小学六年生――8月

【小学6年 ―― 8月】

京太郎「そろそろレジェンドの誕生日だけど…今年はどうする?」

穏乃「去年は皆でお金出しあってケーキ買ったんだよね」

京太郎「ギリギリまで気づかなかったからなぁ…飾り付けもそんな出来なかったし」

憧「今年は折角だし、もうちょっと色々したいね」

玄「やはりここはおもちで…」

灼「玄は黙ってて」

玄「ふみゅん…」

和「…では、皆で手作りのケーキなんかどうですか?」

憧「あ、それ良いね」

穏乃「うん。ケーキくらいだったら皆で協力したら作れそうだし」

灼「幸いここにいるのは基本的にお菓子作りは得意な方」

憧「しずはともかく京太郎までそこそこやるからねー…」

京太郎「なんだよ…俺が出来ちゃおかしいのか」







憧「そんな事ないけど…イメージじゃないっていうか」

穏乃「食べる方専門っぽいもんね」

京太郎「しずにだけは言われたくねぇ…」

和「…では、ケーキを作る方向で良いですか?」

灼「だね。低学年の子もクッキー作りとか楽しめるだろうし」

玄「皆でワイワイ作れるから楽しみだしねー」

京太郎「んじゃ…とりあえず今いる面子で、ケーキだけでも作る準備するか」

憧「じゃ、買い出しね。とりあえず…京太郎は確定として…」

京太郎「おい、ちょっと待て。俺の意思は…」

憧「京太郎だけじゃ不安だから、もう一人ついていく事にしましょうか」

玄「でも、どうやって決めるの?」

灼「くじで良いんじゃない?」

穏乃「だね。それじゃ…えっとこの割り箸使って…と」

穏乃「赤いの引いた人が買い出し係ねー」

京太郎「いや、だから…俺の意見は…」






>>+2
末尾1.2 しずが引いた
末尾3.4 鷺森が引いた
末尾5.6 憧が引いた
末尾7.8 玄が引いた
末尾9.0 一人で行く事にした
 
































>>玄が引いた

玄「あ、私だね」

京太郎「あー玄か」

玄「えー何その反応…」

京太郎「いや、お前と二人っきりだとおもち談義ばっかり聞かされるからさ…」

玄「でも、おもちの話好きでしょ?」

京太郎「そりゃ、まぁ…」

憧「」ゴゴゴ

穏乃「……」チラッ

京太郎「い、いや…べ別にそんな事ねぇし…」

玄「いい加減、京太郎君はおもちマイスターとしての自分を認めるべきだと思うのです」

京太郎「だから勝手にそのマイスターの仲間認定すんなって…」ハァ

京太郎「俺は別にそういうの興味ねぇって何度言えば分かるんだよ…」

玄「え?でも、この前行った時、おもちな本増えてたよね?」

京太郎「な、なんで玄がそんな事知って…て…あ…」

憧「…京太郎?」ニコッ

京太郎「と、とと…とにかく行こうぜ!玄!!」ダッ

玄「あ、ちょ…ま、待ってよー」トテトテ






玄「もう…急に走られたら追いつけないよ」プンスカ

玄「私じゃもう京太郎君よりも遅いんだからね」

京太郎「誰の所為で逃げ出す羽目になったと…いや、まぁ…良いか」

玄「う?」

京太郎「それより…最近、松実さんはどうなんだ?」

玄「相変わらずかなぁ…麻雀教室に誘っても来てくれなくて…」

京太郎「松実さん…麻雀嫌いなのか?」

玄「そんな事ないよ。私と一緒にするときも嬉しそうにしてるもん」

玄「特に萬子の染め手が入った時なんかとっても暖かそうにしてるんだよ」

京太郎「んー…いまいち、良く分からないけど…とにかく嫌ってない事は伝わってきた」

京太郎「でも、じゃあ、なんでそんな頑なに来ないんだろうな…」

京太郎「別に同じ校舎内にあるんだから…これば良いのに」

玄「うーん…それは正直…私にも分かんない」

京太郎「そっか…なら…」





>>+2
00~30 もう諦めるか
31~60 レジェンドの誕生会終わったらもう一回誘いに行くかな
61~99 今から松実さんを迎えに行こうぜ
※男気により+2
































>>もう諦めるか

京太郎「…もう諦めるか」

玄「えっ…」

京太郎「あんまり誘い過ぎると逆に気まずくなるかもしれないだろ」

玄「それは…そうかもしれないけど…」

京太郎「それに松実さんがそこまで来ようとしないのはなにか理由があるんだろうし…」

京太郎「まずはそれを解決しないとダメなんじゃないかな」

玄「う…ん…」シュン

京太郎「その辺、何か思い当たる事とかないのか?」

玄「…ないのです…」

京太郎「そっか…」

玄「…うん…」

京太郎「…」

玄「…」

京太郎「(その後、俺達に会話らしい会話はなかった)」

京太郎「(玄は落ち込んだように俯いていただけで、俺もそんな玄に掛ける言葉がなかった)」

京太郎「(…どうやら俺は…俺が思っていたよりも玄に頼りにされていたらしい)」

京太郎「(そして…俺はその期待を裏切ってしまったようだ)」

京太郎「(…玄との距離が…ほんのすこし開いたような気がする)」




>>+2
00~30 玄の事が気になって足を引っ張ってしまった
31~60 無難なものが出来た
61~99 ギバ子たちにも手伝わせて最高のものが出来た
※雑用力補正につき+1










【System】
松実玄の好感度が1下がりました。
現在の松実玄の好感度は7です。
須賀京太郎はデメリットスキル【気まずい関係(玄)】を手に入れました。
このスキルは松実玄相手のコンマに-3します。
































>>ギバ子たちにも手伝わせて最高のものが出来た

京太郎「(玄の事も気になるけど…まずはレジェンドだ)」

京太郎「(去年よりは余裕あるとは言え、失敗したら後がないしな…)」

京太郎「(とりあえず…ギバ子たちと憧やしずをペアにして…)」

京太郎「(簡単な部分は皆で作って…一言メッセージ書かせてやって…と)」

京太郎「(…うん。結構、大規模なものになったけど…)」

京太郎「(味も悪くないし…そこそこのものになったんじゃないかな)」

京太郎「(まぁ…その代わり、材料費は結構なものになったけど・・・)」ハハッ

京太郎「(…足が出た分は俺が出しとくか…)」

京太郎「(…別にそれくらいで玄に償えたとは思えないけど…)」

京太郎「(これくらいしないと…あんまりにも格好悪いからな)」






晴絵「ふっふふーんふふふふーん…♪」

京太郎「…こちら麻雀教室30m地点。司令部へ」

京太郎「対象Lが教室へと進行中。もうすぐ到着する模様、オーバー」

灼「こちら司令部。ハルちゃんの様子はどう?」

京太郎「鼻歌歌ってやがる…呑気なもんだぜ、オーバー」

灼「そんなハルちゃんも素敵…オーバー」

京太郎「…お前も玄と同じでブレないよな…オーバー」

灼「流石に玄と同じにしてほしくない。私は純粋にハルちゃんの事尊敬してるだけ。オーバー」

京太郎「はいはい。そういう事にしておいてやるy晴絵「あれ?京太郎、何してんの?」ヒョコッ

京太郎「!?」







京太郎「し、司令部!た、対象Lに気づかれた!!救援を!!」

灼「こちら司令部。救援は出せない。一人で何とかして。オーバー」

京太郎「くそっ!鷺森の奴見捨てやがった…!!」

晴絵「見捨てられたって…何が?」

京太郎「う…い、いや…なんでもねぇよ」

晴絵「ふーん…」ニヤニヤ

京太郎「な、なんだよ」

晴絵「いや…トランシーバーで特殊部隊ごっことか私も子どもの頃良くやったなぁって」

京太郎「…レジェンドに子どもの頃とかあったのか?」

晴絵「何をーこの!この!!」グイグイ

京太郎「ちょ!止めろよ!そこ押したら背が伸びなくなるだろ!!」

晴絵「大丈夫だって。京太郎ならきっと高身長イケメンになれるから」

京太郎「何を根拠にそういう事言ってるんだ…ったく…」






晴絵「だって、憧や穏乃みたいな美少女たちに囲まれて、言うこと一つとっても格好良いしさ」

晴絵「そのまま成長したらきっと女泣かせの悪い奴になるだろうね」ケラケラ

京太郎「女泣かせるなんて格好悪い事しないっての」

晴絵「うーん…ちょっと意味が違うんだけど…まぁ、いっか」

晴絵「で、京太郎は何してたの?」

京太郎「れ…レジェンドが言ってたみたいに遊んでたんだよ」

晴絵「へぇ…灼まで付きあわせて?」

京太郎「あ、あぁ。お、俺が無理言って…な」

晴絵「へぇ…そうなんだ」ニヤニヤ

京太郎「…」プルプル

晴絵「」ニヤニヤ

京太郎「…っ!」プルプル






京太郎「い、良いからほら!とっとと教室の方行くぞ!!」ガシッ

晴絵「きゃ…もう…小さいのに乱暴なんだから」

京太郎「レジェンドが人のことからかうからだろ!!」

晴絵「はいはい。私が悪かったね」クスッ

京太郎「くっそぉ…」カァァ

晴絵「でも…さ」

京太郎「…ん?」

晴絵「京太郎…大きくなったよね」

京太郎「は?いきなり何を言ってるんだ?」







晴絵「一年前に会った時よりも大きくなって…力も強くなって…さ」

晴絵「…これからも…どんどん成長していくんだろうな…」

京太郎「そりゃ…当然だろ。俺はまだ小6なんだし」

京太郎「中学の頃にはレジェンドだって追い越してやるよ」

晴絵「あはは。うん京太郎なら出来るよ!きっと出来る」

晴絵「でも…私は…」

京太郎「…レジェンド…?」





>>+2
00~30 悪いもんでも食ったのか?
31~60 なんかあったのか?
61~99 とりあえず…相談してみろよ































>>なんかあったのか?

京太郎「…なんかあったのか?」

晴絵「あは…やっぱ…分かっちゃう?」

京太郎「そりゃ…何時もと全然、違うし」

晴絵「ホント、そういう所格好良いよね、惚れちゃいそう」

京太郎「誤魔化すなって。…それで…何があったんだ?」

京太郎「俺達で力になれる事なのか?」

晴絵「…今度…スカウト来るって」

京太郎「え…?」

晴絵「昔の牌譜見て…私に興味持ってくれた人が…実業団にスカウトしに来てくれるって…」

京太郎「…ど、何処のだよ」

晴絵「福岡の…プロのチーム」

京太郎「…」

晴絵「私…どうしたら良いのかな…」

晴絵「ここで皆の成長を見たい…見続けたい…」

晴絵「でも…こんな私を折角探してくれた人に応えたいっていう気持ちもあって…」

晴絵「でも…またちゃんと麻雀に向き合えるか不安で…」

晴絵「だから…だから…私…」

京太郎「……」




>>+2
00~30 い…行くなよ
31~60 レジェンドの好きなようにしろよ
61~99 …行って来いよ
































>>…行って来いよ

京太郎「…行って来いよ」

晴絵「え?」

京太郎「本当は…レジェンド自身プロに未練があるんだろ」

京太郎「でも、不安で…やれるかどうか分かんなくて…俺たちを理由にしてる」

晴絵「そんな事っ…!」

京太郎「俺は鷺森ほど察しが良い訳じゃないけどさ」

京太郎「…でも、それくらい分かるぜ」

京太郎「じゃなきゃ…そもそも迷わないだろ」

京太郎「もう既に貰ってる内定蹴っ飛ばして、住み慣れた地元離れて、慕ってる生徒たち振り切って」

京太郎「それでもプロになりたいってくらい麻雀が好きだからこそ…迷ってるんだろ」

晴絵「…それは…」

京太郎「それに…そもそも俺相手にそういう事言うってのが…おかしいんだよ」

京太郎「本当に相談したいなら色々知ってる憧や鷺森の方が良い」

京太郎「でも、レジェンドはそいつらじゃなく…俺に真っ先に口を滑らせた」

京太郎「それは…俺だったら背を押すって分かってたからじゃないか?」

京太郎「男の俺なら…意地を張って…好きなようにしろって言ってくれるって…そう思ってたからじゃないか?」





晴絵「…ごめん…多分…そのとおりだと思う…」

晴絵「…卑怯だよね、私…こんな…小学生に責任押し付けるような真似して…」

京太郎「別に良いって。つか、レジェンドがそんな立派なオトナだなんて思ってねぇし」

晴絵「う…」

京太郎「だから…背中なら…幾らでも押してやるからさ」

京太郎「…プロに行って来いよ」

晴絵「良い…の?私…皆の事ほったらかして…」

京太郎「それを悪いと思うなら…プロで活躍しろよ」

京太郎「俺達はあんな凄いやつに麻雀教わってたんだって胸を張れるように」

京太郎「阿知賀のレジェンドはあんなすげぇ奴だったんだって俺たちがもう一度…誇りを持てるようにさ」

晴絵「…うん」グスッ

京太郎「あー…もう…良いオトナが泣くなって」

晴絵「だって…だって…」

京太郎「はぁ…ったく…ほら、ちょっとかがめ…拭いてやるから」

晴絵「…ん…」






灼「ちょっと京太郎、遅くな…」

晴絵「ん?」←泣いているハルちゃん泣いてても可愛い

京太郎「お?」←そんなハルちゃんを屈ませて顔に手を伸ばしてる京太郎、ギルティ

灼「…京太郎?何してるの?」ゴッ

京太郎「いや…ちょ…ま、待て。良く分かんないが誤解だ!!」

京太郎「別に俺がレジェンドを泣かせた訳じゃ…」

灼「じゃあ、なんでハルちゃん泣いてるの?なんでハルちゃんかわいいの?やっぱりハルちゃんが世界一なの?」

京太郎「ま、待てって!なんか行ってる事意味分かんなくなってるぞ!?」

晴絵「あ…ハンカチハンカチ…ずびーっ」

京太郎「レジェンドも鼻かんでないで説明しろよ!!」












【System】
須賀京太郎は赤土晴絵の欠片を一つ手に入れました。
須賀京太郎の雑用力が5あがりました。
須賀京太郎は灼にげっそりするまで絞られたようです。
最終更新:2013年10月05日 09:59