中学一年――10月イベント(灼EX)

【中学一年 ―― 10月EX2】

京太郎「(結局アレから宥さんは帰るまで俺の事を甘えさせてくれた)」

京太郎「(お陰であいつに対してイライラしてた気持ちもなくなって良い気分だ)」

京太郎「(最後は料理まで作ってくれて…いや、外出れないしすげー有りがたかったんだけどさ)」

京太郎「(でも、あれじゃ遊びに来たんじゃなくて俺とカピーの世話をしただけのような…)」

京太郎「(…いや、深く考えるのはやめよう)」

京太郎「(ま…今日で停学明けなんだんだ)」

京太郎「(折角だし外にでも出て…)」ブルル

京太郎「(ん…あれ、メールか?)」ピッ

京太郎「(鷺森から…?えっと…)」



From鷺森灼
Subject:緊急
ハルちゃんが大変なの!至急駅前に来て!!

京太郎「~っ!!」

京太郎「(レジェンドのやつが大変…!?どういう事だ…?)」

京太郎「(あいつもう帰ったんじゃ…いや…もしかしてまた来たのか…!?)」

京太郎「(そんで駅前で倒れたとか…くそ…分かんねぇ…!)」

京太郎「(とにかく…メール返してる時間すら惜しい!)」

京太郎「(急いで駅前に行かないと…!!)」ダッ





【駅前】

京太郎「はーぁ…はぁ…!」

京太郎「(鷺森の奴は何処だ…!?)」

京太郎「(くそ…!休日だから人多くてわかんねぇ…!)」

京太郎「(あいつ妙にちっこいし…人混みに紛れやすいし…)」キョロキョロ

京太郎「(って…あの特徴的なプリントシャツは…!!)」

京太郎「…鷺森っ!!」

灼「…あ、京太郎」

京太郎「はぁ…れ、レジェンドは…」

京太郎「レジェンドは…どうしたんだ…?」

灼「ハルちゃんは…ハルちゃんは…」

京太郎「…あぁ」



































灼「もう少しで実業団に入って一周年なの」

京太郎「…は?」


































灼「だから、記念に何かプレゼントでも贈ろうかなって」

京太郎「え?」

灼「京太郎、良ければ私と一緒に選んでくれない?」

京太郎「あ、うん。それは良いけど…」

灼「やった。じゃあ・・・早く行こ?」

京太郎「いや、うん。それは良い。いいんだけど、ちょっと待て」

灼「え?」

京太郎「まさかレジェンドが大変ってその事じゃないよな?」

灼「…え?だって大変でしょ…?一周年だよ?」

灼「盛大にお祝いしてあげないいけないのに…忙しくてこっちに帰ってくるの難しいって言うし…」

京太郎「いや、その理屈は分かる。分かるんだけどさ」





京太郎「お前なー!!教え子がなー!このメールをなー!!ゆるるさーん!!!」ゴッ

灼「テヘペロ」

京太郎「やっぱ確信犯か!!つか、無表情でやってもかわいくないんだよ!!」

灼「あ、ちなみにそれ誤用だから」ケロッ

京太郎「あぁ、そうかよ!!一つ賢くなれて幸いだよ!!」

灼「ふふ」ドヤァ

京太郎「あぁ、もうくっそ…ぉ」

灼「…どうかした?」

京太郎「…安心して力抜けたんだよ、ばーか…」ハァ

灼「…そんなにハルちゃんの事大事?」

京太郎「…あったりまえだろ…」

灼「ふふ…そっか。…ごめんね」ナデナデ

京太郎「いや…もう…良いよ…」ハァ





京太郎「んで…もう来ちゃったし付き合うけどさ」

京太郎「プレゼントって言っても大体どんなものにするか決まってるんだろうな?」

灼「うん。私とお揃いのシャツにしようかなって…」

京太郎「それはやめとけ。絶対にやめとけ」

灼「えー…でも…」

京太郎「良いから悪い事は言わないからやめとけ」

灼「……うん」シュン

京太郎「ま、まぁ、ファッションは人それぞれだし人が勝手に選んでも困るもんだからさ…」

京太郎「け、決してお前のファッションセンスを貶してる訳じゃないぞ?」

灼「…じゃあ、京太郎は着てくれる?」

京太郎「え゛?」

灼「私とお揃いのシャツ…着てくれる…?」

京太郎「そ、それは…」


>>+2
00~50 お、おう…
51~99 …と、当然だろ


































>>…と、当然だろ

京太郎「と、当然だろ」

灼「ホント?」

京太郎「あ、当たり前だ!何なら今から買いに行ってやっても良いぞ!!」

灼「…そっか…えへへ…そうなんだ」ニコー

京太郎「ぅ…ま、まぁ、折角のお揃いなんだし…俺の意見も聞いて欲しいかなって…」

灼「それは勿論」

灼「二人で一番良いの見つけようね」ニコニコ

京太郎「お、おう」

灼「ふふ…何がいいかな…」

灼「やっぱり男の子だからドラゴンとかトラとかが良いかな…」ワクワク

京太郎「(あぁ、プリント系なのは確定なんだな…)」

京太郎「(仕方ない…覚悟を…決めるか…)」





京太郎「(そんな訳で…今の俺たちは見事なペアルックな訳で)」

京太郎「(俺が黒地に金色のドラゴン…まぁ、それだけならまだましなんだけど)」

京太郎「(デフォルメされてて…完全に子ども向けっぽい…)」

京太郎「(多分…俺向けのサイズがあったのが奇跡なレベルだなこれ)」

京太郎「(逆に鷺森の奴は小学校から殆ど成長してねぇし…男の子向けのですっぽり入ってる)」

灼「~♪」

京太郎「(で…だ。ここからが重要なんだが…)」

京太郎「(一人でも酷いシャツが二人並ぶと存在感がハンパない)」

京太郎「(しかも、俺より年下に見える鷺森ならともかく俺は成長期なんだ)」

京太郎「(サイズがギリギリなのもあって…見た目的にもかーなーりー…きつい…)」





京太郎「(だが…言えるだろうか?)」

京太郎「(恐らく初めてのお揃いで)」

京太郎「(ひと目で分かるくらいに浮かれている鷺森にそんな事言えるだろうか?)」

京太郎「(言える訳がない…言える訳がないんだ…)」

京太郎「(だからこそ…俺は今日の最後まで…これを着る覚悟を決めた…!)」

京太郎「(幾ら人の視線を集めようとも…幾ら影でクスクス笑われていようとも!!)」

京太郎「(俺は…今日一日…この格好で…過ごすんだ…!!!)」

灼「あ、あれ、玄たちだ」

京太郎「(すみません、やっぱりさっきの撤回して良いでしょうか?)」






灼「折角だし…声掛ける?」

京太郎「や、やめとこうぜ。あっちにも予定があるだろうし」

灼「でも…玄たちもハルちゃんの教え子な訳だし…一緒に選んでもらった方がよくないかな?」

京太郎「そ、それはまた後日にしようぜ!」

京太郎「あの人数と一緒にってなるとそこそこ大所帯になるし…」

京太郎「それに俺らの知らない友達も一緒だしさ…あんまり声掛けるの可哀想だろ」

灼「…それもそうだね」

灼「後でメール送っておくね」

京太郎「そうだな、それがいいと思う」

京太郎「(な…なんとか首の皮一枚繋がったか…)」

京太郎「(別に…玄たちならこの格好の事笑ったりしないだろうけどさ…)」

京太郎「(ペアルックで声掛けたら…完璧カップルじゃん…)」

京太郎「(幾らなんでも…それは恥ずかしいって…きついって…)」

京太郎「(玄の見知らぬ友達たちに後々ネタにされるレベルだって…)」




京太郎「(結局、それからは玄たちと会う事はなかった)」

京太郎「(どうやら俺達の目的とはまた違うものを買いに来たらしい)」

京太郎「(けれど、そんなもの分からない俺は結局、最後まで玄たちの影に怯え続けた)」

京太郎「(それでも…まぁ、あぁでもないこうでもないと話した結果、そこそこ納得の行くプレゼントが買えた気がする)」

京太郎「(レジェンドが喜んでくれるかは分からないけど…まぁ、無駄にはならないはずだ)」

京太郎「(そんなプレゼントに鷺森の奴も喜んでるのが伝わってくる)」

京太郎「(…ま、相変わらず表情は殆ど動かないけどさ)」

京太郎「(でも、挙動の軽さなんかが何時もとまったく違ってて…)」

灼「…今日はありがとう。後…ごめんね」

京太郎「いや、良いよ。色々あったけど…楽しかったしさ」




灼「…気晴らしになった?」

京太郎「え?」

灼「…停学の事で落ち込んでないかなって…」

京太郎「…知ってたのか?」

灼「うん。憧から相談されて」

京太郎「…そっか」

京太郎「(だから…なんだな)」

京太郎「(あんなメールで俺の事無理矢理外へと出して…)」

京太郎「(そのまま…買い物に付きあわせたりしたのは…)」

京太郎「…あぁ。良い気晴らしになったよ」

京太郎「鷺森のお陰だ。…ありがとうな」

灼「…うん。それなら良かった」ニコ




灼「…私もね、今日はとっても楽しかった」

灼「京太郎と一緒に色んなお店回って…一緒の服を着て…」

京太郎「…おう」

灼「また…そうやって一緒に出かけたいな」

灼「私…また京太郎とデートしたい…」チラッ

京太郎「ぅ…で、デートって…」

灼「二人でのお出かけだし…違うの?」

京太郎「いや…まぁ…その通り…だな」

京太郎「…デート、楽しかったよ」

灼「…ん」

京太郎「んで…俺は…」


>>+2
00~50 今度はあんなメール出さなければ良いぞ
51~99 今度は俺の方から誘うな
※+2男気により+5されます



































>>今度はあんなメール出さなければ良いぞ

京太郎「…今度はあんなメール出すなよ」

灼「え?」

京太郎「それだったら…幾らでも付き合ってやる」

灼「…そっか」ニコッ

京太郎「ぅ…ほ、ほら…帰るぞ」カァ

灼「ふふ…肝心なところで照れちゃうんだから…」クスッ

灼「やっぱり京太郎って可愛いね」ナデナデ

京太郎「ぬがー!やーめーろーよー!」
















【System】
鷺森灼の思い出が9になりました。
鷺森灼の好感度が11あがりました。
現在の鷺森新の好感度は43です。

須賀京太郎の男気が3あがりました。
最終更新:2013年10月13日 15:30