中学一年――11月イベント

【中学一年 ―― 11月】

京太郎「(鷺森のお陰で…少しだけ気が楽になった)」

京太郎「(どうやら俺は知らない間にエースだなんだって自分の事を縛り付けてたらしい)」

京太郎「(そんな偉そうなタイプじゃないってのに…まったく馬鹿なもんだ)」

京太郎「(ま…【12月の第二週には秋季大会の全国戦】がある)」

京太郎「(折角、出場決まったんだし…まずは今のメンバーで頑張ろう)」

京太郎「(ダメだった時はダメだった時で…監督に動いてもらうかもしれないけど…)」

京太郎「(そうならないように…俺も動いておこう)」

京太郎「(よし…とりあえず方針は決まったし…今日は…っと)」



>>+2
末尾偶数:インターフォンがなった
末尾奇数:やえ先輩からメールが来た



































>>インターフォンが鳴った

ピンポーン

京太郎「ん…?」

京太郎「(誰か来たのか…うーん…)」

京太郎「(…ぶっちゃけ出るの面倒くさい…)」

京太郎「(でも、お袋も親父も今、いないな…)」

京太郎「(カピーに出てもらうってわけにもいかないし…仕方ない)」ヨイショ

京太郎「はいはーい…今出ますよっと…」

京太郎「ってあれ…?」




>>+2
末尾偶数:宥さん?
末尾奇数:鷺森?


































>>宥さん?

京太郎「あれ…?宥さん?」

京太郎「(て言うか…宥さんしかいないよなこのフル装備…)」

京太郎「(幾ら12月も間近で寒くなってきたと言っても…こんな格好するなんて宥さんだけだろうし…)」

宥「えへへ…来ちゃった…♪」パァァ

京太郎「お…おう…」カァァ

京太郎「(あ、やばい…呆けてる場合じゃない…!)」

京太郎「ご、ごめん!今開けるからもうちょい待っててくれ!」

宥「あ…う、うん…でも、急がなくても良い…よ」プルプル

京太郎「(いや…流石に寒さでプルプルしてる人を見て急がないのは無理だって…!)」

京太郎「(とりあえず服着替えて…だぁぁ髪の毛寝癖ついてる!?)」

京太郎「(いや…ね、寝癖はいいや!!とにかく…服だけ着替えて早く入れてあげないと…!!)」






京太郎「悪いお待たせ!!」

宥「あ、ううん。急に来た私が悪いから…」プルプル

京太郎「い、いや…でも…じゃない。と、とにかく中に入ってくれ!」

宥「うん…お邪魔しまぁす…」バタン

宥「はぅ…お外よりあったかぁい…でも…」

京太郎「(あ、ちょっと物足りなさそうな顔だ)」

京太郎「良いよ。先にカピーの部屋入っててくれ」

宥「良いの?」

京太郎「あぁ。別に宥さんが何か盗むなんて思ってねぇし」

京太郎「それに俺もお茶を入れたらすぐ行くからさ」

宥「うん。じゃあ、待ってるね」ニコー

京太郎「お…おう…」カァ





京太郎「お待たせーっと…」

宥「カピーちゃん…♪」ナデナデ

カピー「キュゥー♪」ゴロゴロ

京太郎「相変わらず仲良いな」

宥「あ、須賀君。おかえりなさい」ニコー

京太郎「おう、ただいま」

京太郎「…顔色も少しはマシになったし…大丈夫そうだな」

宥「うん…ごめんね、急に押しかけたりして」

京太郎「いや、別に良いよ。でも、どうしてだ?」

宥「えっと…私、ほら…とっても寒がりだから…お医者さんとかにも通ってるんだけど…」

宥「そこで少しでも症状がマシになるようにってお散歩を薦められてるの」

宥「勿論、今の時期はあんまりお散歩出来ないけど…でも、今日は何時もより日差しが暖かかったから出てみようかなって…」

宥「でも…すぐに太陽が雲に隠れて気温も下がっちゃって…」

宥「寒くて震えてたところに近くに須賀君のお家があるのを思い出したの」





京太郎「なるほどなー…」

京太郎「ま、俺の家で良ければ何時でも避難所にして良いよ」

京太郎「親父とお袋にも話を通しておくからさ」

宥「…良いの?」

京太郎「当たり前だろ。つか…今の時期でも寒くて動けなくなるような人、放っておけねぇし」

京太郎「つか、玄の奴は?付き添いとかそういうのは言い出さなかったのか?」

宥「あ…玄ちゃんは今の時期、旅館のお手伝いで忙しいから…」

宥「私、早く動いたりするのは苦手だし、そういうの出来なくて…」

宥「だから、自分の事だけは私がやろうって…」

京太郎「…そっか。なら…」



>>+2
00~50 今度は俺も呼んでくれよ
51~99 もっと俺に頼ってくれても良いんだぞ



































>>もっと俺に頼ってくれても良いんだぞ

京太郎「もっと俺に頼ってくれても良いんだぞ」

宥「え?」

京太郎「言っただろ。宥さん放っとけないってさ」

京太郎「今度から散歩する時は呼んでくれれば何時でも行くからさ」

宥「でも…迷惑じゃない?」

京太郎「そんな事あるかよ」

京太郎「寧ろ、そうやって遠慮される方が迷惑だからさ」

京太郎「また何時倒れたりするんじゃないかって心配になるし」

京太郎「だから…俺としては誘ってくれた方が嬉しい」

宥「…うん…♪」

京太郎「ま、合宿とか遠征でダメな時以外は付き合うからさ」

京太郎「遠慮なく言ってくれよ」





宥「あ…じゃあね…一つ…お願いしても良い?」

京太郎「ん?」

宥「カピーちゃんも暖かいけど…でも、此の前の須賀君もとっても暖かかったから…」

宥「須賀君さえ良ければ…また膝枕…させてくれない?」

京太郎「う…いや…」

宥「あ…やっぱり…私の膝…ダメだった?」シュン

京太郎「ち、違うって…!そ、そうじゃなくて…ただ…良いのか?」

宥「え?何が?」

京太郎「だって…恋人でも無いのにそんなポンポン膝貸して…」

宥「お礼だから良いの」クスッ

宥「それに…須賀君は私のお友達…なんだよね?」

京太郎「うん…まぁ…そりゃ…な」

宥「だったら遠慮なんてしないで…ね」

宥「私に出来るのなんてこれくらいだから…」オイデオイデ

京太郎「う…じゃあ…遠慮なく…」








宥「どう…かな?」

京太郎「…いや…やっぱ宥さんの膝は…落ち着くな」

宥「そう…?そう言ってくれると嬉しいな…♪」ナデナデ

京太郎「ん…ふぁぁ…」

宥「…あれ?眠くなっちゃった?」

京太郎「あ…悪い…」

カピー「カピュー……」ファァ

宥「ふふ…カピーちゃんも同じみたい」

宥「じゃあ…皆で一緒にお昼寝しよっか」

京太郎「ん…?宥さんも?」

宥「うん。…ダメかな?」

京太郎「ダメな訳ないだろ。じゃあ、ちょっと毛布とって…」

宥「…ううん…これで大丈夫」ギュッ

京太郎「わわ…っ!!」









宥「えへへ…♪思った通り…ぎゅってするともっとあったかぁい…♪」

京太郎「や…あ、あの…ゆ、宥さん!?」

宥「ん…ごめん…本格的に眠くなってきちゃった…」

京太郎「いや、あの…そ、それは良いんだけどさ!だけど…」

宥「…おやすみ…なさぁい…♪」クー

京太郎「これはちょっと色々と危険過ぎる…って…早いなおい…」

カピー「キュー…」

京太郎「あー…分かった分かった。ほら、お前も眠いんだな、スペース空けてやるから…」

カピー「キュー♪」モゾモゾ

京太郎「(…はぁ…にしても…まさか突然抱きしめられるとはなぁ…)」

京太郎「(お陰で胸に大きなおもちが二つ…二つ…)」

京太郎「(…ダメだ、完全に目が冴えちまった…)」

京太郎「(…恨むぜ、宥さん…)」

宥「えへ…へぇ…♪」スピー

京太郎「……」

京太郎「(…ま、今回はその嬉しそうな寝顔に免じて…許してやるけどさ)」
















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須賀京太郎の男気が3あがりました
最終更新:2013年10月13日 16:23