中学一年――8月インターミドル(前半)

【中学一年 ―― 8月第二週】

京太郎「(さて…昨日からインターミドルの開幕だけど…)」

京太郎「(俺達の初試合は特に描写する事もないレベルで無難に終わった)」

京太郎「(強いて言うなら県大会決勝戦の再来というかなんというか…)」

京太郎「(終わった後に対戦相手がゲッソリしてたのが少しだけ申し訳なかったけど…)」

京太郎「(まぁ…小鍛治プロみたく麻雀が嫌になるレベルじゃないから…まだマシだよな?)」

京太郎「(いや…比較対象がおかしいかもしれないけどさ)」

京太郎「(ま…何はともあれ…【後三回勝てば団体戦優勝だ】 )」

京太郎「(まずはそれを目指して頑張ってみるか)」

京太郎「(その為にも…今のうちに自分の牌譜の見直しでもやっておこう)」

京太郎「(次の俺達の試合は二日後だけど…それまでの間に出来るかぎりの事はやっておきたいしな)」



>>+2
00~50 失敗
51~99 成功
※雀力により+3されます




































>>失敗

京太郎「(まぁ…ほぼ一日でどうにか出来るほど甘い話じゃないって事だな…)」

京太郎「(多少はマシになった感じはするけど…あくまでそれだけだ)」

京太郎「(仕方ない。そもそもダメで元々だったし…)」

京太郎「(気持ちを切り替えて…今は…)」

太平山「…よろしく」

A「よろしくおねがいします」

B「よろしくおなしゃす」

京太郎「(…この中で一位を取る事を考えないとな)」


>>+2 京太郎(雀力3+能力補正7+土壇場補正5)15
>>+3 御広谷(雀力6-能力補正(京太郎)7)-1
>>+4 A(雀力5-能力補正(京太郎)7)-2
>>+5 B(雀力5-能力補正(京太郎)7)-2





>>京太郎97
>>御広谷70
>>A65
>>B41

京太郎「(この中で要注意なのは勿論、御広谷だ)」

京太郎「(去年もエースを努めた二年がそのまま先鋒をやってる訳だからな…)」

京太郎「(この中で単純な雀力で言えば間違いなく飛び抜けてる)」

京太郎「(去年もインターミドルに出た分、経験も豊富だろうし…油断は出来ない)」

京太郎「(…まぁ、何故か脳裏に太平山って文字が浮かんだけど気のせいだろ)」

京太郎(太平山は御広谷に敗れたからこそ俺達の合宿相手に選ばれた訳だし)

B「」トン

京太郎「…それロンだ。6400」


>>+2 京太郎(雀力3+能力補正7+土壇場補正5)15
>>+3 御広谷(雀力6-能力補正(京太郎)7)-1
>>+4 A(雀力5-能力補正(京太郎)7)-2
>>+5 B(雀力5-能力補正(京太郎)7)-2



































>>京太郎37
>>御広谷3
>>A5
>>B19

※トップなので運命の二つ名発動せず

京太郎「(よしよし…ちゃんと俺の能力は効いてるみたいだな…)」

京太郎「(俺以外のところは殆ど手が進んでない)」

京太郎「(ま、俺だってそんな高めの手を張ってる訳じゃねぇけどさ)」

京太郎「(でも、この中じゃ…悠々と手作り出来るし・・何より…)」

御広谷「くっ…!勝負だ…!リーチ!!」

京太郎「…悪いな、それだ。ロン、3900」

京太郎「(勝負を焦った御広谷が出してくれたか)」

京太郎「(満貫って手もあるけど…ここで御広谷を落とせたのは大きいな)」

京太郎「(さっきのも合わせて点差も大きく開いたし…)」

京太郎「(…先鋒での勝ち抜けはほぼ決まったかな)」

京太郎「(ま…だからと言って油断はしねぇよ)」

京太郎「(フォア・ザ・チーム…その言葉を俺はまだ体現出来ちゃいないけど)」

京太郎「(だからと言って…手を抜いて先輩たちに迷惑かけるような格好わるいところは見せたくないしな)」



>>+2 京太郎(雀力3+能力補正7+土壇場補正5)15
>>+3 御広谷(雀力6-能力補正(京太郎)7)-1
>>+4 A(雀力5-能力補正(京太郎)7)-2
>>+5 B(雀力5-能力補正(京太郎)7)-2


































>>京太郎71
>>御広谷30
>>A92
>>B39

A「(これが阿田峯の一年…須賀京太郎か…)」

A「(なるほど…先輩たちが要注意だって言ってた意味が分かる…)」

A「(まだ荒削りだけど…こいつのいる卓は確かに…手が進まねぇ…)」

A「(だけど…それは決して完全って訳じゃねぇみたいだな)」

A「(気の緩みか或いは運が良かったのか…俺には逆転手が入ってる)」

A「(ま…これを須賀の奴に当てるのはきっと無理だろうさ)」

A「(あいつはもう俺が聴牌してる事を読んでる)」

A「(だが…さっきの直撃で須賀の事しか見えてない御広谷なら…」

御広谷「…これだ…!」

A「おっと…そいつを貰うぜ。ロン…ハネマンだ」

御広谷「ぐぅ…!!」


>>+2 京太郎(雀力3+能力補正7+土壇場補正5)15
>>+3 御広谷(雀力6-能力補正(京太郎)7)-1
>>+4 A(雀力5-能力補正(京太郎)7)-2
>>+5 B(雀力5-能力補正(京太郎)7)-2

































>>御広谷52
>>A51
>>B99

※運命の二つ名発動!

B「(…御広谷はもうダメだな)」

B「(打ち筋に覇気がない。完全に萎縮してる)」

B「(ま…当然か。一度も和了れずに跳満直撃)」

B「(エースの自負ってヤツを粉々にするには十分過ぎるくらいだ)」

B「(こいつを狙い打っても良いんだが…だが、もう次の局が目の前だ)」

B「(ここで御広谷をさらに追い詰めるよりは…二位のAから点差を奪っておきたい)」

B「(幸い…俺の手は最低でも跳満だ。後はこれを当ててやれば…俺が二位に…)」

京太郎「…」スッ

京太郎「…おっと、悪いな。ツモだ」

B「えっ」

京太郎「満貫で…2000・4000…これで終わりだな」








モブ1「よ。お疲れ様」

京太郎「うっす…すみません。一回和了らせちゃいました」

モブ1「ばーか。十分だっての」ポン

モブ1「ここから詰められるほど俺は弱くねぇよ」

モブ1「ま…流石に残り何万点を飛ばしてやれるほど強いって訳じゃねぇけど」

モブ1「だが…ここまでやってくれたんだ」

モブ1「お前の顔に泥を塗らないような対局をしてくるよ」

京太郎「…はい!お願いします!!」


>>+2
00~30 だが、御広谷が復活した
31~60 無難に点差を広げて次へと繋いだ
61~99 御広谷を飛ばして次鋒で終了した
※雀力5フォア・ザ・チーム10京太郎の勝ち星10 =+25されます









モブ1「(と…後輩に偉ぶって見たものの…だ)」

モブ1「(流石インターミドル…容易くやらせてはくれないな…)」

モブ1「(点差は取れてるし…負けるつもりはないが…)」

モブ1「(これは須賀が稼いでくれた点差が大きい)」

モブ1「(ここまで開くと多かれ少なかれ勝負しないとおいつけないからな…)」

モブ1「(それを狙い打つだけの簡単なお仕事…ってほどじゃねぇけど…)」

モブ1「(だが…ま…)」

モブ1「(…恥ずかしくない戦果にはなったかな)」+20000


>>+2
00~30 御広谷復活?あぁ、そんなものもありましたっけ
31~60 さらにモブ2先輩が稼いでくれた
61~99 御広谷ハコワレ

※雀力5フォア・ザ・チーム10京太郎の勝ち星10モブ1の勝ち星5 = +30されます





モブ2「(はは、御広谷の奴…顔が真っ白になってやがる)」

モブ2「(そりゃそうだな。エースの奴が潰されて…モブ1には狙い打たれて)」

モブ2「(もう小さな風一つ吹いただけでも吹っ飛んでしまいそうな点棒しか持ってねぇんだ)」

モブ2「(まさか強豪校の自分たちがこんなことになるなんて…そんなこと考えてなかったんだろうな)」

モブ2「(勿論、それは慢心じゃない。油断じゃない)」

モブ2「(ただ…あいつらは知らなかっただけなんだ)」

モブ2「(世の中にはそういうものを全部吹っ飛ばすような化物がいることを…さ)」

モブ2「(…もしかしたら…去年、不動峰と当たらなかったら…俺達もああなっていたのかもな)」

モブ2「(だから…少しだけ同情するよ)」

モブ2「(だけど…いや、だからこそ…容赦なんてしない)」

モブ2「(明日は我が身…それを自分の心に刻みつける為にも…)」

モブ2「…ツモ。1600・3200」

モブ2「(…俺はお前を飛ばして…次へ行く)」





「強い!!ほとばしるほど強い!!」

「阿田峯中学…去年はインターハイ一回戦負けでしたが…」

「今年はエースを一年に変えて、圧倒的点差で準決勝進出!!」

「いやぁ…勿論、MVPは須賀選手ですが、後の二人も良いですね」

「点差というリードを護って、最後には優勝候補でもあった御広谷を飛ばしての終了」

「他の二高が一段劣っているという事に目をつむっても飛び抜けていると言っても良いでしょう」

モブ3「…だってよ?」

モブ2「はは…なんかこそばゆいな」

モブ1「ま、褒められるのは悪い気がしない」

部長「そ、そうだね…うん…」

部長「(また出番がなかった…)」







京太郎「お疲れ様っす!ジュース買って来ました!!」

モブ1「おいおい…またそんな事やってたのか?」

モブ2「エースなんだからゆっくりしとけって」

京太郎「いやぁ…先輩たちの対局見てたらなんか居てもたっても居られなくなって…」

モブ3「だからって雑用するのはどうなんだ…まぁ、良いがな」

部長「あ、それより…次の対戦相手は決まった?」

京太郎「…えぇ。次の対戦相手は…」


末尾偶数:…不動峰です
末尾奇数:上原学園です
ゾロ目:???






>>上原学園です

京太郎「上原学園です」

モブ1「あそこかー…」

モブ2「確か…二年がエースをやっている学校だな」

部長「それだけじゃない。確かそのエースは須賀と同じ特殊な能力持ちだったはずだ」

京太郎「特殊な能力…」

モブ3「…なんだ。怖いのか?」

京太郎「そ、そんな事ないですよ!!」

京太郎「ただ…俺、結局不動峰相手に何も出来なかったですし…」

モブ2「おいおい、まだ引きずってるのか?」

モブ1「不動峰相手に勝てたのはお前のお陰なんだぞ」

モブ3「そうだぞ。須賀はちゃんと自分の役目を果たしたんだ」






モブ1「ま…確かに今までどおりにはいかないだろうけどな」

モブ2「でも、後ろには俺達がいるんだ。少しは信頼しろよ」

モブ3「あぁ。お前が多少、稼げなくても…俺達で何とかしてやる」

部長「それがチームってものだからね」

京太郎「先輩…部長…」

モブ1「ま、辛気臭い話は止めて…今日はとっとと帰ろうぜ」

モブ2「そうだな。上原の牌譜も記憶しないといけないし」

モブ3「データのチェックと対策は任せろ」

京太郎「…はい!お願いします!!」








【System】
須賀京太郎の雀力が3あがりました。







【中学一年 ―― 8月インターハイ準決勝】

京太郎「(…モブ3先輩のお陰で…牌譜は大分頭に入った)」

京太郎「(上原の能力も…大体だけど分かってる)」

京太郎「(…だから…大丈夫だ)」

京太郎「(いつも通りの打ち方さえすれば…きっと勝てる)」

京太郎「(俺と同じオカルト持ちだって…勝てるはずなんだ)」

京太郎「(例え勝てなくても…先輩たちなら何とかしてくれる)」

京太郎「(だから…俺は…)」


>>+2 京太郎(雀力4+能力補正8+土壇場補正5-能力補正(上原)10)7
>>+3 上原(雀力5-能力補正(京太郎)8)-3
>>+4 A(雀力5-能力補正(京太郎)8-能力補正(上原)10)-13
>>+5 C(雀力5-能力補正(京太郎)8-能力補正(上原)10)-13


































>>京太郎48
>>上原57
>>A69
>>B14

上原「(ひひ…どうやら阿田峯の一年は…俺と同じく他人の手を遅くするタイプらしいな…)」

上原「(お互いに干渉しあって微妙な感じだが…だが、この状態…悪くねぇ)」

上原「(確かに俺の手は遅くなってるが…それでも他の奴よりはマシだ)」

上原「(実質…この卓は俺と須賀って一年の一騎打ち…)」

上原「(だが、経験や雀力という面で有利なのはこの俺だ!)」

上原「(今までみたいに楽勝って訳にはいかねぇだろうが…だが、勝つのは難しく…)」

A「…それロンだ」

上原「えっ」

C「アッハイ」

上原「…え?」



>>+2 京太郎(雀力4+能力補正8+土壇場補正5-能力補正(上原)10)7
>>+3 上原(雀力5-能力補正(京太郎)8)-3
>>+4 A(雀力5-能力補正(京太郎)8-能力補正(上原)10)-13
>>+5 C(雀力5-能力補正(京太郎)8-能力補正(上原)10)-13



































>>京太郎92
>>上原89
>>A41
>>C31


京太郎「(…悪いな。俺の能力はお前と違ってある程度、範囲を選べるんだよ)」

京太郎「(今のお前は動揺してるだろうな…まさかAが和了るなんて欠片も思っていなかっただろうし)」

京太郎「(お陰で高めの手がブレて…和了りから遠のいてるぜ)」

京太郎「(どうやら…モブ3先輩から教えてもらったファーストアタックは成功みたいだな)」

京太郎「(んで…そのお陰か…俺にはぐんぐん運が向いてきて…)」

京太郎「…ロン。倍満だ」

C「…はい…」



>>+2 京太郎(雀力4+能力補正8+土壇場補正5-能力補正(上原)10)7
>>+3 上原(雀力5-能力補正(京太郎)8)-3
>>+4 A(雀力5-能力補正(京太郎)8-能力補正(上原)10)-13
>>+5 C(雀力5-能力補正(京太郎)8-能力補正(上原)10)-13



































>>京太郎32 → 加速世界発動 →52
>>上原78
>>A35
>>C69

上原「(くそが…!なめやがって…なめやがって…!!)」

上原「(あの一年…さっきの局わざと能力使ってなかったな…!?)」

上原「(俺を動揺させる為に…あざ笑う為に…!もう許さねぇ…!)」

上原「(俺を馬鹿にした報いだ…!絶対にこの満貫をぶち当ててやる…!)」

京太郎「…ポン!」

上原「なっ…!」

京太郎「ポン!」

京太郎「それチー!!」

上原「(ダメだ…!待ちがどんどん変わって…捉えられない…!!)」

上原「(くそ…!なんだこいつ…!相手の手を遅くする能力だけじゃないのか…!?)」

上原「(こんな…俺の手から逃れるような能力を…くそ…くそおお…!!!)」

A「…」トン

上原「それだぁ!!!8000!!!」

A「あ、あぁ…」ビックウゥ



>>+2 京太郎(雀力4+能力補正8+土壇場補正5-能力補正(上原)10)7
>>+3 上原(雀力5-能力補正(京太郎)8)-3
>>+4 A(雀力5-能力補正(京太郎)8-能力補正(上原)10)-13
>>+5 C(雀力5-能力補正(京太郎)8-能力補正(上原)10)-13


































>>京太郎35 →加速世界発動 →55
>>上原35
>>A46
>>C53

※トップなので運命の二つ名発動せず

京太郎「(完全に上原の頭に血が登ってるみたいだな…)」

京太郎「(どうやら…モブ3先輩の分析通り、こいつは自分の思い通りにならないとすぐ切れるタイプらしい)」

京太郎「(だったら…もう一つかき回させて貰おうか)」

京太郎「(幸いにして…上原の奴は俺を執拗に狙い撃とうとしてる…)」

京太郎「(…だけど…甘いぜ)」

京太郎「(お前の能力じゃ…俺を捉えきる事は出来ない)」

京太郎「(俺以外の相手なら…話は別だったんだろうが…)」

京太郎「(だけど…俺の速度は…お前じゃ追えない…追わせない!)」

京太郎「ポン!」

京太郎「ポン!」

京太郎「…それポン!!」

上原「ぐ…!!」

京太郎「…ロンだ。6400」

上原「ぐ…も、持っていけ!!」







上原「(まだだ…!まだ終わってねぇ…!)」

上原「(俺は…まだやれる…!やれるんだ…!)」

上原「(次こそ満貫…いや、それ以上のものを当ててやる…!!)」

京太郎「…おい」

上原「なんだ…!?」

京太郎「…もう終わったぞ」

上原「あ゛ぁ!?」

京太郎「…先鋒戦は終わりだ。次鋒戦に席を譲らないと」

上原「…は?」

上原「何を言ってるんだ…?俺がマイナス収支のまま終わる訳ないだろ…?」

上原「次こそお前に満貫…いや、跳満あてておれが逆転するんだ!!」

上原「そうだ…そのはずだ…これは…これは…何かの間違いなんだ…」ブツブツ

京太郎「…付き合ってられないな…」






京太郎「(…上原のエースは強かった)」

京太郎「(だけど…所詮、それだけだった)」

京太郎「(あいつは勝つ事よりも…屈辱を晴らす事を優先した)」

京太郎「(…だから、俺が勝てた。付け入る隙があった)」

京太郎「(…それを…他人事とは…見れないよな…)」

京太郎「(俺だって…一歩間違えればあんな風になっていたかもしれない)」

京太郎「(他の奴見下して…勝てるのが当然って思って…)」

京太郎「(チームに迷惑を掛けたかもしれない)」

モブ1「よ。お疲れさん、凄かったじゃないか」

京太郎「…あ、先輩…」





京太郎「…ありがとうございます」ペコッ

モブ1「…ん?どうしたいきなり」

京太郎「いや…俺…先輩たちと会えてよかったです」

モブ1「おいおい、愛の告白か?悪いけど俺にそんな趣味はないぞ。モブ3は別かもしれないが…」

京太郎「ち、違いますよ!!」

京太郎「俺は…ただ…もしかしたら…自分の力に増長して…上原みたいになってたかもしれないから」

京太郎「そうじゃなくいられるのは…多分、尊敬出来る先輩たちのお陰だから…」

京太郎「改めて…今の環境に…感謝したくなって…」

モブ1「…なんだ。そんな事か」

京太郎「そ、そんな事って」

モブ1「気にし過ぎなんだよ、お前は」グシャ

京太郎「わっ!」

モブ1「そんな心配しなくてもお前はあんな風にはならないさ」






モブ1「寧ろ…俺達の方こそお前に礼を言わなきゃいけない」

京太郎「えっ…?」

モブ1「俺たちを…ここまで連れてきてくれてありがとう」

モブ1「俺たちを…尊敬してくれてありがとう」

モブ1「俺たちを慕ってくれて…ありがとう」

モブ1「お前のお陰で…俺たちは今、この大舞台でも胸を張って戦っていられる」

モブ1「…だから、お前もそんな風に落ち込まないで胸を張れ」

モブ1「俺達がお前のいう尊敬する先輩たちでいられるのはほかならぬ…お前のお陰なんだからさ」

京太郎「…はいっ!」


>>+2
00~30 上原の逆襲
31~60 順当に点差を広げた
61~99 ABを飛ばして決勝進出
※雀力5フォア・ザ・チーム10京太郎の勝ち星10 = +25






























>>AorBを飛ばして決勝進出

モブ1「(まさかあいつがあんな事考えてるなんてな…)」

モブ1「(力を持ってるなら持ってるなりの後ろ暗さみたいなもんがあいつにもあるのかもしれないな…)」

モブ1「(普段から雑用を率先して引き受けるのも…もしかしたらそういうのが作用してるのかもしれない)」

モブ1「(…ホント、可愛い後輩だよ、お前は)」

モブ1「(俺たちをこんな舞台に連れてきてくれただけじゃなく…)」

モブ1「(その上…驕らずに…俺達の事尊敬してくれて…)」

モブ1「(自分から率先して…色々やってくれるんだからよ)」

モブ1「(お前は自覚してないかもしれないけど…)」

モブ1「(須賀、お前は本当にすげぇ奴なんだぜ)」

モブ1「(後輩としても…人間としても…お前は出来てる奴だ)」

モブ1「(俺は…今こそ思うよ)」

モブ1「(俺の為じゃない、チームの為でもない)」

モブ1「(誰よりも…お前の為に…優勝したい)」

モブ1「(俺たちをここまで連れてきてくれた…お前の為に…勝ちたい)」

モブ1「(だから…こんなところでつまずいてなんて…いられねぇ…)」

モブ1「(あいつを決勝まで連れて行く為にも…一年で…優勝っていう最高の栄誉をくれてやる為にも…)」

モブ1「…ツモ。8000オール…飛びだな」

モブ1「(…ここは俺が…勝ってやるよ)」







「決着!!!阿太峯!!他校を寄せ付けません!!」

「須賀選手が渡したバトンを後続に繋がず、モブ1選手が勝負を決めました!!」

「いやぁ…やはり彼は阿太峯の中でキラリと光るものがありますね」

「須賀選手はまだ荒削りなところがありますが牌を打つセンスは阿田峯でも1でしょう」

部長「…」

モブ1「あ……そ、その…部長?」

部長「な…なんだい?」

モブ2「げ、元気だせよ、ほら…暗い顔してるなんてらしくねぇぜ?」

部長「何を言ってるんだまったく…」

部長「決勝まで来られて暗い顔をしている訳がないだろう…?」フルフル

部長「あぁ、そうだ。僕は嬉しいんだ…例え出番がなくても…フォア・ザ・チームの理念は僕の中にも活きているんだから…」

モブ2「…おい」

モブ1「わ、悪かったって…その…急に跳満が来たからさ…」

京太郎「ただいま戻りましたー」

モブ3「あ、あぁ…須賀。いいところに…」

京太郎「…はい?」

モブ3「次の相手はどうだった?もう決まったんだろう?」

京太郎「あ、はい。次の相手は…」



>>+2
末尾偶数:不動峰
末尾奇数:???



































>>不動峰です

京太郎「…不動峰です」

モブ1「ま、順当なところだな」

モブ3「あぁ。あそこが決勝まで来られないという事はまずないだろう」

モブ3「エースはもとより全員が全国区の打ち手だ」

モブ2「よっぽど運が悪くなければ負けるなんてあり得ないだろうな」

京太郎「いえ…ですけど…」

モブ3「…ん?」

京太郎「いや…何でもないです」

京太郎「(そうだ…ありえる訳ないよな…)」

京太郎「(不動峰の対戦相手…その1校が…)」

京太郎「(【わざと負けたように見えた】なんて…)」

京太郎「(だけど…あの先鋒の奴…)」

京太郎「(最後…笑っていやがった…)」

京太郎「(不動峰に大差をつけられて…落ち込んでてもおかしくないはずなのに)」

京太郎「(まるで【この程度なのか】ってあざ笑うみたいに…ぞっとする顔で…)」






モブ1「ま…何はともあれ…」

モブ2「あぁ。そうだな、去年のリベンジだ」

モブ3「…あぁ…腕が鳴るな」

部長「…そうだね」

部長「まぁ…相手は県予選前に一回当たってるんだ」

部長「それから幾らか成長してるかもしれないが…手の内は読めている」

部長「…それに僕たちは練習試合で勝てたんだ」

部長「それと同じ事をすれば問題はない」

モブ1「ある意味、さっきの試合より気が楽かもな」

モブ2「おいおい、そりゃ言い過ぎだろ」

モブ3「まぁ…俺たちなら勝てない相手じゃない。それが分かっている以上、ガチガチに構える必要はない」

モブ3「何時も通り…傾向と対策、それだけしっかりやってれば良い」

部長「じゃ…其のためにもそろそろホテルに戻ろうか」

京太郎「はい!!」











【System】
準決勝の結果、雀力が+3されました
重力世界の補正値が8から9へと変わります
最終更新:2013年10月12日 10:13