小学六年生――3月

【小学6年 ―― 3月】

京太郎「(アレから…鷺森の奴は何時もよりミスが多かった)」

京太郎「(普段は殆どストライクかスペアばっかりなのにガーターまで出して…)」

京太郎「(お陰で初めて勝てたけど…相手の不調に助けられたというか)」

京太郎「(これで勝った気は…しないよなぁ)」ハァ

京太郎「(ま…最後の方はまた何時もの鷺森に戻ってたしリベンジそのものはまた今度にしよう)」

京太郎「(それより…来月からは中学生だ)」

京太郎「(そろそろ本格的に準備もしないといけないし…動けるのは今日で最後になるかもな)」

京太郎「(さて…じゃあ…誰に会いに行こう…?)」


>>+2
末尾奇数 玄に会いに行こう
末尾偶数 松実さんに会いに行こう
ゾロ目 ???遭遇

































>>松実さんに会いに行こう

【松実館裏口】

京太郎「(ま…やっぱ玄にとって大事な奴って言えば…松実さんだからな)」

京太郎「(それにどうしても一番近い人だし…気をつけて貰った方が良い)」

京太郎「(まぁ…俺の尻拭いをさせるようでちょっと申し訳なくもあるけれど…)」

京太郎「(でも…やっぱり頼らない訳にはいかないしな…)」

京太郎「(とりあえず…頼む際の礼儀としてお汁粉セット持ってきたけど…)」

京太郎「(…うん。よくよく考えなくてもおかしいよな、これ)」

京太郎「(って言っても暖かいお菓子なんて他に思いつかなかったしな…っと)」

京太郎「あ、松実さん」

宥「ふぇ…?」






宥「あれ…?須賀君、どうしてここに?」

宥「玄ちゃんなら今日はまだ帰ってきてないよ…?」

京太郎「あぁ。分かってる」

京太郎「(今日は木曜日だし…今頃、玄の奴は掃除してる最中だろうしな)」

宥「え…じゃあ、どうして?」

京太郎「今日は松実さんにお願いがあって…」

宥「私に…?出来る事なら良いんだけど…」

京太郎「いえ…多分、松実さんじゃないと出来ない事なんで…」

宥「??まぁ…とりあえず立ち話もなんだし…こっちに来て」

京太郎「あぁ…お邪魔します」

宥「えへへ、どうぞ」






【松実家 お茶の間】

京太郎「んで…今日は玄の事でお願いがあって…」

宥「玄ちゃんの事…?」

京太郎「あぁ。…玄…最近ちょっと変じゃないか?」

宥「え…?ううん。家では何時もの玄ちゃんだよ」

京太郎「そっか…」

京太郎「(…って事は麻雀教室の掃除してる事は松実さんに言ってないんだな…)」

宥「…何か玄ちゃんにあったの?」

京太郎「いや…もしかしたら俺の思い違いかもしれないし…大丈夫なら良いんだ」

京太郎「ただ…その…無理を承知で一つだけ頼みたい事がある」

宥「ふぇ?」




>>+2
00~30 玄の事をちゃんと見ててやってくれないか?
31~60 玄と一緒に麻雀部を作ってくれないか?
61~99 皆と一緒に麻雀部を作ってくれないか?
※男気により+3されます































>>玄と一緒に麻雀部を作ってくれないか?

京太郎「玄と一緒に麻雀部を作ってくれないか?」

宥「え…どうして?」

京太郎「あいつ…もうなくなったって言うのに…今も一人で麻雀教室の部屋掃除してて…」

京太郎「一人で皆の事待ってるって…そう言うんだ」

京太郎「その姿が痛々しくて…俺には見てられなくて…」

京太郎「きっと今も…アイツは一人で教室の掃除を続けているんだと思う」

宥「そう…だったんだ…」

京太郎「…本当は俺がアイツの手助けしてやれれば良いんだけど…」

京太郎「でも、俺はもう阿太中に進学決めたから…手を貸してやれない」

京太郎「…だから…頼む!」ガバッ

京太郎「玄の奴が寂しくないように…阿知賀で麻雀部を復活させてやってくれ!」

京太郎「他に心当たりのある面子は俺も声を掛けてみる!」

京太郎「だけど…どうしても数が足りないんだ…」

京太郎「だから…宥さんも…出来れば麻雀部に…」






宥「…顔をあげて、須賀君」

京太郎「でも…」

宥「良いから。…そんな風に土下座なんてしなくても…私の心はもう決まってるよ」

宥「…私、頑張るね。玄ちゃんと一緒に…麻雀部作ってみる」

京太郎「良い…のか?」

宥「だって、私おねーちゃんだもん。玄ちゃんが寂しいの…見過ごせないよ」ニコッ

宥「それに…須賀君がこうして頭下げてまでお願いしてくれてるんだもん」

宥「玄ちゃんの事を思って…必死に…」

宥「そんなあったかいお願い…断れないよ」ニコ

京太郎「あ…ありがとう…!」

宥「ううん…寧ろ、私の方こそ…有難う」

宥「家では普通だったから…私、もしかしたら気づけなかったかもしれない」

宥「…私…頼りないおねーちゃんだから…」シュン









京太郎「…そんな事ねぇよ」

宥「え?」

京太郎「玄の奴は松実さんの事、とても尊敬してるし頼りにしてる」

京太郎「多分、アイツが松実さんに言えなかったのも…普段、世話になってるからだろ」

宥「そう…かな…」

京太郎「じゃなきゃ、あのおねーちゃんおねーちゃんってベッタリな奴が相談しないはずないって」

京太郎「まぁ…俺の推測だから事実とは違うかもしれないけど…」

宥「…くすっ」

京太郎「ぅ…」

宥「…あ、ごめんなさい…須賀君の言葉がとっても暖かくて…」

宥「必死にフォローしようとしてくれたんだよね…?」

京太郎「わ、分かってるならそういう事言うなよ…もう…」カァァ








玄「ただいまなのですー!」

京太郎「っ!やっべ!玄の奴帰ってきた…!」

宥「…会っていかないの?」

京太郎「…ちょっと今、気まずくてさ」

京太郎「だから、もう帰るわ」

宥「あ、じゃあ、お見送りに…」

京太郎「良いって。外寒いだろ」

京太郎「あ、それとこれ…お礼な」

宥「あ…お汁粉…」

京太郎「戸棚からくすねてきた結構、高級な奴だから美味しいと思う」

宥「あ…そういうのいけないんだ」クスッ

京太郎「まぁ、小学六年に出来る精一杯の誠意って事で」

トテトテトテトテトテ

京太郎「あ、やべぇ!そろそろ行くわ!」

宥「…うん。またね、須賀君」

京太郎「おう。またな!!」








【System】
松実宥の思い出が3になりました
松実宥の好感度が4あがりました。
松実宥の現在の好感度は9です。
最終更新:2013年10月05日 10:48