小学六年生 ―― 10月

【小学6年――10月】

京太郎「(アレから…しずを家に送っていった後…)」

京太郎「(憧に阿太中への進学を伝えたらすげー嬉しそうにしてくれた)」

京太郎「(それこそ電話口で泣きそうになってるのが分かるくらいに…喜んでくれてたんだ)」

京太郎「(だから…これで良いんだよな…)」

京太郎「(しずもああ言ってくれたし憧だって喜んでくれたし…)」

京太郎「(それなのに…なんでこんなにモヤモヤしてるんだろうな…俺)」

京太郎「(これで良いはずなのに…本当にそれで良いのかって言葉が…頭の中で止まらなくて…)」

京太郎「(あー…くそ…阿太中に決めたのなら…特に受験も必要ないし…)」

京太郎「(とりあえず…気晴らしでもするか)」

京太郎「(そうしたら…このもやもやも少しは晴れるだろ、きっと)」






>>+2
末尾1.2.3 松実旅館近くの足湯へ
末尾4.5.6 阿知賀子ども麻雀教室へ
末尾7.8.9 鷺森レーンへ
末尾0 ???遭遇































>>鷺森レーンへ

京太郎「なぁ…鷺森」

灼「…ん?」

京太郎「鷺森はどうやって進路決めたんだ?」

灼「ハルちゃんがいた学校だから」

京太郎「あぁ、うん、そうだな…お前ってそういう奴だよな…」

灼「…何?まだ迷ってるの?」

京太郎「いや…決めた事は決めたんだ。だけど…その…」

灼「…」

京太郎「なぁ…どっちを選んでも…誰かを泣かせるしかない選択って…どうすりゃ良いんだ」

灼「知らない」ズバァ

京太郎「う…ちょっとは真剣に考えてくれよ…」

灼「考えてるし、京太郎の事を思って言ってる」

京太郎「いや、まったくそうは見えなかったんだけどな…」






灼「大方、穏乃と憧の事でしょう?」

京太郎「う…うん…」

灼「で、穏乃相手に泣き疲れて…阿太中に決めたのを悩んでる…と」

京太郎「な、なんでそこまで分かるんだよ…」

灼「一応、穏乃や憧にも相談受けてるし…それに原村さんからも話を聞いてるから」

京太郎「…お前って案外、面倒見良いのな」

灼「失礼な。会った時から面倒見は良かったはず」

京太郎「まぁ…確かに初対面の小学生相手にバイトすすめたりしてたもんな」

灼「うん。最初は失敗ばっかりだったけど…」

京太郎「今はそんな事ないだろ」

灼「ふふ…そうだね。凄く逞しくなった」

灼「それに…一杯、助けてもらっちゃった」クスッ

京太郎「う…」






灼「だから…一つだけアドバイスをあげる」

灼「…二人はどうして同じ中学に行こうとしないんだと思う?」

京太郎「え…それは…お互い阿知賀や阿太中を選んだ理由があるからで…」

灼「でも、泣くほど離れるのが嫌なら皆一緒のところを選べば良いだけでしょ」

灼「少なくとも穏乃が執拗に阿知賀に拘る理由はないと思わない?」

京太郎「確かに…それもそうだよな」

灼「でも、そうやって二人で別々のところを選んだのは…」

京太郎「選んだのは?」

灼「…そこから先は自分で考える事」

京太郎「えー…マジかよ…」







灼「ハルちゃんの事で感謝してるからここまで言ったけど、これだって本当は反則気味なんだから」

灼「男の子なんだから、ここまでヒントあげれば少しは分かるでしょ」

京太郎「…いや…ごめん。まったく分からない…」

灼「もう…肝心なところで鈍感なんだから」ハァ

京太郎「な…なんかすまん…」

灼「良いよ。本当にため息を吐きたいのは私じゃなく憧や穏乃の方だろうし」

灼「でも…覚えておいてね」

灼「穏乃はまだきっと自覚してないだろうけど…二人とももう立派な女の子なんだから」

灼「そして女の子は何時だって欲張りな生き物で…誰かの一番でありたいってそう思ってる」

京太郎「一番…か」

灼「うん。まぁ…それを図る定規に進学っていう大事なものを持ち出すのはちょっとどうかと思うけど…」

灼「でも、二人の気持ちは分かるから…大事にしてあげて」

京太郎「…そんなの言われるまでもないっての」

灼「ふふ…そっか」

灼「あ…ちなみに私もそれは一緒だよ」

京太郎「う…」

灼「…京太郎は私の事…大事にしてくれる?」




>>+2
00~30 だ、誰がするか!
31~60 今だってしてるっての…
61~90 じゃあ…今からそうしてやるよ
※男気により+2
































>>だ、誰がするか!

京太郎「だ、誰がするか!」

京太郎「普段、人のこと可愛いとか言ってる奴なんかに誰が優しくしてやるか!」

灼「そっか」クスクス

京太郎「な…なんだよ…」

灼「いや、京太郎も順調に成長してるんだな…って思って」

京太郎「う…な、なんだよ…気味悪い奴…」

灼「照れ隠しなのはバレてるから」

京太郎「うぐ…っ!」

灼「…本当、可愛い」クスクス

京太郎「あーくっそ…ぉ…」カァァ

京太郎「…それよりほら…次、鷺森の番だろ。とっとと投げろよ」メソラシ

灼「…あ、私がストライク取る度に京太郎が私に優しくしてくれるとかどう?」

京太郎「これまで連続四回ストライクの奴が言ってもなぁ…」

灼「じゃあ、京太郎がストライク取る度に可愛いって言ってあげる」クスッ

京太郎「それ全然、俺にメリットないじゃねぇか!」










【System】
鷺森灼の好感度が1あがりました。
鷺森灼の現在の好感度は22です。

須賀京太郎はデメリットスキル【意識する年頃?】を手に入れました。
このスキルは年上相手のコンマに-3します。
最終更新:2013年10月05日 10:10