小学4年生――6月

【小学4年生―6月】

京太郎「あー…学校行きたくねぇ…」

憧「馬鹿な事言ってないで手は動かす」

京太郎「いや…だってさぁ…」

憧「テストなんてちゃんと予習と復習してれば簡単でしょ」

穏乃「そもそも予習と復習なんてしないってばぁ…」

憧「そりゃ普段からアンタたちがだらけ過ぎなだけ」

憧「その分、手伝ってあげてるんだから頑張りなさい」

穏乃「はぁい…」

京太郎「うーい…」

憧「あ…で、京太郎」

京太郎「ん?」

憧「アンタ何が得意で何が苦手なの?」

京太郎「大体、全部苦手だ!!」

憧「いばって言うんじゃないの…まったく」

憧「強いて違いをあげるなら、で良いから。じゃないとこっちも教え方考えないといけないし」

京太郎「んー…強いて言うなら…」


>>+2
苦手

>>+3
得意


算数国語社会音楽図工家庭科の中からお選び下さい




























京太郎「図工が苦手で、家庭科が得意だぞ」ドヤァ

憧「なるほどねー…確かにアンタガサツそうだし」

京太郎「うっせーよ。細々した作業って性に合わないってだけだ」

憧「それがガサツって言うんでしょ。ま…こっちとしては教えやすくて良いけど」

京太郎「ん?」

憧「苦手教科に暗記科目が出てこないって時点で、意外とアンタの記憶力は悪くないって事」

京太郎「…あれ?俺、新子に褒められてる?」

憧「…何?あたしが褒めたらいけない訳?」ジトー

京太郎「い、いや…そういう訳じゃないけど…意外だなって」

憧「そんなに馬鹿にされたいならもっと馬鹿にしてあげるけど?」ニコー

京太郎「すみません。やめてください」フルフル




穏乃「えー…って事は京太郎、結構頭良いの?」

京太郎「ふふん。なんたって新子のお墨付きだからな!」ドヤァ

憧「いや、記憶力と頭の良さは別問題だから」

憧「それにそこまで持ち上げたつもりはないし」

京太郎「えー…」

憧「そんな不満そうな声をあげない。ちゃんとアンタにぴったりな暗記方法考えてあげたから」

京太郎「お…なんだ!?」

憧「書け」ニッコリ

京太郎「…え?」

憧「ひたすら教科書を書き写せ」ニッコリ

京太郎「…じ、冗談だよな?」

憧「そういうのを言ってるように思える?」ニコー

京太郎「……」

憧「……」

京太郎「チクショウ…新子になんか頼んだ俺が馬鹿だった…」カキカキ




穏乃「憧、私は?」

憧「しずはまず問題をちゃんと理解しないとね。その辺、問題集作ってきてあげたから一緒に解いていこ」

京太郎「なんか俺と扱い違いすぎないか!?」

憧「仕方ないじゃん。問題集一つしかないんだし」

京太郎「くそ…差別だ…絶対これ男女差別だ…」

憧「ぶつくさ言ってないでとっととやりなさい」

憧「(…ま、苦手じゃないって事は大体、理解してるって事だし)」

憧「教科書書き写してその問題を延々解いていけば酷い点数は取らないでしょ)」

憧「(問題は国語だけど…その辺はあとで見てあげるとして)」

憧「(まずはしずの方を重点的にやらないと…また居残りとかになっちゃいそうだし)」

穏乃「ねー憧~。ここは?」

憧「あ、そこはね…」

京太郎「くっそ…理不尽だ…ぁ…」カキカキ





憧「…はい。そろそろ休憩しましょ」

京太郎「うがー…」ドサ

穏乃「…京太郎、大丈夫?」

京太郎「うぁー…これで腱鞘炎になったら新子の所為だからな…」

憧「はいはい。文句はテストが終わった後に幾らでも聞いてあげるから」

穏乃「でも…ずっと書きっぱなしなんて京太郎可哀想だよ」

憧「大丈夫。男の子なんだし、それくらい我慢出来るって」

憧「ねぇ、京太郎?」ニコッ

京太郎「う…うぅぅ…」

京太郎「あ、当たり前だろ!俺はお前らみたいな軟弱な奴らとは違うんだよ!」

憧「ほら、本人がこう言ってる事だし、気にすることないって」

穏乃「うーん…」



穏乃「…えい」ソッ

京太郎「…うへぁ!?」

京太郎「って…高鴨。何を…?」

穏乃「マッサージ。少しは楽になるかなって」フニフニ

穏乃「私も山に行った時にこうして自分の身体解してるから…効かない訳じゃないんだろうけど…」フニフニ

穏乃「…どう?気持ち良い?」

京太郎「あー…」


00~30 あんまり
31~60 そこそこ
61~99 寝そうなくらい気持ち良い































>>あんまり

京太郎「(一生懸命やってくれてるのは伝わってくる)」

京太郎「(伝わってくるんだけど…ちょっとズレているというか)」

京太郎「(高鴨本人の身体じゃ丁度良いんだろうけど…あんまり…だなぁ)」

穏乃「~♪」

京太郎「(でも、折角、本人が頑張ってやってくれてるのに…あんまりって言うのも可哀想だし…)」

京太郎「…ありがとう。気持ち良い」

穏乃「そっか!じゃあ、もっと頑張るね!!」ギュウゥ

京太郎「うぐっ…!」

京太郎「(い、痛ぇ…!い、今、変なところ入ったぞ…!?)」

京太郎「(やばいグリグリって…痛い痛いこれやばい!!)」

京太郎「(蜂に刺された時と同じくらいやばい!!)」

憧「あー…しず。もうそこまでにしときなさい」

穏乃「え…でも…」

憧「良いから。息抜きも出来た事だし、また再開するよ」

憧「…京太郎はもうちょっと休んでて良いから」

京太郎「…あぁ。そうする…ありがとうな」

憧「…良いって。頑張ったのは伝わってきてたし」

穏乃「???」


















【System】
高鴨穏乃の好感度が1(0+1)上がりました。
高鴨穏乃の現在の好感度は3です。
須賀京太郎はスキル【手先が不器用?】を手に入れました。
須賀京太郎はスキル【家庭科は得意】を手に入れました。
最終更新:2013年09月21日 14:39