小学六年生――12月

【小学6年 ―― 12月】

京太郎「(結局、アレから憧は拗ねたままだった)」

京太郎「(勿論、ちゃんと教えてくれたけど教えてくれただけって言うか…)」

京太郎「(俺が何を言ってもジト目をくれるだけだったなぁ…)」

京太郎「(まったく…大人しくしてりゃ…人並み以上に可愛いのにさ…)」

京太郎「(まぁ…そういう気の強いところも嫌いじゃないけど…)」

京太郎「(い、いや、好きって言っても友達としてだけどさ!!!)」

京太郎「(…でも、普通、友達に胸触らせるもんなのか…?)」ウーン

京太郎「(…ま、いいや。それより今は松実さんの事だ)」

京太郎「(ちょっと間が空いたのは旅館が忙しくて行けなかったからだけど…)」

京太郎「(玄が言うには今日は松実さんも家に居て大丈夫ならしい)」

京太郎「(正直、旅館なんて行くの初めてだから緊張するけど…)」

京太郎「(なんとかとっかかりくらいは得ないと…玄の奴に顔向け出来ないからな)」





【松実館】

京太郎「(ひゃー…思ったより立派だな…)」

京太郎「(なんかすげぇ雰囲気あるっていうか…何ていうか…)」

京太郎「(方向性は違うけど憧のところに初めて行った時の事を思い出すくらいだ)」

京太郎「(ま…入り口でぼーっとしてたらまた後ろから話しかけられるかもしれないし…)」

京太郎「(とりあえず玄が言ってた裏口の方に回ってみるか)」

京太郎「(後、ついでに玄にメール送って…っと)」ポチポチ

京太郎「(…よし。これで玄が迎えに来てくれるはずだ)」






京太郎「……」

京太郎「……」

京太郎「……」

京太郎「(…あれ?中々、来ないな…玄の奴)」

京太郎「(一体、どうしたんだろ…)」

京太郎「(今日は比較的お客さんも少ないからフォローも出来るのです!って)」

京太郎「(ドヤ顔見えそうなメールを送ってきてたはずなんだけど…)」


カチャ


京太郎「(あ、ようやく開いたか)」

京太郎「おっせーぞ、何やってたんだ」

宥「ふぇぇ…ご、ごめんなさい…」

京太郎「…え?」







京太郎「な、なんで松実さんがここに…?」

宥「あ、あの…玄ちゃんからお友達来るって聞いて…」

宥「でも、忙しいし手が放せないから代わりに迎えに言ってって…」

宥「だけど…わ、私最近、寒くなってきたからあんまり早く動けなくて…」

宥「ま、待たせて…ごめんね」ジワッ

京太郎「い、いや、だ、大丈夫だって!あんまり待ってた訳じゃないし!!」

宥「…本当?」

京太郎「ほ、本当本当!さっきのだって玄だと思って言ったジョークみたいなもんだから!!」

宥「そっか…良かった…」ホッ

京太郎「(くううろおおのやつううううううう!!)」

京太郎「(そういう話なら先に説明しとけよ!!)」

京太郎「(お陰で印象最悪になっちまったぞ!?)」






京太郎「(い、いや、待て、大丈夫だ、落ち着け)」

京太郎「(今ならまだフォローが聞くはずだ。そのはずだ!)」

京太郎「(そうだ。信じれば何でも出来る出来る出来る自分を信じろ…)」

宥「あの…須賀君?」

京太郎「ふぁい!?」

宥「あ…ごめんなさい、何か考え事してた?」キョトン

京太郎「い、いや…大丈夫!ちょっと自分を励ましてただけだから」

宥「…はげまし?」

京太郎「いや…そ、それより待たせてごめん。外寒いよな」

宥「あ…うん…ありがとう」





宥「じゃあ…こっちだから」

京太郎「う…うん…」

宥「……」

京太郎「……」

京太郎「(やばい。会話が見つからない…)」

京太郎「(まぁ…正直、俺と松実さん殆ど接点ねぇもんな…)」

京太郎「(松実さん自身あんまりおしゃべり得意な方じゃないし…今の間ににこやかに話せってのも無茶な話だ)」

京太郎「(つっても…このまま無言は流石にちょっと…な)」

京太郎「(何か無理にでも話を振らないと…とっかかりすら難しくなるし…)」


>>+2
00~30 でも、思いつかなかった
31~60 玄の事を話してみる
61~99 麻雀教室の事を聞いてみる
※年頃と男気で相殺されます






























>>麻雀教室の事を聞いてみる

京太郎「そういや…さ」

宥「え?」

京太郎「その…聞いて良い話なら応えて欲しいんだけど…」

京太郎「…どうしてあの時…逃げたんだ?」

宥「ぅ…ご…ごめんなさい…」シュン

京太郎「あ、悪い。責めてる訳じゃないんだ」

京太郎「寧ろ、嫌がってるのに無理に誘おうとした俺達が悪いんだし」

京太郎「でも…何か俺が気に障る事しちゃったのか…どうしても気になるからさ」

京太郎「だから…良ければ…で良いんだけど…」

宥「わ…私…は…」





宥「わ…私…その…変…でしょ?」

京太郎「…変って?」

宥「だって…夏でも厚着で…今もこんなに着込んでるのに寒くて…」

京太郎「(…まぁ、マスクとメガネ込みのフル装備だしな)」

宥「…私も分かってるの…こんなの変だって…」

宥「でも…どうしても止められなくて…普通になんかなれなくて…だから…」

京太郎「…変なものを見るような目で見られるんじゃないかって?」

宥「…うん…」シュン

宥「須賀君はああ言ってくれたけど…たまにあるの」

宥「仲良くなっていく内に…少しずつ私の見る目が変わっていく事が…」

宥「『キャラ作りだと思ってた』とか…『本気で言ってるなんて思ってなかった』…とか…」

宥「…だから…私…どうしても…怖くて…」

京太郎「…そっか」






京太郎「…でもさ。一言だけ言わせてくれ」

宥「…え?」

京太郎「ぶっちゃけ変さ加減で言えば玄の方がよっぽど変だぞ」

宥「…」ポカーン

京太郎「だって、考えても見ろよ。口を開けばおもちの事ばっかりで頭の中はそれしかなくて」

京太郎「人の事勝手にマイスター仲間認知して…お陰で原村には未だに警戒されたりして…」

宥「あ、あの…須賀君?」

京太郎「あ、すまん。だから…その…なんつーかな…」

京太郎「そんな風に不安になる事はないんだよ」

宥「…え?」

京太郎「勿論、それだけ不安になるだけの理由があるのは分かる」

京太郎「俺だって…そんな事言われたらそりゃ友達作るの怖くなる」






京太郎「…だけどさ。俺たちなら…そんな事はないから」

京太郎「玄で慣れてる俺たちは…松実さんの事そんな風に言ったりしねぇよ」

宥「…本当…?」

京太郎「あぁ。約束する」

京太郎「少なくとも俺は絶対に…宥さんの事をそんな風に思ったりしない」

京太郎「だから…さ。まずは友達になってくれないか?」

宥「お友達…?」

京太郎「あぁ。って言うか…本当は今日、そのつもりで来たんだ」

京太郎「玄に無理言って…松実さんと友達になりたいってさ」

京太郎「玄が松実さんをわざわざ俺の出迎えに行かせたのも多分、その所為だと思う」

京太郎「…ごめんな」





宥「あ、謝らなくても良いよ…っ!」

宥「寧ろ…わ、私…あったかくて…嬉しい」

宥「友達になりたい…なんて…そんな事言われた事…今までなかったから…」

宥「…私…今…ポカポカしてる…」

京太郎「じ、じゃあ…」

宥「…うん。私で良ければ…よろしくね」ニコッ

京太郎「お、おぉぉ…!」

京太郎「(何とか玄の期待には応える事が出来たな…)」

京太郎「(ま…ひとまずって状態だから…まだまだ安心は禁物だろうけど)」

京太郎「(ぶっちゃけ…まだ宥さんも俺そのものを信用してくれた訳じゃないだろうし…)」

京太郎「(玄の友達だからって面が強いんだろうな)」

京太郎「(だからこそ、これから信用を得る為に…頑張っていかないと)」






宥「あ…でも…お友達になったら須賀君帰っちゃう…?」シュン

京太郎「幾ら何でもそこまで薄情じゃねぇって」

京太郎「ま、どうせだし部屋の中で麻雀でもやらねぇ?」

宥「良い…の?」

京太郎「あぁ。玄があんな風に持ち上げてた実力は気になるし」

京太郎「まぁ、面子集まらないし変則的サシ麻雀で良ければ…だけど」

宥「うん、私も構わないよ」

京太郎「じゃあ、早速…って…あれ?」


>>+2
末尾偶数:隠れてこっちを見ている玄を見つけた
末尾奇数:なんだ気のせいか































>>隠れてこっちを見ている玄を見つけた

京太郎「…何やってんだ玄」

玄「っ」ビックウゥゥ

玄「ち、違うのです。私はお庭の木なのです」

京太郎「木が喋る訳ねぇだろ」グリグリ

玄「い、いたたた…ちょ…京太郎君酷いよ!!」

京太郎「酷いのはお前だ。ったく…ちゃんと段取り変えるなら連絡しとけよ」

玄「サプライズがあった方が仲良くなりやすいかなって…」

京太郎「程度があるんだよ程度が」グリグリ

玄「はぅぅぅぅ…っ!」

宥「あ…あの…玄ちゃんも痛がってるし…そ、そこまでにしてあげて…?」

京太郎「…まぁ、松実さんが言うなら…」

玄「ふぇぇぇん…おねーちゃーん…京太郎君がいじめるよぉ」ダキッ

宥「よしよし…」ナデナデ






京太郎「はぁ…つか…玄。お前仕事は?」

玄「ふーんだ…グリグリした京太郎君には教えてあげないのです」

京太郎「…もう一回貰いたいか?」

玄「ひ、一段落したからちょっと休憩中だよ…」ブルブル

京太郎「…それなら今から松実さんと麻雀するしお前も入れよ」

玄「え?良いの?」

京太郎「ん?」

玄「私とおねーちゃんが一緒だと…場が凄い事になるよ?」

京太郎「あー…確かに荒れるってレベルじゃないだろうな…」

京太郎「でも…まぁ、麻雀で強くなろうとしたらそれくらいやんなきゃダメだろうし…」

京太郎「…二人纏めてかかって来いよ。両方とも潰してやる」

玄「格好良い事言うのは良いけど、負けフラグが立ってるのです…」

京太郎「くーろー!」

玄「きゃー!おねーちゃん助けてー!」

宥「もう…玄ちゃんったら…」アッタカーイ




>>+2 京太郎
>>+3 宥姉(場が大荒れの為+10されます)
>>+4 玄(場が大荒れの為+5されます)






























>>京太郎87
>>おねーちゃん36
>>玄56


京太郎「…はい。松実さん、それロン。3900な」

宥「あぅぅ…」

玄「結局、京太郎君がトップ独走してたね…」

宥「あったかい牌が一杯来てるのに…」

京太郎「まぁ、玄から事前に松実さんの能力は聞いてるし」

京太郎「事前対策さえ取れれば多少、場が荒れてもどうにかなるって」

京太郎「寧ろ逆に普段よりも二人が窮屈だからこんなに大差で勝てたんだろうな」

玄「簡単そうに言ってるけど…それって結構大変じゃないかな…」

京太郎「そうか?憧や鷺森なら俺よりもっと上手いぞ」

玄「あの二人は同年代でも別格だと思うのです…」

宥「…ふふ…っ」

京太郎「ん?」

玄「ふぇ?」






宥「あ…ごめんなさい。なんだかあったかいなぁって思って…」

京太郎「あったかい?」

宥「うん…こうして…玄ちゃん以外と麻雀して…玄ちゃんが仲良くしてるところを見て…」

宥「私…今、とっても暖かい…♪」

玄「おねーちゃん…」

宥「…こんな気持ちになれるんなら…私、もっと早く…玄ちゃんの言う事聞いておけばよかったね」

宥「…ごめんね、玄ちゃん。臆病なおねーちゃんで…」

玄「そ、そんな事ないよ!」

玄「おねーちゃんは何時だって暖かくて…優しくて…最高のおねーちゃんなんだから!」

宥「…玄ちゃん…」

玄「私の方こそ…おねーちゃんの気持ちにちゃんと気づいてあげられなくて…ごめん」シュン

宥「…ううん。ちゃんと私が言わなかったから…」

玄「ううん私が…」

京太郎「あー…別にどっちでも良いじゃん」

玄「え?」

宥「ぅ?」





京太郎「麻雀教室はもうなくなったけどさ」

京太郎「でも、別にあいつらと麻雀できなくなった訳じゃないんだし」

京太郎「その気になれば何時だって集まれるだろ」

京太郎「だから、そんな風にどっちが悪いとか追求するのはなし」

京太郎「それより…次やろうぜ」

京太郎「またトップ取りたいしさ」

玄「…おねーちゃん」

宥「…うん。そうだね」

京太郎「ぉ?」

玄「生意気言う後輩には身の程を知らせてあげないといけないのです」メラメラ

宥「ごめんなさい。でも…おねーちゃんも負けず嫌いだから」ゴゴゴ

玄「今度は二人組んでやるね!」

京太郎「ちょ!き、汚ぇぞ!!」

宥「頑張ってトップ取ってね」ニコニコ

京太郎「ぐ…くそ…!や…やってやる…!さっきは俺がトップになれたんだ…!今度だって」

























京太郎「ぬわーっ!!!!」

















【System】
松実宥の思い出が2になりました。
松実宥の好感度が3あがりました。
現在の松実宥の好感度は5です。

松実玄の好感度が4あがりました。
現在の松実玄の好感度は16です。

須賀京太郎の雀力が3あがりました。
須賀京太郎のデメリットスキル【意識する年頃?】がなくなりました。
最終更新:2013年10月05日 10:26