中学一年――10月イベント

【中学一年 ―― 10月】

京太郎「(結局アレから憧は数時間眠り続けた)」

京太郎「(たまにうなされてるのは…あの時の事夢に見てるからなんだろうな)」

京太郎「(まぁ…それも少し撫でてやったら…マシになったんだけどさ)」

京太郎「(うん…それは良い。それは良いんだけどさ…)」

京太郎「(起きた時のあいつの顔…あいつは嬉しそうに綻んで…)」

京太郎「(すげー無防備で…嬉しそうで…)」

京太郎「(小学校の頃にも見たけど…さ。今はあの時とはもっと綺麗になったし…)」

京太郎「(…正直、かなりやばい。色気がやばい)」

京太郎「(本人には絶対言えないけど…そのままキスしたくなったくらいやばい)」

京太郎「(まさか…憧相手にそんな感情を抱くなんてな…)」

京太郎「(でも…ダメだぞ、京太郎)」

京太郎「(今の憧は男が怖いんだから…何時も以上に紳士的に接してやらないと)」

ピンポーン

京太郎「…あれ?」





京太郎「(確か今はお袋もいないし…親父は仕事だし…)」

京太郎「(仕方ない。代わりに出るか)」ガバッ

京太郎「(でも、誰が来たんだろ?)」ファ

京太郎「(今日は日曜日…ってあ…もしかして…!)」

京太郎「はい。須賀です」

宥「あ、あの…ま、松実宥と申します」フル装備

京太郎「(やっぱりだーーーー!?)」

京太郎「(しまった…今週末来るって言ってたじゃん…!!)」

京太郎「(や、やばい…!あの事件で完全に忘れてた…!!)」

京太郎「(お菓子も買ってないし…あわ…あわわわ…!!)」






宥「あ、あの…お、お父様でしょうか…?」

京太郎「…え?」

宥「わ、私…い、何時も息子さんによろしくして頂いておりまして…」

京太郎「(あ、そうか…これインターフォンだから松実さん俺だって分かんないんだ)」

京太郎「(…こっちからはカメラついてるけど、あっちにはない訳だし)」

京太郎「(……あ、今、久しぶりに悪戯心がムクムクと…)」



>>+2
00~30 松実宥?聞いたことがないな
31~60 まぁ、そんな事しちゃいけないよね!
61~99 松実宥?あぁ、あの子か 
※悪戯なので男気関係ありません


































>>松実宥?あぁ、あの子か

京太郎「松実宥?あぁ、あの子か」

宥「えっ知っておられるんですか?」

京太郎「あぁ。京太郎の奴がよく言ってるよ」

京太郎「妹思いで優しい子だとね」

宥「そ、そうですか…」テレテレ

京太郎「(マスク越しでも照れてるのが伝わってくるな…)」

京太郎「(…いかん、ちょっとかわいい)」

京太郎「(そして可愛いからちょっと悪戯したく…)」

京太郎「そうだな、後は凄い可愛くて好みのタイプだと言っていたぞ」

宥「ふぇっ!?」カァァ

京太郎「後は甘えたいとか、一緒にこたつ入ってのんびりしたいとか、膝枕して欲しいとか」

宥「あ、あうあうぅ」プシュー





京太郎「(はは。あんなに真っ赤になってる…可愛いの)」

京太郎「(…ってあれ?これ…親父の振りしてるけど…俺が言ってるって事になるんだよな?)」ダラダラ

京太郎「(しかも…俺、この後、松実さんと二人っきりなんだよな…?)」ダラダラ

京太郎「(…うん。とりあえず…ここまでにしとこう)」

京太郎「あぁ、そうだ。息子にそろそろ開けさせるからもうちょっと待っておいてくれ」

宥「あっう…うん…」

京太郎「(よし…それじゃインターフォン切って…と)」

京太郎「すー……はー…」

京太郎「(表情のチェック…うん…顔は赤くないし…表情も違和感ない…はず)」

京太郎「(…んじゃ、松実さんを迎えに行こうか)」




京太郎「あぁ、悪い。待たせたか?」

宥「あ…う、ううん!大丈夫」プルプル

京太郎「…そう言ってる割に震えてるぞ」

宥「最近、お外寒いから…」

京太郎「…そうだよな、ごめん…」

京太郎「(…松実さんで遊んでる場合じゃなかったよな…)」

宥「どうして謝るの?」

京太郎「あ、いや…そ、それより…ほら、中に入れよ」

宥「あ…う、うん。お邪魔しまぁす…」ヨイショ




宥「わぁ…あったかぁい…♪」

京太郎「まぁ、温室だしな。ほら…カピー、おいで」

カピー「キュー?」

宥「わわ…お、おっきいよぉ…」

京太郎「げっ歯類の中じゃ最大だからなー」ナデナデ

京太郎「でも、綺麗好きだし、人懐っこい良い奴だよ」

宥「さ、触っちゃって良いの…?」

京太郎「勿論、松実さんならカピーも喜ぶよ、きっと」

宥「じゃ…じゃあ…わぁ…」

カピー「キュー♪」

宥「カピーちゃんあったかぁい…♪」

京太郎「気に入った?」

宥「うんっ♪」




カピー「キュー」モゾモゾ

宥「わわ…っ」

京太郎「カピーも松実さんが暖かいから気に入ったみたいだな」

宥「ホント…?」

京太郎「あぁ。こいつ熱帯の生き物だからさ」

京太郎「寒いより暖かいの好きだし…ほら、見てくれよ」

カピー「キュゥゥ~♪」

京太郎「松実さんの腕の中で幸せそうにしてるだろ?」

宥「…うん…っ♪えへへ…♪」ナデナデ

京太郎「あ、ついでだし餌とかもやってみるか?」

宥「え?良いの!?」

京太郎「あぁ、そんなになついてるんならカピーも松実さんから餌食うだろうし」

京太郎「じゃあ…はい」

宥「大根の葉っぱ?」

京太郎「あぁ。他にも人参とかも色々食うけどさ」

京太郎「うちのカピーはそれが大好物だから…ほら」

宥「う…うん…」ソッ




カピー「キュ?キューッ♪」

宥「わわ…食べてる食べてる…」

宥「可愛いー…」ホンワカ

京太郎「はは。まぁ、結構、カピバラって食いしん坊だからさ」

京太郎「こっちに餌あるし、適当にやって遊んでてくれよ」

宥「え?須賀君は?」

京太郎「ん?いや、カピーと遊ぶなら俺は邪魔かなって」

京太郎「松実さんならカピーに乱暴したりしないだろうし…」

宥「でも…出来れば…一緒に居てほしいな」

宥「もしかしたら私もしちゃダメな事しちゃうかもしれないし…」

京太郎「んー乱暴に扱ったりしなければ大抵、大丈夫だと思うけど…」





宥「それに…あの…須賀君も…膝枕とか…し、して欲しいんだよね?」カァァ

京太郎「ぅっ…い、いや…」

京太郎「(ま、まさか…ここでその話を持ちだされるなんて…!!)」

京太郎「(い、いや、落ち着け俺!!アレはあくまで松実さんの中では親父が勝手に言った事なんだ!)」

京太郎「(適当に誤魔化せばこの場を切り抜ける事は不可能じゃない…!!)」

京太郎「そ、そんな訳ないだろ!膝枕なんて興味すらないっての」

宥「え?でも、さっきインターフォンでして欲しいって言ってたよね?」

京太郎「えっ」




京太郎「な、なな…何の話かな!?」

宥「え?でも、さっき出たの須賀君でしょ?」

京太郎「そ、そんな訳ないだろ。さ、さっきのは親父で…」

宥「じゃあ、そのお父さんは何処にいるの?」

京太郎「う…」

宥「…須賀君?」

京太郎「…さ、さっき出かけたんじゃないかな?ううん、知らないけどきっとそう」

宥「…須賀君、私の目を見て、それを言える?」ニコー

京太郎「ぅ…」

宥「」ニコー

京太郎「…ごめんなさい」シュン

宥「ふふ…やっぱり…」




宥「あ、でも、別に怒ってる訳じゃないんだよ」

宥「須賀君があんな風に言ってくれるなんて思ってもみなかったから…ちょっと驚いただけ」

宥「それにあんな暖かい事言われて…ドキドキしちゃった…♪」

京太郎「ぅ…」

宥「だから…お礼に…ね、須賀君のお願い聞いてあげたいなって…」ニコ

宥「須賀君さえ良ければ…だけど…カピーちゃんと一緒に…おいで」

京太郎「お、俺は…」


>>+2
00~50 とりあえず言い訳する
51~99 潔く観念する
※男気により+5されます


































>>とりあえず言い訳する

京太郎「そ、その…アレは松実さんが俺と親父を間違えて…」

宥「うん」

京太郎「そ、そんな松実さんが、か、可愛くて…」

宥「うん。ありがとう」

京太郎「わ、悪いなーって思いつつつい悪戯心が湧いてきて…」

宥「うん」

京太郎「…だ、だから…その…」シドロモドロ

宥「うん」

京太郎「……」

宥「おいで」ニコッ

京太郎「お…お邪魔します…」カァァ




宥「どう…かな?」

京太郎「(…そんなん分かるかああああ!!!)」

京太郎「(松実さんに膝枕して貰えるなんて想像もしてなかったし…)」

京太郎「(ドキドキしっぱなしで何も分かんねぇって!!)」

宥「あ…やっぱり…硬い…かな?」

宥「ごめんね、私、一杯着込んでおかないと寒いから…」シュン

京太郎「い、いや!そんな事ねぇよ!すげー柔らかい!!」

宥「そう…?」

京太郎「あぁ!ふにふにでふにゃふにゃでふわふわでトロトロだよ!!

宥「…そっか。良かった」ニコー






宥「ふふ…私もね…須賀君の頭が良い感じ…だよ」

京太郎「重くねぇ?」

宥「ううん。丁度良い重さだから大丈夫」

宥「須賀君がここに居てくれてるんだなーって…そう思える…暖かい重さだから」

京太郎「…そっか」

宥「…うん」ナデナデ

京太郎「…あー…」

宥「…うん?」

京太郎「…松実さんの手…暖かいな…」

宥「…宥で良いよ」

京太郎「いや…でも…」

宥「ここまでしたのに苗字呼びは流石に傷ついちゃうよ?」クスッ

京太郎「ぅ…ごめん」

宥「ふふ…大丈夫。それに…ね」

宥「玄ちゃんだけ…下の名前で呼ばれてて…私、ずっと良いなーって思ってたの」




宥「だから…もし、須賀君が私の膝枕が気持ち良いって思ってくれるなら…」

宥「…宥って呼んで欲しいな」

京太郎「あー…その…」

宥「…うん」

京太郎「えっと…だから…」

宥「…うん。勇気…出して」

京太郎「…宥さん」

宥「…うん。なぁに?」クスッ

京太郎「…手…凄い優しくて…気持ち良い」

宥「そっか…」

宥「私も…須賀君に宥って呼ばれるの…あったかくて気持ち良いよ…♪」









【System】
松実宥の思い出が4になりました。
松実宥の好感度が5にあがりました。
現在の松実宥の好感度は18です。
最終更新:2013年10月13日 15:24