高校一年――1月第二週~第四週

【高校一年 ―― 1月第二週】

京太郎「(…やっぱりやえさんは凄いな)」

京太郎「(将来にあんな明確なヴィジョン持って…)」

京太郎「(そのために今も努力しているんだ)」

京太郎「(きっと今だって麻雀だけじゃなく勉強も頑張っているんだろう)」

京太郎「(触れた手には麻雀によって生まれるのとは違うタコが出来ていた)」

京太郎「(…あまり不確かな事を口にしないやえさんがああまで言ったんだ)」

京太郎「(本気で俺と一緒に戦って欲しいってそう思ってくれてるんだろう)」

京太郎「(だけど…俺にそれに応えられるような覚悟があるかと言えば…)」

京太郎「(正直…かなり怪しい…よな)」

京太郎「(この一年…楽しかったけれど…殆どネト麻の方は進んでいない)」

京太郎「(今のままじゃ…やえさんの気持ちに…応えるなんて不可能だ)」

京太郎「(…もう少し真剣にネト麻をやるようにしないとな)」



>>+2
末尾16 憧しずと勉強
末尾27 灼と気晴らし
末尾38 玄とアルバイト
末尾49 雑用
末尾50 ネト麻
































>>雑用

京太郎「(健全な精神は健全な雑用に宿ると聞く…!)」

京太郎「(ならば…そう)」

京太郎「(心を落ち着けて雑用すれば…)」

京太郎「(このやえさんに置いて行かれる感覚とも無縁でいられるはずだ…!)」

京太郎「(そうやって心を落ち着ければ続くネト麻の成果だってあがるはず…!)」

京太郎「(だからこそ今は無心で雑用を駆け抜ける時…!!)」


>>+2
00~50 成功
51~99 大成功
※雑用9が+されます
 尚、コンマの十の桁により出る相手が変わります
































>>大成功

玄「わぁ…京太郎君…さっきから凄いね」

京太郎「いや、凄いって程じゃないだろ。この程度誰でも出来るって」

玄「う、うーん…少なくとも私は片手で牌譜作りながら、もう片方で帳簿つける事は出来ないかなー…」

京太郎「ま、マルチタスクは慣れだよ、慣れ」

京太郎「普段から二個三個の事やってたりしたら自然と出来るようになるって」

京太郎「それにまぁ、俺の場合は雑用歴長いからさ」

京太郎「これくらいは出来て当然…っと」

玄「終わった?」

京太郎「おう。ま、次は掃除があるけどな」

玄「あ、じゃあ、私も手伝うよ」

京太郎「良いのか?」

玄「うん。今は他の皆が打ってるからやる事もないし」

京太郎「…それじゃお願いしようかな」

玄「お任せあれ!!」














玄「んしょ…んしょ…」フキフキ

京太郎「…大丈夫か?」

玄「大丈夫…これくらい何時もお家でやってるから」

京太郎「だからってそんな高いところは俺がやるぞ」

玄「大丈夫…京太郎君はたまには休んで…って…わ…っ」グラッ

京太郎「…っ!玄…!」ガシッ

玄「はぅ・・あ、危なかった…ありがとう、京太郎…く…ん…」

京太郎「ったく…気をつけろよな」

玄「はわ…はわわ…わわわわあ…」フルフル

京太郎「ん?」

玄「こ、ここここここれお姫様抱っこ…」

京太郎「あー…まぁ、咄嗟の事なんで…ちゃんと抱きとめようとしたらこうなった」

京太郎「…悪い。今すぐ下ろすわ」

玄「え…?」

京太郎「え?」

玄「…も、もうちょっと…このままが…良いかなって…」モジモジ

京太郎「…一応、今は掃除中なんだけどな」

玄「ご、ごめんなさい。でも…」

京太郎「…こうやって抱いてる分はちゃんと後で働けよ」

玄「~~っ!うんっ!」ギュッ
















【高校一年 ―― 1月第三週】

京太郎「(玄の奴は仕事慣れしてて…本当はすげー奴なんだけどなぁ…)」

京太郎「(でも、なんかドジって言うか、妙に抜けてるっていうか…)」

京太郎「(色々な意味で放っておけない相手だよなぁ…ホント)」

京太郎「(なんか別世界では、自分の胸揉んでおもち欲を満足させようとしているような気がする)」

京太郎「(…いや、流石に玄でもそんな事はないか)」

京太郎「(そもそも最近はあんまりおもちって言わなくなったしな)」

京太郎「(遠慮してるのかなんだか知らないけど…でも、まぁ、悪い事じゃない)」

京太郎「(あんまり人前で言って変な目で見られるのはあいつだし…)」

京太郎「(でも、なんだろうな…少し寂しい気がしなくも…)」

京太郎「(…いや、ないな。ノーウェイノーウェイ)」


>>+2
末尾16 憧しずと勉強
末尾27 灼と気晴らし
末尾38 玄とアルバイト
末尾49 宥さんと散歩
末尾50 レジェンドとネト麻
































>>灼と気晴らし

京太郎「んで…灼…これなんだけど」

灼「…ん?なにこれ…?」

京太郎「…多分、暗号」

灼「多分って…」

灼「…しかも、これ京太郎の字じゃない?」

京太郎「あぁ…そうなんだよなぁ…」

灼「…なのに私に見せるって事は…」

灼「まさかラブレター…?」ポッ

京太郎「ちげーよ。つか、暗号でラブレターとかどんな面倒くさい奴なんだ俺は」

灼「…え?自覚なかったの…?」

京太郎「え?い、いや、ちょっとまってくれ…そんなに俺面倒くさいか…?」

灼「…可愛すぎて思わずからかっちゃうくらいには」ニコッ

京太郎「くそ…こいつめ…相変わらず真顔でからかってくるからわかんねぇんだよ…っ!」

灼「ふふ…で…これを読み解いて欲しいの?」

京太郎「あぁ。出来るか?」

灼「…ちょっとまって」















灼「う…ん…やっぱり…規則性めいたものは見当たらな…」

京太郎「そっか…悪いな、灼」

灼「ううん…今は暇だし…良い暇つぶしになったから」

灼「…でも、これ本当に京太郎が書いたの?かなり複雑なんだけど…」

京太郎「どういう意味だこら」

灼「ふふ…どういう意味なんだろうね…」クスッ

灼「でも、意外だって言うのは本当だよ…?」

灼「京太郎は頭は良いけど根が単純だからこんな暗号とか書かないと思うんだけど…」

灼「まるで誰にも解かせたくないみたいな…」

京太郎「…誰にも?」

灼「…ううん。ごめん…馬鹿な事言った」

灼「でも、本当にこれを書いた記憶はないの…?」

京太郎「あぁ…マジでないんだ…」

灼「…お酒とか飲んだ訳じゃ」

京太郎「ない…と思う。一日中記憶が飛んでるから分からないけど…」

灼「…とりあえず付き添ってあげるから今度、病院行こっか?」

京太郎「…すまん。割りとマジで頼むかもしれない…」



























【System】
鷺森灼の加護により来週の判定が自動的に大成功になります

























【高校一年 ―― 1月第四週】

京太郎「(それからも灼とあーでもないこーでもないと話していたけれど…)」

京太郎「(結局、この暗号の規則性は見つからないままだった)」

京太郎「(まぁ…それでもそうやって灼と話せたのは良い気晴らしになったんだけどさ)」

京太郎「(最近、煮詰まってた所為で…楽になったのは確かだ)」

京太郎「(でも…本当、これを書いた俺は何を考えてたんだ…?)」

京太郎「(こんな訳のわからない暗号を残すくらいなら普通にメモにして残しておけばよかったのに)」

京太郎「(それとも…そんな事すら…出来なかったのか?)」

京太郎「(何かに邪魔されて…メモにすら…まともに文字を書く事が出来なかったとか…)」

京太郎「(…ま、そんな事あるはずないか)」

京太郎「(それならそれで俺が今、こうして無事であるはずがないし)」

京太郎「(…でも、このメモはどうしても悪戯であるとは思えないんだよなぁ…)」

京太郎「(もう少しだけ…残しておくか)」


>>+2
末尾16 憧しずと勉強
末尾27 玄とネト麻
末尾38 玄とアルバイト
末尾49 宥さんと散歩
末尾50 レジェンドとネト麻
































>>宥さんと散歩

京太郎「…大丈夫か?」

宥「う…ん…大丈夫…ぅ」プルプル

京太郎「いや…ダメだな。一回、休憩しよう」

宥「でも…」

京太郎「良いから。昨日は雪も降ったし、無理するような時期じゃないだろ」

宥「…ごめんね」

京太郎「大丈夫。それより…何か暖かい飲み物でも買おうか」

京太郎「何が良い?」

宥「えっと…じゃあ…ホットココア…」

京太郎「あいよ。んじゃ…」チャリンガチャ

宥「あ…」

京太郎「はい。ココア」

宥「ありがとう…でも、お金…」

京太郎「財布取り出すのすら億劫なの分かるしさ。今日は俺の奢り」

宥「ぅ…だけど…」フルフル











京太郎「普段から姉さんには世話になってるしこれくらいさせてくれよ」

宥「…ダメ…」ギュッ

京太郎「え…?」

宥「…何時も…私の方がきょーくんに甘えてばっかりなんだもん…だから…」ギュッ

宥「今日は…私がお金出すよ…」

京太郎「いや…でも…」

宥「お金は…私の内ポケットにあるから…」スッ

京太郎「え?」

宥「…取って…」

京太郎「…い、いやいやいやいや…」

宥「お願い・・私…取れないから…」フルフル

京太郎「いや…でも、だからって人に取らせるのはおかしくないか!?」

宥「…じゃあ…取ってくれなきゃ…私これ飲まない」

京太郎「えっ」

宥「きょーくんが…おさいふ取ってくれるまで…私…ココア我慢するもん…」プルプル














京太郎「…いや、だけどさ」

宥「……」プルプル

京太郎「姉さん」

宥「…ダメだもん…」ブルブル

京太郎「…あー分かった…わかったよ…」ハァ

京太郎「…でも、すぐだからな…すぐ済ませるから」

宥「…うんっ♪」パァ

京太郎「えっと・・・それじゃ失礼してっと…」スッ

宥「ひゃん…っ♪」

京太郎「あ…わ、悪い。変なところ触ったか?」

宥「だ…大丈夫…ちょっと冷たかっただけだから…」

京太郎「あー…俺の手も冷えてるもんな…ごめん」

宥「い、良いよ…それより…」

京太郎「あぁ、そうだな…財布サイフ…」














宥「…ん…ぅ♪」

宥「はぁ…ぁ♪」

宥「や…ぁ♥」

京太郎「…あの、姉さん?」

宥「あ…ご、ごめん…うるさいよね…」シュン

京太郎「い、いや…別にうるさいって訳じゃないし…良いんだけどさ…ただ…」

宥「…ただ?」

京太郎「…いや、なんでもない」

京太郎「(流石に色っぽいなんて言えないし…)」

京太郎「(それより…多分…ここかな…)」スッ

宥「あ…出た…ぁ♥」

京太郎「あー…ようやくか…悪いな待たせて」

宥「う、ううん。…あの…それより…」

京太郎「ん?」

宥「きょーくんの手…まだ寒いままだったし…あの…きょーくんさえ良かったら…」

宥「…おねーちゃんの中で温まってく…?」

京太郎「…~~っ」ドキッ
























【System】
女神松実宥の加護により来週のステータスアップが二倍になります
最終更新:2014年01月29日 20:00