四人は、深い深い闇の底へと落ちて行き――間もなく、その意識を途絶えさせるでしょう。

本編
最終更新:2014年05月26日 22:06