【中学一年 ―― 12月第二週】
京太郎「(さーて…一ヶ月ぶりの公式戦だけど…)」
太平山「」ゴゴゴ
上原「」メラメラ
御広谷「」ビクビク
京太郎「(…まさか一回戦から太平山、上原、御広谷と当たるなんてな)」
京太郎「(…何故か御広谷にはすげーびびられてるけど…)」
京太郎「(太平山と上原はやる気十分って感じだな)」
京太郎「(太平山は合宿の時の、上原は公式戦のリベンジしたいってところか)」
京太郎「(…あぁ、良いぜ)」
京太郎「(俺としても…それは願ってもない事だ)」
京太郎「(お前ら相手くらい…楽に勝てないと青山の江藤には手も足も出ないだろうからな)」
京太郎「(それに…秋季大会じゃ他の相手が弱すぎて成長があまり実感できなかった)」
京太郎「(だから…悪いけど…ここは…)」
京太郎「(俺の腕試しに付き合ってもらうぜ…!!)」ゴッ
>>+2京太郎(雀力6+能力補正12+土壇場5-能力補正(上原)10)13
>>+3上原(雀力5-能力補正(京太郎)12)-7
>>+4太平山((雀力5-能力補正(京太郎)12-能力補正(上原)10)-17
>>+5御広谷(雀力6-能力補正(京太郎)12-能力補正(上原)10))-16
>>京太郎18 → 加速世界発動 38
>>上原45
>>太平山51
>>御広谷61
御広谷「(落ち着け…インターミドルから…ちゃんと学習しただろう…!)」
御広谷「(須賀の奴は…基本手牌はあまり良い訳じゃない…)」
御広谷「(恐ろしいのは鳴いた時の速度だけだ)」
御広谷「(鳴かせさえしなければ手がまごつく事が多い)」
御広谷「(秋季大会でも…決勝で他家に和了らせなかったのにノーテンで親を二回流してるのがその証だ)」
御広谷「(最初から聴牌に近い今の形なら…俺だって狙い撃つ事くらい…)」
京太郎「…」トン
御広谷「~っ!それロンだ!3900!!」
京太郎「…あぁ」
>>+2京太郎(雀力6+能力補正12+土壇場5-能力補正(上原)10)13
>>+3上原(雀力5-能力補正(京太郎)12)-7
>>+4太平山((雀力5-能力補正(京太郎)12-能力補正(上原)10)-17
>>+5御広谷(雀力6-能力補正(京太郎)12-能力補正(上原)10))-16
>>京太郎48 → 加速世界発動 → 68
>>上原0
>>太平山59
>>御広谷17
京太郎「(はは…やっぱりインターミドルクラスは違うな)」
京太郎「(まさか俺が直撃を受けるなんて…どれくらいぶりだろ)」
京太郎「(最近は小走先輩相手にも直撃狙われる事なんて少なかったんだけどな)」
京太郎「(やっぱり…自分の中で慢心があったんだろうな)」
京太郎「(こいつらは全員一度勝った相手だから今回もやれるって思ってたんだろう)」
京太郎「(だが…もうそれは捨てる)」
京太郎「(フォア・ザ・チーム…その領域にまだ俺はたどり着けないけれど…)」
京太郎「(何れそこに手を掛ける為にも…腕試しなんて…考えない)」
京太郎「(ただ…全力で…打つ…!)」ゴッ
京太郎「…それロンだ。6400」
上原「チッ…!」
>>+2京太郎(雀力6+能力補正12+土壇場5-能力補正(上原)10)13
>>+3上原(雀力5-能力補正(京太郎)12)-7
>>+4太平山((雀力5-能力補正(京太郎)12-能力補正(上原)10)-17
>>+5御広谷(雀力6-能力補正(京太郎)12-能力補正(上原)10))-16
>>京太郎70
>>上原40
>>太平山73
>>御広谷12
太平山「(どうやら…須賀のスイッチが入り始めたみたいだな)」
太平山「(勿論、さっきまでも本気だったんだろうが…気合の入りようが違う)」
太平山「(インターミドル勝者の慢心からはもう立ち直ったってところか)」
太平山「(まったく…御広谷も余計な事をしてくれる)」
太平山「(リベンジに燃えるのは良いが…下手に目を覚まされたら手がつけられなくなるんだぞ)」
太平山「(ま…リベンジを狙いたい気持ちは分からないでもないけどな)」
太平山「(ただ…それを優先してチームの敗退なんて…エースの意地が許さない)」
太平山「(狙い撃てるなら狙いたいが…ここは…実力的に見て二位抜けを狙うのが確実…)」
太平山「…ロン。7700」
御広谷「あ…あぁ…」
>>+2京太郎(雀力6+能力補正12+土壇場5-能力補正(上原)10)13
>>+3上原(雀力5-能力補正(京太郎)12)-7
>>+4太平山((雀力5-能力補正(京太郎)12-能力補正(上原)10)-17
>>+5御広谷(雀力6-能力補正(京太郎)12-能力補正(上原)10))-16
>>京太郎47 → 加速世界発動 → 67(ふふふ…こっそり修正しておけばバレないだろう…)
>>上原78
>>太平山53 → リザレクション発動 →78
>>御広谷69
※リザレクション
判定時自身が最下位の場合、コンマに+25する。
上原「(くそ…くそ…なんでなんだよ…!)」
上原「(なんで打とうとすると…あの青山の一年が頭に浮かび上がってくるんだ…!)」
上原「(たった一局だけだったっていうのに…)」
上原「(打つ度に…あいつの顔が浮かんで…役満喰らった光景が目に浮かんで…)」
上原「(くそ…くそ…なめやがって…なめやがって…!)」
上原「(俺はエースなんだぞ…今まで…勝って勝って…勝って来たんだ…!)」
上原「(これまでも…これからも…俺は雑魚相手に勝ち続けるんだよ!!)」
上原「(こんなところで…こんなところで…負けてたまるか!!)」
上原「それだ!ロン!!」
京太郎「…あぁ…」
「先鋒戦終了!!!しかし、誰がこの結果を予想したでしょうか!?」
「インターミドル覇者阿太峯!!エースの須賀がまさかの最下位!!」
「どうやら彼は集中出来ていなかったようですね」
「途中からは気合も入れなおしたようですが、何か懸念でもあったのでしょう」
「やはりチームとしての完成度があまりにも低いからでしょうか」
「さぁ…どうでしょう。ですが、阿田峯はここから辛い戦いが始まりますね」
「今まで最下位スタートなんてなかった訳ですから…」
「点差は微々たるものですが、果たして阿太峯ここから追いつけるのか!?」
「では、次鋒戦…スタートです!!」
京太郎「…すみません」
モブA「…チッ…つっかえねぇ…」
モブB「それでもお前エースなのかよ」
モブC「相手は格下ばっかりなんやで?分かっとるんか?」
京太郎「…はい。俺の失敗です」
モブA「失敗しましたで済んだら警察要らねぇんだよ」
モブ「おら、土下座しろ土下座ぁ!!」
モブC「あーぁ…これ負けやわー…須賀の所為でやる気なくしたわー」
京太郎「すみません…」
モブβ「…っ!!」
モブβ「や…止めて下さい…!」
モブA「あ?」
モブB「なんだ?うちの戦犯王が俺らの意見する気か?」
モブβ「だ…だって…そんな…お、おかしいですよ!」
モブβ「たまたま須賀の調子が悪かっただけでしょう?」
モブβ「それなのにそんな風に責めるなんて…」
モブβ「今まで勝ててたのは須賀のお陰なんですから…そんな風に言わなくても…」
モブβ「それに…まだ勝負は決まった訳じゃないんです。ここから挽回する事だって…」
モブA「あ?そんなもん次がお前ってだけでありえねぇんだよ」
モブB「またどうせ大失点するんだろ?」
モブC「しっとるで。わいは詳しいんや」
モブβ「……じゃあ…そうじゃなかったら…良いんですか?」
モブB「ん?」
モブβ「お、お…俺が+収支で終わらせられたら…真面目にやってくれますか!?」
モブA「は?お前何調子乗ってくれてる訳?」
モブβ「だって…そ、そういう事でしょう?」
モブβ「それとも…真面目にやるのが怖いんですか?」
モブβ「須賀が負けたからって…言い訳して…それで諦めるのが格好良いって思ってるんですか!?」
モブB「おい、お前、先輩に対して…」
モブβ「先輩だったら…!」
モブβ「先輩だったら…尊敬出来る人で居てくださいよ!!」
モブβ「ちょっと点差出来ただけでグチグチ言うようなところ見せないで下さいよ!!」
モブβ「少なくとも…モブ1先輩たちだったらそんな事は…」
モブA「…っ!!てめぇ!!!!」
京太郎「…やめてくれ」
モブβ「…須賀」
京太郎「…ごめんな。俺の所為で…」
モブβ「いや…だけど…」
京太郎「俺が失点したのは事実だ。責められるのは仕方のない事だよ」
京太郎「それより…モブβは次鋒戦…頑張ってきてくれ」
モブβ「でも…」
京太郎「良いんだ。俺は…大丈夫だからさ」
モブβ「…分かった。でも…その…あんまり抱え込むなよ」
モブβ「部長が言ってた。チームはお互いにおぎあう為にあるんだって」
モブβ「…お前が今まで補ってくれた分…俺が頑張ってくるから…さ」
京太郎「おう」
モブA「…」グッ
モブβ「(そうだ…須賀は…今まで頑張ってきてたじゃないか…)」
モブβ「(インターミドルに出て優勝飾って…)」
モブβ「(そんなあいつが実力を発揮出来なかったのは…俺達の所為だ)」
モブβ「(俺達が不甲斐ないから…あいつは負けたんだ)」
モブβ「(だから…その分を…今度こそ俺が取り返す…)」
モブβ「(秋季大会予選決勝の時の大失点した分を…)」
モブβ「(ここで須賀の奴に…返して…!)」
>>+2
00~30 だが、現実は非情である
31~60 ぎりぎり+収支で終わった
61~99 大爆発した
※雀力により+3
>>ぎりぎり+収支で終わった
モブβ「(…やった…)」
モブβ「(俺だって…出来るじゃないか…)」
モブβ「(凄い格好悪かったけど…須賀みたいに大物手は和了れなかったけど…)」
モブβ「(でも…3000点…稼いだぞ)」
モブβ「(約束は護った…これであの人達も真面目にやらなければいけなくなるはずだ)」
モブβ「(あの人たちは性格は悪いけど…でも実力的に劣っている訳じゃない)」
モブβ「(ちゃんと真面目にやってくれれば…このくらいの点差なんて…)」
モブβ「(きっと…きっとひっくり返してくれる…)」
京太郎「…はは…すげぇ…」
モブA「…チッ…」
モブB「…まさか本気で+で終わらせるなんてな」
モブC「なんや…くそ…」
京太郎「でも…これで一位との点差は5000もありません、まだ逆転する機会だって…」
モブA「うるせぇ!戦犯が偉そうに言うんじゃねぇ!!」
モブB「…A」
モブA「くそ…っ!分かってる…分かってるよ…」
モブA「…約束なんかしてねぇが…」
モブA「一年が+で終わって…俺らがダメでしたなんて監督に言えねぇ…」
モブC「…って事はマジでやるんか?」
モブA「…あぁ」
モブC「…そっか。まぁ、部長はAや。好きにしたらええ」
モブA「…ありがとうな」
モブA「(くそ…!腹が立つ…!)」
モブA「(どいつもこいつも…部長だ…モブ1先輩だって…)」
モブA「(今の部長は俺なんだぞ!!)」
モブA「(モブ1先輩たちだって…もういないんだ!)」
モブA「(それなのに…皆口にするのは前世代の事ばっかりで…)」
モブA「(あの須賀の奴にしたって…そうだ)」
モブA「(無意識的に…モブ1先輩たちと同じ事を俺たちに求めてきやがる…)」
モブA「(…そんな事…出来る訳ないだろうが…っ!)」
モブA「(あの人達は…すげぇ人なんだ。それこそ全国で優勝するくらい強い人たちなんだ)」
モブA「(それと同じもの求められて…答えられるか…!!)」
モブA「(それなのに…あの一年まで…あんな事言い出して…)」
モブA「(須賀が負けたからって逃げ道まで塞がれて…くそ…!)」
モブA「(あぁ…やってやる…やってやるよ…!)」
モブA「(正々堂々…実力で勝ってやる…!)」
モブA「(そうすりゃ…文句はねぇんだろ!!!)」
>>+2
00~60 だが、現実は非情である
61~99 先輩の意地を魅せつけた
※雀力により+5
太平山「それロンだ」
上原「ツモ」
御広谷「ツモだ」
モブA「あ…あぁぁ…」
モブA「(…くそ…なんでだよ…)」
モブA「(なんで…先輩たちみたいにいかないんだ…)」
モブA「(先輩なら…きっと勝ててた…きっとバトンを良い状態で後ろに渡せていた…)」
モブA「(なのに…なんで俺は何時もこんな…こんな…)」
モブA「(くそ…くそ…くそぉぉ…!!!)」
モブB「(…モブAは潰れたな)」
モブB「(…元々、あいつはプレッシャーや本番に強いタイプじゃない)」
モブB「(前部長はそれを克服する為にあいつに部長を譲ったんだろうが…)」
モブB「(今のところは…見事に裏目に出てる)」
モブB「(ま…偉大な前部長と言っても、全知全能でも何でもないって訳だな)」
モブB「(なのに…部員全員が彼らを持ち上げる)」
モブB「(…俺達だって一生懸命やろうとしてるんだぜ)」
モブB「(だけど…この前まで一年だった奴らが全員が急に先輩になれる訳ないだろ)」
モブB「(誰だって得手不得手はあるってのに…あいつらは…)」
モブB「(皆先輩たちの方が良かったって…そう言いやがる)」
モブB「(…なんでそんな奴らの為に俺たちががんばらなきゃいけないんだ?)」
モブB「(俺達なりに頑張ってるのに…それを認めてもらえない奴らの為になんで頑張らないといけないんだ?)」
モブB「(…ったく…面倒臭ぇ…)」
モブB「(…モブAがマジでやるって言ったから…手を抜くつもりはないけどな…)」
モブB「(…だけど…正直、やる気出ない)」
モブB「(俺らの事認めない連中の為に頑張れとか言われても…出る訳ねぇだろ…)」
>>+2
00~70 勿論、現実は非情である
71~99 なんとか踏みとどまった
>>なんとか踏みとどまった
モブB「ロン」
モブB「ツモ」
モブB「ツモ」
モブB「ロン」
モブB「…終わりだな、お疲れ様」
モブB「(…はぁ、結局、勝っちまった…)」
モブB「(ま、勝ったって言ってもモブAの分帳消しにして二位に浮上しただけだけどな…)」
モブB「(一応、最低限の仕事はしたし…これで良いだろ)」
モブA「…すまん」
モブB「気にすんなよ、お前がプレッシャーに弱い事くらい分かってる」
モブB「その為に後ろに俺とモブCが控えてるんだから、あんまり落ち込むな」
モブA「…あぁ」
モブB「(と言っても…当分は無理だろうな)」
モブB「(βの奴が頑張って+にした分、落ち込みようは大きい)」
モブB「(…あんまり長く引きずらなければ良いんだけどな)」
モブB「(実力はあるんだから…それさえ発揮できればそれで良いのに…)」
モブB「(ま、その分、フォローのしがいがあると言えばあるんだけどな)」
モブC「(まぁ、正直な。わいは先輩とかどうでもええねん)」
モブC「(面白おかしく麻雀したい、楽しゅうやりたい)」
モブC「(わいはわいやし…先輩は先輩や)」
モブC「(出来る事と出来ひん事はあるし、それも何れは埋まっていくものやろうし)」
モブC「(どうにも出来ひん差のイケメンは腹立つけれど…あくまでもそれだけや)」
モブC「(それでもな…それでも…)」
モブC「(やっぱ影で友達の事色々言われとって面白い訳ない)」
モブC「(勿論、わいらはそんだけの事やって来てるし言われるのも当然やろう)」
モブC「(でも、出来る人間と出来ない人間を同じ『先輩』って枠でくくって物言われて…気分ええはずない)」
モブC「(わいだけならともかく…モブAの奴追い詰めるような事言われてるの分かってて…ええ顔なんてしれやれるか)」
モブC「(そりゃこっちだって態度頑なにするっちゅうねん…)」
モブC「(ま…それが悪循環な事に気づいとって何も言わへんかったのはわいが悪いんやろうな…)」
モブC「(…今から…やり直す事って出来るんやろうか?)」
モブC「(…ま、ええわ。それより…目の前の対極に集中せんと…)」
>>+2
00~60 だが(ry
61~99 なんとか勝ち抜けた
「誰が、誰がこんな結果を予想したでしょうか!?」
「インターミドル覇者阿田峯敗退!!」
「まさかの一回戦敗退です!!」
モブC「…すまんな、捲るどころか…逆にやられてしもうた」
モブB「気にすんな、そういう事もある」
モブA「いや…それより…須賀ぁ!」
京太郎「…はい」
モブA「お前の所為で負けたんだ!分かってるんだろうな!!」
モブβ「や、止めて下さいよ!俺達は皆、頑張ったじゃないですか!?」
モブA「頑張った!?ふざけんなよ!!」
モブA「こいつがあの卓で最下位なんてあり得ないんだよ!!」
モブA「こいつは俺達の顔に泥塗る為に最下位になったんだ!そうなんだろ!!」
モブβ「そんな訳ないじゃないですか!」
モブB「…黙ってろ一年。つか、現実的に見てそれしかありえないだろ?」
モブB「こいつはインターミドルであいつら相手に無双してたんだぜ?それなのに最下位なんてどれだけ舐めプしてたんだって話だろ」
モブC「……」
モブA「んで、須賀、どう責任取ってくれんだよ?土下座じゃ済まさねぇぞ」
郁乃「はいそこまで~」バンッ
モブB「…監督?」
郁乃「うんうん。遅うなってごめんね~」
郁乃「女子の方もようやく一回戦終わったから来てみたんやけど…」
モブA「……」
モブB「……」
モブC「……」
郁乃「…うん。とりあえず君らレギュラー降りよっか~」ニコー
モブA「なっ…!」
モブB「ちょっとまって下さい!それはおかしくないですか!?」
モブA「そ、そうですよ!レギュラー外すなら須賀の方じゃないんですか!?」
郁乃「え?なんでなん~?」
モブA「だって、須賀の奴先鋒でわざと負けて…」
郁乃「で、それは確証はあんの~?」
モブA「それは…」
郁乃「ないんやな~。じゃあ、言いがかりやね~」ニコニコ
モブB「でも…こいつがあの卓で負けるなんて…」
郁乃「誰でも調子悪い時くらいあるやろ~?」
郁乃「運が悪かっただけかもしれへんやん」
モブA「それは…」
郁乃「で、君等は大事なエースに何してくれとるん~?」
郁乃「まさかより大失点した身で戦犯とか言うてへんやろうな~?」
モブA「っ!!」
郁乃「まぁ、どっちでも構わへんけどね~」
郁乃「…これまで君等に対して苦情が結構あがっとるんよ~」
郁乃「それで大会でもこの結果やろ?それやったらまぁ」
郁乃「君らいらへんやん~」ニコー
モブA「なっ…」
郁乃「京太郎君は実力的に外せへんし~」
郁乃「そんな彼と仲良く出来ひんのやったら、君等なんて必要ないやん~」ニコニコ
モブB「でも…それじゃ…」
郁乃「それじゃ何?まさか自分たちが実力的にはずされへんとでも思うとった?」
郁乃「アホやなぁ~ほんまあほやで~」
郁乃「一山いくらの雀士程度でしかない癖に調子のりすぎやって」ニコ
モブA「なっ…!」
郁乃「確かに君等は男子では実力飛び抜けてるけど代替が効かへん訳やないんやで~」
郁乃「幸いにしてうちには一年に有望なの何人か入ってくれとるし」
郁乃「君等が勝てへんのやったら、要らへんよ~」
郁乃「寧ろ、邪魔だから出て行って、的な~?」
モブB「ぐっ…」
郁乃「秋季大会一回戦負けで終わったからチーム作りなおす口実にもなるやろうしな~」
郁乃「だから、とりあえず月曜日までに退部届け書いてきてやぁ~」
モブA「そんな…急に…」
モブB「」…グッ
モブC「……」
モブC「……」
モブC「……」
モブC「…すみませんでしたあああああ!」ドザー
モブA「え?」
モブB「は?」
郁乃「ん~?」
モブC「これからは!これからは心いれかえてチームの為に尽くします!!」
モブA「ちょ…お、お前…」
モブC「態度も変えて雑用から何やらさせて貰います!!」
モブC「だから…退部だけは退部だけは堪忍してください!!」
モブB「…もういいだろ。俺たちなんて邪魔なんだから…」
モブC「…良い訳あらへん!」
モブC「…ここで終わったら…ワイら最高に格好悪いまんまやないか!!」
モブC「一年に当たり散らして…滅茶苦茶やって…大会でも負けて…!!」
モブC「一生、この思い出引きずるんやで!!」
モブC「麻雀する度に…今日の事思い出すんやで!!」
モブA「…それは…」
モブC「ワイは…嫌や」
モブC「こんなんで…終われへん終わりとうない!!」
モブC「お前らと出会えた麻雀を…こんな思い出引きずってやりたくないんや!!」
モブC「…だから…お願いします!」
モブC「ワイらの事…レギュラーに戻してくれなんて言いません!!」
モブC「なんとか麻雀部にだけ…麻雀部には置いとかせて下さい…!!」
モブB「…C…」
モブA「…止めろよ、そんな…格好わるい」
モブC「そんなん今更やないか!」
モブC「ワイら今まで最高に格好悪かったやないか!!」
モブC「それが土下座の一つや二つ…なんぼのもんや!!」
郁乃「ん~そうやねぇ~」チラッ
京太郎「……」
>>+4
1.モブAたちをかばう
2.何も言わない
>>モブAたちを庇う
京太郎「…俺からもお願いします」
モブA「須賀…!同情なんて…!」
京太郎「してませんよ。…する訳ないじゃないですか」
京太郎「俺だって色々モブA先輩たちに色々されてきたんです」
京太郎「正直、恨んでる気持ちはありますよ」
京太郎「でも…そうやって協力しあえるチームを作れなかったのは俺の責任でもあります」
京太郎「俺がもっとモブA先輩たちに歩み寄っていれば、こんな事にはなっていなかったでしょうし」
京太郎「何より…今日、負けたのは先鋒で最下位になった俺の責任です」
京太郎「だから…俺からもお願いします」
京太郎「もう少しだけ…猶予をあげて下さい」
郁乃「ええの?正直、京太郎君が一番、許せへん立場やろ~?」
郁乃「一番、嫌がらせされたのは京太郎君やし」
京太郎「許す許さないじゃありませんよ」
京太郎「…チーム作りは全員の責任で、チームの敗北は全員の敗北です」
京太郎「それが…俺に麻雀を教えてくれたモブ1先輩たちのフォア・ザ・チームですから」
モブA「っ…!」
郁乃「それやったら私からは何もないかなぁ」
郁乃「ただ、コレ以上他の部員から苦情があるようやったら強制退部もあり得るからな~」
郁乃「その辺、気ぃつけときや~」
モブC「はい!ありがとうございますありがとうございます!!」
モブA「…」
モブβ「…須賀」
京太郎「…あはは…悪いな。その…勝手に色々言っちゃってさ」
モブβ「…お前が決めたんならそれで良いよ」
モブβ「それに…流石のお前でも二度庇うつもりはないんだろ?」
京太郎「あぁ、勿論」
モブβ「だったら俺からは文句ないよ。多分、他の奴らも同じだと思う」
京太郎「…ありがとうな、…その…色々と」
モブβ「良いって。普段、お前にされてる分返しただけだからさ」
京太郎「先輩方も…勝手に決めてすみませんでした」
モブA「……行くぞ」
モブB「あぁ…」
モブC「…須賀、ありがとうな」
京太郎「いえ…」
京太郎「(正直…これで良いのか分からないけど…さ)」
京太郎「(でも…まぁ、これで部の空気も少しはよくなるんじゃないだろうか)」
京太郎「(最高の結果とは言えないけれど…でも…)」
京太郎「(少しは…モブ1先輩たちの気持ちも理解出来た気がする)」
京太郎「(フォア・ザ・チーム…まだまだ遠いけど…)」
京太郎「(でも…何時かはものにしたいな…)」
【System】
須賀京太郎の雀力が1あがりました
須賀京太郎はスキル【フォア・ザ・チーム?】を手に入れました
このスキルは団体戦でコンマに+3します
最終更新:2013年10月13日 17:42