中学一年――6月(県予選)

【中学一年 ―― 6月第四週】

京太郎「(さて…今日は県大会当日だ)」

京太郎「(あれから色々とやって…基礎も固めた)」

京太郎「(それに…部長ほどの打ち手を完封できる能力も俺にはあるんだ)」

京太郎「(今なら県予選の突破だって…出来るはず…!)」ギュッ

郁乃「あ、須賀君~」

京太郎「あれ…監督?どうしたんですか?」

郁乃「えっとねー…ちょっと言いづらいんやけど…」

京太郎「えぇ」

郁乃「エラッタの時間や~」

京太郎「え、エラッタ…?」







郁乃「バフ系能力者弱体化に伴い、須賀君の特殊勝利にもちょっと手ぇ入れへんかったらあかんって思うて~」

郁乃「後、試合の度に四人分能力考えるの大変やって事に今更気づいてもうてん~」

京太郎「え…あの…な、何の話ですか?」

郁乃「【またこのスキルの効果で他者のコンマが自身の【雀力】を下回った場合、トップでなくても和了る事が出来る】」

郁乃「この部分やけど~」

郁乃「またこのスキルの効果で【全員】のコンマが自身の【雀力/2】を下回った場合、トップでなくても和了る事が出来る」

郁乃「これに変更な~。【】ついてる部分が、変更点やで~」

京太郎「なんか俺よく分かりませんけど…凄い弱体化喰らってません?」

郁乃「まぁ、そもそも重力世界はまだ成長途中にあるスキルやしね~」

郁乃「ちょっと強くし過ぎたって反省しとるみたい~」

郁乃「それにまぁ雀力100計算やとこれでもかなり鬼畜な能力やし堪忍してや~」

郁乃「その分、相手の特殊勝利の条件もきつくしていくし~」







郁乃「後、エラッタのお詫びとして~…はい、これ~」

京太郎「…なんすか、この本」

郁乃「君に傾向が似てるプロの本やで~」

郁乃「とりあえずこれ読めば雀力が2くらいあがるんちゃうかな~?」

郁乃「これで雀力30くらいにはなるし、補正値あがって戦いやすくなるやろ~」

京太郎「補正値…?ま、まぁ…試合までに読んでおきますね」

郁乃「うんうん。じゃあ、須賀君、頑張ってな~」フリフリ

京太郎「……なんだったんだろう…」







京太郎「(まぁ、そんな監督のお陰かは知らないけれど)」

京太郎「(俺たち阿太中男子麻雀部は破竹の勢いで進むことが出来た)」

京太郎「(決勝までは殆ど俺の能力のカモで)」

京太郎「(残りは先輩たちが美味しく料理(意味深)していてくれた)」

京太郎「(お陰で決勝まで殆ど苦戦する事なくコマを進めた訳だけれど…)」

京太郎「(…さて…目の前にいるのは…阿太中のライバル、北上中学…か)」

京太郎「(こうして見てるだけでも分かる…)」

京太郎「(こいつは…先輩たち並に強い…!)」

京太郎「(俺の能力は強いけど…でも、絶対じゃないんだ)」

京太郎「(油断は…出来ない…!)」



>>+2 京太郎(雀力3+能力補正6+土壇場補正5)+14
>>+3 北上(雀力5能力補正-6)
>>+4 モブA(雀力3能力補正-6)
>>+5 モブB(雀力3能力補正-6)



































>>京太郎72
>>北上46
>>モブA21
>>モブB66


京太郎「(さて…本当は北上から直撃とりたいところだけど…)」

京太郎「(中々、堅実な打ち方しやがるな…俺を警戒してるのか?)」

京太郎「(まぁ、ここまで殆ど対戦相手を和了らせなかったし…警戒されるのも仕方ない…か)」

京太郎「(じゃ…仕方ない。まずは緊張してる二年の先輩から…)」

モブA「…」トン

京太郎「それロン。7700」

京太郎「(いただく事にしますか)」




>>+2 京太郎(雀力3+能力補正6+土壇場補正5)+14
>>+3 北上(雀力5能力補正-6)-1
>>+4 モブA(雀力3能力補正-6)-3
>>+5 モブB(雀力3能力補正-6)-3































>>京太郎 96
>>北上26
>>モブA24
>>モブB61


京太郎「(さて…俺の一撃で警戒心強めたのか…)」

京太郎「(モブAがかなりオリに入ってるな)」

京太郎「(でも、そんなガチガチに固めてたら…逆に狙い撃ってくれって言ってるようなもんだぞ)」

京太郎「思考停止して降りる奴ほど読みやすい相手もいないからな)」

京太郎「(ま…これも小走先輩の受け売りなんだけど…)」ハハッ

京太郎「(でも…こうして見てると分かるぜ)」

京太郎「(次にお前が打つのは…そう俺の和了牌の…)」

モブA「…」トン

京太郎「それロンだ。12000」

モブA「あ…あぁ…」


>>+2 京太郎(雀力3+能力補正6+土壇場補正5)+14
>>+3 北上(雀力5能力補正-6)
>>+4 モブA(雀力3能力補正-6)
>>+5 モブB(雀力3能力補正-6)

※団体戦なので一応、四回やります
ほぼ勝ち確定ですが


































>>京太郎74
>>北上12
>>モブA11
>>モブB24

京太郎「(どうやら俺の能力はちゃんと機能してるようだな…)」

京太郎「(俺以外に殆ど手が進んでいるのが感じられない)」

京太郎「(お陰で安心して高めを揃える事が出来るぜ)」

京太郎「(ま…つっても俺じゃ精々、満貫くらいが限界なんだけどさ)」

京太郎「(不動峰みたいな火力があれば俺もモブA飛ばして終わらせられたかもしれないけど…)」

京太郎「(ま、ないものねだりしても仕方ないな)」

京太郎「(それに…もうここまで点差が開いたら満貫一発でもかなり痛いだろ)」

京太郎「(後はこれを…誰かに当てられれば…)」

モブA「こ、これなら…!」トン

京太郎「ロン。満貫だ」

モブA「」「あ…あ…あぁぁ…」ジワッ

京太郎「(…ほぼ勝ち抜けって訳だ)」



>>+2 京太郎(雀力3+能力補正6+土壇場補正5)+14
>>+3 北上(雀力5能力補正-6)
>>+4 モブA(雀力3能力補正-6)
>>+5 モブB(雀力3能力補正-6)









>>京太郎91
>>北上21
>>モブA22
>>モブB33

※トップなので運命の二つ名は発動しません

京太郎「(さて、オーラスだけど…)」

京太郎「(まさかここでこんな大物手引く事になるとはな…)」

京太郎「(これも監督の本のお陰かな…なーんて)」ハハッ

京太郎「(…ま、これをモブAに当てられればほぼ飛び寸前まで持っていけるけど…)」

京太郎「(これからの事を考えると出来れば北上の方に当てたい)」

京太郎「(或いはツモ和了がベストではあるんだけど…っと)」

京太郎「(…はは。今日の俺は随分とついてるみたいだ)」





京太郎「ツモ。6000・12000」











「圧倒的!圧倒的です!!」

「阿太中一年、須賀京太郎!!」

「決勝戦もこれまで通り他校に和了らせません!」

「まさにオンステージ!独壇場です!!」

京太郎「…ふぅ」

モブ1「よ。おつかれ」

京太郎「あ、先輩」

モブ2「また完全試合か…酷いもんだな」

モブ3「トラウマ製造機扱いされるのもそう遠くないかもしれないな」

京太郎「ちょ…や、やめて下さいよそういうの」

京太郎「モブAが最後泣いてるのみて、割りと心傷んだんですからね」

モブ1「はは。まぁ、勝負の世界だ。そういうのもこれから山ほど見る事になるさ」

モブ3「特にお前のポジションは先鋒…全員、少なからずエースとしての自負を持ってる奴らだからな」

モブ2「まぁ、それは俺達も負けちゃいないがな」

モブ1「あぁ。実力に開きこそあるが…俺達は全員エースだ。少なくともチームを背負ってるって意味じゃ同じだ」

モブ2「だから、後は俺達に任せとけ」

モブ3「あぁ、きっちり俺たち三人で締めてきてやるからな」

部長「(…あれ?これまた僕の出番がなくなりそうな予感…)」













【System】
須賀京太郎は県大会を勝ち抜きました
須賀京太郎の雀力が3あがりました
8月の二週目にインターミドルのイベントが発生しました
最終更新:2013年10月12日 09:23