中学一年 ―― 11月秋季大会予選

【中学一年 ―― 11月第二週】

郁乃「さて、今週は秋季大会や~」

郁乃「今年も去年とルールは同じで、途中入れ替え有りの勝ち抜き戦」

郁乃「出来るだけ多くの生徒に経験積ませてやりたいけどそのためには勝ち進む必要がある」

郁乃「難しいところやね~」

京太郎「…で、なんでそれを俺に言うんですか?」

郁乃「いやーどうせやったら、エースの須賀君に色々意見聞こうと思って~」

京太郎「って言っても…俺、まだ一年ですよ?」

郁乃「それでもうちのエースやろ~?」

郁乃「もしかしたら三年間一緒に闘うかもしれへんのやし~」

郁乃「それに来年からはチームメイトの育成とかもやってもらわなあかんしな~」

郁乃「ま、今回はお試しって事で、一回やってみようや~」

京太郎「はぁ…それなら…」




郁乃「さて、一年で君と同じく有望なのは二人おるのは知っとる~?」

京太郎「あぁ。モブαとモブβですよね」

郁乃「うんうん~。その子らは来年のインターミドルは難しいやろうけど…」

郁乃「その次の年には主力として入ってくれるのは確実やと私は思うとる~」

郁乃「ただ、今年はどうしようか思うてね~」

郁乃「レギュラーとして2年のモブA君たちはほぼ確実」

郁乃「そこに須賀君が入って4人~」

郁乃「後もう一人枠が開いてるんやけど~どっち育てたい?」

京太郎「他の二年の人じゃダメなんですか?」

郁乃「他の子は伸び代がちょっと危ういから微妙な感じ~」

郁乃「須賀君がそっちの方がええ言うんやったら何とか見繕うけど~…」

郁乃「モブA君たちにも一段劣って再来年には期待も出来ひん結果になるかも~」

京太郎「…なるほど。それだったら今年から再来年見越して強化しとこうって訳ですか」

郁乃「うんうん~」




郁乃「で、二人とも方向性はちょっと違ってね~」

郁乃「モブα君は自己強化型つまりコンマ判定を+にする方向に進むよ~」

郁乃「モブβ君は支配型つまり相手のコンマ判定を-にする方向に進むんやで~」

京太郎「…こんま?判定?」

郁乃「まぁ、その差は何処で出るかは正直未知数やし決めてへんけど~」

郁乃「内部の設定的にはそういう風になってますよ、的フレーバーなサムシングで~」

京太郎「あの…またいまいち話がよく分からないんですが…」

郁乃「じゃあ、須賀くんはどっちがええ?」

京太郎「あ、また話を聴くつもりがないんですね…」

京太郎「…ま…それじゃあ…」


>>+2
1.モブαの方で
2.モブβの方で
3.他の二年の人お願いします



































2モブβの方で

京太郎「じゃあ、モブβの方で」

郁乃「了解ーちなみに理由は~?」

京太郎「まぁ、俺が似たタイプなので色々教えられそうなのが一つ」

京太郎「それにどっちかって言うとモブαよりもモブβの方が引っ込み思案ですから」

京太郎「今の内に場馴れさせておいた方がいいかなって」

郁乃「なるほど~一理あるな~」

郁乃「じゃあ、その方向でオーダー組んでくるわ~」

京太郎「…お願いします」







京太郎「(さて…そんな訳で始まった秋季大会だけど…)」

京太郎「(どのチームもまだまだ完成度の低さが見て取れる)」

京太郎「(…まぁ、それは俺達にも言える話なんだけどさ)」

京太郎「(チームの主軸である二年三人は…正直、モブ1先輩たちと比べると一歩劣る)」

京太郎「(その上、フォア・ザ・チームの精神もなく…それぞれが点数を稼いでくるだけだ)」

京太郎「(今は…まだそれで良い。相手も弱い分…それでも勝てる)」

京太郎「(だけど…これがインターミドルクラスともなるとそうはいかない)」

京太郎「(不動峰や上原も…来年は必ず出てくるだろう)」

京太郎「(そいつらと当たった時に…俺達はチームとして勝てるんだろうか…?)」






モブβ「す…須賀」

京太郎「あ…モブβ」

モブβ「つ、次…決勝で…お前の出番だから…さ」

京太郎「あれ?もうか?」

モブβ「あぁ…じゃあ…頼むぜ」

京太郎「(…モブβにはあの事件以来、何とも距離を感じる)」

京太郎「(恐れられてるっていうか…怖がられているって言うか…)」

京太郎「(ま…当然だよな…それだけの事してる訳だし…)」

京太郎「(でも…今までそれなりに仲良くやって来た分…少しだけ寂しい)」

京太郎「(…はぁ…こんな状態で俺たち…本当にチームとしてやっていけるんだろうか…)」

京太郎「(モブ1先輩たちに恥じないチームを作れるんだろうか…)」

京太郎「(…ま…何はともあれ…今は…公式戦…頑張って来ますか)」


>>+2京太郎(雀力6能力補正12土壇場5)23
>>+3A(雀力4-能力補正(京太郎)12)-8
>>+4B(雀力4-能力補正(京太郎)12)-8
>>+5C(雀力4-能力補正(京太郎)12)-8































>>京太郎110
>>A6
>>B47
>>C72

京太郎「(さて…三ヶ月ぶりの公式戦だけど…)」

京太郎「(やっぱりインターミドルと比べると一段劣るな)」

京太郎「(主力の三年が抜けた今、そのままエース続投してる俺に追いつける奴はそういない)」

京太郎「(ましてや俺はインターミドルの頃よりもモブ1先輩たちのお陰で強くなっているんだ)」

京太郎「(今更、格下相手と戦って…そうそう負けてやるほど…弱くない)」

京太郎「それロン。8000」

モブA「あ…はい…」ブルブル

京太郎「(ま・・・相手が俺相手に萎縮してくれてるってのもあるんだろうけどさ)」

京太郎「(でも…そんな萎縮するほど怖いかなー…俺…)」



>>+2京太郎(雀力6能力補正12土壇場5)23
>>+3A(雀力4-能力補正(京太郎)12)-8
>>+4B(雀力4-能力補正(京太郎)12)-8
>>+5C(雀力4-能力補正(京太郎)12)-8
































>>京太郎106
>>A82
>>B8
>>C64

B「(くそ…なんなんだよ阿太峯の奴…!!)」

B「(あいつがいるだけで…さっきからさっぱり手が進まない…!)」

B「(配牌は良かったのに…それから手をどれだけ変えても…聴牌に近づけないなんて…)」

京太郎「」ゴゴゴ

B「(…本当に…あるってのかよ…)」

B「(場にいるだけで…麻雀のルール変えるような…そんな超能力が…)」

B「(先輩たちが言ってたようなそんな超能力染みた能力持ってる奴が本当にいるって言うのかよ…!)」

B「(そんなの…認められるか…!だったら…だったら俺達が今までやってきた麻雀は…一体…!!)」

京太郎「…それロンだ。6400

B「ぐっ…」


>>+2京太郎(雀力6能力補正12土壇場5)23
>>+3A(雀力4-能力補正(京太郎)12)-8
>>+4B(雀力4-能力補正(京太郎)12)-8
>>+5C(雀力4-能力補正(京太郎)12)-8






























>>京太郎93
>>A75
>>B16
>>C88

京太郎「(どうやら…Bが崩れ始めたな)」

京太郎「(さっきの一撃が大分応えたらしい)」

京太郎「(必死になって俺を狙い撃とうとしてくるのが伝わってくる)」

京太郎「(だけど…そうやってムキになった相手の対処って奴は悪いけど慣れてるんだ」

京太郎「(部内対抗戦だと大抵、モブAたちとやらされるからな)」

京太郎「(だから…まぁ、冷静さを失った自分が悪いと思って…)」

京太郎「…ロン。5200」

B「あ…あぁ…!」ギュッ

京太郎「(直撃貰って行ってくれ)」




>>+2京太郎(雀力6能力補正12土壇場5)23
>>+3A(雀力4-能力補正(京太郎)12)-8
>>+4B(雀力4-能力補正(京太郎)12)-8
>>+5C(雀力4-能力補正(京太郎)12)-8










































>>京太郎94
>>A81
>>B74
>>C54


A「(これが…インターミドル優勝校のエース…)」

B「(くそっ…結局…須賀の奴以外…和了れてないじゃねぇか…!!)」

C「(勝つのは無理だ…だけど…せめて一回くらい和了れれば…)」

京太郎「ツモ」

A「なっ…」

京太郎「…満貫で4000・2000」

B「くっそぉ…」

C「…はい…」













「圧倒的!!圧倒的です!!!」

「インターミドル優勝校!!!阿太峯のエース!!」

「須賀京太郎!!まったく衰えてはおりません!!」

「他の選手がまったく和了れていませんでしたからね」

「須賀選手の親が流すだけで必死だったのでしょう」

「ただ、それだけでは…やはりどうにもなりませんね」

「実際、出場3校は大きく沈みました」

「これはやはり今までと地区大会と同じ結果になるのでしょうか?」

「どうでしょうね…阿太峯は中核である三年がごっそり抜けています」

「確かに絶望的な点差ではありますが、追いつくのは不可能ではないと思いますよ」









モブβ「(まったく…好き勝手言ってくれるよ…)」

モブβ「(まぁ…確かに…俺じゃまだ先輩たちには及ばないんだけどさ…)」

モブβ「(いや…先輩たちどころか…相手と比べても数段劣る…)」

モブβ「(まぁ…一年だからさ…一年だから…仕方ない)」

モブβ「(それに…まぁ…点差もかなりあるし…なんとかなるだろ…)」


>>+2モブβ(雀力3-慢心10)-7
>>+3A(雀力4-能力補正(モブβ1))3
>>+4B(雀力4+最下位の意地10-能力補正(モブβ1))13
>>+5C(雀力4-能力補正(モブβ1))3





























>>モブβ59
>>A64
>>B98
>>C45

B「(…確かに…阿太峯の須賀はすげぇよ…)」

B「(だけど…他の奴もそうだっって訳じゃないみたいだな…)」

B「(少なくとも…この一年はもう勝った気でいやがる…)」

B「(ま…団体戦なんて初めてなんだろうから…仕方ないと思うがな)」

B「(でもだからって…ここから逆転出来ない訳じゃないんだぜ…?)」

B「(先鋒が何とか踏みとどまってくれたお陰で…まだ勝機はある…!)」

B「(だったら…攻めるしかないだろ!!)」

B「(どうせ普通にやったら最下位なんだ。それなら多少無謀でも…)」

B「ロン!」

B「(攻める!!)

B「ツモ!!」

B「(攻める!!)」

B「ロン!!」

B「(攻める!!!)」

モブβ「あ…」






モブA「(ち…モブβの奴…)」

モブA「(これまではそこそこやれたのに…ここ大一番で大きく点数減らしやがって…)」

モブA「(須賀の奴が稼いだ分、打ち方に気の緩みが出てやがった)」

モブA「(それを放っておいてくれるほど…大会ってのは気の緩い空間じゃねぇってのによ…)」

モブA「(あいつは後で荷物持ちの刑だな…うん)」

モブA「(ただ…まぁ、須賀の奴が作ってくれた貯金はまだまだある)」

モブA「(油断する訳にはいかないが…後の俺達が踏みとどまれば普通に勝ち抜けるはずだ)」

モブA「(その為にもここは…)」


>>+2 モブA(雀力4)4
>>+3 A(雀力4)4
>>+4 B(雀力4)4
>>+5 C(雀力4+最下位の意地10)14
※判定は一回のみです




































>>モブA23
>>A95
>>B20
>>C44

A「(次鋒のBの奴は凄かった)」

A「(確かに阿太峯の一年は須賀とは比べ物にならないくらい弱かったし…気の緩みもあった)」

A「(だけど…点棒なんてもう一万ちょっとしかなかったのに…一気に二位にまで浮上するなんて…)」

A「(すげぇよ…本当にすげぇ)」

A「(お陰で…一位だった阿太峯が大きく下がって…射程圏内に入ってくれている…!)」

A「(勿論、俺だけじゃ無理だ。これから副将大将と…バトンを繋がないと…)」

A「(だけど…せっかく見えた勝機を…勝手に諦めて手放すつもりはない…!)」

A「(ここは取る…!絶対に…取りに行く…!!)」

A「ロン!倍満だ!!」

モブA「んな…っ!?」









「阿太峯転落ーーー!!!!」

「先鋒終了時あれほどあった点差が大きく減らされました!!」

「既に二位との点差は一万を切っています!!」

「いやぁ…これは厳しいでしょうね」

「あれだけあった点差を詰められたら阿太峯は冷静ではいられませんよ」

「次の副将では間違いなく焦りが打ち筋に浮かぶ事でしょう」

「逆に点差を詰めつつある3校は必ずここで逆転してやろうと食らい付くはずです」

「ここで踏みとどまれば阿太峯の勝利はあり得るでしょうが…しかし…」

「なんとも予想外な展開になってきました!!!」

「では…運命の副将戦!そろそろスタートです!!」


>>+2 モブB(雀力4-焦り5)-1
>>+3 A(雀力4+逆転への意思10)14
>>+4 B(雀力4+逆転への意思10)14
>>+5 C(雀力4+最下位の意地10+逆転への意思10)24
※判定は一回のみです



































>>モブB81
>>A48
>>B18
>>C90

モブB「(確かに…お前らの追い上げはすげぇよ)」

モブB「(熱くなりやすいモブC辺りなら…そのまま呑まれていたかもしれない)」

モブB「(だけど…悪いな。俺は三人の中では一応、冷静なのを自負してるんだ)」

モブB「(お前らの勢いは恐ろしいが…だからってさばけないほどじゃない)」

モブB「(だからって…流石に逆に狙い撃てるほどの技量は俺にはないけどな)」

モブB「(だが…)」

モブB「…ツモ。700・1300」

モブB「(逆転しようと高めを張る奴らよりも先に和了るのは難しい事じゃねぇよ)」

モブB「(区間点差では2位だけど…何とか一位を意地出来たし…)」

モブB「(…後は頼むぜ、モブC)」


>>+2 モブC(雀力4)4
>>+3 A(雀力4+最下位の意地)4
>>+4 B(雀力4)4
>>+5 C(雀力4)14
※判定は一回のみです




































>>モブC98
>>A 84
>>B 76
>>C 35

モブC「(まさかこんな状態で大将戦になるなんてなぁ…)」

モブC「(もっと余裕がある状態や思うとったんやけれど…)」

モブC「(ま、こういうのは水物やからな、しゃあないっちゃしゃあない)」

モブC「(それにワイとしては余裕で勝ち抜けられる状況よりも…接戦の方が好みやしな)」

モブC「(はは。目ぇ滾らせとって…絶対に勝つって言いたいんか?)」

モブC「(でも…悪いな。ワイはこれでも…)」

モブC「ツモ。2000・3900」

モブC「ロン。5200」

モブC「(稼ぎあいやったらそうそう負けへん自信があるんや)」

モブC「(ま、最初から平の状態やったらまだ分からんかったけれど…)」

モブC「(今回は運がなかったってことで諦めてくれや)」






「決着!!」

「阿太峯なんとか勝ち抜け!!!」

「いやぁ、一時期はどうなる事かと思いましたが…」

「副将戦を流したモブB選手の冷静さで悪い流れが断ち切られましたね」

「お陰で大将戦はリードを持った状態で望む事ができましたし」

「モブC選手も安心して手作りできたのでしょう」

「ですが、以前のような圧倒感はなくなりました!」

「阿太峯、一体、全国ではどうなるのでしょうか!?」

モブA「…けっ」

モブB「ま、勝てたしよかったじゃねぇか」

モブC「せやな。これで次は一ヶ月後にまた全国や」

モブβ「あ…あの…」

モブB「でも、ナメた真似してくれた奴には罰が必要だよな?」

モブC「せやせや。お前これから一週間はパシリな」

モブβ「そ…そんな…」

モブA「あ?文句あるのかよ」







京太郎「ちょ…ま、待って下さいよ」

京太郎「そんな誰かに責任を求めるようなやり方よくないですって」

京太郎「それよりほら、反省点を全員で洗いなおした方が…」

モブA「反省点だ?悪いのはそこの一年に決まってるだろ」

モブA「そいつがナメた打ち方した所為で、俺は集中出来なかったんだよ!!」

京太郎「でも…そうやって戦犯を探すようなやり方したらフォア・ザ・チームの精神が…」

モブB「…お前何言ってるんだ?」

京太郎「え?」

モブC「そんなもん時代遅れに決まっとるやいか」

モブA「つか、そんなもの強要すんなよ、うざってぇ」

京太郎「で、でも…モブ1先輩たちは…」

モブA「…っ!そいつらはもういねぇんだよ!!」

モブB「今のトップは俺たちだ。チームのやり方を決めるのも…な」

モブC「それに負けたんならともかく勝ったんやから別にええやろ?」

京太郎「それは…」

モブA「ほら、来いよ、一年」

モブB「まずは荷物持ちな、おら」

モブC「途中で落としたら罰金やで」

モブβ「う…うぅ…」















【System】
須賀京太郎の雀力は1あがりました
最終更新:2013年10月13日 16:00